NHK「日曜討論」が2日放送され、3日の臨時国会召集を前に各党の政策責任者が安倍晋三元首相の国葬や旧統一教会問題などをテーマに討論した。れいわの大石晃子政審会長(45)が自民党の萩生田光一政調会長(59)や日本維新の会の音喜多駿政調会長(39)に「ウソをついている」とかみついた。


 安倍元首相の国葬を巡って、賛否が分かれた中、大石氏は「萩生田政調会長や公明党の人(高木陽介政調会長)がもっと説明すべきだったとか、有識者入れてやりますからとか、何をとぼけているんですか! 反対が圧倒的になってから、早く説明すべきだったって、えらく高くつくスタディーケースですね。とぼけているのを許したらあかん。維新の方(音喜多氏)が手続き面の問題だというが、ごまかすな」と自民のみならず維新にも怒りの矛先を向けた。


 これに萩生田氏は「とぼけているわけでもなんでもなくて、多くの国民は国葬を望んだ声もあった。私自身、もう少し早い時期に国民を代表する国会の皆さんに説明の機会を持つべきだった」と穏便に返した。


 日本経済の立て直しを巡っても大石氏は「岸田政権は賃上げやっていない、萩生田さんも国内生産回帰と言いながら、やっていない。ウソをついている。ウソといえば維新はインバウンド需要と将来の投資というが『クビにしやすくするで』という雇用の流動化とカジノでしょ。政治でウソをつかないでください」と再び自民のみならず維新もぶった切った。


 音喜多氏は「ウソというが、考え方の相違だと思います。賃上げを目指す時に単に政府がばらまければそうではない。成長産業、イノベーション産業に人を流動化するにはどうすればいいのか。カジノといったが、IRです。インバウンドで極めて重要で、経済効果も高い」と反論した。