沖縄県は5日、県内で確認された新型コロナウイルスの新規感染者が過去最多の648人だったと報告した。県内の累計感染者は2万7054人となった。新たに沖縄市の90代男性が死亡し、死者数は238人となった。7月19日から始まったうるま市の医療機関クラスター(感染者集団)は感染者186人、死者23人に拡大し、県内最大規模となった。同医療機関のクラスターは収束しておらず、さらに拡大する可能性があるという。
クラスターは新たに4件が報告された。浦添市内の事業所クラスターは60~70代の男性5人が感染した。換気が不十分な室内で会議を行っていたという。南部の県立高校で職員4人、生徒5人のクラスターもあった。ほか2件は家庭内クラスターだった。 クラスターと認定されていないものの、中部の結婚披露宴に参加した56人が感染したという情報があり、保健所が調査を進めている。参加者は式の開始時にマスクを着用していたが、途中から外した状態になっていたことが確認されているという。披露宴後に2次会も開かれており、県は一連の会食で感染が広がったとみている。
入院中の患者は566人となり、そのうち県基準の重症者は8人だった。1週間前と比較し、重症者が倍増した。
年代別の新規感染者は20代が最多の177人。次いで30代125人、40代93人、10代72人、10歳未満68人と、若年者で感染が拡大している。
県は6日に専門家会議を開き、今後の感染予防策について意見を聞く。国が新型コロナウイルス患者の入院要件の厳格化を検討していることから、入院についての考え方も聴取する。
米軍関係は15人の感染が報告され、4日の5人から増加した。