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「代表者」(権力主義者)は条件次第で寝返るもの

「ギャラリー酔いどれ」所載の「長周新聞」記事の一部である。


いわゆる「代表者」が存在しないことから、マクロン政府は

買収や妥協的な条件闘争 に持ち込めず、政策を抜本的に変更するか、

みずから退陣するかを 迫られる事態となっている。


というのが非常に面白い。これまでの革命の失敗は、「指導者」の裏切り、変節、内部の権力闘争(内ゲバ)などによるものであったとすれば、「代表者」が存在しない、という民衆運動は新しい革命の姿になるかもしれない。
とりあえず、国民の8割が反マクロンデモに賛同しているのなら、マクロン退陣こそが民主主義としての結論になるはずである。



(以下引用)赤字部分は夢人による強調。


3回目となった今月1日の行動には、フランス全土で13万6000人が

参加した。首都パリでは、凱旋門を臨むシャンゼリゼ大通りを

数万人の市民が埋め尽くした。

政府は大統領公邸を守るために5000人規模の機動隊を送り込み、

催涙ガスや警棒などで弾圧。 現在までに約600人が逮捕されている。

パリ中心部では、一部の過激派が商店や市民の車両にも危害を与え、

「暴徒」のレッテルを貼って弾圧を正当化する マクロン政府を助けているが、

世論調査では抗議運動への支持は 当初よりも多い8割以上に及び、

全土に広がった運動が沈静化する気配はない。


保守や革新を含む野党勢力や既存の政治団体とは 別のところから

行動が始まり、下から同時多発的に行動が広がっているのが特徴で、

「EU離脱」を主張して大統領選でマクロンと争った

ル・ペン率いる保守政党「国民連合」も、国政に議席を持つ左翼政党も

直接関与していない。

「保守・革新」の政治構造に対する 国民の強い不信感があらわれており、

参加者たちは 市民の蜂起で帝政を終焉させた

フランス革命で歌われた国歌「ラ・マルセイエーズ」を合唱し、

燃料課税の廃止にとどまらず、マクロン政府の退陣、政治への民主主義の実現、

大企業が一手に握る富を再配分して 国民の生活水準と購買力を向上させる

ことを求めている。


いわゆる「代表者」が存在しないことから、マクロン政府は

買収や妥協的な条件闘争 に持ち込めず、政策を抜本的に変更するか、

みずから退陣するかを 迫られる事態となっている。

これほど大規模で長期に及ぶ政治行動は、

1968年の学生らによる「5月革命」以来 50年ぶりといわれ、

「現代版 フランス革命」とも表現されている。


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酔生夢人
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男性
職業:
仙人
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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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