いくら可愛くておとなしく見える犬や猫でも所詮はケダモノだ、と思っているからだ。
犬や猫にも感情があり、意志が疎通できる、と思うのは愛犬家愛猫家の勝手だが、犬を鎖(リード)無しで散歩させたり、猫の歩き回る床の上で赤ん坊をハイハイさせたりするのはキチガイ行為である。猫の足や尻など、いちいち拭いている家はほとんどあるまい。まして、犬の牙、猫の爪は凶器である。赤ん坊や幼児に噛みつき、引っ掻けば、場合によっては生命に関わる。
まあ、自分や他人の赤ん坊より、犬や猫のほうが可愛くて大事だ、と思う人間が世の中にはけっこういるのかもしれない。
犬や猫の可愛さは、私にもよく理解できるし、なまじな人間よりは同居相手にも適しているかもしれない、とは思う。愛犬家愛猫家の気持ちはよくわかる。しかし、下の記事のような事故は、これは「事故」ではなく、起こるべくして起こるものだ、と思っている。事故が起こる可能性を知りながら放置していた責任を問うのは当然であるし、その可能性を考えもしなかったなら、頭の中味が疑われる。
(以下引用)
犬の噛み付き、1年間で4000件超 女児死亡で指摘される注意点
J-CASTニュース 3/10(金) 19:49配信
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「おとなしいはずの犬種なのに」「こんな事あるんだな」「悲劇としか言えない...」。東京都八王子市内でゴールデンレトリバーに女児が噛まれて死亡する事故があり、ネット上では、こんな驚きの声が上がっている。
報道によると、生後10か月の女児は、自宅から4キロほど離れた祖父母の家に2017年3月9日に一時預けられていた。
■犬を脅かす状況になかったが...
女児が保育園で熱を出したが、母親が仕事中だったため、祖父が女児を引き取りに行っていた。女児は、時々祖父母の家に預けられていたという。
事故は、この日夕方に起こった。女児が1階の居間で最近始めたハイハイをしていたところ、祖父母が飼っていたゴールデンレトリバーがいきなり女児の首の付近に噛み付いたのだ。祖母は1メートル手前で見守っていたが、防ぎきれなかったという。祖父が119番通報し、女児は救急車で病院に運ばれたが、2時間ほど後に亡くなった。
ゴールデンレトリバーは、4歳のオスで体重は37キロあった。祖父母は、普段は、おとなしくて、吠えることもなかったと話しているという。犬のケージはあったが、家の中では放し飼い状態だったという。祖父母の家では、このほかに、秋田犬と小さな犬2匹の計4匹を飼っており、玄関脇に「猛犬に注意!! 」の貼り紙が掲げられていた。
警視庁南大沢署によると、事故当時は、大きな声を出すなどして、犬を脅かしたりする特別な状況にはなかったという。ニュースのコメント欄などでは、「赤ちゃんに嫉妬したのかな」「どんなに大人しい犬でも癇癪起こす時もある」と様々な憶測が書き込まれているが、なぜ犬がいきなり噛み付いたのかはよく分かっていない状況だ。
犬や猫の保護などをしている八王子市保健所の生活衛生課では、今回の事故について、原因などは警察で調べているとJ-CASTニュースの3月10日の取材に答えた。また、犬の飼い主側から引き取ってほしいという話は来ていないとした。
犬が自分より小さな乳児を噛むことが多いのかについては、次のように説明する。
「噛み付き事故は、小さい子供が多いとは限りません。散歩中に大人に噛み付くようなケースも多いからです。大きな犬より、ダックスフンドなど小さい犬の方が人に噛み付くことが多くなっています。ゴールデンレトリバーが人に噛み付いたというのは、あまり聞いたことがありませんね」
どのようなときに噛み付くのかについては、こう言う。
「嫉妬や焼きもちのときもあるかもしれませんし、散歩などが少なかったり食事や排せつをしたりするときにストレスから噛み付くこともあるでしょう。気に入らないことがあれば、攻撃的になります。犬は、人を順位付けしており、子供だと態度が違うことがあるようです。動物は、人間と違って、本能がむき出しになるときがあり、飼い主が大丈夫だと思っても注意しないといけないでしょう。小さい子供なら、大人がきちんと見守る中で安全を確保して犬に触らせるのが大前提になります」
環境省の動物愛護管理室によると、人への噛み付き事故は、2015年度は全国で4208件あり、飼い主・家族以外で2人が亡くなっている。飼い主・家族への噛み付き事故は、5%に過ぎないが、過去には死亡例もいくつかあり、飼い主・家族だから安心できるわけでもなさそうだ。