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中山美穂の死

54歳での死は早すぎると思うが、事件性はないようだ。下の「2,3日心がえぐられ」の内容は知らないが、「心がえぐられる」という表現は尋常ではない。何か、かなりの精神的動揺があったのだろう。
実は私は彼女の番組をひとつも見たことがないし歌も聞いたことがない。しかし、わりと好きな女優・タレントだった。それは、彼女が、あるインタビューで、「私の顔は下品だから」と言っていたことに感心したからだ。けっして下品な顔だとは思わないが、そういう言葉を出すというのは、自分に自信がなく、つまり謙虚な、本質的にはシャイな人間だ、ということだからだ。
成功した芸能人で、そういう人柄は稀なのではないか。顔を美醜ではなく、上品か下品かで判断する感性も、珍しいし貴重だと思う。
「自分は地獄から帰還した」というフレーズには、何か彼女には訴えるものがあったのだろう。それは芸能界という世界には「よくある話」かもしれない。

オスカー・ワイルドの作品の中の言葉。

「美貌は、君、災いだよ」



(追記)「上品・下品」が具体的に分からない人のために私が定義しておく。上品とは「高貴なものが理解でき、尊重する精神」である。ただし、この「高貴さ」は主に精神的なものである。精神が下品な金持ちや貴族は無数にいる。人間の場合、精神の上品下品はだいたい顔に現れる。上皇夫妻は上品の極みの相貌だろう。今上天皇夫妻は「発展途上」である。漫画やアニメだとだいたい絵柄に現れる。絵の上手下手とは別に醜い絵柄の作者はだいたい精神(話の内容)も下品なようだ。自分の絵の醜さに対して平気である精神が上品なわけはない。ただし、意図的な「戯画化」は下品とは別である。これも誤解されると思うが「美男美女」だらけの漫画やアニメでも下品な絵柄のものもある。ホスト顔、ホステス顔の美男美女である。カネとセックスしか頭にないような顔だ。作者の品性も知能レベルも、それで分かる。
大衆(特に若者や年少者)の多くはそういう上品下品の感覚が無い(発達していない)ようで、下品でも面白い、いや下品だからこそ面白い、という芸人や作品や政治家やタレントが大衆的人気を得るのはよくあることである。下品とは(無知だから)「何でもあり」で「怖いもの知らず」だから、そうなりがちなのだろう。時にはそれが沈滞した集団や社会を改革もするが、概して社会を下品化、低劣化するようだ。1950年代のアメリカ・ヨーロッパと今のアメリカ・ヨーロッパを見て、そう感じないか?

(以下引用)

中山美穂さん「2、3日心がえぐられ」と記した5日の最後の投稿、添えたパリ生まれ作家の作品のメッセージ





 最後の投稿となった5日付のインスタグラム@_miho_nakayama_より
 最後の投稿となった5日付のインスタグラム@_miho_nakayama_より


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