7月14日の「反戦な家づくり」記事の前半である。
大西恒樹の例の「命の選別」発言を明確に要約していて、非常に参考になる。明月飛鳥氏の知的力量が分かる。私は頭が粗雑で偏っているので、文章や発言の要点をとらえるのが苦手で、細部(言葉の間違いなど)がやたらに気になるのである。
大西発言で私が疑問なのは、「老人が若者の時間に負担をかけている」という部分で、これは老人介護以外だとどのような状況を言っているのだろうか。それとも、「老人介護は不要であり、介護が必要な老人は殺処分すべきだ」と言っているのだろうか。案外、後者のような思想だからこそ「命の選別」という強烈な言葉を使ったのではないかと思われる。
私など、性格が軟弱だから、まさか、政治家志望の人間が「老人は殺せ」という発言はしないだろう、と思って、考えるのも面倒だからあまりその点は深く考察していなかった。
だが、下の記事を読むと、大西氏の思想はいわば「経済合理性」が最優先で、そこに「老人と若者の時間」という要素が入ると、「公正を期すためには老人は『与えられた分量』以上の時間と地球資源を消費するべきではない」という、まるでAIが政治判断を行ったような或る種の狂気、過度の合理性ゆえの狂気になったような感じがある。
だが、思考においては感情より理性を優先させるという点では、私も大西氏と思考的体質は似ているかもしれない。私の場合はそれをブラックユーモア程度に抑えてはいるつもりだが。
(以下引用)
大西恒樹の例の「命の選別」発言を明確に要約していて、非常に参考になる。明月飛鳥氏の知的力量が分かる。私は頭が粗雑で偏っているので、文章や発言の要点をとらえるのが苦手で、細部(言葉の間違いなど)がやたらに気になるのである。
大西発言で私が疑問なのは、「老人が若者の時間に負担をかけている」という部分で、これは老人介護以外だとどのような状況を言っているのだろうか。それとも、「老人介護は不要であり、介護が必要な老人は殺処分すべきだ」と言っているのだろうか。案外、後者のような思想だからこそ「命の選別」という強烈な言葉を使ったのではないかと思われる。
私など、性格が軟弱だから、まさか、政治家志望の人間が「老人は殺せ」という発言はしないだろう、と思って、考えるのも面倒だからあまりその点は深く考察していなかった。
だが、下の記事を読むと、大西氏の思想はいわば「経済合理性」が最優先で、そこに「老人と若者の時間」という要素が入ると、「公正を期すためには老人は『与えられた分量』以上の時間と地球資源を消費するべきではない」という、まるでAIが政治判断を行ったような或る種の狂気、過度の合理性ゆえの狂気になったような感じがある。
だが、思考においては感情より理性を優先させるという点では、私も大西氏と思考的体質は似ているかもしれない。私の場合はそれをブラックユーモア程度に抑えてはいるつもりだが。
(以下引用)
れいわ新選組と大西つねき氏の問題について
もはやことの詳細は、知る人ぞ知る話なので、ここでは簡単に振り返ります。
7月3日の大西つねき氏のネット配信の中で、彼が以下のような発言をしました。
「高齢者をもうちょっとでも長生きさせるために、子供達、若者たちの時間を使うのかってことは、真剣に議論する必要があると思います。
こういう話多分政治家怖くてできないと思いますよ。命の選別するのかとか言われるでしょ。生命選別しないと駄目だと思いますよ、はっきり言いますけど。
何でかっていうと、その選択が政治なんですよ。」
もちろん、長い話の中の一部ではありますが、全編は削除されているので確認のしようがありません。
1分半程度は字幕付きで動画がネットにあります
もう少し長い範囲を、知人が文字おこしして送ってくれたので、一番最後に転記しておきます。
(あくまで個人の作業なので、小さな間違いなどはあるかもしれません。その前提で見て下さい。)
いずれにしても、どんな脈絡だとしても、大西氏が確信を持って「命の選別が政治だ」といったことは間違いありません。
これについて、やれ「死生観の問題だ」とか、「救急医療のトリアージだ」とか、詭弁を弄するつねき擁護の輩がわき出しているようですが、それこそ大西氏の発言の真意をゆがめるものだと言えるでしょう。
大西氏の思想の大きな特徴は、「大事なものはお金じゃなくて、人の時間と労力と地球資源」ということです。私は講演を聴いたり著書を読んだりして、そう理解していました。
それを前提に、また残されている発言を精読する限り、彼の発言の主旨は
A.若者の時間を大事にすべきだ
B.若者の時間に負担をかけている老人が長生きしすぎるのは考えものだ
C.それをシステムでコントロールするのが政治の仕事だ
ということ以外には考えられません。
発言者を擁護したいのなら、発言の主旨くらいはちゃんと読み取っていただきたいものです。
そして、大西氏の頭の中で一番大きな問題としてあったのは、おそらくAでしょう。
高度経済成長時代を生きて、多くの人が持ち家と退職金と年金を確保した団塊以上の世代。
それに対し、同じ国とは思えないような、不安な未来しか保証されていないロスジェネ世代。
不公平を感じるのは当然だし、その若者に光を当てよ、というれいわ新選組の主張も、大西氏の動機も正当です。
しかし、いくら動機が正しくとも、その手段において、「老人を早死にさせろ」「命を選別せよ」ということは、決して許されるものではありません。
■政党として と 個人として はわけて考えよ
ここまでは、一応の理屈が通じる人はだいたい誰もが言っていることです。
もう、理屈も事実もお構いなしで、宗教的につねき擁護で暴走している人たちのことは、手のつけようがないので論じません。
こういう輩が、れいわ新選組を窮地に追い込んでいるということに気が付いてほしいものです。が、無理でしょうね。
7月3日の大西つねき氏のネット配信の中で、彼が以下のような発言をしました。
「高齢者をもうちょっとでも長生きさせるために、子供達、若者たちの時間を使うのかってことは、真剣に議論する必要があると思います。
こういう話多分政治家怖くてできないと思いますよ。命の選別するのかとか言われるでしょ。生命選別しないと駄目だと思いますよ、はっきり言いますけど。
何でかっていうと、その選択が政治なんですよ。」
もちろん、長い話の中の一部ではありますが、全編は削除されているので確認のしようがありません。
1分半程度は字幕付きで動画がネットにあります
もう少し長い範囲を、知人が文字おこしして送ってくれたので、一番最後に転記しておきます。
(あくまで個人の作業なので、小さな間違いなどはあるかもしれません。その前提で見て下さい。)
いずれにしても、どんな脈絡だとしても、大西氏が確信を持って「命の選別が政治だ」といったことは間違いありません。
これについて、やれ「死生観の問題だ」とか、「救急医療のトリアージだ」とか、詭弁を弄するつねき擁護の輩がわき出しているようですが、それこそ大西氏の発言の真意をゆがめるものだと言えるでしょう。
大西氏の思想の大きな特徴は、「大事なものはお金じゃなくて、人の時間と労力と地球資源」ということです。私は講演を聴いたり著書を読んだりして、そう理解していました。
それを前提に、また残されている発言を精読する限り、彼の発言の主旨は
A.若者の時間を大事にすべきだ
B.若者の時間に負担をかけている老人が長生きしすぎるのは考えものだ
C.それをシステムでコントロールするのが政治の仕事だ
ということ以外には考えられません。
発言者を擁護したいのなら、発言の主旨くらいはちゃんと読み取っていただきたいものです。
そして、大西氏の頭の中で一番大きな問題としてあったのは、おそらくAでしょう。
高度経済成長時代を生きて、多くの人が持ち家と退職金と年金を確保した団塊以上の世代。
それに対し、同じ国とは思えないような、不安な未来しか保証されていないロスジェネ世代。
不公平を感じるのは当然だし、その若者に光を当てよ、というれいわ新選組の主張も、大西氏の動機も正当です。
しかし、いくら動機が正しくとも、その手段において、「老人を早死にさせろ」「命を選別せよ」ということは、決して許されるものではありません。
■政党として と 個人として はわけて考えよ
ここまでは、一応の理屈が通じる人はだいたい誰もが言っていることです。
もう、理屈も事実もお構いなしで、宗教的につねき擁護で暴走している人たちのことは、手のつけようがないので論じません。
こういう輩が、れいわ新選組を窮地に追い込んでいるということに気が付いてほしいものです。が、無理でしょうね。
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