「魔群の狂宴」のプロットを書いておく。まあ、当座のおおまかな脚本構成である。人名などの変更もある。懲役人藤田(フェージカ)は話の展開上わりと重要な存在。
鳥居教授(ステパン氏)は「悪霊」では喜劇的人物で、ピョートルの父だが、その親子関係については無しにする。須田夫人の長年の友人で知的な老紳士。配役も「美老人」にする。ただし、「小心者」という設定は変えない。つまり、喜劇性は残す。
(以下自己引用)
須田銀三郎:城田優
兵頭栄三:斎藤工
佐藤富士夫:風間俊介:妻を銀三郎に寝取られている。陰鬱な激情家。
桐井六郎:鈴木亮平(岡田将生でも可)いい人だから死ぬ、という点が大事。
棚原晶子:橋本愛
伊野藤枝:長澤まさみ
神市千賀子:満島ひかり
佐藤鱒江:不二雄の妻、銀三郎の子を妊娠している:市川実日子
岩野夫人:貴族:戸田恵子または松坂慶子
岩野理伊子:銀三郎に惚れている。:夏菜または満島ひかり
真淵力也(力弥):理伊子の「家来」的恋人:岡田将生
佐藤菊:不二雄の妹、須田家の養女。銀三郎に惚れている。:北野きい
加賀野将軍:銀三郎に無礼を受ける老将軍。:平泉成または温水洋一
田端退役大尉:古田新太または吉田鋼太郎または香川照之
田端麻里亜:狂人、銀三郎の妻:のん
淵野辺:役人、社会主義仲間:豊川悦司または安田顕
栗谷:社会主義仲間:森山未来
須田夫人:大竹しのぶ
須田清隆(回想):鹿賀丈史または綿引勝彦
清隆の妾(回想):栗山千明または木南晴夏
甘粕大尉:松山ケンイチ
懲役人藤田:浅野忠信または北村一輝または柄本時生
鳥居教授:榎木孝明または本田博太郎 *話の要所での語り手でもある。
上の断片を(適宜追加、あるいはカットして)約40のシーンにする。1シーン3分程度として、120分である。まずまずの長さだろう。何をファーストシーンにするかが難しい。
プロローグ:北海道の美しい風景と貴族たち。
1:鳥居教授と須田夫人。社会主義思想についての会話。
2:銀三郎の噂。理伊子と菊と須田夫人、岩原夫人。
3:佐藤富士夫と理伊子の面談。佐藤は銀三郎については答えない。
4:銀三郎の登場。
5:銀三郎の老将軍への奇怪なふるまい。
6:佐藤富士夫が銀三郎を平手打ちする。
7:(回想)東京での佐藤と桐井六郎の会話。佐藤の妻のこと。兵頭のこと。
8:(回想)兵頭と女たち。
9:(回想)佐藤、桐井と棚原晶子との出会い。晶子についての二人の会話。
10:(現在に戻る)社会主義者たちの会合。兵頭や銀三郎の噂。佐藤、桐井他。工場の労働争議の話。
11:兵頭夫妻のこの地への登場。田端退役大尉と理伊子。田端兄と田端妹(狂女)と佐藤、桐井。
12:桐井の自殺哲学のこと。晶子への思慕のこと。
13:銀三郎と佐藤菊と須田夫人。須田夫人は菊の銀三郎への秘めた思慕を知る。
14:須田夫人が菊に鳥居教授と結婚しろと命令する。
15:佐藤富士夫の前に、臨月の妻が現れる。
16:銀三郎と妻(狂人)の再会。妻に罵倒される銀三郎。
17:懲役人藤田(フェージカ)が銀三郎の前に現れる。恐喝に失敗。銀三郎に心服する。銀三郎はカネをやる。
18:佐藤鱒江の出産。桐井と佐藤がそのために奔走する。
19:鱒江の死産。桐井六郎の自殺。鱒江の死。
20:銀三郎が妻帯していることを人々に告げる。工場の火事の勃発。
21:鳥居教授のモノローグで、現在の状況が語られる。官憲による社会主義者たちの探索。
22:兵頭と銀三郎の対話(アナーキズム問答)
23:兵頭の上海への逃亡。
24:兵頭のパリからの「魔子への手紙」(大杉栄の娘への手紙をそのまま使う)
25:東京に出た佐藤富士夫と白蓮(棚原晶子)との再会。恋仲になる。佐藤は結核になっている。
26:鳥居教授と菊の結婚を進める須田夫人。鳥居教授の疑惑。
27:「他人の不始末」との結婚を疑う鳥居教授。真淵力弥が教授を批判する。
28:理伊子が銀三郎の元に奔る。追う真淵。
29:銀三郎の前に懲役人藤田が現れ、田端兄妹を始末してやろうと言う。それを拒否しながらカネをやる銀三郎。
30:(回想)酔った父が妾を切り殺す場面を思い出す銀三郎。自分の中に潜む狂気への疑い。
31:(回想)銀三郎がかつて幼い少女を強姦したことを暗示するシーン。
32:(回想)「いつでも、あなたの看護婦になります」と言う菊。
33:藤田による田端兄妹殺害。銀三郎が主犯だと民衆は疑う。
34:殺害現場に駆け付ける理伊子、それを追う真淵。理伊子は民衆に投石され、死ぬ。呆然とする銀三郎たち。
35:(東京にて)兵頭の帰国。理伊子の死と佐藤富士夫の病死の件を聞く。
36:(東京にて)憲兵らによる兵頭の探索。
37:(東京にて)後藤象二郎にカネを無心し、カネを得て喜ぶ兵頭。
38:関東大震災と兵頭の死。
39:甘粕大尉らの裁判、5.15事件、2.26事件と日本の軍国化。
40:栄三の墓の前の銀三郎の独白
鳥居教授(ステパン氏)は「悪霊」では喜劇的人物で、ピョートルの父だが、その親子関係については無しにする。須田夫人の長年の友人で知的な老紳士。配役も「美老人」にする。ただし、「小心者」という設定は変えない。つまり、喜劇性は残す。
(以下自己引用)
須田銀三郎:城田優
兵頭栄三:斎藤工
佐藤富士夫:風間俊介:妻を銀三郎に寝取られている。陰鬱な激情家。
桐井六郎:鈴木亮平(岡田将生でも可)いい人だから死ぬ、という点が大事。
棚原晶子:橋本愛
伊野藤枝:長澤まさみ
神市千賀子:満島ひかり
佐藤鱒江:不二雄の妻、銀三郎の子を妊娠している:市川実日子
岩野夫人:貴族:戸田恵子または松坂慶子
岩野理伊子:銀三郎に惚れている。:夏菜または満島ひかり
真淵力也(力弥):理伊子の「家来」的恋人:岡田将生
佐藤菊:不二雄の妹、須田家の養女。銀三郎に惚れている。:北野きい
加賀野将軍:銀三郎に無礼を受ける老将軍。:平泉成または温水洋一
田端退役大尉:古田新太または吉田鋼太郎または香川照之
田端麻里亜:狂人、銀三郎の妻:のん
淵野辺:役人、社会主義仲間:豊川悦司または安田顕
栗谷:社会主義仲間:森山未来
須田夫人:大竹しのぶ
須田清隆(回想):鹿賀丈史または綿引勝彦
清隆の妾(回想):栗山千明または木南晴夏
甘粕大尉:松山ケンイチ
懲役人藤田:浅野忠信または北村一輝または柄本時生
鳥居教授:榎木孝明または本田博太郎 *話の要所での語り手でもある。
上の断片を(適宜追加、あるいはカットして)約40のシーンにする。1シーン3分程度として、120分である。まずまずの長さだろう。何をファーストシーンにするかが難しい。
プロローグ:北海道の美しい風景と貴族たち。
1:鳥居教授と須田夫人。社会主義思想についての会話。
2:銀三郎の噂。理伊子と菊と須田夫人、岩原夫人。
3:佐藤富士夫と理伊子の面談。佐藤は銀三郎については答えない。
4:銀三郎の登場。
5:銀三郎の老将軍への奇怪なふるまい。
6:佐藤富士夫が銀三郎を平手打ちする。
7:(回想)東京での佐藤と桐井六郎の会話。佐藤の妻のこと。兵頭のこと。
8:(回想)兵頭と女たち。
9:(回想)佐藤、桐井と棚原晶子との出会い。晶子についての二人の会話。
10:(現在に戻る)社会主義者たちの会合。兵頭や銀三郎の噂。佐藤、桐井他。工場の労働争議の話。
11:兵頭夫妻のこの地への登場。田端退役大尉と理伊子。田端兄と田端妹(狂女)と佐藤、桐井。
12:桐井の自殺哲学のこと。晶子への思慕のこと。
13:銀三郎と佐藤菊と須田夫人。須田夫人は菊の銀三郎への秘めた思慕を知る。
14:須田夫人が菊に鳥居教授と結婚しろと命令する。
15:佐藤富士夫の前に、臨月の妻が現れる。
16:銀三郎と妻(狂人)の再会。妻に罵倒される銀三郎。
17:懲役人藤田(フェージカ)が銀三郎の前に現れる。恐喝に失敗。銀三郎に心服する。銀三郎はカネをやる。
18:佐藤鱒江の出産。桐井と佐藤がそのために奔走する。
19:鱒江の死産。桐井六郎の自殺。鱒江の死。
20:銀三郎が妻帯していることを人々に告げる。工場の火事の勃発。
21:鳥居教授のモノローグで、現在の状況が語られる。官憲による社会主義者たちの探索。
22:兵頭と銀三郎の対話(アナーキズム問答)
23:兵頭の上海への逃亡。
24:兵頭のパリからの「魔子への手紙」(大杉栄の娘への手紙をそのまま使う)
25:東京に出た佐藤富士夫と白蓮(棚原晶子)との再会。恋仲になる。佐藤は結核になっている。
26:鳥居教授と菊の結婚を進める須田夫人。鳥居教授の疑惑。
27:「他人の不始末」との結婚を疑う鳥居教授。真淵力弥が教授を批判する。
28:理伊子が銀三郎の元に奔る。追う真淵。
29:銀三郎の前に懲役人藤田が現れ、田端兄妹を始末してやろうと言う。それを拒否しながらカネをやる銀三郎。
30:(回想)酔った父が妾を切り殺す場面を思い出す銀三郎。自分の中に潜む狂気への疑い。
31:(回想)銀三郎がかつて幼い少女を強姦したことを暗示するシーン。
32:(回想)「いつでも、あなたの看護婦になります」と言う菊。
33:藤田による田端兄妹殺害。銀三郎が主犯だと民衆は疑う。
34:殺害現場に駆け付ける理伊子、それを追う真淵。理伊子は民衆に投石され、死ぬ。呆然とする銀三郎たち。
35:(東京にて)兵頭の帰国。理伊子の死と佐藤富士夫の病死の件を聞く。
36:(東京にて)憲兵らによる兵頭の探索。
37:(東京にて)後藤象二郎にカネを無心し、カネを得て喜ぶ兵頭。
38:関東大震災と兵頭の死。
39:甘粕大尉らの裁判、5.15事件、2.26事件と日本の軍国化。
40:栄三の墓の前の銀三郎の独白
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