まあ、最初に書かれた説明がイマイチなので、私がもっと分かりやすく解説する。
ストックホルム症候群の「自分を誘拐した犯人を愛するようになる」という趣旨で言えば、「自分たちから自由と仕事(所得)を奪う政府の行動を肯定し、擁護するようになる」わけである。そうでないと、自分たちの置かれた馬鹿げた状況に唯々諾々と従っている自分たちが馬鹿に思えるから、自分の自我崩壊を避けるためにそうするのである。
(以下引用)
ロックダウン・ストックホルム症候群
Lockdown Stockholm Syndrome
theblogmire.com 2020/05/03
ストックホルム症候群:人質が監禁中に犯人と心理的同盟を結ぶ状態。
ロックダウン・ストックホルム症候群:ロックダウンにより自分たちの経済と自由が破壊されることを経験し、苦しんでいる一方で、スウェーデンがそのような強圧的な手段に頼らずに社会が普通に進んでいるという事実を受け入れることができずに苦しんでいる心理的な精神状態。
多くの国々の新型コロナウイルスに対しての反応は権威主義的であり、強圧的でさえある場合もある。しかし、ロックダウンされている国の多くの人々は、なぜか、そのことについての苦しみの本心を言わない状態にある。
そのような中で、スウェーデンが新型コロナウイルスに関して、「ほとんど何もしない」という比較的賢明な政策を実施したことに対して、他の国の多くの人たちには、そのこと自体を認めることができないほどの困惑が広がっている。
多くの国々で何百万人もの完全に健康な人々が隔離され、都市が封鎖されているが、このようなことは、どれだけ歴史を遡ってみても、どのような圧制者でも行ったことがないことだ。
しかし、現在、そのロックダウン政策はすでにおこなわれており、それによる経済の破壊と人々の自由の縮小は恐ろしいほどのものとなっている。感染率も死亡率も、インフルエンザよりやや悪い程度の感染症の流行の中で、ロックダウンを多くの市民たちが受けて入れていることは驚異的でもある。
しかし、それと同時に起きていることは、たとえば、私たちのアメリカは、1930年代の大恐慌以来見られたことがない失業率のレベルに、たった 7週間で到達している。
ところが、不思議なことに、たとえば、私がこのようなアメリカの現実を示すと、多くのアメリカ人たちが「それは自分とは無関係である」かのように、肩をすくめて無視するのだ。
このような中、さらに私が、「何もしなかった」スウェーデンのデータとの比較を試みると、多くの人たちは無視するか、「怒り出す」のだ。
私は、数週間にわたり、各国とスウェーデンのデータを比較調査しているが、現在まで、スウェーデンの「何もしない対策」が、特に悪い数値を示しているというエビデンスは何もない。
しかし、新型コロナウイルスという感染症への数値としての問題以上に、ロックダウンをしている国は、著しく経済が破壊されており、市民の自由が歴史上なかったほどに奪われていることが問題だと思うのだ。
以下は、3月23日からロックダウンを開始した英国と、何もしない政策を続けたスウェーデンの 100万人あたりの死亡者数の推移だ。
アメリカを含めた欧米諸国との比較は以下のようになっている。興味深いのは、ほとんどの国で、自然に死亡者数が減少していることだ。
スウェーデンの新型コロナウイルスでの全死者数は(5月3日現在) 2700人だ。
これは、以下を意味する。
・人口 100万人あたり 265人の死亡
・スウェーデン全人口からの死亡率は 0.0265%
欧米各国の保健衛生当局は、スウェーデンが「何も対策をしない」と声明を出した以降、著しい死者が出ると予測していた。
英国のインペリアルカレッジロンドンは、「スウェーデンでは、32,500人が死亡 (人口 100万人あたり3250人の死者)となるだろう」と見積もっていた。
そして、何よりスウェーデンの大学自身が以下のように見積もっていた。
・スウェーデンでは 5月1日までに 4万人が死亡する
・6月までにほぼ 10万人が死亡する
しかし、5月1日を過ぎた現在、スウェーデンの死者はその 10分の1以下の 2,700人だ。
英国や米国を含む各国は、誤った科学モデルの下に過剰なロックダウン政策に突き進んだのだろうか。
それを知りたい。