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起源を見れば王侯貴族などただの強盗山賊集団ばかり

「逝きし世の面影」に面白い記事があった。資料付きの記事だが、資料そのものはあまりに長文なので詳しく読んではいない。それを書いた人間が元MI6の諜報部員らしいから、信頼性100%というわけにはいかないが、中東の歴史に詳しい人物であることは確かなようだ。その資料の中にイスラム教ワッハーブ派のことが書かれているが、現在のISISの残忍非道さと通じるものがあるようだ。まあ、イスラム教の最大の問題は同じイスラム教の中でも分派同士が敵対し争っているところだろう。前にも書いた言葉だが、「宗論は、どちらが勝っても釈迦の恥」という川柳を彼らに教えたいものだ。



(以下引用)


21世紀のイスラム国(ISIS)建国は20世紀のサウジアラビア建国と同一(資料)

2014年09月14日 | 政治

(イスラムの詐欺師、残虐非道なテロリスト、砂漠を彷徨う集団ギャング団の首領)

第一次世界大戦でオスマントルコと戦争をしていたイギリスの諜報機関の支援でアラビア半島を武力制圧した初代サウジアラビア国王のイブン・サウード(在位:1932年 - 1953年)はアブドゥルアズィーズ1世とも呼ばれる。
サウジアラビア王国とは『サウード家によるアラビアの王国』の意味である。 
アラビア半島中央高原地帯のナジュド地方の新興小豪族だったサウード家はイスラム原理主義運動のワッハーブ派に共鳴して周辺部族を次々と征服して恐怖と暴力で支配する。
1931年にはナジュド及びヒジャーズ王国の建国を宣言して、自らマリク(王)となり、翌1932年には現在のサウジアラビア王国と国名を変えている。
イブン・サウードは1953年に狭心症により74歳で死去したがサウジアラビアの500リヤル紙幣に肖像が使用されている。
イブン・サウードは征服した部族との政略結婚を100回以上繰り返して89人の子供が生まれている。男子だけで52人。王位継承権を持つ王子は36人。
現在の90歳程度の高齢の現アブドラ国王(1922年あるいは1924年生まれ)は、第6代国王だがサウジアラビア初代国王のアブドルアジズ・イブン・サウードの息子(第二世代)である。初代イブン・サウード王の王子たちの異母兄弟同士で王位を順送りで継承している。絶対王政の政府要職も同じ構造であるがサウジアラビア建国から82年が経過して極限まで超高齢化した弊害は目も当てられない有様。サウジアラビアが最早『限界に来ている』のは明らかな事実である。

『アメリカ(オバマ大統領)の右往左往』

『イスラム国(ISIS)とは何か』
一年前にはシリア政府を打倒しようとNATOや米軍による空爆を主張していたアメリカですが、何と今回は逆にISIS(イスラム国)を打倒するために、イラクだけでは無くてシリアも空爆すると言い出した。もう無茶苦茶です。
(アメリカの唐突な方針転換に対してイラクやシリアと国境を接するNATO加盟国のトルコはISIS空爆用の基地の提供などの協力を拒否して抵抗している)
正体不明のISIS(イスラム国)ですが、これは1世紀遅れて21世紀の現在に彷徨い出て来た『サウジアラビア』の事だったのである。
アラスター・クルーク(Alastair Crooke) 元イギリス秘密情報部(MI6)中東担当幹部の『イスラム国を理解するには、サウジアラビアの過激主義「ワッハービズム」を知らなければならない』では、恐るべきサウジアラビア建国の顛末が書かれている。
理不尽なパレスチナの不幸の原因が欧米の白人ユダヤ教徒(ユダヤ原理主義のシオニスト)によるイスラエルの建国であったように、イスラム教の全ての疑問の出発点はイギリスの支援したイスラム原理主義のワッハーブ派によるサウジアラビアの建国だったのである。

『イスラム原理主義(サウジアラビア)とキリスト教根本主義(アメリカの福音派)の悪夢』

クルークの『イスラム国を理解するには、サウジアラビアの過激主義「ワッハービズム」を知らなければならない』は記事もタイトルも長いが、一言で要約すればこの記事のタイトルと同じで『21世紀のイスラム国(ISIS)建国は20世紀のサウジアラビア建国と同一』だと言っているのです。
逆らうものを皆殺しにして見せしめに首を切断するISISが『イスラム国』の建国宣言をしたが、同じことが実は1世紀前のアラビア半島で起きており、今のサウジアラビアが出来上がっていた。
大観衆をあっと言わせるイリュージョンでは、どれ程奇怪に見えても摩訶不思議に思われても、所詮は『手品のネタ』は単純な子供騙しであり、分かってしまえば余りの阿呆臭さに呆れ返るばかりである。
『自由と民主主義』の看板を掲げるアメリカの中東世界の最大の同盟国であるイスラムの盟主サウジアラビアのワッハーブ派とは、丸々ISIS(イスラム国)そのものだったのである。
(アメリカが9・11事件の犯人と断定した大部分がサウジアラビア人だったことからも明らかなように、アルカイダの正体とはサウジアラビアの国教であるワッハーブ派のことだった)



(資料)『イスラム国を理解するには、サウジアラビアの過激主義「ワッハービズム」を知らなければならない』(夢人注:資料はあまりに長文なので略。)

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