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今後の国会では「国民の生活が第一」という連呼を代議士たちは聞かされる

小沢新党と言う方が字数が短くてブロガー(と自称するのも恥ずかしいが)的には楽なのだが、その小沢新党の新しい党名が「国民の生活が第一」となったようだ。
実にダサイ名前だが、長い割には私のようなボケ老人でも覚えきれるからいいか。そのうち党名改称の際には、私も案を考えておこう。
で、新党発足記念に有名小沢ファンである有名ブロガー、山科恭介の今日の記事を転載しておく。
実にいい内容で、前半は民主党革命後、あるいは3.11後の政治状況を簡潔に要約し、後半では小沢新党への厳しい注文をつけている。私などにはとても書けない知的レベルの内容だ。国民全員が彼の半分程度でもいいから物を見る目ができれば、この国の未来は素晴らしいものになるだろう。
紫陽花革命のように体を張り、自分で足を運んで行動するのも素晴らしい。と同時に、こうした優れたブログなどを読むことで目を開くのも大事である。
確かに書物はまとまった思索の結晶であり、有益だが、実はそれは「検閲済みの思索」の集積でしかないのである。だから書物第一主義者というのはたいてい頭が固く、現実が分からないことが多い。それをブッキッシュ(書物的)と言う。学者先生にはそういう人物が多いことはよく知られている。
書を捨てよ、町に出よう、ではなく、書も読みつつ、町に出るのが大事だ。そしてネット世界は書物でもあり、町でもある。
今日の長い記事タイトルは、どこかのブログで読んだ冗談だが、誰のブログかは忘れたので、無断拝借した。


(以下引用)


さて、前口上はこの程度にして、発足したばかりの新党に注文をつけておこう。
天の邪鬼に他人様と逆行するのが私の趣味なんで。(笑)


多くの国民の期待を担ってスタートしたあの鳩山政権が、たったの8ヶ月の短命で倒されて以来、民主党がその目標としていた行政および官僚改革はもとより、その根幹となる予算の組み替えも見かけ倒しに終わり、「まずはシロアリを退治して」 との謳い文句も口先だけの誤魔化しに終始し、「国民の生活が第一。」 と言いながら 「社会保障と税の一体改革関連法案」 などと言葉のまやかしのなかで、財務省が推進する “国民生活破壊法案” を無造作に採決する暴挙に至り、しかもその段階で民主・自民・公明の三党合意なる民主主義をも破壊する行為を見るにつけ、目に見えぬ国民の怒りは頂点に達している。

その間、各種ネット規制法など自由というものに逆行する法案をこのどさくさに紛れて次々と可決し、東電福島第一原発からの放射能汚染を防ぐことに積極的に取り組みもせず、ただ無策に放射能を垂れ流し、依然として事故原因の究明および責任の追及すら行っておらず、さらには、世界を震撼させた放射能汚染事故を引き起こしていながら、安全性を確保していない大飯原発を再稼働するという、常軌を逸し、発狂したとしか思えないこの野田政権の暴挙に対し、国民は為す術がなく、一方的にやられっ放しなのかと思っていたその矢先、やはり、日本憲政史上屈指の大政治家は黙ってはいなかった。

ここのところ、とみに日本という国家の有り様があからさまになってきているのだが、
いわゆる “原発村” の考え方は非常に判りやすく単純で、それは原発を稼働すれば儲かるので推進するというものだが、これが火力発電より遙かに儲かるから始末が悪い。
ところが、国民の側から言えば、電力会社やその周辺が儲かったかどうかなど関係ない。
安価で安全な電気を使いたいだけなのだが、その値段も安全性も国民からは如何ともし難い。
高いより安いほうがいいだろ? あんたの命が危険でも・・・・とは電力会社は言えない。
だから、原発は安全であると長年にわたって国民を騙し、自分達がしこたま儲けながら、さらに事故が起こっても安全性を担保しないばかりか、電気料の値上げまで行う。
なぜなら、ドジって事故っちゃったので、自分たちの利益が減るから。
要するに完璧な経済利益至上主義なのであって、そこに倫理の欠片もない。
まあ、強欲な人間が行き着く先はこうなるという見本みたいなものだ。
つまり、生存する人間の命をカネに換えているんだよ。

政治や官僚統制は、市場原理に従ってその調整をするのが役目であり、同時にやりすぎを是正するのも任務の一つ。
だが、いまの日本の行政はそうはなっていない。
ここが重大問題だ。
やりすぎは、結局は国民を疲弊させることに繋がるし、そうなれば儲からないから。
ましてや、国民殺しちゃ、元も子もない。
だけどね、国民って、腐るほどいるんだよ。(爆)
しかし、その腐るほどいる一人の国民としては、自分の命が第一なのだから、十把一絡げで見られちゃたまったモンじゃないという理屈だ。
そして、その立ち位置の違いを双方に諒解して、何事かを為し得るのが政治である。
その国民側からの異が、総理官邸前の行動となって現れ、ようやく日本も何かが動き始めたような感じがしているその矢先の小沢新党の発足である。
事、遅きに失した感があるにはあるが、周辺事情から、ある意味やむを得ないだろう。
いちおう、タイムリーだと言っておく。(笑)


さて小沢一郎殿、
以下はあなたにとっては言わずもがなであり、大変失礼かとは思うが、ここに私たち自身の立場を鮮明にするという意味で、敢えて念を押しておきたい。


我々は君たちに自身の生活を白紙委任したわけではない。

私たちは、選挙という行為を通して自分たちの意思を政治家に委ねているのであって、その政治家に白紙委任状を渡したわけではない。

それは、民主主義の制度上、致し方なくあなた方からの政策その他を受け入れるか否かという選択をしているのであって、主役はあくまでこちら側にある。
代議士という権利をあなた方に与えることにより、私たちは私たちの意思を実行させるのが目的であり、その付託に応えて国会の場で行動するのが、あなた方の役目だ。
この件に関する主客転倒は許さない。

「国民の生活が第一。」 というスローガンを掲げ、行財政の根本改革に着手し、既得権と闘うあなた方をに期待している。そして私たちは、この腐りきった日本の再生に努力するあなた方の姿を見ている。

その意味で、私たちはあなた方を支持するが、その政治行動を逐一チェックしており、私たちの意思とは違ったことを実行した場合は、批判という形でその行動に異を唱え軌道修正を促すが、それでも行動に変化が見られない場合は、国民に与えられた唯一の権利を行使し、次の選挙で支持しない。
日本の善良なる国民は、この点では終始一貫しており変更は考えられない。

むろんこれは憲法の趣旨に合致しており、「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する」 という日本国憲法前文を容認し、かつ、その実行をうながすものである。

あっ、これは結党大会でも言ってたね。(爆)

新党結成、おめでとう。
この新党に希望を見い出すと共に、これからのあなた方の行動に期待する。


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