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他人との「絆」をSNSの中に探す危険性

子供や若者にとって、友達がいない、というのはかなり苦痛なことなのだろうか。
家族そのものが「嫌な人間」である、という確率だって、かなり高いのだから、そういう家族を無条件に愛することができるはずはない。そうすると、誰かと繋がっていたい、孤独から逃れたい、という欲求の強い人間は、身近にそういう相手がいない場合はSNSという場にそれを求めることになるわけだろう。そして、SNSというジャングルには無数の野獣が棲息し、餌となる弱い動物を狙っているのだが、子供や若者はその危険性を知らないのである。あるいは、知っていても、それでも、孤独や孤立感から逃れるためなら、相手が誰でもいい、と思うのかもしれない。
私自身は孤独というものがむしろ当たり前と思って生きてきた人間なのだが、フィクションの世界ではそういう「他者(友達や恋人や結婚相手)を求める」心情にはおなじみなので、理解はできるつもりだ。(フィクションこそは、人間が「他人の心」を学べる、ほとんど唯一の手段だと私は思っている。小説を読まない人間は、人間の内面生活や他者の心理について、恐ろしいほどに無知になるはずだ。もっとも、他人とつきあいながら他者の心理を知ることこそが本当に人間を知る手段ではあるが、その過程で他者に手ひどく傷つけられ、場合によっては再起不能のダメージを受けることも覚悟する必要はあるだろう。まあ、打たれ弱い人間はひきこもりのオタクになるのが無難である。現代はそれでも生きていくことはできる有難い時代だ。)
精神的な支えとしての他人など不要だ、と思えるくらい精神的に自立すること(これは引きこもりのオタクですら、その点ではSNS依存症の青少年よりはマシだ、と思う。)は、ほとんどの人間にとって必要だと私は思うのだが、それは日本では少数派の考えのようである。
人間関係の9割くらいは、「生活の必要」のためのものである。結婚だってそうだと看做していい。結婚していると、生活はかなり楽になる。簡単な話、あなたが急病になって動くこともできない時に、あなたを病院まで運んでくれるのは奥さんか旦那さんだろう。ふだん、ロクに会話もしないような冷めた夫婦だって、それくらいはするはずだ。それさえもしないなら、それは相手が「人間ではない」ということで、人間でない相手と結婚した自分の不明を恥じるしかない。
そして、いざという時に自分を助けてくれる人が(たぶん)いる、ということは、精神的な支えにもなるだろう。家族というものは、そういう意味で、「いたほうがいい」ものだ。
だが、子供のころには家族が「束縛」や「義務」の象徴のようにも思われ、精神的な支えを家の外部に求めることが多い。それが「友達」だ。そして友達を身近な世界に作れない者がSNSというジャングルの中に「絆」を探してさまようことになるわけである。
要するに、子供は常に危険にさらされている、ということである。場合によっては、家族や友達が最大の危険物である、という不幸な子供もたくさんいる。
このことについての「処方箋」までは、今はまだ考えていない。


(以下引用)




「貞操観念がない」わけじゃない - 出会い系サイトを使う少女の心理

横山茉紀  [2016/02/26

なぜ少女は、ネット上で出会った見知らぬ男性と会おうと思ったのか

小説家の小池一夫氏が、出会い系サイトを通じて知り合った男性に誘拐された岡山市の女子中学生について「倫理観も貞操観念もない女」と批判したTwitter投稿が議論を巻き起こしている(その後、小池氏は自身のブログにて謝罪)。報道によれば、少女は出会い系サイトに「家出をしたい」と投稿。これがきっかけで知り合った男性からその後のLINEのやりとりを通じて誘拐されたという。


「少女に責任はない」などの意見が寄せられる中、なぜ少女がネット上で出会った見知らぬ男と会おうと思ったのか、理由が知りたいと考える人も多いのではないだろうか。その背景を、ネットと子どもの関係に詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんに聞いた。

家出したい女の子が書きこむ「神待ち」掲示板

少女が書き込んだとされる出会い系サイト。「彼女の場合はわからないが」と前置きした上で高橋さんは、「家出をしたい女の子が家に泊めてくれる人を募集するサイトは山ほどある」と答えた。ネット上では、このような女の子の行為を「神待ち」と呼ぶ。その行動は大胆に思えるが「誰かに話を聞いてもらいたい、などの気軽な気持ちだったりする」とのことなのだ。


さらに未成年の女子が、このような気軽な気持ちを実行に移してしまうネット上のサービスは、ほかにもたくさんある。「神待ち掲示板」のような出会い系サイトもあれば、Twitterでのやりとり、それに異性との出会いの場を提供する「出会い系アプリ」と呼ばれるものなどだ。「『出会い系サイト』は規制がかけられているため少なくなってきているが、規制されていない『出会い系アプリ』は増えている」と高橋さん。さらに実際は出会いの場を想定しつつも、「LINEのIDを交換する」という名目で設置されている「ID交換掲示板」というものもあるという。

LINEのID規制は意味がない!?

このような気軽な出会いの場で異性と知り合ったあと、つながっていくのが今回の事件の発端ともなったLINEでのやりとりだ。「文字でのやりとり、通話、動画や写真の送信が手っ取り早くできるツール」として重宝されているのだとか。しかし、18歳未満のユーザーは、相手を友達登録するためのID検索が利用できないはずだ。どうしてこのような事態になっているのか。


高橋さんは、「ID検索ができなくても、QRコードで友達登録ができます」と答えた。LINEのサービスには、自分のQRコードを表示したり、相手のQRコードを読み取ったりする機能がついている。QRコードのスクリーンショットなどを送りあえば、見知らぬ相手とLINEで友達になるのは容易なことだという。

ネットでやりとりしたら「友達」という意識

未成年の女子がアクセスしやすい異性との出会いの場。最近の少女たちにはこのようなサービスが「出会い系という意識すらない」とのことだ。「小学生でもSNSを使い、女子高生に関してはネット上で知り合った人と会うことは普通のことになっている。ネット上の彼氏というのも存在し、"ネットでやりとりをしたら友達"という意識がある」と話した。


高橋さんは、いじめにあったり、仲のいい友達がいなかったり、周囲に知られたくない悩みがあるなどの場合、話せる相手を探す場として「ネット上の出会い」があると推察する。はじめは気軽な気持ちでやりとりをするが、LINEなどでの会話が進むにつれて、信用に値する相手へと認識が変わっていくのだ。


子どもたちがこのような被害にあわないためにはどうしたらいいのか。大切なことは「ネット上で知り合った人には会わない」という基本を徹底して子どもに教えること。そして通信機器にできる限りのフィルタリングをかけ、日頃から会話を増やして子どもの様子を把握しておくことだという。


日々変化を遂げるネットの世界。子どもたちの心理を知るためにも、大人が理解していく必要があるようだ。


※写真と本文は関係ありません


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酔生夢人
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仙人
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