沖縄戦時中に石垣島で日本兵に捕らえられて虐殺された3人の米軍飛行士を追悼する慰霊式が4月15日、石垣市内の慰霊碑であった。「石垣島事件」と呼ばれ、命日の4月15日に「米軍3飛行士慰霊碑期成会」(識名安信会長)が中心になって冥福を祈っている。中山義隆市長ら約10人が出席し、手を合わせた。
飛行士3人はティボ中尉、タグル兵曹、ロイド兵曹。アメリカ国歌が流された後、全員で黙とうした。
識名会長は主催者あいさつで、「本来ならばジュネーブ協定で捕虜の身分は保障されなければならない。殺害されるまでの間、3人はどういった気持ちでいたのか。胸が痛む」とし「現在の私たちの平和な暮らしは76年前の悲しい歴史の上に成り立っている。そのことを決して忘れてはいけない」と力を込めた。(奥沢秀一通信員)