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天皇の政治発言は是か非か

「世に倦む日々」氏のツィートだが、これは根本的に間違っていると思う。
仮に天皇がそういう発言をして、政府が即座にそれに応じて動いたら、日本は「天皇制国家」だということになる。つまり、天皇の政治的発言が政治を決めることになる。これは明らかな憲法違反だろう。私は尊皇主義者だが、同時に憲法尊重主義者であり、どちらを優先させるというより、「現憲法下での天皇」を尊重するのである。つまり、天皇と憲法を不可分のものと考えている。憲法を尊重するなら天皇を尊重するのが当然だし、逆も同じだ。
天皇は存在するだけで社会の重石となるというのがその存在意義だというのが私の考えだ。できれば、重大災害時に被害地に慰問に行くという、上皇夫妻のような献身的行動が望ましい。それ自体が無言のうちに、庶民無視の政治への痛烈な批判となり、社会の倫理意識を向上させるのである。

天皇の政治的発言が許されるのは、国家の究極的危機の段階、つまり戦争が始まる可能性が目前にある時であり、その時は天皇は「憲法9条に則って」、戦争に反対する意志を表明し、政府と正面から対決するべきである。それが国民の象徴である天皇の最重要の責務だろう。その時、天皇に反対し政府に賛同する国民は(戦争で金儲けを企む一部を除いて)ほとんどいないと私は思っている。その時、政府が自ら内閣総辞職するのが、「日本の特色ある民主主義」である。

(以下引用)

本当はここで天皇が出てきて言わないといけないんだよ。「佐渡のことが心配です。オホーツクは大丈夫でしょうか」と。そしたら、首相が慌てて指示を出して、陸自と経産省が救援と復旧に動く。人海戦術が始まる。それが憲法第1条の理念だ。「日本の特色ある民主主義」というものだ。

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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