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薬の功と罪

「井口博士のブログ」から転載。
学問のある人間はだいたい、学問上の常識や定説で頭がコチコチになっていて、「自分の頭を他人の考えの運動場にしている」(byショーペンハウエル)だけの人間が多いのだが、井口博士こそは「自分の頭で考え、自分で検証する」人間であるから、博士の言葉には常識に囚われない有益なものが多い。
下のサプリメント(及び一般に薬物を服用・注入すること)についての警告は、病気や不健康を儲けのネタとする医療業界や製薬業界にとっては邪魔になる発言だから、世間の表舞台で語られることは、ほとんど無いだろう。こうした言葉や知識にネットで触れることができた人間は幸運だ、ということだ。そして、こうした言葉はできるだけ拡散した方が、多くの人を「医原病」から救うことになる。

私自身も高血圧の薬を服用しており、薬に頼らずに高血圧を治す手段は無いかと常々考えているのだが、調べてみてもせいぜいが塩分を減らす程度の方法しかない。塩分を減らした不味い食事を続けて長生きするよりは、薬を飲むか、薬もやめて美味い食事をして早死にした方がマシである。ついでながら、私は常々長生きなど誰にとっても何のメリットも無い、という考えを書いているのだが、私の場合は、死ぬのに良い時期が来たら高血圧の薬の服用をやめることで、短期間に血圧を上げ、脳卒中で死ぬ予定である。そういう意味では、高血圧も利用はできるわけだ。(笑)
もちろん、私は高血圧の治療そのものには感謝もしている。確かに、薬を飲まなければもっと早い時期に死んでいただろうし、60歳前に死ぬのでは、ただ働いて家族を養うだけの人生で終わっていたことになる。そんな馬車馬的生き方など、私の人生哲学の対極的なものであるが、家族を養う義務は、結婚した人間にとってはすべてに優先する、というのが私の考えでもあったのだ。
幸い、子供もほぼ成人し、自力で生きていける年齢にはなったから、これからは自分と妻の人生を最優先にすることができる。まあ、後何年生きるかは分からないが、これからは人生を楽しむこと自体を生活の主眼にできるかと思っている。そして、体や頭が駄目になって他人に迷惑をかけるようになる気配があれば、先ほど書いたように、高血圧の薬の服用を停止して「確率的自殺」をしようと考えているわけである。(「確率的殺人」は、殺人対象となる人間の周囲に危険なものを布石しておくことで、相手が「偶然に」死亡するという殺人方法である。死ぬかどうかはあくまで「確率的」なのである。江戸川乱歩の命名。)

なお、現代の医学は、何でもかんでも「遺伝子のせい」にすることで、真の「予防医学」の普及を邪魔していると私は考えている。遺伝子のせいにされては予防のしようは無いし、予防医学が完璧になれば、医療業界は飯の喰い上げだからだ。




(以下引用)*画像などは自動的にカットされるかと思うので、前後のつながりが悪い部分や不明な点は元記事で確認してください。


「サプリメント神話」:人体の「産業空洞化」だナ!?
産業空洞化
国内企業の生産拠点が海外に移転することにより、当該国内産業が衰退していく現象。


みなさん、こんにちは。

今回はちょっと違ったことをメモしておこう。いわゆる「サプリメント神話」である。これは、いわば「人体における”産業空洞化”」をひき起こすものである。

なぜわざわざ「サプリメント神話」というかといえば、いわゆる「サプリメント」こそ、「健康のためにといって飲んで健康を害するもの」だからである。この意味では、「”特定の”ウィルス感染を防ぐためといって、”無数の”未知のウィルスに感染する」、いわゆる「ワクチン神話」と実に似ているからである。しかしながら、なかなかこういう状況を見破ることのできる人は少ない。科学者でもなかなかそういう賢い人間はいない。

(あ)いつ流行り始めたか?
いわゆる「サプリメント」(栄養剤や栄養補助剤)が流行り始めたのは、おそらくバブル全盛期の1970〜80年代だっただろう。私がアメリカに留学した頃、アメリカ社会は急速にサプリメント神話が浸透しつつある時だった。ビジネスマンは、忙しすぎて、普通の食事では不足がちになる栄養素を外部から取り込めば、より健康になる。より若返る。とまあ、こんな神話がもてはやされたのである。

あれから、30年。その結果は?

大半の人が病気になった。それも大半が内蔵の病気である。すい臓不全、腎不全。肝機能障害。こういったものにかかる。運の悪い人は、それががん化し、ガンで病死。

私個人が観察してきた人々でも、習慣的にサプリメントを飲んでいる人は、老化や衰退が早い。

(い)不眠症を例にとると:メラトニンの場合
かつて我が家が子供がまだ幼くて子育てが大変だった頃、なかなか夜眠れないという日々があった。そこで、当時アメリカで
「メラトニン」(睡眠ホルモン)

というものが流行りはじめた。そこであるときハワイに海外旅行に行ったついでに「メラトニン」を買ってきた。そして、私と妻が1回だけ、飲んでみた。すると、すぐに無意識になるかのごとく、あっと言う間に眠り込んでしまったのである。あまりの効きすぎに奥さんが怖くなり、それ以来一度も飲むことなく、今もその瓶はその辺に転がっている。

それで、私はその後隙を見ては調べていたのだが、結局、こういう結論になった。
ホルモン剤は、一度でも常習すると、本来それを分泌する細胞が萎縮し破壊され、二度と自分ではそのホルモンを産生しなくなる。結果として、一生その薬やサプリメントを飲まなくてはならなくなる。

ところが、現代の医師は、比較的簡単にステロイド剤を出すように、ホルモン剤を簡単に出す。

つまり、いわゆる「サプリメント」というものの中には、この「脳内ホルモン」やら各種臓器から産生され分泌されている「体内臓器ホルモン」の代わり(代用品、代替品)になってしまうものがかなりあるということなのである。

したがって、一度でもそれを常用すれば、その後はそれを止めれば調子悪くなる。だから、一生使わなくてはならなくなる。こういうものがかなりある。おそらく、無数に存在するのである。

もし我々が「メラトニン」をずっと常用したとすれば、あれ以来ずっと今だに飲み続けなければならなかっただろう。そして、脳のメラトニンを生産分泌する脳細胞は萎縮し、ほぼ死に絶えただろうということである。

(う)パーキンソン病を例にとると:ドーパミンの場合
事実、「パーキンソン病」という難病がある。
ドーパミン

の産生不全による病気である。ドーパミンの出が悪くなると起こる病気である。だから、普通は、「アルツハイマー病」と同じく、かなりの年齢になってから生じるものである。

なぜかというと、まあ、みなさんは脳の研究もその脳が生産するタンパク質(つまり、脳内ホルモン)の研究もしたことがないから知らないだろうが、こういった脳の病気は、基本的には、脳内に老廃物がたまることが直接の原因だからである。若いころは代謝が良く、脳内の老廃物もどんどん脳外に排出できるが、年齢をかさむとどれができなくなり、脳内に蓄積し、結局、脳内にネバネバした物質として析出する。それが脳細胞を壊死させて、徐々に機能を失っていく。そしてそれが日常生活に支障をきたすまでになると、「病気」だということになる。とまあ、そういうわけだからである。

では、なぜそうなるか?

というと、これはまさに私がやったような「タンパク質の俺れ畳み問題」として知られる物理化学の問題になってしまうが、簡単にいえば、年齢とともに、異常な構造になるタンパク質が増えてくるが、それを分解する能力が老化のために弱まるからである。異常構造化したタンパク質は、疎水性が強く、あっという間に集結し固まる。これが脳内にコロニーを作り、どんどん脳細胞を破壊する。この一番有名なタンパク質が、狂牛病やクロイツフェルト・ヤコブ病の主原因となる「異常プリオン」である。プリオンとて異常構造でなければ何も起こらない。

その「パーキンソン病」の中に「若年性パーキンソン病」という、かなり若くして起こるものがある。これも「遺伝性だろう」と医者はあまり物質科学をご存じないので、よくそういうのだが、私はそうではないと信じている。多くは、「医者の医療ミス」のせいである。要するに、「誤った投薬のせい」なのであると私個人は睨んでいる。

上でちょっと述べたように、医師が処方する薬の中には、ドーパミンに非常によく似た物質やその代用品になる化学物質が多く存在する。俗に
「プレドニン(プレドニゾロン)」

と呼ばれるステロイド系の薬がそうである。これは、ちょっと入院したりすれば、確実に処方される。かなりよく知られた、広く利用される薬である。

これを入院中の1,2週間とか、かなり時限的に限定された状態で使う分には特に問題はない、あるいは問題は残らないだろうが、その後、これを使うと調子がいいので、ずっと使いたいというような人間が出てくる。すると、いずれ脳内ホルモンの代用物であれば、そのせいで、もう二度と脳内でこれを産生しなくなる。あっという間に萎縮するのである。

(え)インシュリンの場合
もっと有名な卑近な例が、
インシュリン


ちなみに、だいぶ前に私はこのインシュリンの3次元構造をモデル化し、当時のスーパーコンピュータに勝利したのだったが。

http://www.stannet.ne.jp/kazumoto/RubikMagicSnakeS0j.html
である。インシュリンは、
脾臓(ひぞう)

で産生される。ところが、このインシュリンを薬として投与し始めると、本来体の脾臓で創りださなくてはならないホルモンであるはずのインシュリンを作る必要がなくなる。あっという間に脾臓は萎縮し、衰退し、不必要になる。これが「体内ホメオスタシス」というものである。必要なら発達するが不必要になると衰退するのである。

こうして、これまで自分で生産していたインシュリンも、一生薬として飲まなければ行きられなくなる。なぜなら、一度萎縮し破壊された臓器はもう元に戻らないからである。

(お)どうしてこういうことが起こるか?
これは、一言で言えば、「量の問題」なのである。飲む量が多すぎるからである。

ちょっと前に、クラゲ博士こと、
下村脩博士

がノーベル化学賞を取った。この下村博士がみつけた物質は蛍光蛋白質という物質、タンパク質である。この物質をその結晶構造がX線分析器で解析できる程度の量(ほんのミリグラム)を得るために、いったいどれほどのクラゲを捕まえて、すり潰したか? 何万というクラゲである。何トンにも及ぶという。

同様に、いわゆる脳内ホルモンの構造解析のために、ほんの耳かきひとさじ以下の物質を得るために、牛の脳みそを何トンもすり潰さなければ、たったこれだけのホルモンですら得ることができないのである。

ホルモンというものは、本当に微量なものなのである。その非常に微量のホルモンで体内を調節しているのである。

ところが、医師が処方する場合は、その量は一回に何グラム、何ミリグラムという大量である。これは一回飲めば、全身に渡る。全身を一気に壊滅できる量なのである。一言で言えば、多すぎる。

しかし、「健康人や普通の人の場合は、余った薬は尿からすぐに排泄されるから、ご心配なく」というのが、医者の盲信する見解というわけである。まあ、そのほうが、医者も製薬会社も儲かるからネ。これが「ウィンウィン」というやつサ。

ここにすべての問題の芽がはらむのである。

(か)サプリメントの何が問題か?
もうだいたい私が何を言いたいかわかっただろうが、いわゆる「サプリメント」の何が問題かといえば、「ホルモンの代替物」と「その量」である。

わかり易く、非常に健康人の若者の場合を例に取ろう。

筋肉を増強したい若者は、「プロテインを飲む」。「ピストル打つ」こと、障害者ランナーのピストリウスも飲んでいた。私の息子たちもすぐにどこかからこういう情報を仕入れてきて、サプリメントとして飲み始めたが、私はすぐにやめるようにいって、強引に止めさせたものである。

なぜか?

つまり、こういうことである。

このプロテイン(大半の市販されているもの)は、大豆蛋白である。もちろん、モンサント製の遺伝子改変作物の大豆である(これについては、すでにかなりその問題点や危険性が知られるので、ここでは繰り返さない。黄金の金玉がやられる。)。

このプロテインを牛乳に混ぜて一気に飲む。かなりの量を毎回飲む。

すると、たしかに体内にタンパク質が増え、筋肉は増強され易くなり、少しの筋トレ、同じ強度の筋トレでもどんどん筋肉がつく。いわゆる「ボディービル筋肉」というもので、見掛け倒しの筋肉がつく。

問題はそこから始まる。

見かけはいいが、この量のプロテインは、普通のステーキでいえば、神戸ビーフを10枚以上食べた場合のようなむちゃくちゃな量のタンパク質である。

肉を食い過ぎるとどうなる?  そう、痛風になる。
痛風は何が原因?  そう、タンパク質のとりすぎから来る。
つまり、タンパク質を分解した結果出てきた老廃物を腎臓で処理できなくなる。言い換えれば、窒素排出の困難からくる。

我々成人が、お正月にちょっと一回忘年会をやって、食い過ぎただけでも、腎臓はフル機能になり、体はタンパクの老廃物処理で困る。悲鳴を上げる。これが間に合わなければ、痛風発作に見まわれ、その尿酸となって関節に蓄積し、神経を逆なでする。結果、関節炎が起こり、悲鳴を上げる。

実は、若者たちが、プロテインをやたらと飲み続けると、これとまったく同じか、それ以上の状況が続き、腎臓に大きな負担がかかるのである。

つまり、腎臓の弱いもの、もともと腎臓に問題のある若者から病院送りとなる。いわゆる「急性腎不全」になるのである。一度、腎臓を病めば、もうスポーツはできない。挙げ句の果ては、一生透析しなければならない。また透析を始めたら、もう永久に透析を受けなければならない。こういう死への悪循環に陥るのだ。(これに加えて、人工甘味料は「アスパルテーム」など満載。全部、金玉潰しに働き、ゆくゆくは、サッカーの井原、野球のイチローのように「子無し」の人生が待つだけサ。それどころか、いつかは癌になる。若者のガンが多くなったのは、一番がこの人工甘味料、人工調味料のせいである。まあ、知らぬが仏だナ。)

代謝が老人や成人の数倍も早い若者たちでもこんな案配である。

では、成人や高齢者や老人はどうか?

いわずもがな、であろう。

老人がサプリメントなどを飲めば、かならず不必要に、そして生真面目に飲み続ける。私の母親もそうだった。そうすれば、老人は大半がサプリメントの過剰摂取に陥るだろう。そうなれば、体内に余った量は、簡単に体外に尿として排出できない。ましてや寝たきりや歩行障害者には無理だ。だから、結局体内の臓器に非常に負担がかかるのである。そして、自分のもつ弱点、仮に肝臓が問題を持てば肝臓が、すい臓が問題ありならすい臓が、腎臓が問題なら腎臓が、悲鳴を上げ、発病する。そして入院。これを繰り返す。

要するに、「サプリメント神話」とは、「おれおれ詐欺」の医薬品版だということである。高齢者の小金欲しさに、高額サプリメントを売る。年金暮らしだから、若者と違って金払いは良い。常習性もあり、律儀に買ってくれる。こうしてサプリメントを使い続けた結果、体のどこかを病んで病院送り、今度は人工透析やら、薬やらで悪徳な医者が儲かる。反面、重篤になった老人を対処しなければならなくなる大学病院やまともな病院は、あまりに忙しくて破滅寸前ということになるのである。

これが現実だ。

皇潤やら、青汁やら、なんやら、みんなそんなものだ。

では、売っている経営者はどうか?

まあ、あえてメモしないが、贅沢三昧らしいですナ。もうかってしょうがない。まあ、大半が在日である。

もっとも、こういう社長さんたちは、化学や生物学や医学知識ほとんどゼロだから、自分が悪いことをしているとはこれっぽっちも思っていないから、始末に悪いのであるガナ。

我々人間、生物というものは、非常に保守的にできている。保守を重んじるようにできている。それがホメオスタシスというものである。規則正しい生活、規律ある生活、一定リズムの生活、昔ながらの生活、従来の生活、伝統的な生活、こういったものを求めるようにできている。

だから、カンフル剤やらサプリメントを飲むと、一時はいいかもしれないが、それを常用すれば、必ずやそのしっぺ返しが出てくるのである。シュワルツネッガーを見よ。



最後に、人間(人体)と社会を比べた場合、両者は非常によく似ているのである。それは組織というものは、プロセスが同じなら同じように振る舞うからである。

人体は細胞からできている。人体にはたくさんの臓器があり、それぞれ専門の細胞組織がある。一方、社会は人々からできている。同様に、社会にもたくさんの産業があり、それぞれ専門の組織や会社がある。人体がホルモン剤やサプリメントで外部から栄養やホルモンを取り込めば、本来これまで作っていた組織は不要になる。そして、壊死する。同様に、社会や国家が外部の生産拠点を置けば、これまで内部で生産していた拠点は不要になる。そして衰退する。

この意味では、「サプリメント神話」というものは、まさに「産業空洞化」の人体バージョンだということが理解できるはずである。

まあ、分かる人にはわかればいい話であるから、どうでもいい人にはどうでもいいのだがナ。

いやはや、世も末ですナ。


おまけ:
中川家の兄、剛がすい炎の疑いで緊急入院

 漫才コンビ中川家の中川剛(42)が、すい炎の疑いで緊急入院していたことが22日、分かった。関係者によると、20日に体調不良を訴え、都内の病院で検査を受けたところ、すい炎の疑いがあると診断され、そのまま入院したという。
 剛は10年にすい炎の治療のため約1カ月入院しており、再発の可能性もあるという。
おそらく皇潤のみすぎだナ。





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人間の「品」と「格」

前に書いた「上品という価値観」という記事を、私がよく拝読するブログのうちお二人ほどに引用して頂いたが、そのどちらにも「美しい言葉を操る悪党」への言及と懸念があったのが面白い。(谷間の百合さんにはコメントまで頂いたので、ここでお礼をしておきます。)なるほど、そう言えばそうである。昔から「巧言令色、鮮(すくな)し仁」と言うように、悪党ほど言葉巧みなものであり、美辞麗句を駆使するものではある。私の知見でも、無口な不言実行の人間の方が「剛毅朴訥、仁に近し」であった。
発せられた言葉がそのまま考えている内容ではないのは言うまでもないことであるのだが、言葉の上品さが、ある程度は内面的な上品さの指標にもなるとは言えるのではないだろうか。べつに上流マダム風の「ざあます言葉」が上品だと言うのではない。まして、人を騙すために美辞麗句で飾った言葉など、下品の最たるものである。だが、傲慢無礼な態度の人間や憎悪に満ちた言葉づかいをする人間には人間の屑が多いことは石原某や橋下某を見れば明瞭だろう。(野田元総理のやたらと丁重、低姿勢な態度や言葉も明らかに戦略的なものであり、その人格は下品であったが。)
「和顔愛語」という言葉がある。これは仏道の施しの一つであったと記憶しているが、穏やかな笑顔で他人に接し、優しい言葉で語ることは、誰にでもできることでありながら、世界を良くするもっとも優れた方法の一つではないだろうか。
「品」とは簡単に言えば、人間としてのクラス分けである。元々は身分的なクラス分けであったと思うが、やがてそれが人格的なクラス分けとなったのだと思う。つまり、上品か下品かは、社会的身分や財産の有無とは無関係なものであり、それを「品格」とも言うのだろう。「格」というのも、もともとは身分に伴うものだっただろうが、「人格」となると、言うまでもなく、その人間の道徳性や精神の高貴さ、強さ、大きさなどを示すものだ。「人間としての格の違い」には、さらに能力面までも含まれるだろう。
そういう「内面的な格の高さ」の例として、「アンファニズム」というブログから引用しておく。こうした無名の偉人は案外この世界、特に日本の庶民の中にはたくさんいるような気がする。



(以下引用)


人間の格



「2ちゃんねる」まとめ板から転載。
泣ける話である。
人間の格というものは、こういう咄嗟の場合に現れるのかもしれない。



(以下引用)




2013年01月19日20:01


文学少女の姉がダッシュで来てスライディングで俺を掘りごたつに蹴り落とした

カテゴリ生活・人生


2拍手

今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 88度目
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/kankon/1357129153/



543 おさかなくわえた名無しさん 2013/01/18(金) 00:09:49.88 ID:f9VZuAad

阪神大震災の時、俺は当時小学生だったんだがあの時は驚いたな。

中学生の姉が一人いて、無口で眼鏡で読書が趣味っつう文学少女だったんだが
地震が起こるやいなや台所からダッシュで走ってきて
スライディングで俺を掘りごたつに蹴り落とした。
直後に轟音と暗転があって、20時間後に救助された。
しかも救助したのは先に自力で脱出して一人黙々と瓦礫を掘り起こしてた姉貴だった。
手とかもう血で真っ赤だった。

見かけや普段の態度に表れない、根本的なタフさってのがあるのを、小学生の段階で俺は知った。
現在、姉貴は普通に結婚してパート勤めだが
稼ぎやら社会的地位やら、そんなんでいくら勝ってもあの姉貴には敵う気がしないわ。








544 おさかなくわえた名無しさん 2013/01/18(金) 00:12:01.40 ID:+ynu+qrk

>>543
すげーw




546 おさかなくわえた名無しさん 2013/01/18(金) 00:32:09.21 ID:KqGGhKsP

>>543
早起きな兄弟で良かったな。
揺れる直前に目は覚めたのに何もできなかったわ。

そういえばその後毎年同じ日の同じ時間に目が覚めた。些細な衝撃体験。




549 おさかなくわえた名無しさん 2013/01/18(金) 06:04:36.74 ID:iIyLoTo1

>>543
>稼ぎやら社会的地位やら、そんなんでいくら勝ってもあの姉貴には敵う気がしないわ

その気持ちすごくわかります




550 おさかなくわえた名無しさん 2013/01/18(金) 07:38:59.75 ID:OcGlDaX8

>>543
衝撃的な体験に感動した




551 おさかなくわえた名無しさん 2013/01/18(金) 07:46:51.04 ID:JLMJBuOI

>>543
何でお姉さんは大きな揺れの前に地震が分かったんだろう




552 おさかなくわえた名無しさん 2013/01/18(金) 08:01:05.44 ID:gTQBvrXp

>>551
地震が起こるやいなやだから起こった瞬間に蹴り入れたんだろう
別に予知とかじゃない普通の素敵なカッコイイネーチャンだ




559 おさかなくわえた名無しさん 2013/01/18(金) 10:21:54.64 ID:gX8UMKd+

>>543
朝一番で読んで感動して泣いてしもうた
弟想いのいい姉ちゃんや




573 おさかなくわえた名無しさん 2013/01/18(金) 14:48:46.95 ID:BtCqJpJo

>>543
リアルロベルタさんやな




576 おさかなくわえた名無しさん 2013/01/18(金) 22:57:30.01 ID:x/8fEetZ

>>543
うちは東灘区だったけど家全壊

燃え始めた街中を逃げた。経路覚えてないけど生き埋めになった人の
「あついよーあついよー」や「死にたくない死にたくないっ」て声がずっと耳の中に残ってる






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日本は欧米という邪悪な国家群と断交せよ

「続壺斎閑話」から転載。(原タイトルの「壺」と「斎」は別字)

私は「反・新自由主義」であり、「反・グローバリズム」の人間であることは、これまでのブログ内容からだいたいお分かりだと思う。「反・グローバリズム」とは「反・自由貿易」でもあり、関税や貿易障壁は日本国民の利益を守るために、むしろ必要だと考えている。そして、グローバリズムによって日本国民の利益がこれ以上侵害されるならば、「鎖国」という時代錯誤の手段も考えるべきだというのが私のこれまでの主張であった。
というのは、世界の文化や文明はこれ以上発展する可能性は無い、と私は思っているからだ。つまり、日本のように、必要なものは自国内でほぼ充足できる国は鎖国(主として欧米との国交断絶、貿易停止)によって受けるデメリットはほとんど無いというのが私の主張である。
1990年以降、つまりバブル崩壊後の日本の経済的衰退と文化的・道徳的退廃は、ほとんどグローバリズムの結果である、と私は考えている。いわば、日本はグローバリズムによって喰い散らかされているのである。
今の日本にとって、外国(特に欧米)の存在は本当に必要か、と考えてみた時、必要なものとして何があるだろうか。せいぜいが、輸出企業(その大半の実態はおそらく外国人株主が実質的に所有する多国籍企業だろう)が利益を得るための市場や労働力補充のために外国(主として発展途上国)が必要だ、という程度だろう。
幕末や明治維新の時期での開国は、おそらく不可避的であったし、その結果も功罪を論じるならば「功」の方が大きいだろう。何より、西洋の科学を取り入れ、産業を興隆させる必要が当時は痛切にあったのである。しかし、その科学も産業も、もはやこれ以上の発達はまず無い、と私は見ている。後はその害悪が社会を劣化させるだけだろう。
だから私は、日本は鎖国(欧米との断交)をした方が良い、と言うのである。
それによって、日本は欧米による収奪を免れるべきだ、ということだ。
もちろん、全面的な鎖国をするか、部分的鎖国をするかは頭のいい人たちに考えてもらえばいいことである。
というのが私の考えなのだが、細かく論じれば切りが無いので、この辺にする。
で、下記記事における丸山真男の主張は、私とは正反対の「開国肯定論」(正確に言えば、「より良い開国がありえたはずだのに、新天皇制国家建設を主眼としたために駄目な開国になった」という論)なのだが、彼が現在の「TPPによる日本破壊」に直面した日本を見ていても「TPPによる新たな開国=国家主権喪失」を肯定するかどうか、知りたいものである。丸山真男は私の尊敬する思想家の一人であるのだが、この件については、考えは正反対なのである。


(以下引用)


丸山真男の開国論

続壺齋閑話 (2013年2月19日 18:10) | コメント(0)| トラックバック(0)

丸山真男は、日本は三度にわたって開国のチャンスを迎えたと言っている。(開国「忠誠と反逆」所収)室町末期から戦国時代にかけてがその第一、明治維新がその第二、そして昭和の敗戦がその第三である。「開国」と題した小論では、第二の開国たる明治維新について考察を加えている。
明治維新の動乱を通して、一般の日本人は二重の開国を経験した。西洋諸国に対して開国したという通常の意義の開国のほかに、閉ざされた社会から開かれた社会へと自らを転換させた、それが第二の開国と言うに相応しい強いインパクトをもった、と丸山は考えるのだ。
徳川時代と言うのは、世界史上例を見ないような閉ざされた社会だった。全国に二百数十の領邦国家(藩)が分立し、相互に独立しているばかりか、領邦国家内部でも、人民は堅固な身分秩序に組み込まれ、「農民の土地緊縛をはじめ徒党の禁止・職業移動と旅行の制限・紛争の局地解決主義など」文化と行動とのあらゆる面に渡って「リジッドな定型化」が支配した。
こうしたリジッドな体制は、徳川氏によって意識的に採用された、と丸山はいう。「もし徳川氏が大名分国制の否定の上に全国的なヘゲモニーを確立したならば、それは古典的な絶対主義への道であったはずである。けれども徳川氏は三河以来の譜代を中核とした主従結合をあくまでも権力の核心として維持し、その力によって、公家及び寺社勢力を無力化するとともに、徳川氏と基本的に同じ組織原則にもとづいた外様大名をコントロールした」
こうして出来上がったスタティックな体制を、福沢諭吉は「日本国中幾千万の人類は各幾千万個の箱の中に閉ざされ、また幾千万個の壁に隔てらるるが如し」といった。このような計画的閉鎖社会にあって、宋学的世界像が正統的地位を占めたのは不思議ではない。宋学は世の中の秩序と自然の秩序を同一視し、現行の秩序を永遠不変のものとして合理化してくれたからである。
西洋諸国から迫られた開国は、単に国全体を外国に対して開くのみならず、領邦国家間の関係を流動化させ、上述したようなリジッドな体制を溶解させていったのであった。
開国の結果まず現れた現象は、物価の騰貴と道徳的アナーキーであった。物価の投機は、貿易の結果大量の金銀が流出したことによってもたらされた。物価高で生活を破壊された人々は自暴自棄になり、それが道徳的アナーキーをもたらした。たとえば維新前後の会津若松では、生活のために売春を営むものが数百にのぼり、宇都宮では贋金作りが横行し、「在々処々、押込、夜盗、火付、盗賊流行、不安のことどもなり」といった状態だった。
攘夷運動が活発化した背景には、こうした民衆の間の動きも作用していたのである。そうした民衆の怒りが、まず現行の権力を破壊する力として働き、維新政権ができたのちでは、上からの改革に対する反抗の力として働き、自由民権運動をあれだけ激しいものにさせる原動力になったと考えられるのである。
ともあれ、開国によって国内が流動化し、これまで交際のなかった異質な社会との接触が増えるにしたがって、視野が開けた状態になって、多くの人々が、自分がこれまで直接に属していた集団への全面的な同一化から解放され、自分と社会との関係を意識的・相対的に考えるようになる。そのことは、近代的な個人の成立や、自由な結社の成立を促す力として働くはずだ、と丸山は考える。
しかし明治維新後の動きは、かならずしもそういう方向には進んでいかなかった。明治維新によっていったんは開かれた日本の社会を、新しい指導者となった藩閥勢力が、天皇制国家と言うもうひとつの閉じた社会へと、再び閉じ込めにかかった努力が、効を奏した結果だというのである。そのへんの事情を、丸谷化は次のようにいっている。
「無数の閉じた社会の障壁を取り払ったところに生まれたダイナミックな諸要素をまさに天皇制という一つの閉じた社会の集合的なエネルギーに切り替えていったところに"万邦無比"の日本帝国が形成される歴史的秘密があった」
このあたりの丸山の問題意識は、開国によってせっかく盛り上がった民衆のダイナミックなうねりが、権力によって巧妙にからめとられ、全体主義的な方向へと導かれていった歴史的な現実を前にしての、はぎしりがきこえてくるような無念さを感じさせる。





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故(古)きを温(たず)ねて新しきを知る

あまり目先の出来事ばかり見ていると、次から次に起こる事件で頭が一杯になり、大事なことを持続的に考えることができなくなる。たまにはネットから離れることも必要だろうし、テレビや新聞など、普段はまったく見なくても私のような半世捨て人にはべつに不自由は無い。まあ、世間話のネタについて行けなくなるから、大方の人にとっては社交のためにそういう最新のトピックを知っておく必要もあるわけで、そうすると我々は「世間」のために自らの頭を汚染することを余儀なくされているという事実に改めて気づくわけだ。ならば、庶民がマスコミに洗脳されるのは、ほぼ必然に近い、となる。
マスコミを支配すれば世界を支配できるというこの大原則を早々と見つけて利用したユダ金は、邪悪ではあるが、やはり慧眼ではあったと言える。
毎日の仕事や雑務、社会的な騒ぎに取り紛れて朦朧状態になり、「自分の頭で考える」ということがほぼ不可能であるのが現代人なのだが、まずは自分のそういう状態を自覚するのがB層脱出の第一歩だろう。
もっとも、B層から脱出すると、他のB層とは話が合わなくなるから、家畜として群れの中で暮らすか、目ざめた人間として孤独に生きるかの選択をしなければならなくなる。どうにも、あちら立てればこちらが立たずである。前にも書いた山上たつひこの「光る風」のラストの場面が、そういう選択を強烈に提示していて、それを今でも私は覚えている。
さて、自分の頭を少しでも健全に保つ方法の一つは、常に過去に立ち戻ることである。ネット記事でも、最新のものを読むだけではなく、良ブログの過去記事などを読み返すと、その中には現在の指針となる良いヒントがたくさんある。

下の引用は「晴耕雨読」2010年12月29日の記事である。
長い記事なので、最後の部分だけを転載したが、ここに書かれたことは現在でも生きている。「理念的な改革推進派の民主党が勝つほうがより経済状況が悪化すると考えている。」という部分は、見事にその後の状況を予見していたと言えるだろう。もちろん、民主党革命が内部クーデターによって殺されなければ、また別の進展があったと思うのだが。
「万が一、本当にやばい政権交代や多数派形成が行われそうだったら、ブッシュ陣営が大統領選で行ったような不正が行われたり、「電子投票」の“結果操作”が行われるであろう。」という部分も、予測が当たったと見ていいのではないか。
そして、世界的大不況は、まさしく現在の状況であり、これから起こるのは「民衆の反乱」と、それに対して各国政府が「自国民に銃を向ける」という事態である、という予測が実現する可能性もかなり高いとは思う。しかし、羊のごとき日本国民だけは、それは絶対にしないとも思う。情けない話ではあるが、寄らば大樹の陰、泣く子と地頭には勝てぬ、というのが日本人の国民性なのである。とにかく、「お上」に対しては弱いし、権力者に反抗することなど頭から考えられないというのが日本人のDNAのようだ。まあ、そこが本来は日本人の良さでもあるのだが、草食獣は肉食獣の餌になるしかないのがこの世界の現実なのである。



(以下引用)


■ 「大不況」の仕掛けでもたらされる危機

大多数の国民が苦境に陥るため、「大不況」を仕掛ける方にも強い覚悟がいる。

「エンロン破綻詐欺」の後日談のように、“旧”中産階級や勤労者階級から憎悪や非難を浴びせられるだけなら「アホだから悪いんだ」と笑って済ませられるが、それが政治的な“反乱”に結びついていけば、命を失ったり、せっかく蓄積した財産を奪われることにもなりかねない。

政治的な“反乱”としては投票行動や直接行動が考えれるが、投票行動であれば、米国や日本など「文明諸国」では問題とならないだろう。

例えば米国の場合、共和党が負け民主党が勝っても、大衆が幻想でしかない変化に喜ぶという効果があるだけで、支配層にとっては痛くも痒くもない。

(日本でも、自民党が負けて民主党が勝っても同じことである。理念的な改革推進派の民主党が勝つほうがより経済状況が悪化すると考えている。欧州諸国も同じである)

政権が変わることで現状が改善されるのではないかと期待してもらったほうが、時間稼ぎもでき、支配層には好都合である。

万が一、本当にやばい政権交代や多数派形成が行われそうだったら、ブッシュ陣営が大統領選で行ったような不正が行われたり、「電子投票」の“結果操作”が行われるであろう。

問題なのは、既存政党や政治制度を無視した暴力を伴う反乱である。

9・11空爆テロ以降、米国のみならず「文明諸国」すべてが、対テロを名目にした国内治安態勢の強化を進めている。

日本も、有事法制の成立をめざしているだけではなく、警察官の自動小銃携帯が現実のものとなった。

このような動きを「対テロ対策」や「外敵への備え」だと考えるのは愚かである。

治安強化や軍隊の行動制限を取り払おうとする目的の第一は、国内“反乱者”の鎮圧である。

今後起きるであろう「世界同時大不況」は、世界の構造を根底から変えることも同時に企図されていると思っているが、それはここでは言及しない。

長い年月や大戦争が必要だったとは言え、「大恐慌」のあとにも好況期が巡ってきたように、「世界同時大不況」もいつかは終息することになる。

そうしなければ、日々の経済活動のなかで新たな儲けが難しいからである。しかし、そこで生きる多くの人は苛酷な生活を強いられることになるだろう。

(そうは言っても、失業率は25%の範囲内だろうから、みんながルンペンになるわけではない(笑))

アフガニスタンや中東の情勢も重要だし、日本の金融システム問題も重要だが、より根源的な問題である自分自身や家族の生存が脅かされかねない現実がひたひたと迫ってきている。

強欲な連中は、今、戦争=虐殺を拡大するだけでなく世界経済まで破壊しようとし、その結果生じるであろう“反乱”への備えまで強化している。

7/3/14






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「上品」という価値観

IT技術者で神秘思想家のKAYさんのブログから転載。
「品のよさ」という言葉、「上品さ」という言葉は現代では死滅したようにすら見えるのだが、人間の客観的価値指標の一つとして、大事なものだと思う。なお、私は昔、小学生相手の塾で子供を教えていたことがあるが、その中の生徒の一人で、小学四年生の女の子から、「先生はこの塾の先生の中で一番上品だと思う」と言われたのが、今でも覚えているくらい嬉しい褒め言葉であった。
その女の子は非常に賢い子で(勉強での話ではなく、精神年齢が高いということだ)、私がその子との雑談で「子供相手に教える時には子供に分かる言葉を使わないといけないから、それが難しい」と言ったところ、「先生が難しい言葉を使ってくれないと、私たちは言葉を覚えられないじゃない」と答えたのだが、これはまさしく「目から鱗」であった。彼女は私に、国語教師として心得るべき非常に大事なことを教えてくれたと思う。つまり、この時、この女の子は私の先生であったわけだ。

子供の中にも大人がいるし、大人の中にも子供がいる。年齢だけで人を区別するのは愚かしいことだ。また社会的身分が人間の品性とは反比例していることが多いということはこれまで何度か書いてきた。それは、職業的能力とは別の、立身出世の能力という卑しい技術によって社会や組織の上位に上る例が非常に多いからだ。その一方、無名の庶民には人格高潔で善意に満ちた人間も多いのである。そういう人間が真の意味で「上品な人間」だと私は思うし、自分もそうなりたいと思う。まあ、それが無理なら、せめて外面だけでも上品でありたいものだ。もちろん、それはファッションなどとはまったく無関係な話であり、下に書かれたような「言葉」や、物事に処する「態度」のことである。


(以下引用)


また、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』(初稿は1924年頃)で、ジョバンニとカムパネルラが乗る車両に後から乗ってきた、かおる(かおる子ともあった)という名の12歳くらいの女の子の言葉遣いが、やはりとてもきれいだった。
彼女の一番最初の言葉は、
「あら、ここどこでしょう。まあ、きれいだわ」
だった。
そして、小さな弟に、
「お父さんやきくよねえさんはまだいろいろお仕事があるのです。けれどももうすぐあとからいらっしゃいます」
と、とても丁寧な言葉で言う。
そして、沢山の鳥の群を見た時は、感激し、美しい頬を輝かせながら、
「まあ、この鳥、たくさんですわねえ、あらまあそらのきれいなこと」
と言う。
読んでいて、私はすっかり、心が清々しくなった。

いくら若くて姿もきれいな女の子でも、品のない汚い言葉を使うのを聞くと、まともな人間なら、彼女を見るのも嫌になるはずだ。
だが、そんな子達がとても多いように思うのだ。
彼女達が素晴らしい人に好意を持たれることは決して無いし、近寄ってくるのは、その言葉遣いに相応しい、卑しく下劣な者ばかりである。
実際、人は、口から出るものに相応の相手を引き寄せる。
なぜなら、人は、自分が発した言葉によって汚れるからだ。
イエス・キリストも言ったのだ。
「人は、口から入るもので汚れたりしない。口から出るもので汚れるのだ」
と。
貧しいものを食べてたって、心まで貧しくなったりはしない。
だが、劣悪な言葉、卑しい言葉、品のない言葉は、確実に心も身体も汚すのである。
そして、いつも美しい言葉を使う人は、身も心も美しい。
なぜなら、美しい言葉は美しい心から出てくるし、美しい心は、澄んだ魂から出てくる。
つまり、言葉は魂の孫のようなものだ。
だから、美しい言葉をいつでも使う人は、魂の純粋さを現しているのであり、言葉が汚い者は、魂が汚れているのである。
これは、単純で確実な真理であり、決して例外はない。
そして、美しい言葉を使うためには、心持ちをきれいに、大きくするよう心がけるしかないようである。





(2月22日追記)「独りファシズム」から転載。言葉は自己の思索のための道具であり、また他者との交流のための手段である。他者への共感能力の無い人間は言葉も粗雑(美辞麗句をまぶした空虚な言葉もまた粗雑な言葉なのである)であるはずだ。その点で下記の言葉に少し異論はあるが、「人も社会もまず言葉から狂う」というのはまさに至言だろう。


我々は公共教育のスコアリング点数化によって知性を裁定されてきたのだけれど、
つまるところ人間の最も高度な精神とは、言語運用能力や数理的直観力ではなく、
ましてや機械的な記憶力などでもなく、
他者の痛みへの共感能力なのであり、人権や生命を慮る洞察の領域にあるのだと思う。

ジョージ・オーウェルはイギリス統治下におけるインド帝国の禁圧に着想を得て「1984」
を上梓したのだが、すでに社会構造とはそれに準拠するディストピア
ユートピア(理想郷)の正反対の社会なのであり、
「人も社会もまず言葉から狂う」という至言にその兆候を見出すのであり、
我々が帰属する暗黒の体系は、人間性の退行によって支配が達成される
というオーウェルの預言を体現することになるのだろう。





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元電通マンの教える「政治的社会的事件の背景」

「ギャラリー酔いどれ」経由で知った「日々坦々資料ブログ」記事である。この「日々坦々」は好記事が多いので、私も「お気に入り」に入れることにした。
時間が無いので特に前説は書かない。面白い情報がたくさん入っており、啓蒙的でもあり、できるだけ多くの人に読んでほしい記事だから拡散目的での掲載である。
筆者は何しろ、もと電通マンだから、「社会的現象の裏の本当の政治」を知っているし、内部告発をするような正義感と高い見識もある。




(以下引用)



小沢一郎潰しを仕切ってきた「三宝会」の前身だったといわれる「電通青の会」とは?元電通マンのツイートより
小沢一郎潰しを仕切ってきた「三宝会」の前身だったといわれる「電通青の会」


電通マンだった「マッドマン」がイギリス在住の時に「電通青の会」などについてツイートした内容。
(『読書日記と着物あれこれ』より)

madmanjapman マッドマン
電通内部告発者はこの10年日本のネットで遂に現れなかった。私だけじゃないか。マスコミの上杉、岩上、検察の三井、警察の仙波、司法の誰だっけ(笑)に続いて私は電通、広告代理店内部告発をツイッターでする。

madmanjapman マッドマン
営業部にフジのセールスが来て「ポイントシステム」とかいって、広告主が ポイントを貯めるといい枠が買えるなどと電通新人営業マンの前で説明。 天下の電通より殿様商売をしたテレビ局?異常な時代だった。

madmanjapman マッドマン
恩師の国弘正雄氏は当時夜のニュースのキャスターをしており、夕方の「政治経済特講」で「日本テレビほど非国際的な放送局はない」と生徒に向かって吠えていた。今思えばあれはCIA広報局という彼の皮肉だったのか?



madmanjapman マッドマン
@kuruminooya 昨晩60歳の普通の英国人紳士と話したら「日本の記者クラブはひどい」と言ってました。ウィキリークス効果で世界に広まっているようです。外圧を使って日本の記者クラブを崩壊させるように動きましょう。「分割と統治」なんだよね!と共感。

madmanjapman マッドマン
英国ではブレアが裁判所に呼ばれてイラク戦争責任をマスコミも国民も糾弾中。小泉純一郎を糾弾できない日本は民度が低い。 ( #iwakamiyasumi live at http://ustre.am/eOVh)

madmanjapman マッドマン
世界に類を見ない国籍不明の媒体に変質させられた。(江藤淳『閉ざされた言語空間』209ページ)報道の自由、言論の自由が日本で死んだ日。 ( #iwakamiyasumi live at http://ustre.am/eOVh)

madmanjapman マッドマン
@michi__m 優秀な若者を電通はバブル崩壊後の91年から採用しなくなった。僕が入社の86年はプロデュース能力がある奴らが多かった。僕が最後の電通世代でしょう。97年頃の新入社員にはもはや覇気がなくなってました。サラリーマンみたいな無個性なやつばっか。 新聞社も同様

madmanjapman マッドマン
@RisingSun_kiri 倫敦で米国人は見ません(笑)肩身が狭いのでしょう。私の生徒でも自ら米国人であることを隠しているのがいる。 英国人の米国人への嫌悪感は2003年以降すごいものがある。 倫敦は人種のるつぼ。世界中の人が米国人の悪口をいっているので、 小心者の私も参加。

madmanjapman マッドマン
ロックフェラー系のブレアからロスチャ系のブラウンに代わった時点で英国一般国民は「戦争経済」での経済効果を放棄した。ブレアへの糾弾は、 戦争経済の行き先が2007年の北岩銀行破たん、08年のリーマンショックの引き金をひいたこと。大英帝国の幻想は2008年に終わった。

madmanjapman マッドマン
植草一秀先生の『日本の独立』で丁寧に「明治維新6年の政変」が説明されており、この本のお陰で現状の認識ができた日本人多し。平野貞夫が言うように、2011年の今も明治維新の途中なのであり、小室先生が言うように日本は未だに前近代国家である。明治6年で挫折した民主政治制の 復活戦なのだ。

madmanjapman マッドマン
@kikuchiyumi 英国人は「国民を誤った方向へ誘導した」で国民もメディアもまとまっている。小泉の戦争参戦責任を問う声を広めましょう。

madmanjapman マッドマン
@dush7 @kikuchiyumi 米国人、英国人の庶民と一緒に日本人も戦いましょう。ブッシュ、ブレア、小泉のA級戦犯が無垢なイラク市民を100万人も殺したんだ。世界は日本市民の立ち上がりを待っている!

madmanjapman マッドマン
@s29h @michi__m 制作中心だったテレビ局が外注化により官僚的になっていった。TBSならテレビマンユニオンとか下請け会社に制作機能が80年代に移っていきました。広告制作も同様に下請けプロダクションに制作機能が移行。テレビ局の怠慢。

toracyan06 とらちゃん
RT 上杉隆氏「鳥越俊太郎さんが4月からテレビを干されるのは、昨年の民主党代表選で、小沢・菅双方を呼んだが菅総理が来ず小沢氏だけインタビューした事を、テレビ朝日番組審議会が問題視したから」。http://nico.ms/lv40401930 #fpaj #free_kaiken

madmanjapman マッドマン
『ザ・スクープ』で三井環と検察の裏金作りの追求をやったのもまずかったのでしょうね。さあ、田原はテレ朝に残るかどうか。

madmanjapman マッドマン
主婦のパワーに期待。「B層の逆襲」が今日本で始まる RT @kurararan @youarescrewed;私も一応主婦なのでB層ですが、主婦の中のかなりな人たちが気がついてきています。先日のバレエ発表会の父兄の会話でそう感じました。もう止められないでしょう。こういう流れは。

shimazu_norie 紀絵
NHK放送受信料支払拒否国民運動をさらにすすめて、NHK放送受信料返還請求国民運動にしましょう!@ichimuann 植草一秀の『知られざる真実』NHK放送受信料支払拒否国民運動を立ち上げよう

madmanjapman マッドマン
与謝野の「欧州20%に比べて日本の5%の消費税は信用の証」は嘘。国民年金や健康保険や車に関する税金の高さを徴税として加えれば、現時点ですでに日本は欧州並みで余裕はない。生活者目線でなく上(財務省)からの国債発行の為の言い訳;インタビュー http://bit.ly/fN6fiD

madmanjapman マッドマン
田中康夫の4分間の菅へのTPP質疑は見事;「開国」でなく「壊国」 http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=40779&media_type=wb&lang=j&spkid=19952&time=00:32:52.0

madmanjapman マッドマン
小沢さんは西郷隆盛の意志を引き継いでいますよね。政治指導内閣を目指したゆえ「征韓論」「政治とカネ」とレッテル貼りされて。明治維新も6年目、民主党政権は2年目で主権在民が挫折 RT saigou_ ;西郷 南州 小沢さんも人間だから胆力は人の何十倍あるかも。

madmanjapman マッドマン
著書の方も必読ですよ。RT @tokudasu ;これは必見です。 RT @sentinel0079 植草一秀『日本の独立』刊行記念講演会 90分にわたる講演です。http://www.asukashinsha.co.jp/news/n1761.htm

madmanjapman マッドマン
農業は単なる一産業ではない。日本人にとっての土地から神が与えてくれる自然の恵みである。ビジネスのagricultureではなくて、日本人にとっては園芸のhorticultureである。比率が少ないとか価格とか数値化する発想自体が神、自然、人間すべてに対する冒涜である。

madmanjapman マッドマン
CIAの雇われバイトも予算縮小でたった7人w。日露関係を悪化させたい 勢力の仕掛けが見え見え。発信が産経だからわかりやすい。 ●モスクワ大使館前で日本国旗燃やす 政権派、領土問題で抗議か - MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/world/news/110217/erp11021701240000-n1.htm

madmanjapman マッドマン
おはようございます倫敦なう。今日も9時間後ろから日本を追っかけます。時差の歴史。明治維新時に議論の末日本標準時間が東京に決定。ところがその20年後に国際会議で世界基準時がグリニッジに決まった。当時は英仏の覇権争いがあり、フランスはメートル法、イギリスは世界基準を獲得した。

madmanjapman マッドマン
グリニッジからだと緯度の関係で東京は9時間20分と中途半端になるから、ちょうど9時間になる東緯135度の明石になった。世界基準と国内基準の関係を最も象徴するのがこの時間だ。英国と仏国の覇権争いという世界事情は日本国内基準では薩長新興勢力と旧江戸幕府の覇権争いであった。

madmanjapman マッドマン
官僚文部省は歴史の教科書では嘘を教えるから日本国民は騙されている。毛利敏彦の『江藤新平』(中公新書)が正しい歴史の事実。日本史は「官僚側の勝手な解釈」だ。HISTORYは彼らの(HIS) でっちあげ話(STORY)」だ。検察の調書、朝日新聞、教科書と同じ手口。

madmanjapman マッドマン
@RisingSun_kiri 私の生徒でシティで金融商品作ってる奴に聞いたら、地震ファンドが 2009年は最も商売になったそうです。あの頃から急に日本は地震が増えましたよね。

madmanjapman マッドマン
@RisingSun_kiri ロスチャイルドが環境ビジネスにシフトしてきたのがこの10年の流れですよね。表ではCO2削減とかだったが、これも2008年にバレた。裏側でやっているのがショックドクトリンとしての気象操作。

madmanjapman マッドマン
@Seijibu 田原総一郎が1984年に裏切って「電通青の会」を作ってから、電通内部の情報が伝わらなくなっている。電通出身者の有名人も昔は多かったが、なぜか、この時期から元電通マンが世間にでなくなったのはなぜ?

madmanjapman マッドマン
@bujikore 日テレの内部告発者が出てきましたね。各大手マスコミが各社から1人づつ出てくればいい。制作会社の孫受け契約社員の実態とかね。ひどいもんだぜ、テレビ局なんて。全部暴露してやる。

madmanjapman マッドマン
@RisingSun_kiri 英国人が戦争経済の限界に気がついてしまったんです。英米の決裂の理由です。商売としては原価がかかりすぎるんですよね。在庫処理をしたいというのが今は動機じゃない?

madmanjapman マッドマン
電通の営業局は昔は連絡局と言われていた。この「連絡」という言葉こそ CIAなどの情報局AGENTの下請けであることの証左。米国の上からの指示をそのまま実行する連絡係。前原と同じ連絡係。その中心が昔から政治局の第九連絡局。

madmanjapman マッドマン
マスゴミは国民みんなのアイマスク。ウィキリークスやエジプトのデモを日本国民に知らせるな、の指示が第九連絡局からすぐ隣の部局のイベント局とか媒体局に指示がでるのだろうかと電通社員の末端の私はずっと思っていた。

madmanjapman マッドマン
最近はおそらく、赤坂(TBS、米大使館)で各局の政治部長が10人集まった密談で決めて、直接しているから電通を通さないでやっているのでは? 郵政民営化洗脳キャンペーンの時はBBDOとの日米合同だったし、請求書 が発生したから電通仕切り(竹中中心)だった。

madmanjapman マッドマン
広告枠での収益が上がらないからマスゴミは必死で報道番組やドラマなどの本放送枠をもプロパガンダ枠にしている。もはや、編集枠と広告枠という区別もない。マスゴミは全社員一体となって、CIAエージェント工作団体に成り下がっているゆえ、結束が固い。波取り記者などスパイ活動そのまま。

madmanjapman マッドマン
CIA工作第一部隊が記者クラブマスゴミ。第二部隊が司法マフィア。特捜部を中心に検察、警察、裁判所と国民の税金で米国留学してクルクルパーになった奴、創価や統一などのカルト宗教で洗脳された奴が権力を握っている。広域暴力団アメリカの極東支部日本の2暴力団体のマスゴミと司法。

madmanjapman マッドマン
@ngc3333 菅は昔からジェラルド・カーティス(CIA)と私的なつきあいがあったようだから、石井氏と三井環を敵陣に売り飛ばした可能性がありますね。

madmanjapman マッドマン
@henrryd6 みんな最初はB層だった。私だって10年前まではデヴィッドロックフェラーが慈善家だと思ってました(笑)小沢さんだって20年前まで米国のために戦争の資金集めたりして。B層の逆襲が今始まる!

YoIsomichi 磯道義典@社会システム研
@hanayuu 「議員の調査依頼内容、外務省に筒抜け 出向官僚が一覧表 http://bit.ly/i9dGzL 」米国に報告するためにこんな調査をしているのだろうか。外務省が米国スパイなのでは?

madmanjapman マッドマン
亀井静香が罵るように90年末の外務省はワシントン東京支部だもんなあ。 孫先さんんが言っているような60年代まで存在した独立志向派はどうして 消えていったのか。時代は三島の死、ロッキード事件へ流れた。

magosaki_ukeru 孫崎 享
鳩山氏テレビインタビュー拝見。香港のテレビが実施しこの報道できない日本を見ると、マスコミやこの国は何かと思う。見て改めて鳩山氏が総理継続すれば日本にとりどれだけ幸せだったか確信。それを追い出したジャパンハンドラー、迎合した官僚、そして誰よりもそれを煽ったマスコミに怒りを覚える。

madmanjapman マッドマン
孫先さんも遂に鳩山さんを再評価。昨年の5月から一貫して「鳩山の評価は時代と共にあがるだろう」と書いてきた私としては「勝った」の気持ち。 「戦略がないことが最高の戦略」という思想を僕は世界最長寿のロックバンドのローリングストーンズから学んだ。鳩山は政治家でなく、ロッカー なのだ。

madmanjapman マッドマン
@kazuyuki_77 明治政府は英国ロスチャイルドの傀儡政府、昭和55年体制は米国ロックフェラーCIA傀儡政府、2009年の政権交代は、明治維新挫折の政変6年の「敗者復活戦」。南北戦争で忙しくなったからペリーはひきあげて、英国に譲っただけでしょう。

madmanjapman マッドマン
重要な基礎知識。僕らの世代(80年代)までで一番政治的、諜報的な広告代理店は当時 第三位の東急エージェンシーですよ。東急の社長の出自を考えれば、自民党のスピンは ここで、当時のマスコミ読本『創』にも書かれているくらい当時のマスコミ受験者には 常識的知識です。中曽根康弘が首相だった

madmanjapman マッドマン
私の隣の営業部で社会党(土井たかこ時代)の選挙キャンペーンをやっていたが、予算の少なさから「政治がクライエント(顧客)は儲からない」が社内常識。それよりも経団連とかとコネができたりして、大クライエントが獲得できるようになるという副産物 期待じゃなかったろうか。

madmanjapman マッドマン
バブル崩壊後の91年以降電通の売り上げは低迷していった。世界第一位の座から落ちた年もあった。2位の博報堂は90年代初期から新メディアに取りくみ、マスコミ業界人は博報堂の方を評価し始める。電通が政治を商品として本格的に取り組んだのは消費税導入の頃からでは?日本の属国化が激化した頃

madmanjapman マッドマン
思い出してほしい。80年代は今のようにニュース番組の時間は長くなかった。夕方6時まではニュースなどなかった。今は5時半から全地上波ニュース。主婦層を取り込む目的。制作部への圧力はあっただろうが、広告枠と報道枠は少なくとも建前上は 別々だった。政治部よりも広告局の方が強かったのだ

madmanjapman マッドマン
私が86年頃に雑誌をやっていた時に「ペイドパブ」を始めた。女性雑誌などで始まって、 宣伝の記事を本当のように書き、広告主に記事とその下の広告枠をセットで売るという新しい手法だ。新聞では朝日新聞が真っ先に始めた。上10段記事と下5段の広告。今では誰でも提灯記事だと気がつくが。

madmanjapman マッドマン
その手法を政治に取り込みテレビで始めたのが90年代。バブル崩壊後でTV広告料が激減したことも主な理由だが、自民党が衰退していく中で自民と電通がよりそう形で移行したのだろう。また世界的に広告代理店のM&Aがあり、第一広告社や第一企画などの中で東急は弾き飛ばされていく。

madmanjapman マッドマン
数年後におきるグローバライゼーション(日本企業の外資化)の波を広告業界は一足先に浴びることになった。電通はバブル期は米国の代理店を買収(不動産業界と同じ)するまでの勢いだったが、90年代はむしろBBDOなど米国の大手グループに逆に 買収されるという立場が逆転する。金融の流れも一致

◎プロパガンダ教本/エドワード・バーネイズ (著)、中田安彦 (翻訳)

madmanjapman マッドマン
完成形が小泉政権であることは皆目一致する所。中曽根康弘は2000年に電通の役員になっている。この人事には注目したい。中曽根はこの時点ですでに旧勢力、米国のキッシンジャーとのコンビである。中曽根と小泉が2003年の密談で決裂「もうあなたには引退してほしい」が事実なのか。

madmanjapman マッドマン
もう1人田原総一郎。成田豊社長中心に田原の奥さんの葬儀を見れば田原と電通の関係は今では常識。小泉竹中路線の広告塔になったことへの謝罪はいまだにない。 1984年の名著『電通』は今読んでも名著だが、田原が電通に寝返ったのはどの時点なのか。電通青の会が怪しい。

madmanjapman マッドマン
田原はロッキード裁判時に検察の冤罪を指摘し、CFRの存在を日本一早く紹介したジャーナリストだ。私は小学生の時、テレビ東京時代の田原の大ファンだった。田原本人が言うように、70年代のテレ東は今のニコ動のような存在だった。電通青の会については、田中良紹、高野氏にぜひ一度直接聞きたい

madmanjapman マッドマン
そろそろ寝ます。来週から各マスコミ業界編と各社編についてひとつづついきます。記憶違いなどもありますから、関係者の方はいつでも事実訂正をよろしく。最後に喧嘩して電通に辞表を叩きつけた27歳の私の台詞「いつか新しいメディアがでてくるからな。その日が来るまで覚えてろ!」(1990年)

madmanjapman マッドマン
クールジャパンについてはさすがの麻生氏。生魚を食べるのは野蛮人、といった認識を持つのは古い世代の西洋人。この10年私がいる倫敦市内も寿司、日本料理店などは異様に増えた。消費文明の末裔として、欧米諸国が最後の消費の対象としたのが 「日本サブカルチャー」。日本語教師の私もその一部

madmanjapman マッドマン
@yasuowat 読む価値のある電通本は田原の本と木下英治『小説電通』と週刊金曜日の『マスコミのタブー電通の正体』の3冊くらいしかない。他は無価値。ナベツネ本がたくさん出ているのに比べて実に少ない。

madmanjapman マッドマン
祖先や人類への冒涜 RT @kogoro2 @madmanjapman 人間は大地の恵みによつて生かされています。「農」は国の「本」であり「農」を守ることは国を守ることだと思います。「農」を軽んじることは国を軽んじるに等しく亡国の途となりましょう。

madmanjapman マッドマン
英国はもはや基幹産業がないじゃないか、という日本人に一言いいたい。 英国は案外農業国だ。自給率が70%。スーパーに行っても見かけが悪い野菜や果物が平気で売られている。神の恵みなのだから、日本でも形や色が悪くてもおいしいものは販売するべきじゃないか?食料インフレなのだから。

madmanjapman マッドマン
政局しか書けないイエロージャーナリズム。政権交代がなかった自民党のゴシップ誌の記者に政策は書けないよね。 RT @saigou_ ;新聞テレビは所詮政局好きなんだよ。巷の政治好きも政局好き。(笑)

madmanjapman マッドマン
NHK出身。711選挙、民主党党首914選挙で不正選挙をNHKの人脈を通じて(官房機密費を使って)世論調査捏造などでした疑いあり。 RT @satoto_m ;安住国対はNHK出身なの?

madmanjapman マッドマン
読売のように調査員使って割り出して処分する恐怖政治もあるし,会社員だから RT @hirougaya ;現役の記者クラブ系メディア記者が、せめて「おれは内心記者クラブの開放に賛成だが、会社でつらい目にあうのでそうは言えないのだ」と実名でツイッターやブログで公にいえばいいのに。

madmanjapman マッドマン
これは同感。文化部の人はどこもいい人ばかり。15年間つきあわせていただいた僕の率直な感想です。専門誌とか自分で買って勉強してくるし。 RT @hirougaya; 「朝日にもあろうものが」にも書いたですけど、新聞社の中でも良心的な人は外報部と文化(学芸部)に多いんです。

madmanjapman マッドマン
東アジア共同体が忘れられてしまった理由;①米国が邪魔している ②モデルとなるEUが金融危機で分裂ゆえ、機運が下がった

http://twitter.com/#!/madmanjapman




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近況報告など

最近、このブログは隔日投稿みたいになっているが、その理由は、仕事のためである。パート仕事だが、朝が早いので、これまでのようにブログを毎日二つも書くのは困難になったわけだ。
もともと趣味で書いているブログであり、義務や仕事ではないんだから、これからは興が乗った時や、ぜひ書きたい話題がある時にだけ書くことにするつもりだが、たぶん隔日くらいが多くなるだろう。

私の現在の仕事は肉体労働だが、なかなか面白い。その仕事の進め方が面白いのである。緩やかなノルマと時間的拘束はある程度あるが、仕事の進め方は個人的裁量の部分が多く、それでいて全体での協力が暗黙の了解となっている。仕事内容も臨機応変に判断され、「今優先されるべき仕事は何か」によって随時変更されるのである。職場には職務上の(指示系統上の)上下関係はあるが、それを誇示する人間はおらず、いわば組織の各部分が平等で、かつ全体が有機的に動いている、という印象である。つまり、手は手、足は足で、それぞれが常に全体の効率を考えながら動くという感じだ。ある意味、未来的な、理想の仕事方法ではないだろうか。
そして、職場のほぼ全員が真の意味での紳士である。つまり、穏やかで親切である。お節介はしないが、相手に援助が必要な時は黙って助けてくれる。これは以前のどの職場でも無かったことである。彼らに比べたら、「知的労働」の世界は、嘘と演技と自己アピールだけの下種な人間が実に多かったという印象だ。もちろん、中には立派な人も数人はいたが、それほど多くはなかった。それに比べたら、この世界は精神的には実に清潔なものである。もちろん、肉体労働の世界も種々さまざまだろうが、案外と社会的身分(世間の目で見ての話だ)の上に行けば行くほど精神的に汚く、下に行けば行くほど(水商売は別として)きれいなものではないか、という気がする。そもそも、普通の人が嫌がる汚れ仕事や、金に結びつかない仕事を選ぶというだけでも、その人の精神のきれいであることは保証済みなのかもしれない。

まあ、まだ試用期間なので、この仕事が続くかどうかは分からないが、身体的に問題が起こらなければ、なるべく続けていきたい職場である。

まったく関係の無い話だが、最近ずっと読んでいた中国古典小説の『児女英雄伝』は面白いです。武田泰淳の『十三妹』のネタ本の一つだが、ユーモアと倫理観に溢れていて、読後感が非常にいい作品だ。話の前半部分の十三妹は『キックアス』のヒットガールそこのけに悪人を殺しまくるのだが、相手が悪人だからそれも気持ちがいい。悪人には生きる資格はない、というのが私の信念です。
ただし、普通の人は、「縁起首回」という前置き部分はどうでもいいような御託にしか思えないはずなので、飛ばして読む方がいい。


これも別の話だが、「崖っぷち社長」のブログやツィッターが1月23日から停止したままなのが心配である。旅行中とかならばいいのだが、無事であることを祈りたい。(などと言いながら、私は無神論者なのだが)




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HN:
酔生夢人
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男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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