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「仲間は守る、敵は殺す」。では利害が対立した仲間は?

引用ツィートは例によって下から上の順で読んでいくべし。一番下の「徒党」を組む人々の例に、「官僚」を入れるともっと良い。
「法や良識」よりも「(仲間内だけの)信義や友情」を優先させた結果が官僚村であり、原子力村だろう。もちろん、その「信義や友情」も、その本質を言えば個人的利益(物質的利益だけでなく、自己満足的な感情など、自分にとって利であること)にすぎない。
まあ、「自分たちは正義。敵は悪」と思うのは人間の自己愛(自己保身)から来る必然的傾向ではあるが、仮に「海賊」が、自分たちは正義である、と主張できるならば、泥棒も人殺しもすべて自分は正義であると主張できるだろう。で、今の日本の官僚界はそうした泥棒、人殺しの巣窟であるのは誰でもご承知の通りだ。
他国に目を向ければ、海賊の末裔がイギリス王室(他のヨーロッパの王家もほとんどがそうだろうが)であり、海賊がイギリス海軍の出自であるわけだから、「ワンピース」の「俺は海賊王になる!」とは、「俺は国王になる」というのと同じようなもので、分かりやすい例をもう一つ言えば「ブレーキング・バッド」の「俺は麻薬王になる!」と同じ話であり、不道徳ではあるが、そもそも権力の階層を上るには他人を踏みつけてのし上がるしかないのだから、正義だの悪だのと言うほうがフィクション批評の話としては無粋だということになるだろう。もちろん、現実の話になると、それで迷惑をこうむる膨大な人々が出てくることになるから、「悪は悪」として糾弾し続けなければならないわけだ。
それはそれとして、「『徒党』の中にいる人間は知能指数が半分になる。」とはまことにもって名言である。
これによって、政党というものがなぜあれほど馬鹿な判断や決定を下すのか、そのメカニズムが明らかになる。要するに、「徒党」の中で全体意志を決定するのは「賢明さ」や「論理的正当性」ではなく、一部の者の「声の大きさ」「威圧感のすごさ(暴力性)」であるからである。


(以下引用)

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気が飢える、ということ。

体制側にいること、権力擁護側にいることは、ほとんどあらゆる面で利益が得られるが、逆に体制批判者でいることはあらゆる面で不利益になる。
では、なぜ体制批判者でいることを選ぶ人間がいるのか。それは、権力による悪がのさばるのが許せず、権力の飼い犬である生き方を汚らわしく思うからである。
どんな利益が得られようが、自分自身が汚物になるような生き方を選ぶことはできない、という人間もいる、ということだ。それは経済合理性から言えば「賢くない」生き方だろう。しかし、人生は経済だけで満たされているわけではない。何よりも大事なのは、「気持ちのいい」生き方をすることだ。
勝海舟の「氷川清話」の中に、「気が飢える」(「飢」の漢字は別字だが、「飢」と同じ意味だろう)という言葉があるが、自らに恥じる生き方をしていると「気が飢える」のである。体と同様に、気も飢えるのだ。この「気」を「正気(せいき)」と言う。
御用学者や御用マスコミ人として生きれば、経済的報酬は大きいだろう。そのほかにいろいろ社会的な便宜も得られ、高い地位も得られるだろう。だが、あなたたちは、自分の気が飢えているとは感じないだろうか。




(以下引用)


fromdusktildawn @fromdusktildawn  ·  18 時間

私の場合、日常の仕事でも生活でも慰安婦のことが話題になることは皆無なんだけど、テレビでも新聞でもネットでも慰安婦の話題をよく目にするのはなぜなんだぜ。この落差はなんなんだ?

 

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アメリカ人一人の生命はシリア人何名分に相当する?

「wantonのブログ」から転載。
記事の中の動画は見ていないので、その動画がフェイクかどうかは分からないが、実際に米国人が一人首切り死刑にされようが、それがシリア空爆をして大量殺人をする口実になりうるとは思わない。まあ、相手がテロリスト集団なら何人殺しても構わないとは思うが、その空爆自体がテロ行為、大量殺人行為であり、しかも、巻き添えで殺される民間人が当然、何人も出てくるし、市民の生活インフラもとめどなく破壊される。つまり、これはシリアそのものの破壊である。
米国人一人の生命はシリア人百人の生命に相当する、とでも言うのだろうか?
この動画は多分フェイクだろうが、海外の米国人一人が実際に死のうが、それでシリアを空爆し、それを「アメリカの自衛のための戦争だ」と言うに至っては呆れるしかない。


(以下引用)




血も出ないゴム人形の斬首映像を根拠に、国連で自衛権行使を主張しシリアを空爆する米国はすごい! テーマ:ブログ

血も出ないゴム人形の斬首映像を根拠に、
国連で自衛権行使を主張し
シリアを空爆する米国はすごい!







金子勝氏のツイ-トより
https://twitter.com/masaru_kaneko/status/514839042202947585


米国のパワー国連大使が23日、国連の潘基文事務総長に
提出した文書で、シリアのISISへの空爆を、
「国連憲章51条に基づく自衛権行使」とした。
米人ジャーナリスト殺害を理由にしている。
あらゆる戦争は自衛権の行使の下に行われ、泥沼に陥る。

シリア空爆、米「自衛権行使」 国連に文書、正当化図る
http://www.asahi.com/articles/ASG9S5FPHG9SUHBI020.html?ref=rss



米人ジャーナリスト殺害の証拠とされるものは、
素人にも分かるほどのインチキ動画と写真だった。
必見 ↓
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/162.html




1.フォーリー記者は動画で所々、笑顔である。

2.処刑者役のテロリストが【きちんとした】イギリス英語で話している。

3.ナイフで首を数回切りつけ始めたのに、血が全然出ない。

4.その後、完全に首をかっきる部分の映像が都合良くカットされている。

5.動画では最後にいきなり胴体と頭が切り離された映像が現れるが、
周囲の砂に血は飛び散っていない

6.フォーリーの死体の前腕に体毛がない。
足の方はプラスチック的なテカり具合。





真実を探すブログさんより画像を拝借
http://yuria6413.seesaa.net/article/405686460.html
















合成写真に合成動画

管理人の個人的感想を言わせてもらうと、
どうひいき目に見ても、世界の人間を笑わせる為に作った
コメディータッチのアホ映像と動画にしか見えない。







日本のNHKは、この映像を繰り返し必死に流したらしい。
馬鹿じゃないの!

悲しいかな、今のアメリカには金がない・・・涙。
だから、こんな酷いプロパガンダの映像しかつくれないのだ。

そして、この映像を元に、堂々と国連で自衛権行使を主張し
シリアの空爆を正当化したのである。
ホンマ・・・すごいわ。

これが、アメリカの自衛権の正体である。

その人殺し自衛権をお手本にし、

集団的自衛権の行使を容認などと抜かし、

米国について行こうとしているのが、

安倍自民党政権 なのである。







こんなんで、戦地に行かされて

死んでいく若者の身にもなってみろ!

何が集団的自衛権だ。

ふざけるな!





フィリピンのイスラム過激派、ドイツ人殺害警告
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0HJ1RN20140924
   ↑
これやってるのも、アルカイダCIAだと。













嘘から始まった湾岸戦争!
   自作自演の議会証言とPR操作!





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救われた命の背後にある救われなかった無数の命

「ログミー」というサイトから、或る記事の一部を転載。
ある医師が、ミャンマー人の難病の子供を、自費で救ったという美談なのだが、その記事の途中にあった、下記引用部分が印象に残ったので転載した。
病院の事務から「500万」だ、と言われた医療費が、院長の鶴の一声で「原費(実費のことか?)」だけでいい、となったのは、身内(医者同士)へのエコヒイキであり、病院から言われたとおりの費用を払わされている他の患者やその身内から見たらおかしな話だとなるのではないか。それとも、日本は縁故社会だから、それで当然だ、と何の不満も持たないのだろうか。
さらに、「原費(実費)」が30万円の治療に対し、500万円が請求されるというのは、その大半は医者の技術費としての支払いになるのだろうが、それにしても原費(実費)と請求金額との差があまりに大きくないか。難病だからそうなのか、どの病気でも原費(実費)と請求金額の差はそんなものなのか。昔から「薬九層倍」と言って、薬の値段は暴利の代表と見られているが、医療費全体がそうだろう。まあ、医者になるのに金がかかるから、その分を回収しなければならない、という医療の土台そのものに大きな問題がある、と思う。ひいては、医師になるのに国家の認可が必要だ、という根本をも疑うべきだと私は思っているのだが、この問題はあまり深く考えていないので、そのうち考えてみたい。
まあ、一人の子供の命を自腹を切って救ったのは美談だが、経済的に治療不可能と最初から無視されて救われなかった子供の命が無数にある中で、こうした美談がどういう意図で書かれたもので、どういう効果を持つのかを考える私はただのひねくれ者かもしれないが、政治の貧困による子供の死(大人ももちろんそうではあるが)全体を救うのが本当は当然であり、それは実は医療費の高額さによって阻まれているということが、この記事には隠れてしまっている、と私には思われる。
まあ、感動的な話、泣ける話が好きな人には美談の揚げ足を取るようなこういう私の言葉は憎憎しく聞き苦しいだろうが、私は救われた一つの命の話の背後にある救われなかった無数の命がどうしても見えてしまうのである。



(以下引用)

自腹覚悟で、日本の大学病院にて手術を敢行

自分は今まで医療をやってきて、この子を見捨てて、例えば1年後、2年後にたくさんの人たちを迎えても、なんか意味あるのかなと思ったんです。それは、現地の患者たちのためには意味があるかもしれない。だけど、僕の人生にとって、それは意味あるのかなと思ったんですよ。


それでたくさんの日本人、一緒に行ったスタッフが数人いて、そして現地人の人たちも、もうそろそろ帰るんだろうなと思っていた時に、僕は後ろ振り返りましてですね、こう言ったんですね。「今から、みんなの力を貸してほしい」と。今やっているその150キロ離れた場所の医療活動を僕はいったん停止したい、と言ったんですよ。


今からこの子どもを助けるために、みんなで動かないかと言いました。お金は無い。無いのはわかっていると。だけど、無いのはわかっているんだけど、お金はまた働けばいい、僕も日本で働く。だからこの子をとにかく助けようじゃないか、と言ったんです。


それから1人1人ビザの交渉をする係、日本政府の大使館にビザを交渉する係、パスポートをミャンマー政府に頼む係、日本の病院にあたる係と分かれまして、全員が動き始めたんですね。そして日本政府は、すぐにビザを出してくれました。普段出さないんですけど。そしてパスポートセクションのミャンマー人たちも、軍人たちもみんな協力してくれまして。この子の話をすると、そしてあっという間に準備が整って、日本へ連れて行くことができました。


けれども飛行機会社は乗せてくれませんから、この子を赤ちゃんみたいに身ぐるみ包んで、寝たふりさせて飛行機の中へ突っ込んだんですけれども。そして日本の国立病院で、僕が小児外科を学んだ病院ですが、ちょうど小児外科の僕の恩師が院長をしていたので、そこへ話に行って、そして、この子の手術を敢行しました。


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これ、手術のあとです。帰るときですよ。この恩師に僕が呼ばれるんです、食堂に。日本でこんな手術したら何百万とかかるじゃないですか。(手術の)途中で事務の人が僕のところへ来て、言わなくていいのに「500万過ぎました」とか言うんですよ。それでも、僕はもういい。覚悟はできているから、いくらでもいいなと思っていたんです。


そしたら最後、院長に呼ばれまして、「吉岡、おまえいくら払える」と聞かれたんです。僕はいくらでも払うつもりだったから、「いいですよ、いくらですか」と言ったんです。「いくらでもいいです」と言ったんです。そうしたら、「いや、いくら払える」と。


「ご飯を好きなもん食べろ」と言われたから怪しいなと思っていたんですけれども、何回も「じゃあいくら払える」と言うから、「いくらですか」と逆に聞いたんです。そしたら指3つたてられたんですよ、じゃあこのぐらいでどうだと。僕は途中で500万と聞いていたから、えらく負けてくれて、300万に負けてくれた、と喜んでいたんです。そして「300万ですか?」と言ったら、「いや30万でいい」と言われたんです。


続けて僕の恩師がね、院長ですけど、「吉岡、ここの病院には600人、700人の人間が入院しているから、子ども1人分ぐらいの食糧は余る。そしてCTスキャンを動かすことは、テストでも何回もやることだ。この部屋も、僕の裁量でいつでも無料にする子どもたちがいる。だからお前が払わないといけないのは、かかった原費だけでいい、それだけでいい」と言ってくれたんですね。


そして30万だけいつ払うかと言われたから、「今すぐに払います」と言ってすぐに払いました。あとで値上げされたらかなわないので、それで払ったんですけれども。

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朝日が消えて茶色の朝が来るか

「人生は冥土までの暇つぶし」から転載。
朝日新聞が革新側であったのは遠い昔の話であり、船橋洋一を重用し始めたころから大きく右旋回し、体制擁護側に回っているのだが、世間では今だに「朝日=サヨク新聞」のイメージが強いようだ。だからこその今回の朝日潰しなのだが、朝日は単に「左翼のシンボル」にすぎず、本音は日本全体を右一色に染め上げることであるのは言うまでもない。つまり、「茶色の朝」が近づきつつあるのである。
なお、引用記事画面と編集土台画面が重なって見づらいので、引用記事画面はずっと下に下げておく。
















































































































































(以下引用)


あえてエールを
昨日の東京新聞に載った佐藤優氏のコラムについては概ね賛成だ。亀さん家の場合、珊瑚記事捏造事件(1989年に沖縄県西表島において、朝日新聞社のカメラマンが自作自演で珊瑚に落書きによる傷をつけ、その写真をもとに新聞記事を捏造した虚報事件)を発端に、朝日新聞の購読を止めて久しいが、今月11日の木村伊量社長による謝罪会見を見て、ついに来るべきものが来たと思った。

確かに、日本を貶めた朝日新聞の行為はとても許されるものではないが、同時に以下の佐藤優氏の記事にある、「政治的な好悪で〝朝日をたたく〟という結論ありきでメディアスクラムを行っている新聞、雑誌が自らの記事も誤報、読者をミスリードする危険性に対して無自覚になりつつあるのが怖い」は、正にその通りだと思う。

特に露骨だったのは読売新聞だ。9月14日、「おためし新聞」と称して同日付の新聞がポストに入っていたのだが、御丁寧なことに、『朝日「慰安婦」報道は何が問題なのか』と題した、20ページにわたる小冊が挟まれていたのである。時の政権、より具体的には米国発の情報がほんどを占めるため、ネットの世界では〝ゴミ売新聞〟とすら称される、同紙のこうした行為に唖然として言葉も出なかった。

こうした同紙の〝営業熱心〟な姿勢で思い出したのが、今から10年ほど前の出来事だ。地区の小学校のサッカー少年を集めてプロのサッカー選手を招待した、半日サッカースクールが読売新聞主催で開催されたことがある。亀さんの息子もサッカーをやっていたので参加したところ、数日して同紙の勧誘員が、「うちの新聞を購読しませんか」と訪問してきたのである。亀さんが、「子どもサッカーを利用しての売り込み、汚いと思わないかい?」とズバリ指摘すると、決まり悪そうに販売店の男はスゴスゴと帰っていったのを思い出す。

朝日新聞だけではなく、「自らの記事も誤報、読者をミスリードする危険性に対して無自覚になりつつある」新聞雑誌にも、われわれは注意を向けていきたいものだ。

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[2014/09/20 06:57] | 佐藤優 | トラックバック(0) | コメント(0) |






(夢人補足)「マガジン9」より「茶色の朝」の解説入りのインタビュー記事で、小泉が圧勝した時の日本の状況が背景にある。実際、「茶色の朝」はその頃から始まっていた、と考えてもいい。







木村祐一さん
うえはら ひろこ  宮崎県生まれ。
前国立市市長。元東京・生活者ネットワーク代表。国立市景観裁判原告団幹事。1999年より現職。
著書に『〈環境と開発〉の教育学』(同時代社)
『どうなっているの?東京の水』(北斗出版)など。
『マガジン9条』 の発起人の一人。
“全体主義”は、気がついたらなっているもの
編集部

今回の選挙は、歴史的な自民党の圧勝に終わりました。どのように受けとめられましたか?

上原

私は今回、テレビの開票速報はいっさい見ませんでした。ある程度の予想はしていましたが、自民圧勝という現実をテレビによって突きつけられるのが、いやだったのです。しかし結果として、国民は自らの手で、強力な権力を小泉内閣と国に与えてしまいました。



こういった状況の中で、みなさんに是非、一度手にとってもらいたい絵本があります。『茶色の朝』(大月書店)という、1998年にフランスで出版された絵本です(お役立ちブックス参照)



物語の内容を簡単に説明すると、ある日突然 、増えすぎた猫を制限するため、「茶色の猫は繁殖率が低い、だから茶色の猫を飼いましょう」という法律 “ペット特措法”ができます。最初はみんな、ばかばかしいと笑っていたのに、いつの間にか「周りに迷惑をかけてはいけない」という雰囲気が広がり、そのうち猫だけでなく犬も茶色でなければならないという“拡大解釈”がされていきます。毒団子が自治会組織で自主的に配られ、愛犬を泣きながら毒殺していく市民。そのうちに、民間憲兵のような市民グループができて、ペットが茶色かどうかの厳しい取り締まりが始まります。



主人公は違和感を覚えながらも、「周りの流れに逆らわないでいさえすれば、自分の生活は安心だろう。茶色に守られた安心、それもいいだろう」と考えるようになります。しかしついに、友達が逮捕されてしまうのです。「彼は茶色の犬に換えたはずなのになぜ?」「以前黒い犬を飼っていただろう。過去に茶色以外のペットを飼っていたのもダメだそうだ」という近所の人の話を耳に、過去に白黒の猫を飼っていた主人公は、恐怖を感じながら眠れない夜を過ごします。そして翌朝、強く叩かれるノックの音で目を覚ますという話です。


編集部

ばかばかしくて、でも怖い話ですね。

上原

この本がつくられたフランスの政治背景を説明しておくと、極右の政党が1980年代末頃からどんどん表に出てきて、1998年の地方都市選挙では大躍進となります。そこで著者であるフランク・パブロフ氏は、これらの動きに抗議するため、この絵本を出版します。とにかく広く若い人に読んでもらいたいということで、印税は取らず1冊1ユーロ(現在135円程度)で販売するわけです。誰でも買える値段ですよね。  



そして2002年、3年前の大統領選挙では、人種差別と排外主義で知られる極右のルペン候補が第2位になって、決選投票をシラク大統領と一騎打ちでやるまで極右勢力が伸びたとき、恐怖を感じた人たちがこの本を運動に使ったわけです。本は爆発的に読まれ、「極右にノンを!」の運動が広がり、選挙でルペン候補は敗れます。人びとのファシズムの動きにつながる危機感を目覚めさせるのに、一役かったと言われています。  



本の巻末に哲学者の高橋哲哉さんが、「私たちのだれもが持っている怠慢、臆病、自己保身、他者への無関心といった日常的な態度の積み重ねが、ファシズムや全体主義を成立させる重要な要因であることを、じつにみごとに描き出してくれています」とメッセージを寄せていますが、まさにその通りで、全体主義というのはヒトラーもそうだったけど、いまからみんなを制圧するとか、弾圧するなんて絶対に言ってはきません。民主主義の手続きをちゃんと踏みながら、気がついたら全体主義に入っているのです。そしてそこに手を貸すのは「私たちみんな」。



だからおかしいと思ったら、きちんと言い続けて打ち消していかないと、抵抗することを怠慢にやり過ごしていると、いつの間にか自分の自由が拘束されてしまうのです。恐怖政治というのはただ権力者が来て弾圧するだけではなくて、民主主義の制度を使って出てくるものだから、芽が出てきたときにきちんと、動いて声を出していかないと、あっという間に大変なことになってしまう。




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沖縄の米軍基地存続に固執しているのは米国ではなく日本政府

「岩下俊三のブログ」から転載。
普天間基地移設問題について興味があって自分でも調べたことのある人間にとっては普天間基地の辺野古移設が「日本政府からの要望」によるものだ、ということは広く知られているかもしれないが、案外そうでもないかもしれないので、こうした記事はなるべく多くの人と共有するべきだろう。もっとも、ネット右翼(もちろん、政府工作員がその大半)などにとっては「それがどうした。国益(夢人注:正確に言えば「日本政府・官僚・政治家・経済界の利益」)になるんだから、沖縄の土人どものことなど知ったことか」となるだろうが、多くの善良なる(そして無知なる)国民にとっては、「えっ、そうだったのか。それなら、話がまったく違う」と思われるのではないか。
なお、前の文中で「沖縄の土人ども」と書いたのは、ネット右翼の心中を忖度して書いたものであり、私自身がそう思っているわけではない。私自身、沖縄出身である。まあ、地方出身者として言わせてもらえば、原発(沖縄には無関係だが、地方への押し付けの事例として言うわけだ。)も米軍基地もすべて東京に持っていってくれるなら、土人の一人としては何も文句は無い。
沖縄に基地があれば、日中戦争でも起これば、沖縄が真っ先に攻撃されるのは当然だろう。米国はもともと中国と同じかつての「連合国」側である。いざ戦争となれば、米軍は沖縄基地から撤退し、後に入った日本軍に対してなら中国は心置きなく攻撃できるというものだ。要するに、基地があることでメリットがあるのは、そこから遠く離れたところにいる「政府」だけだ。軍隊自体、平時においてもカネになるしね。


(以下引用)

あばずれ年増の「すがり」を証言するモンデールさん

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元日本大使モンデールさんは、風の便りでは今もオバマの相談相手として健在だと聞くが少なくとも彼はアメリカ民主党リベラル派に残っている最後の「良心」であるかもしれないと僕は思っている。

神戸で震災があり、オウム騒ぎで大変な1995年、当時「スクープ」のディレクターだった僕は米大使館で一度彼と会ったことがあるが温和な表情の中にも強い信念を感じた覚えがある。しかし言葉には極めて慎重で何一つ情報を漏らすことはなかった記者泣かせの大使でもあった。

それから約20年、今86才になったモンデールさんによってついに日本政府の「本音」が暴露されたのである。



1995年当時、米軍普天間飛行場の返還交渉で、日本政府が在沖縄米海兵隊の駐留継続を切にお願いしてきたというのである。ご存知のように同じ年に発生した「あの」少女暴行事件の重大性を米側が認識し、海兵隊の撤退も視野に検討していたが、それを日本側が拒否し、県内移設を前提に交渉を進めてきたのである。

そして

その自民党政権の基本的なスタンスは現在もなんら変わってはいない。

モンデールさんのこの発言は米国務省付属機関の口述記録にも記載されている。確かな証拠があるのだ。

さらに

1995年の少女暴行事件について彼は「県民の怒りは当然で私も共有していた」と述べ、「数日のうちに、問題は事件だけではなく、米兵は沖縄から撤退すべきかどうか、少なくともプレゼンスを大幅削減すべきかどうか、米兵の起訴に関するガイドラインを変更すべきかどうかといったものにまで及んでいった」と言っているのである。

その上で「彼ら(日本政府)はわれわれ(在沖海兵隊)を沖縄から追い出したくなかった」と指摘し、しかたなく沖縄の海兵隊を維持することを前提に協議することになったのだという。そしてモンデールさんは「(だから)日本政府の希望通りの結果となった」のだと交渉過程を証言するのである。

また

その時のペリー国防長官は米議会で「日本の全ての提案を検討する」と発言して沖縄の反対に一定の配慮を示している。のみならず、ジャパンハンドラートとして悪名高いナイ国防次官補ですらも「兵力の本土移転も含む」と述べるなど日本側が希望した場合は本土移転も検討する意向をアメリカ側は示していたのである。

なお、モンデールさんはこの時、暴行事件で大田昌秀知事(同)に全面的に深く謝罪し、加害者の米兵らを強く非難していたという。 それゆえ翌96年4月に橋本氏と普天間返還合意を発表したのである。

さらには、同年12月2日、「沖縄に関する特別行動委員会(SACO)」の最終報告で普天間飛行場を含む11施設の返還、県道104号越え実弾演習の本土移転、嘉手納基地の海軍駐機場の移転・遮音壁の設置などを約束したのであった。

ところが、何とか在日米軍が沖縄にとどまってほしい日本政府は海上の辺野古基地の拡張案を蒸し返して提案したのである。

いまも「沖縄の負担軽減」とか「普天間基地の危険除去」という「お題目」を掲げ、それと関係なく辺野古基地拡張工事を強引に進めているのである。極東の安全を第一義的に考えているアメリカが無理に地域住民が反対している沖縄でなくても大丈夫だと考えているのに日本政府が泣いてすがって棄てないで言っている姿ほど見苦しいものはない。

あばずれ年増の深情けは個人的にはそれほど嫌でもないが、同国民を自国の官憲が暴力で抑え込んでまで外国がいらないと言っていた「進駐軍」基地を創る必然性などまったくないのであるから、これには激しい嫌悪感がある。

沖縄の負担軽減のためとかいう「嘘」を止めて自己の「利益」を確保するためだと正直にいったらどうなのか?

だってアベノミックスだって利益の拡大ということで支持されているらしいから、「金目」のためで何がわるいといえばいいのではないか。それでだめなら仕方がないが、案外目の前にニンジンをぶら下げれば滞りなく駄馬は走ってくれるかもしれないのだ。

なんとならば、

原発を再稼働させ、お札を刷ってインフレを加速させ、TPPで国を売る偉大なる将軍様・安倍晋三様にマンセーと国民は叫んでいるのだから辺野古なんぞチョロイもんだろうに。

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中央対地方の意図的格差問題

「スカイヲーカー」さんのブログから全文転載。
まったくもって御説のとおりで、何もこれ以上言うことはないのだが、放火大学院、じゃない、法科大学院の問題以外にも、中央対地方の格差は無数にあり、それは東京対大阪、東京対京都その他でも同じことである。
つまり、今さら言うまでもないことではあるが、あまりに大きすぎて目に入らない現象(ポオの「盗まれた手紙」参照)の一つが、東京は日本の中の特別な地域で、すべての権力の源泉がそこに集中している、ということだろう。まあ、もちろんそこに住むすべての人間がその恩恵を受けているわけではないが、少なくともあらゆるメディアの情報は東京在住の人間のみを対象にしており、地方が取り上げられるのは、「東京の人間が観光に行く」場所としてのみである。つまり、面白半分で取り上げるだけだ。
そういうように、あらゆる権力の集積した場である東京が、フクシマによる放射能汚染を受けている、などということは、東京に利権を持つ人々、つまり今の日本の権力階層が絶対に認めるはずがないことである。まあ、東京オリンピック開催によって最後の一儲けをして、その後東京叩き売り、となるのではないか。その後は関西への遷都となるだろう。岡山市などが次の首都だとまことしやかに噂されているようだが、私としては京都、大阪、奈良、兵庫の4県で首都機能を分散させるのがベストだろう、と思っている。
下記記事に話を戻せば、試験問題を作る人間が自分の受け持つ生徒にその問題内容をそれとなく教える、ということは、司法試験に限らず、広く行われているのではないか、と私は疑っている。ここにも東京に在住する人間のみが得られる特権があるが、もちろん、それはいくら東京に住んでいても、貧乏人や下層階級には無縁の話だろう。




(以下引用)


極めて不平等。法科大学院は廃止すべき。



1早稲田大学法科大学院        172
2 中央大学法科大学院         164
3予備試験合格者            163
4東京大学法科大学院         158
5慶應義塾大学法科大学院      150
6京都大学法科大学院         130
7一橋大学法科大学院          64
8明治大学法科大学院          63
9大阪大学法科大学院          55




原則、法科大学院は廃止すべきだろう。

なぜなら、そもそも弁護士になっても、どうせ一部しか食っていけないし、大量の食い扶持にあぶれた連中をどのようにして税金で救済するかなんてトンチンカンな議論にもなりかねない。

人材を腐らす結果になるだけだし、社会的影響を考えても、マイナスになってもプラスになることは全くない。

結局、法科大学院なんて制度自体完全に破綻している。

順次、整理統合して、最終的に完全廃止とするべき。

東京にある大学院ばかりに合格者が集中するもの望ましくない。

東京に人材や情報を一括して集めておいて、地方の大学と平等な競争原理が働くワケがない。

試験作成が東京で行われ、試験作成者が東京にあるローで講義をするんだから、試験予想問題を試験作成者を講義している大学院で順次洩らしていくと、当然ながら、その大学院では合格率が上がる。

当たり前の話だ。

事前に情報を教えてもらえる東京のローに全国から殺到するのは当然なのでは?

例えば、島根県で法曹を目指したって、島根大法科大学院では、合格者ゼロなんだから、そんなゼロ学校に授業料支払っても無意味だろう。

要は、人材の質の問題もあるが、それよりも、地方では絶対的に情報量が少ないからだ。

こうなると、島根や沖縄など地方からは、法曹を目指すのは実質不可能になる。

必然的に、島根などの途上地域からは、東京を目指すしかない。

しかし、資金が問題だ。而して、断念するということになる。

こんなデタラメで不平等な制度ってアリなのかって私は思う。

法科大学院・・即刻廃止する以外ありえない。

予備試験に制度を一括すべき。

そうでないと、まじめな受験生がかわいそうだ。

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