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高血圧の基準の変化でまた患者が大量発生か

「in deep」から記事の一部を転載。海外記事の翻訳である。
私は、高血圧の薬は「のぼせ」が起こった時にだけ飲んでいる。若いころからのぼせ癖があって、かなり悩まされてきたのである。耳が赤くなるのなどもよくある。別に興奮状態でなくても頭がのぼせるというのは、少々不愉快だし、耳が赤くなっているのは何となく恥ずかしい。まあ、血圧のせいかどうかは知らないが、40歳を過ぎたころから降圧剤を飲むようになって、その後はのぼせ癖はほとんど起こらなくなったので、たぶん高血圧が原因だったと思う。
今は降圧剤の服用をやめていて、のぼせ癖や耳が赤くなることもよく起こるのだが、ほとんど引き籠りの生活なのでふだんはまったく差し支えはない。ただ、その状態で買い物などに行くのも嫌なので、降圧剤を臨時に飲むわけだ。

なお、高血圧の人間には鬱病は少ないらしい。それは、たぶんそうだろうな、と思う。血圧と性格というのを調べてみると面白いかもしれない。


(以下引用)



「アメリカの新しい高血圧のガイドラインである 130 / 80 には何の問題もない」



ということを突き止めたことに関しての医学メディアの記事です。




No benefits from new U.S. blood pressure guidelines, according to study
medicalxpress.com 2018/11/27


研究によれば、米国の新しいガイドラインによって勧告されている血圧の早期治療にはいかなるメリットもない


高血圧はどのような時に危険なのだろうか? 医学協会は、これに対して幅広い答えを提供している。 たとえば、アメリカでは、患者たちはドイツにおいてよりも、はるかに早い段階で高血圧とみなされる。



しかし最近の研究により、ドイツ・ミュンヘン工科大学のふたりの教授、カール・ハインツ・ラドヴィグ(Karl-Heinz Ladwig)氏と、ヘルムホルツ・ツェントルム・ミュンヘン(Helmholtz Zentrum München)氏は、患者に早期の高血圧治療を行っても致命的な心臓病のリスクは低減しないと結論づけた。



それどころか、早期の高血圧治療は、患者たちの精神的健康に悪影響を及ぼすことさえあることがわかった。



アメリカ心臓病学会は、2017年に高血圧ガイドラインに新たなカテゴリーを追加した。それは「ステージ 1高血圧症」というものだ。



この新しい基準の下では、医師はこのカテゴリー( 130/80 以上の血圧)の患者には、治療を施すよう勧められている。



しかし、欧州心臓学会では、この130/80 以上の血圧の範囲は「高い正常血圧」と定義されており、具体的な治療は推奨されていない。



ミュンヘン工科大学の心身医学と心理療法の専門家でもあるミュンヘン教授は以下のように説明する。



「米国のガイドラインの背景にある考え方は、可能な限り早く血圧を下げることであり、患者たちに診断を提示することによって、彼らがより健康的なライフスタイルを採用するようにと促す意味はあります」



 



疑わしい動機づけの要因



ラドヴィグ教授と彼のチームは、約 12,000人の患者のデータを用いて、高血圧に関してのドイツの状況を評価した。



この研究の最初の論文著者であるセーリャン・アタソイ(Seryan Atasoy)氏は、「さまざまな高血圧症の人々の間で心血管疾患(CVD)死亡リスクを、心血管疾患に影響を及ぼすリスク要因の中で、私たちは 10年間にわたり調査しました」



アタソイ氏は、ふたりの教授の下で免疫学者として働いている。



調査の結果、アメリカで新たに作成されたカテゴリー「ステージ 1高血圧症」の患者たちはの心血管疾患による死亡リスクは、正常血圧の患者よりも有意に高くはなかったのだ。



ラドヴィグ教授は、「動機づけの効果も疑問に思っています」と述べる。



アメリカとヨーロッパのガイドラインの両方で治療が推奨されている高リスクカテゴリー「ステージ 2高血圧症」の患者は、心臓病で死亡するリスクが非常に高いと同氏は説明している。(※訳者注 / ステージ 2高血圧症の数値は、おそらく 140 / 90 以上だと思われます)



「同時に、喫煙や運動不足などのリスク要因が、そのグループではるかに多く見られているということは、多くの人々が、高血圧という診断にもかかわらず生活習慣を変えていないことを示しています」



 



血圧を下げる薬が危険なうつ病を引き起こす可能性



生命に危険なほどの高血圧の人々は、通常の血圧の人々よりうつ病の発生率は一般に低いが、しかしその中で、うつ病発生率が有意に高いグループが見つかった。



それは、重症の高血圧を治療するために血圧を下げる薬を投薬されている人たちのグループだった。



うつ病あるいは抑うつ状態の人は、高血圧の投薬治療は受けていない人たちのあいだでは、全体の3分の1だったのに対し、投薬を受けていた人たちは、その約半数が、うつ病あるいは抑うつ状態だった。



この理由について、ラドヴィグ教授は以下のように言う。



「これはラベリング効果と見なされるべきだと確信しています。人は、「あなたは病気だ」と公式に分類されると、精神的健康に影響を受けるのです」



 



アメリカの新しいガイドラインはより多くの病人を生むことを意味する



「米国心臓病学会は高血圧と診断された成人の割合が 32%から 46%に増加すると計算している」とラドヴィグ教授は述べている。



ラドヴィグ教授によれば、この新しいガイドラインの血圧のレベルの人たちは、心血管系の潜在的な致命的リスクを引き起こす危険性はさほど高くはなく、診断や治療による改善を期待されるような状態ではない。しかし、このガイドラインは(あなたは病気の状態だと指摘されることで)心理的ストレスに対処しなければならない人が 14%増えることを意味する。



こうした理由から、ラドヴィグ教授は、ヨーロッパにおいて、アメリカのガイドラインを採用することは重大な間違いであると考えている。

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