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「メタバース」とオンラインゲームの違い

文春オンライン記事の一部で、吉田とはMMORPG(ネットを介した集団参加RPG)として最悪の評判だったFF14を建て直して人気ゲームにしたプロデューサー兼ディレクターである。
この記事を転載するのは私が今一つ不可解な印象を持っていた「メタバース」という概念が吉田氏の言葉で腑に落ちたからだ。メタバースにエンタメ性は無い、という言葉は明快だ。

(以下引用)



――最近流行っているメタバースという言葉を聞くと「ゲームの中で現実世界とは別の人間関係を作って生きるのは、オンラインRPGプレイヤーが20年前からやってきたことだよなぁ」と思ったりもするのですが、FF14というまさに“別の世界”を作り続けてきた吉田さんから見て、メタバースという言葉の流行はどんな風に見てらっしゃいますか?


吉田 率直に申しますと、どうとも思ってないです。すみません。僕にとってメタバースというのは、遊びではなく、”現実をデジタル世界に置き換えたシステムそのもの”というイメージです。そのため、メタバースにエンタメ性はあまり関係がないと思っているのです。結果、FF14と距離が近いものという認識もないため、意見がないのです。僕の考えているメタバースでは、デジタル現実の中でアバターを使い、現実世界と同じように新宿を散歩したり買い物ができたりするもの。そこに楽しさはあっても、エンタメ性はありません。現実世界のシステム自体は、そんなに面白いものでしたっけ? という感覚なのです。だから僕が今後関わるとすれば、メタバースそのものを作ることではなくて、デジタル現実の中で遊ぶ、面白いエンタメコンテンツを作る、という方向になるかと思います。まだあくまでイメージのお話しですけどね……。

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