私は「ミスに対して怒る」という思考回路があまり理解できないのだが、スポーツの指導者の間では普通に見られることのようだ。
1:ミスに対して怒る
2:怒られた生徒は反省して、ミスをしないように練習する
3:その「怒られる現場を見た」生徒も恐怖感からミスをしなくなる
という思考過程かと思うが、それでミスが無くなるとも思えない。むしろ、心理学的には、いざという時に「またミスをするんじゃないか」という恐怖感が生まれてミスをするのではないか。
そもそも、ミスをしようとしてミスする生徒はいない。教師(顧問・指導者)はなぜ「怒る権利がある」と勝手に思い込んでいるのだろうか。しかも、それが体罰認定されない限り、怒るという「恐怖政治体制」はどこの部活でも横行しているのではないか。それに疑問も持たない生徒が優秀な奴隷候補、社畜候補になるのだろう。
(以下引用)
高校バレー部の顧問、ミスプレーに腹立て女子部員の顔にボール投げけが負わせた疑いで逮捕
千葉県内の県立高校でバレーボール部の女子部員にボールを投げつけてけがを負わせたとして、松戸署は29日、男性教諭(50)(東京都港区)を傷害容疑で逮捕した。
発表によると、男性教諭は5月2日午前8時15分頃、高校の体育館で顧問を務めていたバレー部の練習中、女子部員の顔にボールを数回投げつけ、全治1週間のけがを負わせた疑い。女子部員がプレーでミスしたことに腹を立てたとみられる。男性教諭は容疑を一部否認しているという。
県教育委員会は、この女子部員の顔などにボールを少なくとも3回投げる体罰があったとして、男性教諭を今月22日付で戒告の懲戒処分にした。
(追記)部活というのは、部活生仲間や家族も含めて(厳しい指導)(強豪になるための指導)を求めるというのが一般的傾向だろう。それが「体罰当然」の風潮を生んでいると思う。

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