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戦場にかけた橋は、あるいは人種間の橋だったのかもしれない

マイエン氏がなぜ「無邪気さを恥じた」のか、よく分からないのだが、私は考察すること自体が趣味なので考えてみる。
「クワイ河マーチ」は映画「戦場にかける橋」の主題曲で、この話の骨子は、日本軍の捕虜になった英軍兵士たちが、日本軍の命令により、英国軍人の指導のもとにクワイ河に橋をかけるが、その完成とほぼ同時に、その橋は(たぶん英軍の爆撃によって)破壊される、というものであったと記憶する。
つまり、戦争の不条理を描いたものであり、べつに日本人や日本軍を愚弄する意図はなかったと思う。とすれば、このドイツ人は日本人小学生がクワイ河マーチに合わせて行進したことをなぜ爆笑したのだろうか。私にはその意味が分からないので、マイエン氏が自分の「無邪気さを恥じた」意味も分からないわけである。
想像にすぎないが、このドイツ人氏は「戦場にかける橋」を、日本軍批判、日本人蔑視の映画だと思い込んでいたのではないか。もちろん、この映画の中には日本人や日本軍の思考(教条主義的な、融通の利かないところなど)を揶揄したような描写もあるが、そこは映画の本筋ではまったくない。むしろ人種を超えた共感(不承不承に始まった協同作業からいつのまにか生まれた連帯感や互いへの理解)が、最後の、橋の崩壊で無残に消滅させられてしまうという、運命の皮肉さがテーマだったと思う。



さんがリツイート

小学生の頃に運動会等で「クワイ河のマーチ」に合わせて行進した話をふとしたら、日本人の子供があれで行進する姿は想像するだにシュールだとドイツ人に爆笑されたことをふと思い出した。何というか無邪気さを恥じた。






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