人工頭脳社会とは、情報網がコンピュータに一元管理される社会であるから、人間は手足化される。その頭脳がダウンしたら、手足は何もできなくなるわけだ。
まあ、正確に言えば、頭脳ではなく神経系が機械化された社会と言うべきだろう。結果は同じである。神経系が機能不全になれば、体全体が動けない。
私は前々から銀行のオンライン化なども含めて社会の電子化を危惧しているが、「便利さ」はそうした危険性への危惧を常に排除して事態は進んでいく。そして或る日カタストロフ(破滅)がやってくる。
(以下引用)
「PC全滅、何もできない」英医療機関が大混乱
読売新聞 5/13(土) 22:17配信
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【ロンドン=角谷志保美、ベルリン=井口馨】12日に起きた「ランサム(身代金)ウェア」によるサイバー攻撃で、被害は全世界に拡大した。
最も深刻な被害を受けた英国の医療機関は大混乱。病院などのコンピューターが次々と使えなくなった。医療現場の様子がツイッターなどで生々しく伝えられた。専門家は「過去最大規模のサイバー攻撃だ」と警戒を呼びかけている。
「事務室のパソコンが、一台また一台と全てダウンした」「パソコンが全く応答せず、何もできない。患者が気の毒だ」「処方箋が出せない!」。12日午後1時半(日本時間同日午後9時半)ごろから、英国の病院や診療所、医療関係事務所などで、パソコンが次々とウイルスに感染。現場の医師や医療スタッフがツイッターで現場の混乱を発信した。
(夢人追記)被害は病院関係だけではないようだ。ランサム(身代金)ウェアと言うのだから、金銭の要求があるのだろうが、その受け渡しはどうするのだろう。ネットで振り込め、と要求しながら、そのネット(端末機)がランサムウェアで使えなくなって、犯罪が不成功に終わるとかwww
日産英工場にも被害…サイバー攻撃100か国に
読売新聞 / 2017年5月14日 1時3分
【ロンドン=角谷志保美】「ランサム(身代金)ウェア」と呼ばれるウイルスによる大規模なサイバー攻撃が12日、世界へと広がった。
英BBCなどは、英米露など約100か国・地域で約7万5000件の被害が出たと伝え、日産自動車の英工場にも影響が及んだ。オランダ・ハーグの欧州警察機構(ユーロポール)は13日、「攻撃は前例を見ない水準だ」とする声明を発表し、国際協力を呼びかけた。
「ランサムウェア」は、記録されたデータファイルをロックし、パソコンなどの操作をできなくする。復旧の見返りに金銭を要求する。
英国のラッド内相によると、全国民が無料で診療を受けられる国民保健サービス(NHS)を提供する248団体のうち、48団体でコンピューターが使えなくなった。同団体が運営する病院で診療や手術を相次いで中止。13日午後4時(日本時間14日午前0時)時点で6団体が復旧していない。