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日本の古代史を考える

別ブログに書いたものだが、日本の古代史に関する私の考えの総まとめになっているので、ここにも載せておく。
ただし、誤解されては困るが、これはあくまで「古代史」の話であり、現在の日本や日本人とはほとんど無関係なことである。現在の日本人は弥生人、つまり大陸からの渡来人と縄文人(日本の原住民で、アメリカ大陸のインディアンのようなもの。)の混血であり、日本の支配層は主に弥生人だっただろうが、純粋種は今はほとんどいないと思う。
だから、朝鮮人とかいう言葉を下の文中で使っていても、それは現在の朝鮮韓国人のことを言っているわけではない。
また、大和朝廷は皇室の祖であるが、それが朝鮮系渡来人の王朝であることは明白だと思うし、それによって私の「尊皇思想」が変わるわけではない。皇室の人々はただ、国民の崇敬を受けるにふさわしい人格を持っていれば、それでいいのである。


(以下自己引用1)

高木彬光の「古代天皇の秘密」という古い作品をこの前から読んで、昨日読み終わったのだが、古代史の謎の解明そのものより、何が古代史の謎かというリストアップのほうが私には関心がある。で、その冒頭部分に書かれた「古代史の謎」は、私流にまとめるとだいたい次のようなものだ。

1:倭人とは何か。
2:高天原はどこか。
3:天孫降臨とは何か。
4:出雲の国譲りの真実。
5:須佐之男命の真実。
6:神武東征の真実。
7:欠史八代の真実。
8:神功皇后の三韓征伐の真実。
9:邪馬台国の真実。

で、これらの「謎」についていろいろ解説したり考察したりするわけだが、結局どういう結論になったのか、私には漠然としていて、その論証部分はどうでもいい感じだ。
私自身の考えを書いておく。


1については単純な話で、当時の中国人(チャイニーズの訳語としてはシナ人でも可。)が日本人を指して呼んだ言葉で、人種的には縄文人と弥生人(大陸からの渡来民族で、主に朝鮮人)の混合である。大和朝廷は渡来人の王朝だと私は見ている。ノルマン人のイギリス征服のようなものである。縄文人駆逐過程を見れば、イギリス人のインディアン掃討に似ている。
2:これも単純で、朝鮮半島の一部、大和朝廷の父祖の地で、半島南部、おそらく任那(カヤとかカナとも言う。)だろう。「民族の故郷」的に、漠然と朝鮮半島全体を指すとも言える。
3:これも単純で、敗戦で朝鮮半島を追われた朝鮮人の集団が日本に移住し、その国土を侵略したことである。侵略方法は武力よりも謀略が主な手段であったことは記紀に詳しい。
4:朝鮮人の日本国土侵略の中でも大きな意味を持つ出雲奪取の意味である。実際には「国譲り」ではなく、戦争があったと思われる。「国譲り」と誇称することで、略奪ではなく譲渡だから、国家主権の正当性と宗教的優位性が朝鮮側にある、という象徴性を持たせた神話にしたのだろう。
5:個人としてのスサノオが存在した歴史的事実は無く、「出雲の国譲り」の補強的な物語として捏造された神話だろう。スサノオが日本侵略の尖兵たちの象徴であることは、スサノオの神話を見れば分かる。これは別項に書く。
6:これは、神武天皇が実在したかどうかは別として、「大和朝廷の東征」は歴史的事実だろう。その主な目的は、稲作の適地を求めてのものかと思う。それに、それまでの原大和朝廷の所在した九州は「熊襲」との争いが面倒だったのかと思われる。
7:単純に、この八代の天皇はフィクションだろう。実在しても、事績がゼロに近いのだから考察する必要性も無い。
8:これは事実だと思う。もちろん、妊娠したまま渡海して戦場に出たというのは嘘だろうが、朝鮮半島での「失地回復」の戦争をしたのは事実だろう。父祖の地を取り戻すことは大和朝廷の悲願だったわけだ。
9:所在地は九州北部だと思うが、特に私には興味の無い話題である。高木彬光氏があれこれ考察した上で現在の大分県のあたりだとしているなら、それでいいと思う。


(以下自己引用2)



私は「古事記」はきちんと読んでいないので、これも「古代天皇の謎」に書かれたことを元にして書くが、須佐之男命は最初、父親のイザナギノミコトから「お前は海原を治めよ」と言われ、(それが不満で)大声で泣き叫ぶ。そして、怒った父親から、死んだ母(イザナミノミコト)のいる黄泉の国へ追放されようとするが、それに従わず、姉の天照大神の治める高天原へ行く。

さて、これは非常に面白い。須佐之男命は、海原を治めよと言われた時になぜ不満で泣き叫んだのか。当たり前の話で、海原など治められるはずがないからである。古代人でもそれくらいの合理性はある。古代人が非合理的だというのは近現代人の思い込みである。同じように、治められるはずのない「夜の食(お)す国」(意味がよく分からないが、単に「夜の国」だろう。)を治めよと命じられた月読命は文句を言わないが、その後、この月読命は古事記の中にほとんど登場しない。当たり前である。これは「月」の擬人化にすぎないからだ。では、天照大神はどうか。彼女は単なる太陽の擬人化ではなく、「大和朝廷の祖神」なのである。だから、高天原の統治者(大和朝廷の理想としての、朝鮮半島の支配者)でもあるわけだ。
さて、高天原へ来た須佐之男命を見た天照大神は、彼が高天原を奪うつもりだろうと考える。ここも面白い。この考え方がまったく人間的思考だからだ。そして、高天原が天界などではなく、普通の人間世界であること、つまり「朝鮮半島」であることが暗示されている。
で、それから高天原でいろいろあって、その次に須佐之男命はいきなり「日本」に姿を現すのである。「海原の統治」はどうなったのだwww
その日本(おそらく出雲地方)で須佐之男命はヤマタノオロチを退治して住民を救い、「出雲の国譲り」の下地作りをするwww
住民を救った恩人なのだから、出雲の統治権は須佐之男命の属する大和朝廷に与えられてしかるべきである、という理屈である。
というわけで、須佐之男命が朝鮮人(大和朝廷)による日本侵略(統治権奪取)の尖兵の象徴であることは明白ではないだろうか。








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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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