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人によって言を廃せず

佐々木俊尚が人間として信頼できない下種であるとしても、その評論がダメだとは限らない。太宰治の人間性によってその作品の価値が無くなるわけではないのと同様だ。クリエィターが現実生活では最悪な性格の人間であったりするのはよくある話である。
下の町山智弘の発言は、佐々木俊尚のこの評論文に対しては非常に不当だと思う。実際読んでみた感想としては、実に高水準の評論だと思う。歴史的事実をフィクションとして描く際の「歴史そのまま」か「歴史離れ」かという古くて新しい問題を、いくつかの作品を例に良く分析していると思う。それに対する町山の批判は、いわば「重箱の隅をほじくる」レベルのものに思える。
念のために言えば、私も佐々木俊尚という人間は大嫌いである。
しかし、作品に対する批評や批判は作者その人への好悪とは別の次元で行うべきだろう。


(以下引用)

町山智浩
@TomoMachi
この記事で最も問題なのは、書き手の主張を支えるために片淵監督の言葉を恣意的に切り取っている点ですが、60年代の日本映画が在日韓国・朝鮮人をまともに描いていなかったという記述も映画史を捻じ曲げています。『キューポラのある街』も『絞死刑』も60年代の映画ですよ。
歴史改変かリアリティか『この世界の片隅に』のセリフが変わった意味(佐々木 俊尚) @gendai_biz
「現代ビジネス」は、第一線で活躍するビジネスパーソン、マネジメント層に向けて、プロフェッショナルの分析に基づいた記事を届ける新創刊メディアです。政治、経済からライフスタイルまで、ネットの特性を最大限にいかした新しい時代のジャーナリズムの可能性を追及します。
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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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