消費電力とは?
まず、「消費電力(W)」とは何でしょうか?耳にしたことはあっても、実際によく理解されている方は少ないかもしれません。
「消費電力」とは、電化製品を動かすのに必要な電力(パワー)のことです。
通常、家庭にある電化製品には消費電力の表示が義務づけられています。一般的に、製品の目立たない場所に【✖✖✖ W】という表示が、シールまたは製品に直接記載されています。この消費電力(W)の表示により、その電化製品がどのくらい電気を消費するのかが分かるようになっています。
消費電力(W/Kw) と 電力消費量(kWh)
消費電力にはワット(W)という単位が使われます。1000W(ワット)は 1kW(キロワット)に値します。
ワット(W)とは?ワット(W)は、電化製品の消費電力を表す単位。
ワット(W)の数値が大きい=電力消費量が大きい、ということ。
電力(W) = 電圧(V) x 電流(A)
通常、電気代を計算する場合は、“kWh(キロワットアワー)” という単位を使います。 “1kWh(1キロワットアワー)” は、1キロワット(=1,000W)の電力を1時間(アワー = hour)消費した場合の消費電力の量(kWh)のことを指します。
つまり、電化製品を使用する際、その製品がどのくらい電気を使うのかを調べるには、消費電力(W)に使用時間(h)をかければいい、ということです。
消費電力量の計算方法消費電力量 kWh(キロワットアワー)
= 消費電力 kW(キロワット)× 時間 h(アワー)
上記の消費電力にまつわる単位 :W(ワット)・kW(キロワット)・kWh(キロワットアワー)の意味や違いについて、以下にポイントをまとめました。
- 【W】・【kW】・【kWh】の基礎知識まとめ
- W(ワット)・kW(キロワット)は、電化製品の消費電力(=動かすのに必要な電気エネルギー量)を表す。
- 1kW (キロワット)= 1,000W(ワット)。
- 各電化製品の消費電力は、W(ワット)の単位で表示されている。
- kWh(キロワットアワー)は、1kW (キロワット)の電力を1時間使用した時の電力の「量」を把握するのに使われる単位。
- 毎月の電気使用量は、電気メーターによってkWh(キロワットアワー)でカウントされる。
- 電気料金の計算も「円/kWh」で設定されている。
家電の電力消費量を知って電気代を節約しよう!
毎月の電力消費量(kWh:キロワットアワー)を減らし、少しでも電気代を節約したい方は、まずは身近な電化製品の消費電力(W)を把握することが大事です。
主な電化製品の消費電力一覧
上記で見てきたように、電化製品の消費電力は W(ワット)で表示され、その電力消費量は電化製品の消費電力(W)かける使用時間で求められる、kWh(キロワットアワー)という単位で表されます。
各電化製品の電力消費量(kWh:キロワットアワー)が分かれば、電源のオン・オフや使用時のパワーの切り替えなどで、どのくらい節電できるのか把握できるようになります。
そこで、家庭で使われている身近な電化製品の消費電力を確認してみましょう。(※1kW=1000W)。
日本メーカーの2021年版製品カタログを基に、以下の一覧表にまとめました。
製品 | 消費電力 |
---|---|
IHクッキングヒーター | 700~1,700W |
エアコン | 400~3,200W |
食器洗浄機 | 600~800W |
電子オーブンレンジ | 1,200~1,400W |
アイロン | 900~1,400W |
電気ポット | 700~1,300W |
ドライヤー | 1,000~1,400W |
掃除機 | 【スティック式】10~300W 【サイクロン式】60~600W |
ホットカーペット | 300~1,000W |
温水洗浄便座 | 300~1,400W |
こたつ | 300~600W |
ファンヒーター | 200~1,300W |
洗濯機(洗濯時) | 200~1,200W |
冷蔵庫 | 150~300W |
ノートパソコン | 60~90W |
デスクトップパソコン | 5~70W |
炊飯器 | 700~1,400W |
液晶テレビ | 40~600W |
インクジェットプリンター | 10~30W |
空気清浄機 | 4~90W |
※参照:日本メーカー2021年製品カタログ