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蜜の味 #5



ヘレン:ああ、頭を動かすたびに目玉が痛むわ。あたしたちは5分だけでも穏やかにしていられないのかねえ。
ジョー:私、コーヒーでも淹れるわ。
ヘレン:好きにしなさい。あたしはくたくただよ。ベッド以外に用はないね。
ジョー:台所はどこ?
ヘレン:どこだって? その辺さ。ベッドに行く前に病気が悪くなりそうだ。It's the only redeeming feature in this entire lodging house. I've got it in my throat now too. I hope you're going to make full use of it.
ジョー:ここにガスストーブがあるわ。
ヘレン:「それ」が私の喉をおかしくするんだ……。ガスストーブだって? もちろんあるはずさ。
ジョー:少し古い物だわ。どんなにして火をつけるのかしら。
ヘレン:どんなって、マッチでつけるに決まってるだろ。頭でもおかしくなったのかい。
ジョー:知ってるわよ。でも、どのノブを回すんだろ。
ヘレン:全部回してみりゃあいいんだよ。そのうち正しいやつにぶつかるさ。……あの子は自分では何一つできやしない。……一人の時はガスを使うんじゃないよ。Every time I comb my hair it goes right through me. I think it's more than a cold, you know--more likely it's 'flu!  見つかったかい?
(大きな爆発音)
ジョー:ええ。

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文章の迷宮

読んでいて、小学校の算数の文章題を連想した。長い文章題だと、何を言いたいのか分からなくて、算数というより国語の読解問題化していることがある。
この文章を効率主義のキャリア官僚などが読んだら気が狂うのではないかww




(以下引用)


 

1:2016/09/27(火) 22:00:02.57 ID:dAs1VDDk0.net
敬老の日、義両親に何か買いに行こうと車で娘と出かけました。

それらを、帰りに渡すつもりだと夫に電話で伝えました。
すると「弟も何か買いたいと言っている。
贈り物を渡すなら二人一緒の方が良いだろう。
一旦帰ってきたら」と言うので、了承しました。

娘は小遣いからお花を、私は美味しそうなパンを買いました。

買ったお店→義実家→我が家 という位置関係のため、また生鮮ものなので、
「早めに渡したほうが良かろう」と考えたのと、娘が「早く渡したい」と話したため、
夫には言わず、義実家に寄り渡しました。

娘を実家に置いて後で迎えに来たら、と言われたのでそうしようとしたら、
娘が「サンダルを買いたい。」と話したので、
5分くらいで義実家を後にしました
(サンダルはお花やパンを買ったショッピングビルにはなく、どうしても欲しいと朝から話していた)。
結局家に帰る途中の店にはなく、そのまま家に着きました。

しばらくたち、夫が「さあ行くぞ。あれ、花は?」と言ったため、上記の経緯を話すと、
「ふざけんな。行く意味がないだろう、何のために行くんだ。
 俺は電話で弟と一緒に渡したほうがいい、と話しただろ。訳わかんねえ。
 なぜ娘を実家に残さなかった?ああーすげえむかつく」
と切れました。

確かに予定を変更し、それを即電話で伝えなかったのは私が悪いかもしれません。
実家までは車で15分の距離です。
夫はその日一日ずっと家で過ごしています。
気分転換も兼ねて出た方が良いはずです。
実家に顔見せに弟や夫が寄るのも、悪くないはずです。
ちなみに弟はまだプレゼントは買っていません。

「あーー、もう出かける気なくした。
すげえ気分悪い。俺一人でドライブ行って来よう」
「すげえ疲れた、お前の訳わかんない行動のせいで」

思い出しても悔しく涙が出てきます。

私が全て悪いのでしょうか?

http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2016/0919/778307.htm?g=06

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蜜の味 #4


ジョー:その椅子を取ってくれる、ヘレン? 私のスカーフを電球の周りに巻いてみる。(ジョーは椅子を受け取り、その上に立って自分のスカーフを電球に巻きつけ、そのために火傷をする。)
ヘレン:wouldn't she get on your nerves? Just when I was going to take the weight off my feet for five minutes. Oh! my poor nose.
ジョー:くそっ、火傷したわ。
ヘレン:どうしてそのままほっとかないんだね。ああ、降りてきた。明日、適当なシェードを私が買ってくるから。まるで水道の蛇口みたいに鼻汁が出るよ。これで今日三枚目のハンカチだ。
ジョー:明日? そんなに長くここにいるつもり? 屋根から雨漏りしてるじゃない。
ヘレン:そうかい? いや、そうじゃないよ。ただの結露だよ。
ジョー:あなたがこの家を見たのは雨降りの時だったの?
ヘレン:少しごたついている時だったからね。
ジョー:あなたはいつも物事をせっかちに決めるのよ。何も考えない。
ヘレン:そうさ。いつも、ほかに見つけなきゃあならないものがあるからね。
ジョー:でも、何を探すと言うの? 見つかるのはいつも同じような場所じゃない。
 


(訳注) ヘレンの台詞で、意味がつかめない部分があるので、その部分はそのまま英文にしておく。英語の達者な人なら読めるだろう。

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わかっちゃいるけどやめられない降圧剤

私も現在降圧剤を服用しているが、体のあちこちの不調変調が老化のためか降圧剤のためか、判断しかねている。
以前に半年か1年ほど降圧剤の服用をやめていたのだが、上が160以上、下が100以上というのが常態になって、さすがに少々怖くなって医者に行くと、以前とは違う薬を出され、前よりかなり安くなっていたので、これならいいか、とまた降圧剤を飲み始めたわけだ。月に3000円程度の節約で命を縮め、健康を失ったりしたら馬鹿であるwww
まあ、それ以前に、そもそも降圧剤を飲むべきかどうかで意志がふらついているのが問題なのだが、何しろ、我が家は高血圧の家系で、脳溢血で倒れたり死んだりした人間が多い。脳溢血で即死するならまだいいが、半身不随になる可能性も大きいというのが、私が一番恐れていることだ。死ぬよりいやだ。
まあ、正岡子規のように、若い盛りから死ぬまで病床にありながら偉大な知的業績を残したような人なら、寝たきりでも生きる意味はあるだろうが、脳までやられたら、それでもはたして生きる意味はあるのかどうか。脳溢血でうまく即死しない場合は、ぜひ殺処分してほしい、というのが私の願いだ。
もちろん、これは私個人の人生観の問題だから、他人の場合にまでどうこう言うつもりはない。社会的に無用な人間はすべて殺せなどとあの19人殺し犯人や長谷川豊や曽野綾子などのようなことを言っているわけではない。(曽野綾子は、配偶者が認知症になったらしく、それで、「不要老人は死ね」主義の主張を引っ込めたらしいwww)


(以下「ギャラリー酔いどれ」から転載)


◆http://melma.com/backnumber_45206_6424581/
宮崎正弘の国際ニュース・早読み (トランプが勝つとアラン・リクトマン教授が予測
発行日:9/24


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糖尿病になる方が、年々増加し、血糖値が高いということで、
殆どの医師から、先ず血糖降下剤を投与される。

そもそもインスリンと言うホルモン量の減少が原因の膵臓機能低下を、
血糖降下剤を使って下げるという療法がまかり通っている。

そのことに疑問を感じないのが不思議である。

血糖降下剤は、膵臓を治す薬ではなく、
飲むことで内臓、特に腸に多大な負担をかけるばかりではなく、

膵臓機能が正常に戻らず、インスリン注射を毎日打たねばならない状態まで
悪化して薬漬けの一生にしてしまう。

血圧降下剤も同様であり、原因と結果論から考えば
「血圧が上がれば、無理やり下げる」と言う行為の異常さは誰でもおかしいと分かる。

しかし誰も疑問を持たずにいるのが不思議である。

血圧が上がったら、原因は血液の汚れにあると考え、
食べ物や飲み物の量や質、運動不足、ストレスなどの改善を考える方が自然である。

さらに人工透析が、病院経営上の大きなビジネスとなっている今、
徐々に人工透析へと誘導しているケースが氾濫している

最大の原因は、人工透析の方が安定的収入が確保できるからである。

戦後から欧米に毒されてきたメディアの影響と、
製薬業界の宣伝と命の尊厳を放棄した医師たちの連携プレーにより、

薬や西洋医学と言う者が絶対だと信じ込まされ、すっかり洗脳されてしまったからである。

薬品は、症状を止めるだけの対処療法であり、食事療法の方が理にかなっている。

有名な製薬会社や病院、有名な御用学者など、
メディアの語りかけに翻弄され洗脳されてきた私たちは、
内なる自身の声を聴く必要がある。


現代西洋医学は、19世紀半ばのクリミア戦争時の戦陣医学の影響を受けた
災害外科的医学
である。

だから、外科領域に強い医学なのだが、慢性病には無能無知である。

化学薬剤を乱発して癌・慢性病の造病医学と化してしまった。

1854年、ロシアの南下を抑えるトルコに、英国とフランスが加勢し、
英国軍が黒海入口のボスポラス海峡をまっすぐに北上して
クリミア半島に上陸した。

この時、ナイチンゲール部隊も上陸し、彼女たちは戦場のテントに
敵味方の区別なく戦傷者を収容し、
軍医が銃弾を摘出した後の消毒とガーゼ交換、包帯まきを行った。

戦傷者は3か月もたつと元通りになった。

銃弾を除去し、内服薬を処方すれば、病気は治るという図式が出来上がった。

この方程式を慢性病に応用し、大失敗したのが現代西洋医学である。

タミフルはラムズフェルド元米国防長官が大株主の会社で造った薬で、
9割以上が、日本に来ている。

海外では副作用で気が狂って自殺するから危険だというのに、
日本は小泉純一郎首相が閣議決定で9割を緊急輸入した。

完全にアメリカの属国であることの証明である。

タミフルは何の効果も無いどころか、悪くすれば
呼吸中枢、神経中枢をやられて呼吸困難に陥る。

「インフェルエンザで死んだ」とされているのは、
実はタミフルの致死性副作用で殺されている。

属国日本が真実を発表するわけがない。

病気になる要因が全部タミフルに埋め込まれている。

医療費が2013年で39兆3千億円と異常に高くなってる。

ほとんどが人間の健康の為ではなく、製薬会社の利益のために使われている。

薬価の一例を挙げると、インターフェロンの「ペグイントロン」は
、1gに換算すると、20億9550万円になる。

白血病の治療に使われる抗がん剤が1gに換算すると4800万円だという。

それがロックフェラーなどの国際マフィアに吸い上げられている。

タミフルと言う薬は、自分が大空を飛翔している幻覚に陥るという。

一時期、マンションの5~6階から転落する事件が多発したが、
その幻覚によるモノであろう。

                            2016/9/25



手前のヒザ痛は「処方薬による薬害」 。

毎朝、ちいさな盃一杯分の降圧剤その他の処方剤を飲んでいます。

わかっておって寿命を縮めておるわけですよw



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コンサルタント(笑)

私が不思議でならないのは、自分の大問題をコンサルタントとかカウンセラーに相談する人間が存在することだ。まあ、客観的視点はあるかもしれないが、「どうせ他人事」ではないか。進言が失敗した場合でもいくらでも逃げ道はある。「自分の言ったアドバイスとここが違う、あそこが違う」と言い張ればいいww だいたい、人間、特に会社のことなど、会社内部の人間でも分からないことを、内部事情に詳しくない他人が、どうしてわかるはずがあるものか。
カウンセラーも同じことだ。
自分の内面(心の中)を知るのは自分以外にいるはずはない。
まあ、ただ、自分の悩みを聞いてくれる誰かが欲しいし、それには家族や知人よりも、むしろ親しくない人間のほうが好都合だ、ということはありうるだろう。だが、それにカネを出すという考え方が私には理解不能である。心理学や精神医学など、厳密な科学性など無いし、確立した学問でも何でもないのに。
要するに、占い師に相談するのと、コンサルタントやカウンセラーに相談するのは似たようなものだ、ということである。占い師のほうがまだマシではないか。


ソニーの研究所の人間からすれば知っているようなことばかりで、コンサルが流行言葉を取り入れて、もっともらしく未来予測をしているわけ


というのは、何となく分かる。出井がやっていたのは、「内部の人間とのマウンティング争い」でしかなかったのではないか。そのための「理論武装」としてコンサルタントが使う「流行言葉」などが必要とされたのだろう。だが、大企業経営者としては、コンサルタントを使う時点で失格だろう。つまり、自分はそのコンサルタント以下だ、と認めているのだから。


(以下引用)



19:05

ソニー元幹部が激白「出井さんは三流コンサルの話ばかり聞いておかしな方向に導いてしまった」「急速な改革でうつ病社員が急増」

1: 海江田三郎 ★ 2016/06/15(水) 14:48:00.23 ID:CAP_USER
1465969680
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/16/031800001/061300012/
連載4人目は、子犬型ロボットのAIBOや二足歩行型ロボットのQRIOなどの開発を手掛けた土井利忠氏。
AIBOやQRIOの開発が始まった経緯からロボット事業撤退の舞台裏、ソニーが知らず知らずのうちに陥っていた病理の分析などを、5日連続で語る。今回はその3回目。

1回目、2回目とお話を聞いていると、随分と出井(伸之、ソニーの会長兼CEOなど経営トップを歴任)さんとの確執は根深そうです。
土井氏(以下、土井):自分の書籍に『マネジメント革命』という本があって、その中でダメな上司の典型例をいくつかパターン化して紹介しているんだ。
 その一つに、「改革かぶれマネジメント」というのがある。初めて打ち明けるけど、これは出井さんをモデルにして書いたんだ。
 「改革のヒーローになりたい」という願望からこういう行動をしてしまう。何もかも新しくしなければいけないというプレッシャーから、従来のソニーの良い部分まで全部破壊してしまったんだ。
 厄介なのは、自分に確固たる信念や価値観があって新しいやり方を導入するのではなく、「ヒーローになりたい」という自己顕示欲が動機なものだから、当然、掛け声倒れでうまくいかない。

(中略)
外部の人間が考えた「デジタル・ドリーム・キッズ」
出井さんがソニーの経営トップだった時代に、彼に進言できるような立場の人は、本当に誰もいなかったのでしょうか。
土井:その頃にソニーの経営に近いところにいたからこそ言える、偽らざる事実を述べるよ。
 さっき説明した通り、出井さんは改革のヒーローになりたくて自分の言った通りにしたかった。だから自分の周りをイエスマンの事務方と、
あまり骨のない三流エンジニアで固めるようになったんだ。これが最終的に、ソニーショックに突っ走る契機になったと僕は考えている。
 上司の言うことばかりを聞くエンジニアなんて三流だからね。昔のソニーは、上司の言うことを聞かなかったり、
上司に隠れてやりたいことをやったりするような奇人変人や、確固たる信念を持って自分が正しいと考えるモノを開発するような侍のようなエンジニアがたくさんいたんだ。
 でも三流エンジニアや官僚のような事務方が出井さんの周りを固め始めると、新しいものを生み出す一流エンジニアは日の目を見なくなる。
そういう状況がそこかしこで見られるようになったんだ。
 一方、出井さんが特に重視したのは外部のコンサルティング会社だった。毎年のようにものすごい金額のコンサル料を払っていた。
「デジタル・ドリーム・キッズ」といったスローガンもコンサルや外部の人が考えていたものだからさ。
 出井さんが支払っていたコンサル料は、当初は年600万円くらいだったのだけれど、CEOを退く2005年頃には
その5倍の年3000万円くらいになっていた。なぜこんなことを知っているかというと、最初は、出井さんのブレーン集団が僕の下にいて、僕がこれらのコンサル料を決済していたからだよ。
 最後は社内の圧力が強くなって、コンサル料を落とせなくなって、私が役員を務める子会社で落としたくらいだから。
その会社の役員会で、出井さんのコンサル料の決済が上がってきてびっくりしたよ。自分が役員を務めていた会社とは、
まるで関係のない出金だったからね。出井体制の最後の頃は、よりどころとしていたコンサルの料金をどこで決済するのか、
出井さんも本当に困っていたようだったね。

「ネット戦略」のネタ元はジョージ・ギルダー
土井:最初の頃は僕もコンサルの出すレポートに全部目を通していた。でも、どれもひどいものばかりでね。ソニーの研究所の
人間からすれば知っているようなことばかりで、コンサルが流行言葉を取り入れて、もっともらしく未来予測をしているわけ。
 ソニーの社内に最先端技術があって、未来を正確に予測できる人材がいたのに、それを信用せずに、
外部のコンサルの耳障りのいい話ばかりを集めた三流レポートを信じてしまったのが出井さんだよ。
 出井さんが好きだった「ネット時代が到来する」という話も、ジョージ・ギルダー(米国の経済学者、ブロードバンドや
ネットワーク時代の到来を主張し、ビル・クリントン元大統領やアル・ゴア元副大統領時代の「情報スーパーハイウェイ構想」
に影響を与えた情報通信産業研究の第一人者でもあった)の話が中心で、当時すごく人気があった学者の受け売りだった。
引用元: http://potato.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1465969680/


2: 海江田三郎 ★ 2016/06/15(水) 14:48:06.77 ID:CAP_USER
 「ネットの時代が来る」と社内外で繰り返し主張していた出井さんは、ギルダーが言っていることをそのまま書いている
三流コンサルのレポートを見ていたんだな。私や周りのエンジニアは、ギルダーの話や著作は、英語の原文で読んでいてもう知っている話。
しかもコンサルが要約したものを読んでいるわけではなく、原文を読んでいるので、本質までつかめている。
 そんな状況なのにソニーの社内会議では、出井さんが外部コンサルのレポートで読んだギルダーの話を自慢げにするわけ。
「お前ら、世の中はこうやってネット社会になっていくんだぞ。知らなかっただろう」とね。優秀なエンジニアは「そんな話は常識で、
もう知っているよ」みたいな感じで興ざめだったよね。
 周辺をイエスマンで固めているから、出井さんに「そんな話は優秀なエンジニアならば周知の話です」と指摘する人もいないし、
掛け声だけでは具体的なビジネスは生まれないと進言する人もいなかった。軌道修正を促す人もいないから、出井さんはそれが
ソニーを改革するための、唯一かつ正しい道だと勘違いしてしまったんだろうね。

 その頃から段々、ソニーの社内がおかしくなっていってね。世の中でギルダーの話が流行らなくなっても、
出井さんのネット熱は下がらなかった。事業本部をネットワークカンパニーと呼んでモノ作りから脱皮しようとした。
ある意味ではモノ作りを破壊したんだな。
 出井さんは世の中受けするパフォーマンスが好きだったので、ネット対応の話を株価対策的にやっていた面もあるかもしれない
だけど、あの社内会議でのはしゃぎようを見ていたから改めて思うけど、本当にコンサルのレポートの話を信じていたんだろね。
 だけど不思議なことに、ソニー社内にもネットワークに詳しい人はたくさんいたのに、そういう人の話は一切、聞かなかった。
なのに、自分の周辺を固める三流コンサル、三流エンジニアの心地よい言葉ばかり聞いて、ソニーをおかしな方向に導いてしまった。

――そして2003年4月のソニーショックを迎える、と。
土井:あの頃のソニーの社内がどれだけおかしくなっていたのかを象徴するのは、心理カウンセリングの話かな。
 ソニーショックは2003年4月。その2年前に、ソニー人事部に所属していた心理カウンセラーが僕のところへ相談に来たんだよ。
僕はユング(カール・グスタフ・ユング、スイスの心理学者)の話を本に書いていたからね。
 その時彼女は、「ソニー社内でうつ病の社員がものすごい勢いで増えていて、大変なことになっている」と言ったわけだ。
従来のソニーには全く不慣れな合理主義経営を急速に取り入れたもんだから、2001年頃から急速にうつ病社員が増えたんだ。

 彼女の分析では、社員にうつ病が増えているのは、「出井さんの圧力が強すぎるからではないか」ということだった。
震源地はそこなので、うつ病になった社員や、なりそうな社員のカウンセリングを個別にしていても解決にはつながらない。
だから出井さんをカウンセリングして、社内の雰囲気を変えられないか、という相談だったんだ。
 さすがに、売上高数兆円規模の企業の経営トップを、心理カウンセリングするというのも異常な話だよね。だからユング派の心理学者で、
当時の文化庁長官だった河合隼雄さんと出井さんを対談をさせて、その対談を通じて心理カウンセリングできないかという話になったんだ。
 ソニー人事部にいた心理カウンセラーが河合さんの弟子だったから、そういう案が出たわけだ。だけど結局、対談は実現しなかった。
最終的には河合さんの講演会という体裁にして、出井さんにもそこに来てもらう形にしたけれど、ほとんど意味はなかったな。
 その後、そのカウンセラーの尽力で、事業部長など幹部向けの、うつ病対策の心理カウンセリング制度がソニーにできた。
だけど社員にうつ病を生み出す震源と考えられた出井さんの心理カウンセリングは実現せず、根本的な解決にはつながらなかった。

 出井さんから発せられる「俺の言うことを聞け」というプレッシャーが、部下にはものすごかったんだと思う。
でも経営トップの言う通りにしても、実際のビジネスがうまくいかないというジレンマが出てきていた。そういう状況で、
重い責任を抱える人が次々にうつ病になっていってしまったんだろうね。
 出井さんがそういう圧力を部下にかけていた根源には、きっといろいろな劣等感があったんだと推察するよ。
葛藤の中で、いろいろ牛耳ろうと部下にプレッシャーをかけてしまったんだろう。こういう自己顕示欲は、
心理学的には劣等感の裏返しなんだよね。自己顕示欲を緩和するようなカウンセリングが出井さんには必要だったんだと思うよ。

(後略)

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蜜の味 #3


ヘレン:なら、やってみたら! (火の気を探して部屋をうろつく。) 「どこに?」だってさ。あの子はそれにぶつかって転ぶまでは何一つ見ようともしない。さて、どこにあったかねえ。どこかで見たはずなんだが。……1シリングでガスの出る奴。家主の女が家具なんかの説明の時に言っていたっけ。ま、そのうち出てくるさ。気分は良くなったかい?
ジョー:私、この臭い嫌い。
ヘレン:臭いなんて嗅がなくていい。それは飲むもんだよ! いい慰めさ。
ジョー:何の慰めが必要なの?
ヘレン:人生さ! さあ、私に寄越しな。お前がもう飲んだならね。後で安全なところに置いておかなくちゃ。(飲む。)
ジョー:前より、飲む量が増えているよ。
ヘレン:ああ、これはいい目が出るまでの暇つぶしのひとつさ。いい目が出るのはいつもたっぷり飲んでいた時だったんだ。おお、神様! なんだか誰かからひどい風邪を移されたみたいだ。きれいなハンカチを持っているかい、ジョー? 私のは一日中鼻をかんでグチャグチャだからね。
ジョー:これを使って。ほぼ、きれいよ。あの電燈、ひどくない? 私、笠の無い裸電球を見るのが大嫌い。あんな風に天井からぶら下がっている奴。
ヘレン:なら、見なきゃいいだろ。


(訳者注)この戯曲を訳していて感じるのは、作者の「象徴的なセリフ」の巧みさだ。まだほんの一部しか読んでいないが、最初に載せた映画のあらすじから推測すると、この場面でのセリフの一言一言に、キャラクターの性格や、この後の成り行きが暗示されているように見える。

「あの子は、それにぶつかって転ぶまでは何一つ見ようともしない」

「なら、見なきゃいいだろ」

これは、この母子の刹那的な生き方を見事に暗示しているのではないだろうか。観客は、これが単に暖房設備や電燈のことを指しているとしか思わないが、物語の進展とともに、これらの暗示がじわじわとボディブローのように効いてくると思う。また、裸電球を見るのが嫌い、というジョーのセリフには、若者らしい美意識と、若者特有の非寛容性が見事に表現されているとも思う。逆に、「酒は飲めればいい。臭いなどどうでもいい」には、生活の泥にまみれて生きてきた大人のしぶとさやしたたかさ、それに美意識の無さがある。要するに、パレットに出す前の絵の具と、パレットでぐちゃぐちゃに混ぜられ、何の色かも分からなくなった汚い絵の具である。
作者がこれらのセリフを計算して書いたのなら、年齢から言って恐るべき天才だと思うが、おそらく本能的に書いたものだろう。その後に作者が作家や戯曲家として大成したという話は聞いていない。

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誰も止まらないから俺もいいんじゃね? という心理

別記事で、未読だが、タイトルによると、横断歩道を通過中に轢き殺された人は自動車事故死の20%以上ある、ということである。横断歩道が赤でも渡ろうとする歩行者は無数にいるから、必ずしも自動車側だけの責任ではないだろうが、常に歩行者を保護しなければならないのは道交法の大前提だろう。そういう「法の精神」がおろそかにされた結果が現在の「無法国家」日本ではないか、と思う。道交法だけの問題ではない。

しかし、横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいても止まろうとしない自動車が9割もいる、というのは恐るべきことではないだろうか。人心の荒廃、ここに極まれり、である。


(以下引用)

<JAF調査>横断歩道に歩行者 「止まらない」車9割

毎日新聞 9月26日(月)22時28分配信

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 信号のない場所で横断歩道を渡ろうとする歩行者がいても、9割以上の車が一時停止していないことが26日、日本自動車連盟(JAF)が公表した自動車運転に関する全国調査の結果でわかった。大部分のドライバーが歩行者優先のルールを守らず、道路交通法に違反する行為が横行している実態が明らかになった。

 調査は8月15日~9月1日、全国47都道府県の計94カ所で実施。平日午前10時~午後4時の間に、片側1車線の道路上に信号機が設置されていない横断歩道でJAF職員が横断を試みた。この結果、通過した乗用車と自家用トラックの計1万26台のうち、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止したのは757台と全体の7.6%のみ。調査した94カ所のうち48カ所では、止まった車が5%未満だった。

 道交法は、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる際、横断歩道の直前で車を一時停止させ、通行を妨げないよう義務付けている。違反者には3カ月以下の懲役か5万円以下の罰金が科される。現実には取り締まりはほとんどなく、歩行者が車に道を譲ることで事故を防いでいる状態だ。全日本交通安全協会の幹部は「横断するのが子どもやお年寄りでも車はほとんど止まらないだろう。警察官が張りついて取り締まるのは難しく、運転者の良識に任せざるを得ない面がある」と、お手上げ気味。JAFの担当者は「運転免許取得時に必ず習うはずなのに忘れてしまうのか、道交法違反の認識がない可能性がある。今後のキャンペーンで啓発活動に取り組みたい」と話した。

 JAFは今回の調査に先立ち、6月にインターネットで全国アンケートを実施。「信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしているのに、一時停止しない車が多いと思う」との回答が86%に上っていたことから、初の実態調査に乗り出した。【鳴海崇】




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酔生夢人
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仙人
趣味:
考えること
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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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