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読点ひとつでも大事

とある、滑落死した登山家についての批判的連続ツィートへのコメントだが、一読した時には文意が分からず戸惑った。文章のニュアンスは、その批判的連続ツィート(亡くなった登山家は実力の無い、無謀な登山家だった、という主張)に同意している(「~だったんですね」が、その書かれた内容への同意を示している。)ようなのに、「実力のない登山家とも言えない方だったんですね」と書いてあるからだ。これだとつまり「実力のある登山家だった」となるのだが、と首をひねっているうちに、「あっ、これは『弁慶がな、ぎなたを持って』や『(数珠を)二重にしてくびに掛ける』と同様の読点の問題だ」、と分かった。
実力のない、登山家とも言えない方だったんですね」と、読点をひとつ入れれば解決である。「なぎなた」に勝手に読点を入れて読むと「な、ぎなた」のようになるし、読点が無いと「二重にして、首に掛ける」のか、「二重にし、手首に掛ける」のか分からなくなる。
最近のネット文章の粗雑さ(特に句読点のいい加減さ)への警鐘になる話だろう。
なお、私も段落の頭の一字下げを守っていないが、これは操作が煩雑だし、さほど読解に影響は無いからである。

(以下引用)

久しぶりに栗城さんの名前ききました。実力のない登山家とも言えない方だったんですね…知らなかった…

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