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新自由主義(またはグローバリズム)社会での戦争は兵站が容易ではない

「Deeply Japan」の6月27日記事の一部だが、ウクライナ戦争の今後を予測する大きな要素が、この兵站問題である。特に武器弾薬の兵站だが、実は食料の兵站も決して平坦ではない、などと洒落を言ってみたりして。

(以下引用)

で、現在の量の問題もさることながら、そもそも西側の産業構造からすると、兵器産業もビジネスっぽいので、部品は下請けに出したり、使わない型式は部品もなかったり、サプライチェーンに海外が含まれていたりといった状況がデフォルト。これで量産体制にしろというのは結構大変なんですよ、という示唆も含まれている。
書かれていないけど、逆にロシアの場合は、
なにかあったらすぐに制裁される
一朝事ある時において武器がないなどというのはロシアを失うことだ
という考えからずっと地道に国産化と生産性の向上みたいなことをやってきた甲斐がありましたといったところか。
■ 共存と言えない人々
で、当然のことながら西側諸国は、ロシアのみならず中国を念頭において、各国が防衛費を増強して量産体制に励む、ということになるのでしょう(喜んでいるわけではないが)。
そこで、冒頭の話が関係してくると思う。つまり、西側諸国は生産体制がビジネス・ライクになっており、かつ、先進国共通の課題として高コスト構造である現状の上に、さらに資源の高コストがかぶってくる。
しかも足元の地合いはインフレ。庶民の生活に油をまわせ、ガスをまわせといっている中で武器弾薬に資源をまわすというのか~、ってそれはどこの大日本帝国でしょう、みたいなところまではいかないだろう・・・にせよ、エネルギー資源、鉱物資源が高騰する中で兵器量産体制を作るのは大変。
もちろん、量産じゃなくて、新しいことをしよう、新軍事革命だとか言ってみたところで事情は一緒でしょう。トライ&エラーしないとできないんだから。
まして、例えば極超音速ミサイルを実践配備して使ってるのはロシアであって、西側はそれを追っかけている側だったりする。であるから、ここで、「あっちは量だ、こっちは質なのだ」みたいなこと言ってみたところで実は虚しい。
この間、4月にはSarmatミサイル(RS-28)の発射実験も成功し、先週、年末までに配備する計画が発表されていた。
ということなので、いやもう、西側チームは、経済のかじ取りが難しく、軍事はエッジが溶けてるみたいな状況。しかし、この政治状況ではロシア敵視、中国敵視を止める見込みは全然なさそう。
このまま10年経ったらどうなるんだろう、と思いつつタカ派の雄叫びを聞きながら10年が過ぎる、みたいなことになるのかなぁって感じ。

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