酔生夢人のブログ

私のような立場の人間は、20代の頃に行き来のあった会社の同世代の会社員の30数年後の行く末をわりとたくさん知っている。二年ほど前、私よりもさらにたくさんの会社員の昇進レースを外部から観察してきた男と話していて到達した結論は「ひとこと多いヤツって出世しないよね」ということだった。

うちの国の社会でうまくやっていくために重要なのは、特定の話題に関する主張や言説の内容がどうであるのかよりも、その話題を持ち出すタイミングの適切さなんだと思う。っていうか、処世術としては、「いかに黙っていられるか」ということに尽きるのかもしれない。

オレ自身時々、「オダジマ」という一人称を使うけど、特段に「穢れ」を意識しているわけではないよ。個人的には、自分の名前をカタカナで呼ぶ文章の書き方は、自分自身を客体化して扱うことで読者の側から見た文脈の見え方を変化させてみせる遊びの一種だと考えています。