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大久保と西郷

蔵建て男氏は、野球評論に関してはプロ顔負けの能力を持っているが、政治的には右翼的(与党政権ゴマすり的)で、彼の政治的発言は下らないものが多いのだが、下の西郷と大久保についての言葉は、まさに私がかねがね思っていたことそのままである。特に、大久保利通について同感する。彼がいなければ、日本はここまで発展しなかったし、彼の暗殺によって長州だけが政府の要職を占めるようになった結果が、日本の針路をゆがめたと私は思っている。
とにかく、大久保は「無私の人」であった。これは西郷も同じだが、西郷は「情」がありすぎて、国家運営についての判断より「武士階級の処置をどうするか」という問題を優先させたのが「征韓論」であり、「西南戦争」だったと思う。
なお、私は林真理子は人格(機会便乗主義者で下種な野心家だと思っている)が嫌いなので彼女の小説は一冊も読んでいないし、大河ドラマ「西郷どん」も見ていない。

  1. 蔵建て男‏ @kuratateo 15時間15時間前
  1. 西郷は西郷で、自分が不平士族と共に死ななければ、新たな世にはならない と考え、自らすべてをわかった上で身を投げうったのかもしれない。そのぐらい西郷は、懐が深く情の厚い男だった。
  1. 来週描かれるかわからないけれど、大久保は暗殺された時も懐に西郷からの手紙を忍ばせて最後亡くなったと言われている。自分のせいで、友 を殺してしまった思いを抱え続けて生きていたのだろう。それでも、日本のためと私情を捨てることができたのは、大久保利通 じゃなければできなかった。
  1. 面白いのは、賊軍となったはずの西郷さんの銅像は上野にあり、大久保さんの銅像は、鹿児島中央の駅前にそびえている。まぁ鹿児島では、西郷さんの方が遥かに人気はあるのだろうけれど。
  1. 西郷さんは、懐が深く情に厚い人だった。それゆえ私情を捨てきれない弱さもあり、改革者としては厳しかったと思う。
  1. 大久保利通のような、日本の近代で唯一とも言える独裁者がいなければ、明治から以後の日本は近代化できなかったのではないかと思う。時代が戻ることも防ぎ、西洋列強に飲み込まれるのも回避できた。彼ほど私情を捨て、日本のことを考えられた政治家は他にいない。
    1. 鈴木亮平の西郷どん は悪くなかったと思うけれど、瑛太の大久保利通は残念だったなぁ。まぁ瑛太が悪いというよりは、そういう脚色で作れているからなのだろうけれど。日本の近代化を推し進めるために、自分の私情を捨てて、全てなげうって泥をかぶった大久保の心情をもう少しうまく描いて欲しかった。




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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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