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「少子高齢化」が問題視される本当の心理

前に、いずれ考察したいと書いてほったらかしにしていた「少子高齢化問題」だが、同問題に関する某記事コメントが示唆的なので載せておく。

(以下引用)赤字部分が夢人による強調。

Nash Bridges

 | 6時間前非表示・報告

江戸末期までなだらかに3000万人になったのが明治以降急激に増えた。2005年ごろをピークに今度はジェットコースターのように急降下。
反動で3000万人くらいまで減るかもしれない。イーロンマスクが日本人は滅びる、とツイートとして物議を醸し出したが、団塊ジュニアが退場したあとは国家予算の医療費を子育てに回せるだろうからゼロにはならないだろう。ただ崩れたタワマンや空き家、廃線の線路、など暗い荒涼とした風景が広がっているであろう。



(以上引用)ここから考察。

赤字部分を強調したのは、日本の適正人口は、小泉進次郎ではないが、3000万人くらいではないか、と考えたからだ。
つまり、「少子高齢化は大変な問題だ」という命題自体が誤解ではないか、という考えである。
江戸時代と違う点は、高齢者扶助が個々の家庭だけの問題ではなく税金(年金)でかなり補助されていることだろう。そうすると、少子高齢化で若者(生産年齢層)の負担が激増するから大変だ大変だと騒ぐことになる。だが、老齢年金は受給者当人が若いころから納めてきたカネを受け取るという部分が土台で、後は受け取る前に死んだ連中の分が上積みされるわけだ。だから、生産年齢層の負担が大きくなるという見方は偏りがあると言えるだろう。
そのように考えれば、「少子高齢化問題は何も問題はない」と結論してもいいことになるのではないか。
要するに「働かない(働けない)人口」が増大することに多くの人が怯えているというのが「少子高齢化問題」が問題視される本当の理由だと思う。その底には「働かざる者食うべからず」という昔からの心的機制があるわけだ。これは生活保護受給者攻撃の根底にもある心理だろう。子供は「将来は働くだろうからお目こぼしする」し、病人は「病気が治れば働くだろうからお目こぼしする」が、老人はこの先、死ぬまで無駄飯食らいだろうから、「死んだ方がいい」と偉い人たちや若者の多くは考えているのではないか。それが「老害」という罵言の根底にありそうだ。
なお、女性が「子育ては大変だ大変だ」と騒ぐだけで、「子供を持つ楽しさ」「子供の可愛さ」を語らなくなったのも、若者の結婚離れの一因かと思う。
まあ、「スパイ×ファミリー」の大ヒットは、そういう「愛する人や小さな子供のいる家庭の幸福」という視点が多くの人の共感を呼んだのだと思う。(ちなみに「スパイファミリー」ではなく、「スパイ×ファミリー」であり、掛け算である。)


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考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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