(以下引用)
移住者が急増の過疎地 増えすぎて“空き家”が不足 移住希望者が空き家待ちの状態に 三重・松阪市
中京テレビNEWS
過疎に悩む地域に移住者。歓迎したいのですが、ちょっと困ったことが起きています。三重県松阪市では移住者が急増し、空き家が足りなくなっているといいます。一体なぜなのでしょうか。
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三重県松阪市の市街地から車で約1時間離れた山あいにある松阪市立香肌小学校。 全校児童は16人。過疎の進む地域にある小学校で、大きな変化が起きていました。 松阪市立香肌小学校 大瀧郁子 校長: 「おととしの10月から(移住した)7人に来てもらっています」 なんと、児童16人のうち7人が移住者なのです。 人口減少の一途をたどる山あいの地域に、なぜ移住者が急増しているのでしょうか?
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去年1月に名古屋から移住してきた小林さん一家。覚さんと妻の和美さん、娘の玲歌ちゃん(9)、彩音ちゃん(6)の4人家族です。 小林覚さん(43) 「初めて学校に行ったときに360度(自然の)パノラマを見て、僕らも癒やされたんですよね。ここは学校かと思うくらい和やかな雰囲気で、なんてステキなところなんだと思って」 一家が暮らす、古風な平屋建て。移住者増加のカギとなる、「空き家バンク」の制度を利用して購入しました。
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空き家バンクとは、持ち主が自治体に物件を登録し、移住希望者は登録された物件の中から購入や賃貸ができる制度です。 さらに、家のリフォームや家財の処分には、自治体から一部補助を受けることができます。
小林覚さん: 「キッチン本体で60万円くらい。家より高い。キッチンの方が高かったです。洗面台はメルカリで、トイレも本体はメルカリ。工事は大工さんに水回りはやってもらいました」 なんと空き家を50万円で購入。リフォームなどの方が高くつき、家にかかった総額は約350万円です。
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覚さんは旅行会社で日本製品の海外向け販売を担当。妻の和美さんはシステムエンジニアをしています。 小林和美さん: 「毎日電車で通勤していたんですけど、在宅勤務が増えて、かといって仕事に支障もないことがわかって、こちらに来る決心ができた」 夫婦そろって完全に在宅勤務に切り替えました。 名古屋から転校した玲歌ちゃんは。 小林玲歌ちゃん: 「全校児童が少ないから、より親しくできる。家族みたいに思えるところがいい。ここに引っ越してきて良かったなって」 最初は転校に戸惑ったという玲歌ちゃんも、すっかり学校生活を楽しんでいます。