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批判する事は容易か?

「晴耕雨読」から転載。
記事の内容は、すべて賛成異議なし、であり、転載するのはただ拡散のためである。
柳井というのは国賊であり、人非人だ、としか言いようがない。こういう人間がトップにいる会社に勤めること自体、その社員は恥じるべきだろう。孟子ではないが、「惻隠の情の無い人間は人間ではない」。そして、柳井には惻隱の情というものがカケラも無い。自分が億という金を稼げるなら、社員全員が年収100万円の貧困生活を送ってもかまわない、という人間である。このような会社が日本に存在していること自体、日本の恥だろう。
ついでに、後でもう一つ引用をしておくが、そちらは、私のような「批判老人」を批判する記事だ。世の中のことは、すべて運命として受け入れなさい、という「有難い」アドバイスをよくなさっているあるブログからの引用だが、私は、批判精神を失った人間はもはや人間ではない、と考えている。したがって、「相田みつを」的精神というものが一番大嫌いである。人々がすべてを肯定するかぎり、世の中が改善されることは絶対に無い。世の流れに抵抗し、反抗した人間は、体制によって抹殺される。だが、その抵抗や反抗が少しずつ世界を良くしていくのである。そして、「反抗しなかった人間」たちが、その恩恵を享受するのである。何て「賢い」生き方だろう!(嗤)
私は怠惰で愚鈍で怯惰な人間だが、せめて批判すべきものに対して批判の声を上げることだけはやり続けたい。それが、「今生きている人間の未来への義務」だと思っている。

「そして、人は、野次やあら探しをする度に、品格を落とし、頭は悪くなり、容姿まで醜くなるのである。」

そうですか。ならば、私は下品で、頭が悪くて、容姿の醜い老人を目指すことにしよう。もうすでにそうなっているって?(笑)




(引用1)



2013/4/25


「国家は「成長するか死ぬか」というような脆弱で危険なシステムではありませんし、あってはなりません」  TPP/WTO/グローバリズム

内田樹氏のツイートより。

もうインタビュー受けないと発作的に宣言したら、みんな喜んでいましたね(喜び方はそれぞれですが)。

でも、その後三つも取材受けちゃったから、また「オオカミ少年」になりそうです。

でも、「改憲について」とか「安倍政権の参院選構想」とか訊かれたら、ついしゃべっちゃうじゃないですか。

安倍自民党は国民国家の解体を推し進めようとしてます。




財界も官界もメディアも基本的にはこのグローバル化の方向に賛成です。

一般市民も「なんだか景気がよくなりそうな話だ」と思って浮かれている。

でも、それは日本の未来を売り払った分を前倒しで受け取っているだけなんです。

株式会社の平均寿命は日本で7年、アメリカで5年です。

これからもっと短くなってゆくでしょう。

20年後にアップルがまだあるか、グーグルやマイクロソフトが存在するか、なんて誰も考えていない。

20年後に存在しないかもしれないことはそれらの企業の現在の価値を少しも損ねるものではありません。

「寿命5年の生き物」にとっての合理的な政策選択と、「寿命100年の生き物」にとっての適切な政策は違うものです。

まるで反対になることもある。

「寿命5年の生き物」に向かって「そんなことを続けていると10年後には大変なことになる」と言っても意味ありません。

その頃には生きてないから。

僕たちだって「そんな生き方をしていると200年後には死ぬぞ」と脅されても鼻で嗤って相手にしません。

「その前にこっちが死んでるよ」。

政策判断の適否はいったいそれが「寿命どれくらいの生物を基準にしているか」で変わってきます。

グローバル企業は「最大5年」の射程で政策の適否を判断します。

ブラック企業なら「この四半期」だけを基準にするでしょう。

国民国家はとりあえず孫子の代まで「100年」の射程で政策選択の適否を判断しなければならない。

グローバル資本主義と国民国家の相性が悪いのは当たり前なんです。

安倍自民党が政策の適否判断の基準にしている「政治的生き物」の寿命は経済政策については「この四半期」、外交についてもせいぜい半年というところです。

20年後の日本はどうなるの・・・という声は「この四半期が乗り切れないと20年後なんかないんだよ!」という怒声でかき消されます。

彼らは彼らなりに合理的に思考しているつもりなんです。

でも、国民国家の行く末のことは「金がなければ始まらない。

金ができてから考えればいい」と思っている。

とりあえず日本のフラット化を推進するために社会的共通資本をぜんぶばらす。

医療、教育、司法を壊して、「更地」にする。

社会的共通資本は「共同体を長期にわたって維持するための装置」ですから惰性が強いし、短期的に見ると収支勘定が合わない。

そういう社会全体の流動化を妨げる装置はグローバル化の「敵」ですから。

朝日のユニクロの記事読みました。

grow or die というのは会社経営者にとってはある意味「常識」でしょう(「会社経営に現状維持というようなゆるい選択肢はない。大きくなるか、つぶれるかだ」と経営者はみんな言います)。

でも、それは私企業の話です。

国家は違います。

国民国家というのは「現状維持できれば、上出来」というシステムです。

国家は「成長するか死ぬか」というような脆弱で危険なシステムではありませんし、あってはなりません。

> 麻生副総理のCSISにおける全水道民意営化論。いったい、誰に吹きこまれたんでしょうかね。TPPとリンクしていますが、国富蕩尽へ向かってまっしぐらの自民党首脳。いいのかね。

> こうやって、国家の資産がグローバリストに売り渡されていくわけだ。そりゃ、グローバリストは喜びます。市場化ってのは、市場を本来市場じゃないところまで拡大してゆくことなんですね。

> 円安で燃料費が高騰のため、イカ釣り操業が一斉に休止とか。イカ釣りだけじゃないですね。船は出せば出すだけ赤字になる。肥料もね。そうか、TPP。あんなに強気だったのは、円安になれば漁業も農業もやってられなくて自滅するから今は騒いでいるけど大丈夫だもんね、って目論んでいたのかも。

> 「『年収100万円も仕方ない』ユニクロ柳井会長に聞く」。こういう人には、従業員の生活に対する関心なんて、何もないんだろうねえ。あるのは企業のもうけだけ。従業員はもうけの手段。まったくヒドイ経営姿勢だ。 http://t.asahi.com/akzl

兄ちゃんと朝からアベノミクスと北朝鮮と改憲の話。

短期的な利益追求はほぼシステマティックに長期的利益を損なうとは経営者の経験からの兄ちゃんのご意見。

長期的利益を目指す企ては四半期ベースで見るとふつう減収をもたらす。

だから、在職期間中大過なく…と考える経営者が長期的には会社を潰す。

安部政権の経済政策は「この四半期を乗りきれなければ先はない」というエクスキューズで中長期的な国家戦略をニグレクトするものである、と。

今の政治家に30年後の日本のビジョンを持って政策判断している人はいない、と。

僕も同意見です。

車内である雑誌の原稿を書きました。

「日本はなぜ勝てないのか?」というお題。

あのね・・・これが「日本企業はどうして世界市場でトップシェアをとれないのか?」というふうに読み替える人は、その段階でもうグローバリストイデオロギーに取り込まれているんですよ。

この問いは「世界の国民国家はそれぞれの国益を最大化するために命がけの競争をしている」というのが前提にあるから出てくるわけですけれど、そんなことを不可疑の前提にしていいんですか?

実際にはこの問いから導かれる実践的な第二の問いは「では、どうやって国際競争力のある企業の製造コストを国民国家が負担して、彼らの収益を増大させるか?」という話に一気に矮小化されるわけですから。

でも、グローバル企業って、経営者は外国人、株主も外国人、社内公用語は英語、従業員も外国人、生産拠点は海外、法人税の納付先はタックスヘイブン。

別に「日本の企業」じゃないんです。

「日本の企業」というのは国民経済内部的な存在です。

だから、最優先課題に「どうやって1億3千万の同胞を食わせるか」を掲げている。

どうやって雇用を増やすか、どうやって雇用条件を引き上げるか、どうやって地域経済を潤すか、どうやって国庫に法人税を納めるか、それを考える企業のことです。

そういう「日本の企業」のためなら、国民国家はその資源を割いて支援すべきでしょう。

同じ目的なんだから。

でも、今のグローバル企業はそうじゃありません。

グローバル企業は製造コストを国民国家に「外部化」するために、国民国家を利用しているだけです。

新幹線や高速道路を作らせて流通コストを外部化する。

原発を稼働させて製造コストを外部化する。

有害物質を排出して環境保護コストを外部化する。

「英語が話せて、辞令一本で海外に赴任して、月300時間働いて、最低の賃金を甘受する」若者を「グローバル人材」と称して人材育成コストを外部化する。

国民国家はうまく使えば、グローバル企業にとって「使い勝手の良い」装置です。

国民国家の成員が「お国のため」に奉仕する気概があり、勤労・納税の意欲が高く、遵法精神に富んでいる方がそうでないよりもコストの外部化がしやすいですから。

だから「企業が収益を上げることが国益の増大なのだ」というロジックは彼らの生命線なのです。

そのために「日本はどうしたら勝てるのか?」という問いを立てる。

それは「私企業の収益を上げるために、あなたがたはどこまで『外部化されたコスト』を負担する気があるのか?」という問いに他なりません。

だから、こんなお題で特集を組むような媒体はそのこと自体で、すでに批評性を失っているということである、ということを書きました。

果たしてこの媒体はこの原稿を受理してくれるでしょうか?受理しれくれなかったらブログに全文掲載しますね!

たくさんRTありがとうございます。

みんな同じことを考えているんですね。

「勝てる企業を国民全体で支援すれば、結果的に企業の収益がトリクルダウンして国益増大につながるんだよ」という聞き飽きた反論が予想されますけれど、僕はそんな与太話を信じないということを申し上げているわけです。

などとぷりぷりしながら書いているうちにはや京都です。

神戸に帰ったら、次は朝日新聞のオピニオンの原稿を書きます。

これも同じ話になりそうです。

こんなにぷりぷりしているのはもちろん「世界同一賃金」と「年収一億と年収百万」への二極化を偉そうに宣言した男のせいです。

あんな経営者をロールモデルにすれば「日本が勝つ」と本気で信じている人がまだいるんでしょうか?

そういうことをこれからも喧伝する媒体は悪いけれど「もうおしまい」ですよ。

頭悪すぎます。

> なるほど、年収一億円のひとはユニクロを買わないし、年収百万円のひとはユニクロを買えない。てことは、ユニクロは日本を相手にしないってこと。日本人が客ではなく、製造も海外で、同一賃金の企業は、誰のために存在してるんでしょ。社長でしょ。いくない!






(引用2)「ITスペシャリストが語る芸術」より転載。






4月18日


優れた批評家は決してあら探しはしない


カテゴリ:芸術・哲学・神秘思想社会・教育

リンカーンの政治をどんな愚か者でもあら探しはできるし、ビル・ゲイツのビジネスを子供でも批判はできる。
人間は罵ったり野次ったりすることが大好きだが、「じゃ、あんたがやってみなさい」ということになって、責任を与えられたら、3秒ももたずに泣き出すに違いない。
ただ、責任がない立場で誰かを非難することには、奇妙な快感があり、それをやった経験がない者はいないほどだし、そんな愚かなことを卒業した立派な人間でも、油断すると、後で後悔はするのだが、うっかりやってしまうのである。
正論だとか、「まっとうな批判」という看板を上げたところで、責任を背負う気がないのなら、野次と何の違いもない。
そして、人は、野次やあら探しをする度に、品格を落とし、頭は悪くなり、容姿まで醜くなるのである。
老人になったからといって必ずしも醜くなるわけではないのだが、老人特有の醜悪さというものもある。それは「批判老人」の特徴で、責任のない立場で文句ばかりいう老人のなれの果てであるが、10代ですら、そんな「批判老人」の特徴を十分に備えた者は少なくないのである。Twitterで罵倒ばかりしている者ならあっという間であり、Twitterに姿が出ないことは幸いなことであろう。
だから私は、ゲーテが、「批判するな。青年時代の過ちを卒業しないうちに、老年時代の過ちを犯す」と言ったことを忘れないようにしたいのである。

沈黙の行というのは、断食と並び、高貴で崇高な行であるが、なぜ沈黙するのかというと、その目的の大半は罵る言葉を出さないためである。
イエスは、「人は口から入るもの(ここでは汚れた食べ物)で穢れはしないが、口から出るもの(言葉)で穢れる」と言った。そして、最も穢れる言葉とは、他者を貶める言葉であるが、人間はなぜかそれが好きなのである。沈黙の行者は、そんなもので心身、そして魂を穢さないよう、その苦しい行を行うのである。

総じて言うなら、品がなくみすぼらしい人間、道理を解せぬ愚かな人間、容姿も含めて醜悪な人間になりたくなければ、野次やあら探しでしかない、つまり、責任のない批判をしないことだ。
優れた人間は、相手の欠点ではなく美点を自然に探し、見つけるものである。
逆に、愚かな人間は相手に自分より優れた点があることを決して認めず、あら探しばかりするのである。
勘違いしてはならないが、優れた批評家は決してあら探しはしない。批評する対象の美点をさらに高めるための洞察をするのである。

これらのことを解すれば、もっと高いことを知ることができる。
現在の自分の状況に不満を持ち、世の中に文句を言うのは、運命を批判しているということなのである。
そして、それは、運命を定めた神を批判しているということなのだ。
ギリシャのデルフォイの神殿の入り口に「身の程を知れ」と書かれているらしいし、そんなことを知るはずもない徳川家康が、人生で最も大切なことは「身の程を知る」ことであると言ったが、神を批判することほど身の程知らずなことはない。
運命を無心に受け入れ、全てを受容すること・・・これを真に「あるがままにまかせる」と言うのであるが、そうであれば、最も幸福で充実した人生が送れるのである。




(追記)今回の柳井の発言はさすがにあちこちで批判が噴出しているようだが、おそらく柳井は「蛙の面にションベン」だろう。「貧乏人のひがみさ」くらいに思うのではないか。しかし、昔なら、企業トップがこういう発言をしたら、それこそ企業の存続に関わる大問題になっただろう。いや、今はそうならないとしたら、それはマスコミ全体が「新自由主義企業」を批判するな、という体制が敷かれているからだと考えられる。
下記記事は「たんぽぽ日記」からの引用だが、実体験に基づく話であるだけに興味深い。月給12万円! 月25日勤務、8時間労働と仮定したら「時給600円」である。こんなところに「正社員」として入る人間の頭を疑う。どうせ死ぬほどこき使われた上での、この報酬に決まっている。
しかし、日本全体がユニクロ化した社会が現実化する、という可能性もTPP加盟後には予測できるのである。


(以下「たんぽぽ日記」から引用)



予定されしもの「貧困」

ユニクロの柳井がクローズアップされている。

世界の長者番付や最も影響力のある人物にも選ばれた。

その柳井が世界統一賃金を打ち出した。
理由は日本人を貧しくするためだ。

柳井は数億円もの年俸をもらっている。
だがユニクロ社員の給料は最低賃金並みである。

実は私は一度ユニクロの面接を受けたことがある。
その時提示された月収が39才家族4人で僅か12万円。

あまりの安さにおどろいた驚いた私は「これでは生活できないので、残業や休日出勤しますから20万円はください」と言ったところ、面接官に思い切り嫌な顔をされた。

あとで知ったのだか、ユニクロは残業代を払うのが嫌いな「なんとか企業」らしい。

私の知人の息子も店長を勤めていたが給料が安すぎて辞めた。
であるのに柳井だけは莫大な年俸を受け取っている。

ようするに柳井はユダヤ人の教えどおり、
たった一人の王(神)とその他大勢の貧困者を産み出すシステムを構築している。

新聞や政治家か柳井を賛美するのはその為なのだ。
世界は聖書に書いてある一人の支配者と支配される大衆に分けられ、
大衆は預言どおり「永遠に支配」される。
















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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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