日本赤十字社に集まった義捐金がまだ1円も被災者に渡っていないとタレントの清水国明(S価学会タレントらしいので普段は距離を置いて眺めている人物だが)が自分のブログに書いたら、日赤から文句が出たらしいが、その件で日赤担当者と面談すると、日赤の悠長な作業ぶり(いや、そもそも作業を本当にしているとも思えない。支援作業は「本業」ではないのだろう)がかえって如実に現われて大笑い、という話。清水国明のブログが「阿修羅」に転載されたものを再転載。
ついでだが、私はこうした災害や不幸を個人的な寄付で賄う事に批判的である。それは、そうした救援や補償は国家のやるべき仕事であるという事実が、それによって見えなくなってしまうからだ。もちろん、緊急時の個人的救援は別だが。
(以下引用)
ようやくつながって、企画広報室の方が電話口に。
「清水国明ですが・・・」
「お待ちしてました!どうもどうも、お忙しいところ・・・」
事務所からの連絡で聞いたのとは違って、激しい抗議、というよりも
丁寧なお願い、って姿勢でした。
「大筋おっしゃっていることは間違っていないのですが、数か所だけ事実と違うところがありますので、そこを訂正していただければと」
事実に誤認があればそれを正すのは当然。
「過ちて改めざる、これを過ちと謂う」 (過ちは致し方ないが、過っても改めないのが、 本当の過ちという)
のだそうです。
「日本赤十字の義援金は公共事業には使われていません。全て公平に被災者に分配されます」
そんな風に、公共のためにお金を配ることも公共事業なのでは、と一瞬思ったのですが、
「分かりました、そこは訂正しましょう。私の論旨は、今困っている被災者のために募金したのに、その義援金が今、使われてないということですが、そこに間違いは?」
「そこは間違っていません。災害がとても大きくて広範囲なもので、被災者の数が把握できてなくて、まだ分配できないのです」
災害が大きくて広範囲だから使えない災害義援金て、いったい?
「あと、全ての義援金が赤十字社へ集まる、とありますが、集めているのは赤十字社だけではありません」
「分かりました。それらは今すぐ訂正しますが、そのあと日本赤十字社さんをお訪ねしてもいいですか、いくつかお聞きしたいので」
「どうぞ」
てことになりまして、急いで車の中でパソコン出して直していたら、途中で電池残量なくなって、近くの喫茶店に飛び込んで「で、電源ください」と訳わからないこと叫んでました。
芝大門にあるという日本赤十字社を目指したのですが、思っていたより大きかったので、かえって見落としてその周りをグルグルしてしまいました。
大勢の人がザワザワしている広い企画広報室へ入っていくと、ちょうど私が訂正したブログ記事をプリントアウトして、みんなで回覧してたところらしく、
おっ本人が来たっという、驚きの視線が一斉に集中。
次に何が起きるのか、とちょっと身構えるような、ピンと張り詰めた空気に。
こんな時も、私はつい笑顔つくってしまうんですね―。
「どーも、清水です」
奥の方から電話で話した責任者らしき人が走って出てきて、別室へ。
そこでのやりとりの結論は、「なんだ、結局わからんのか」でした。
やりとりを、要点だけ。
(清水国明・以下国明)義援金の現状は?
(日本赤十字社・以下日赤)義援金はまだどこにも分配されていない。
その理由は広範囲な災害のため集計ができず、分配の委員会が発足されないから。それが立ちあがったら、義援金はすべてそこにお渡しする。
(国明)その会は誰が組織して、誰が委員を任命するのか?
(日赤)国の主導だが実に沢山の部署が絡んでいて、ここがやっていますとは言い切れない。
(国明)その分配を決める委員は誰が?
(日赤)行政関係や各放送局、有識者、など。日本赤十字社もその一員。被害の程度によって金額を決めて分配する。
(国明)では、その肝心な委員会は、いつ立ち上がる?
(日赤)分からない、広範囲な災害なので。
日本赤十字社は皆さんの義援金をお預かりしている立場なので、一刻も早く委員会が組織されるのを望んでいる。
(国明)そんな仕組みになっていることを知らない人が多い。今後募金を集めるとき、この義援金は今すぐに使われることはありません、と表示するつもりは?
(日赤)「・・・・・・」
(国明)この義援金を、今すぐ動いている組織、団体などの活動支援に使うことは?
(日赤)ない。
要点だけ書き出すと、非常に殺伐とした感じになりますが、終始にこやかな対応をして頂きました。
このレポートにしても、さらに誤解や勘違いが生じる恐れがありますが、今後は連絡取りあって是正してゆきましょう、ということになりました。
本日現在までで集まっている義援金は506億円ですと。
ついでだが、私はこうした災害や不幸を個人的な寄付で賄う事に批判的である。それは、そうした救援や補償は国家のやるべき仕事であるという事実が、それによって見えなくなってしまうからだ。もちろん、緊急時の個人的救援は別だが。
(以下引用)
ようやくつながって、企画広報室の方が電話口に。
「清水国明ですが・・・」
「お待ちしてました!どうもどうも、お忙しいところ・・・」
事務所からの連絡で聞いたのとは違って、激しい抗議、というよりも
丁寧なお願い、って姿勢でした。
「大筋おっしゃっていることは間違っていないのですが、数か所だけ事実と違うところがありますので、そこを訂正していただければと」
事実に誤認があればそれを正すのは当然。
「過ちて改めざる、これを過ちと謂う」 (過ちは致し方ないが、過っても改めないのが、 本当の過ちという)
のだそうです。
「日本赤十字の義援金は公共事業には使われていません。全て公平に被災者に分配されます」
そんな風に、公共のためにお金を配ることも公共事業なのでは、と一瞬思ったのですが、
「分かりました、そこは訂正しましょう。私の論旨は、今困っている被災者のために募金したのに、その義援金が今、使われてないということですが、そこに間違いは?」
「そこは間違っていません。災害がとても大きくて広範囲なもので、被災者の数が把握できてなくて、まだ分配できないのです」
災害が大きくて広範囲だから使えない災害義援金て、いったい?
「あと、全ての義援金が赤十字社へ集まる、とありますが、集めているのは赤十字社だけではありません」
「分かりました。それらは今すぐ訂正しますが、そのあと日本赤十字社さんをお訪ねしてもいいですか、いくつかお聞きしたいので」
「どうぞ」
てことになりまして、急いで車の中でパソコン出して直していたら、途中で電池残量なくなって、近くの喫茶店に飛び込んで「で、電源ください」と訳わからないこと叫んでました。
芝大門にあるという日本赤十字社を目指したのですが、思っていたより大きかったので、かえって見落としてその周りをグルグルしてしまいました。
大勢の人がザワザワしている広い企画広報室へ入っていくと、ちょうど私が訂正したブログ記事をプリントアウトして、みんなで回覧してたところらしく、
おっ本人が来たっという、驚きの視線が一斉に集中。
次に何が起きるのか、とちょっと身構えるような、ピンと張り詰めた空気に。
こんな時も、私はつい笑顔つくってしまうんですね―。
「どーも、清水です」
奥の方から電話で話した責任者らしき人が走って出てきて、別室へ。
そこでのやりとりの結論は、「なんだ、結局わからんのか」でした。
やりとりを、要点だけ。
(清水国明・以下国明)義援金の現状は?
(日本赤十字社・以下日赤)義援金はまだどこにも分配されていない。
その理由は広範囲な災害のため集計ができず、分配の委員会が発足されないから。それが立ちあがったら、義援金はすべてそこにお渡しする。
(国明)その会は誰が組織して、誰が委員を任命するのか?
(日赤)国の主導だが実に沢山の部署が絡んでいて、ここがやっていますとは言い切れない。
(国明)その分配を決める委員は誰が?
(日赤)行政関係や各放送局、有識者、など。日本赤十字社もその一員。被害の程度によって金額を決めて分配する。
(国明)では、その肝心な委員会は、いつ立ち上がる?
(日赤)分からない、広範囲な災害なので。
日本赤十字社は皆さんの義援金をお預かりしている立場なので、一刻も早く委員会が組織されるのを望んでいる。
(国明)そんな仕組みになっていることを知らない人が多い。今後募金を集めるとき、この義援金は今すぐに使われることはありません、と表示するつもりは?
(日赤)「・・・・・・」
(国明)この義援金を、今すぐ動いている組織、団体などの活動支援に使うことは?
(日赤)ない。
要点だけ書き出すと、非常に殺伐とした感じになりますが、終始にこやかな対応をして頂きました。
このレポートにしても、さらに誤解や勘違いが生じる恐れがありますが、今後は連絡取りあって是正してゆきましょう、ということになりました。
本日現在までで集まっている義援金は506億円ですと。
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