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現実を知らずにイメージで語ることへの戒め

nico氏の「書に触れ街に出よう」の過去記事から転載。
我々は世界の現実の姿を知らず、マスコミなどの報道のイメージで、知らず知らずのうちに幻想的世界像を作っている。どんなにマスコミの偏向や洗脳に注意していても、やはりステレオタイプの幻想を刷り込まれているのである。その洗脳の強力さは凄いものがある。
下記記事にある「共産党支配の牢獄国家」旧ソ連から資本主義ソ連への変化、そして「IT大国」インドの現実など、現地に行った人間の実感と、我々が持っているイメージとの違いの大きさを我々は考える必要がある。
自分自身が洗脳されていることに、まず気づかねばならないのである。



(以下引用)




私が貧富の差の激しい途上国に住んでいる間に、日本も貧富の差の激しい国になってしまった。このままいくと、貧富の差というものは世界的な日常風景となるのかも知れない。 旧ソ連から独立した国に10年程前行ったことがある。市場には物があふれているのだが、活気がない。売り手ばかりで客が見当たらないのだ。奇妙な光景だなと思って歩いていると、英語の達者な中年女性が話しかけてきた。ジャーナリストだという。独立後共産主義から資本主義に移行したものの、一部の人たちだけが成功を収めていて、大多数の人々に仕事がなく現金収入が入らない。公務員の給料も数ヶ月支給が滞った状態で、その結果腐敗しているのだという。明らかに共産主義時代の方がみんなに仕事があってよかったというのである。日雇いの仕事を求めて人々が公園に集まっていたが、ごくわずかな人のみがマイクロバスに乗せられていた。市バスに乗ったが、信号で止まるたびにエンジンを切って、青になったら再びエンジンをかけていた。資本主義とは一体何なのかと考え込まざるをえなかった。 90年代後半、日本ではインドはIT先進国だと言ってもてはやしていた。こういった経済記事を書く人たちは実際にインドに足を運んだことがあるのだろうか? 私はこの時期にインドを旅した。ムンバイの空港に着く間際、飛行機の窓から巨大なスラム街が見えた。どこに行ってもこじきが群がってくる。これがインドの現実であり日常風景である。厳然と存在するカーストが経済格差を固定化している。時々インターネットカフェに行ってEメールをチェックするのだが、スピードは非常に遅い。極端な例だが1時間かけてやっとメールを1通開くことができたということもあった。街を歩き回るにつれ、日本で読んでいたインドに関する経済ニュースがハッタリに近いものであることを思い知らされた。バンガロールに半導体工場があるからインドはIT先進国であるといった言い方は、トヨタが儲かっているから日本の景気はいいというような類の誤解に近い。ある国の産業の勃興する一分野のみに気を奪われては、その国の実像を見誤ることになりかねない。 インドの中で印象的な場所があった。南部にあるケーララ州だ。ケーララ州に入った途端、こじきを見かけなくなったのだ。これには驚いた。他の地域に比べ人も穏やかで、明らかに豊かであった。この理由は何だろうかと考えていたが、短いケーララ滞在中に3回も目撃した労働者のデモと無関係ではなさそうな気がする。彼らが持っていた旗には”Revolutionary Socialist Party”(革命社会党)と書かれていた。左翼運動が強い土地柄のようだった。私はインドをほぼ1周したが、このような場所は他になかった。 私は経済のことはわからないが、世界ではカネがあまっているのだそうだ。全世界のカネの7割から8割は投機市場というバーチャルリアリティのごとき世界で回り、実際の市場で回るのはごく一部なのだという。カネが実体経済の市場に回らないため各国の中央銀行はせっせと紙幣を印刷しているという。どこか狂ってはいないだろうか。共産主義が良いとは決して思わないものの、弱肉強食の資本主義が人々を幸せにするとは到底思えない。特に新自由主義と呼ばれるものは決して「新しい自由」などではなく、むしろ人から自由を奪うものであると言える。このような酷い資本主義はいずれ人の手で終焉させなければならないと思う。共産主義とも資本主義とも全体主義とも異なる、共生を基にした思想はすでに芽生えつつある。私はその可能性を信じたい。グローバルなことを考える上で、ローカルな事柄は重要なことを我々に教えてくれると思う。

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日本の国際化? それより鎖国が正解

「Rockway Express」より転載。私のブログで何度か書いてきた内容と同じなので特にコメントはしない。ただ「世界経済の終末」を避けるためには鎖国しかない、と言うのみである。石油が輸入できないと日本の産業は滅びる? ならば今から石油に依存しないエネルギー政策を推進するべきだろう。つまり段階的鎖国計画を考えることだ。日本の生命を外国の手に委ねるやり方ではいつまでもこういう危うい状態が続くのである。TPPなど、最悪の政策であるが、おそらく悪魔的国際金融家の走狗である菅政権はそれを必ず実行するだろう。


(以下引用)


世界経済の崩壊が間近?

◆3月10日

 世界のどこを見ても、問題ばかりが目に付く。石油価格、食糧価格、水不足、そして経済・金融問題もその中の一つだ。
 よく言われるように、現代文明の行き詰まりである。これは机上の論だけではない。実際に全地球の人々の生活を強制的に変革させるような現実の問題となって迫ってきている。

 しかし正面切って問題を取り上げ始めると収拾がつかなくなるので、誰も識者と言われるような人々は取り上げようとしない。丁度、「日本沈没」という小松左京の小説に出てくる田所教授のように、言い始めれば気が狂ったかと言われるのが落ちだからだ。もっともこれから起きる事は日本沈没ではなく、世界沈没である。

 しかし、2008年に本格的な経済・金融崩壊の前兆を経験したから、次はもっとでかいのがやってくると知っている人々は一杯いる。あれは金融津波の第一波であり、これから第二波がやってくる。

 これと同時に食糧、水、石油(エネルギー)という基本的な資源に黄信号がともっているが、これが赤信号になる日もそう遠くない。日本人は、「水と安全はただで手に入る」、と考えている、と何十年も前に指摘した山本七平の本がベストセラーになったことがあった。あれから少しは日本人は用心深くなったのか?

 いずれにしても政府などはあまり頼りにならないから、個人的に今から準備できるものは準備しておかねばならない。出来るかどうかはわからないが、やるっきゃないだろう。
  
 世は、今や、キリスト教的に言えば、「終末」であり、仏教的に言えば「末法の時代」であり、スピリチュアル系の人々は「アセンションの時代」、日月神示や伊勢白山道的には、「弥勒の世」がやって来る時代なのだ。しかし弥勒の世がやって来る前に、大激変がまずやってくる。

 要するに、人間の人生に対する姿勢が改まることが必要な時代であり、かつほぼ強制的に新たにさせられる時代でもあるようだ。ようするに、今までの人間の経済中心の欲得的生き方は、この時代までで終了する、ということ。金と欲の時代は終わり、ということなのだ。この後の時代は、人間の霊性中心の、もっと愛他的な精神を持った「人間だけ」が生きられる時代になりそうだ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●世界の人々よ:経済崩壊に備えよ
http://theeconomiccollapseblog.com/archives/people-of-earth-prepare-for-economic-disaster
【3月9日 The Economic Collapse】

 経済崩壊に向かっているのはアメリカだけでない。真実は、世界全体が大規模な経済メルトダウンに向かっているのであり、世界の人々はこの迫り来る世界的経済崩壊に備えることが必要となっている。現在の世界の金融システムは負債を基礎としている。そして巨大な世界の負債はまもなく破裂するところに来ている。これに加えて、世界の主要経済が依存しているキーとなる資源の価格が急速に上昇している。我々の進化した技術があるにも係わらず、実際は、現代文明は石油と食糧なしに機能することはない。しかし、石油と食糧価格は両者とも劇的な上昇をみせている。大陸間の運送に更なるコストが掛かるようになるとすれば、いかに現在の世界経済がこのまま順調に機能するであろうか? 食糧価格がこれから更に30%、40%と上昇すれば今日食べるのがやっとの何百万人もの人々がどのように生きていくことが出来るであろうか? 何十年も世界の主要な経済大国は、莫大な安い石油とか安い食料品があるということを当然と考えてきたのだが、そのパラダイムが変わるとなれば、どうなるであろうか?

 最近の調査では、アメリカの原油価格は1バーレル104ドルであり、ブレント原油価格は1バーレル115ドルだ。多くのアナリストはリビアの危機的状況が悪化すれば、あるいは中東の混乱状況が拡大すれば、1バレル147ドルという最高値が年内にも破られるのではないかと恐れている。それは、世界経済にとって間違いなくひどい影響を及ぼすようになるだろう。

 しかし石油価格の上昇をもたらしているのは、中東の混乱だけではない。実際は、何ヶ月も石油は上昇し続けている。中東の最近の革命騒ぎはこのトレンドに拍車を掛けているだけである。

 サウジアラビアでこのところ叫ばれている「怒りの日」は、他の中東諸国で見たような完全な革命にはならない、ということを願うとしよう。サウジは自国の民衆に対して極めて厳しい統制措置を取っているが、この点では何がおきてもおかしくないのだ。サウジアラビアで真の革命が起きれば、石油価格は即座にかつてない高値になるかもしれない。

 しかし、中東でのこういった混乱が無いとしても、世界は既に石油危機に向かっていた。世界の石油需要は非常に強い勢いで上昇している。例えば、昨年中国での需要増加量は、約100万バーレル/日に増大している。これは実に唖然とする量である。今や中国人は毎年アメリカ人以上に多く新車を購入しているから、石油に対する需要は増大するばかりである。石油の供給に対してなせることは数多くあるだろうが、わが政治家と主要石油メジャーの重役達はなにもしようとしない。どうも彼らは石油の価格が上昇するのを望んでいるようだ。

 従って、石油価格は今後も上昇し、それはガソリン価格の高騰として跳ね返ってくる。 

 ABCニュースは既に、レギュラー・ガソリンはフロリダ州オークランドで1ガロン5.29ドルになったと報じている。

 アメリカ経済はとりわけ、石油価格の上昇には脆弱さを露にする。それはわが国の全経済システムが安いガソリンというものを前提として成り立っているからだ。もしも1ガロンのガソリン価格が5ないし6ドルに上昇しそのあたりに留まるとすると、アメリカ経済は壊滅的な影響を受けることになる。

 2008年に何が起きたのか思い出す事だ。石油価格は歴史的高値となった1バレル147ドルを記録した。その数ヵ月後、全金融システムが大きなメルトダウン現象を起こしたのだ。

 石油価格が上昇することで、世界金融システムに再度不均衡状態をもたらすことになるだろう。これは、正に我々全てが警戒する状況である。

 しかし、世界経済崩壊をもたらすのは、石油価格だけではない。

 世界の食糧価格は潜在的にもっと懸念すべきものである。世界には約30億人が2ドル/日かそれ以下で生きている。このような人々は食糧価格の上昇についていけないことになる。しかし世界の食糧価格は上昇している。国連によれば、世界食糧価格は8ヶ月連続で上昇しているという。先月、世界食糧価格は歴史的高値をつけた。多くの人々が、我々は実際は大規模な世界食糧危機の初期段階に入っているのではないか、と恐れている。

 主要農産物価格は前年期間を通して確かに上昇しているのだ・・・

●とうもろこし価格は、この6ヶ月間で2倍になった
●小麦の価格は、昨年2倍以上になった
●大豆価格は昨年6月から50%上昇した
●綿花価格は昨年2倍以上になった
●オレンジジュースの商品価格は2009年以来2倍になった
●砂糖の価格はこの30年間で最高値となった

 残念ながら、世界の殆どの国での食糧生産は石油に大きく依存しているので、石油価格が上昇する中、食糧危機を更に悪化させる要因となる。

 更に、水となると世界は非常に厳しい現実に直面している。グローバル・エリートの貪欲さのために、充分な真水が行き渡っていない。以下は世界の水事情についての非常に困った事実を示している。

●前世紀では世界の真水需要は3倍となった。そして21年毎に2倍になっている
●USAID(米国国際開発庁)によれば、人類の1/3は、2025年までに厳しいあるいは慢性的水不足に見舞われるという
●世界の都市の6千万人の人々が、なんらの汚物処理施設のない貧民窟やスラム街に住んでいる
●インドの地表水の75%は、人的及び農業の廃棄物で汚染されていると見られている
●国連の調査によれば、汚物処理問題に関してインド人は、トイレを使用できる環境にいる人の数より携帯電話を持つ人の数の方が多い、という
●中国の北方地域では、地下水面が汲み出し過ぎのために毎年1メートルずつ下がっている

 今日、よく言われることは、「水は21世紀の石油」という言い方である。しかし残念ながらそれは完璧に正確な言い方ではない。清潔な真水は我々が必要とするものであるが、今や世界の供給は厳しくなっている。

 我々の政治家とグローバル・エリートたちは、この問題に対して望めば何かすることが出来るはずだが、今のところ、彼らは今の状況に満足しているようである。

 公的債務危機は以前に比べて事態は更に悪化している。

 世界の主要な中央銀行はこの危機を取り繕うとして紙幣の増刷を夢中で行ってきたが、それでは解決しない。殆どのアメリカ人は、ヨーロッパ大陸は金融不能地帯となっていることを理解していない。ギリシャとアイルランドは救済されなければ破裂してたところだったし、今やポルトガルが崩壊の瀬戸際にある。ポルトガルの10年物国債の金利は7%となって3週間になる。殆どのアナリストはポルトガルが救済を要請するのは時間の問題と見ている。

 悲しいかな、世界経済が上昇する石油価格のために落ち込んでいるのならば、ヨーロッパの半分の諸国が救済がなされねば、負債のためにデフォルトになるのを見るかもしれなかった。

 今のところ、ドイツは弱い諸国を救済することを良しとしているが、それは永遠に続くわけではない。

 決算の日がヨーロッパにやってくるが、それが来た時の反響音が地球全体に鳴り響くことになるだろう。ユーロは既に非常に不安定になっており、来る危機に対して持ちこたえるかどうか誰もわからないでいる。
 
 勿論、アジアにもいくつかの非常に懸念すべき材料がある。日本の国家負債はGDPの200%以上になっている。そしてこの問題に対して誰も解決策を持っているようには見えない。この時点までは、日本は極端に低い金利で自国民から大量の借金をしてくることができたが、それが永遠に続くということはないだろう。

 負債問題で最大の問題はアメリカである。バラック・オバマは連邦政府の財政赤字はこの年度で1兆6500億ドルという空前の額になると見ている。アメリカの財政赤字額は今年の会計年度末には15兆ドルになると予想されている。

 そうなったら何らかのお祭りでもすべきじゃないのか?
 15兆ドルとはたいしたものである。

 殆どのアメリカ人はそれほどの負債というものを思い描くことはできない。もしも連邦政府がこの時点で、この財政赤字を1秒に1ドルずつ返却し始めたら、支払い終えるには44万年掛かる計算になるのだ。 

 しかしアメリカ合衆国だけではない。実際は、どこを見てもこの惑星上では赤字だらけである。

 現在の世界金融システムは全面的に負債に基礎を置いている。負債総額が継続的に拡大しなければ、このシステムはクラッシュしてしまう。何らかの方法で、このシステムを永続的に保持する方法が見つかったとして(実際はありえないが)、世界の負債総額は永遠に増大し続けることになるだろう。

 今や、世界経済フォーラムは、彼らが願う世界の経済成長を維持するために、次の10年間で100兆ドルの負債を増大させる必要があると言っている。

 世界金融システムは巨大なねずみ講である。全ての人が永遠の負債の奴隷となるようにデザインされているのである。なんらかの意味のある方法で、ある点で負債スパイラルが途絶えたら、我々は2008年に起きた金融崩壊が日曜日のピクニックのように見える、経済的惨事を目撃することになろう。

 現在の世界経済状況を調査すればするほど、我々の未来は破滅に瀕するということが明瞭になってくる。

 だから、世界の人々よ、準備をしておいた方がいいのだ。
 
 経済的惨事はやってくる。

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頑張れ!長周新聞

TPPについてはもう耳タコ状態だろうが、TPPの問題点についてわかりやすく書いた記事があるので、紹介する。元記事は「長周新聞」というもので、政治的ミニコミ誌、あるいはブログかと思われる。堂々たる政府批判の記事を載せることが多い、ということは信頼できるメディアである。
TPPの最大の問題は、それが日本の産業を破壊し、日本の貧困化を加速度的に進めるということなのである。



(以下引用)


全分野で動く日本解体計画 TPP 製造・農林漁業、医療、保育 
全分野で動く日本解体計画 TPP 製造・農林漁業、医療、保育  長周新聞  2011年2月18日付

 菅内閣の行政刷新会議、規制・制度改革に関する分科会は1月26日、TPP(環太平洋経済連携協定)参加を進めるために必要な規制緩和や制度見直し、合計249項目を列挙する「中間とりまとめ」を公表した。その膨大な内容の全体を見て明らかなことは、TPPというものが個別の産業の利害をこえて、一切の規制を撤廃させて外資が日本市場に殴り込み、日本民族を存亡の淵に立たせる大問題をはらんでいるということである。
 同分科会は、①グリーンイノベーション(風力や地熱発電など新エネルギーのための技術革新)、②ライフイノベーション(医療・介護・保育の改革)、③農林・地域活性化、また④アジア経済戦略として人材、物流・運輸、金融、IT、住宅・土地の5つの分野の提言を網羅している。
 今、日本では働く者に職がない。それは企業のグローバル競争のためのコスト削減といって非正規雇用を増やし、もうからないと首を切り、安い労働力を求めて工場を海外移転させ国内を空洞化させているからだ。こうして産業振興・雇用確保が切実な要求となっているとき「中間とりまとめ」がアジア経済戦略として第一にあげているのが「外国人材の活用」「そのための在留資格の緩和」、つまり低賃金の外国人労働者を日本にどんどん連れてきて、日本を移民国家にすることである。
 これまで日本は、フィリピン、インドネシアとEPA(経済連携協定)を結び、看護師や介護福祉士の受け入れを進めてきた。それを今後はEPA締結国以外にも広げるとしている。すでに昨年11月には、外国人の歯科医師や看護師に対して就労年数の制限を撤廃している。
 菅内閣の「新成長戦略」は、新幹線や高速道路、原発などの建設とその後の管理・運営をパックにした「パッケージ型インフラ」をアジアに輸出してもうけようとしているが、そのさい現地下請企業から外国人を日本に連れてきて技術研修させることを可能にする法整備もあげている。また、外資の日本への投資を促進させるための措置も盛り込んでいる。
 次に「世界的なヒト・モノの流れの阻害要因となっている物流・運輸分野の規制を大幅に見直す」として、航空と内航海運におけるカボタージュ規制の見直しを明記している。カボタージュ制とは、国の沿岸や河川を走る内航船舶、国内航空路線の航空機は自国籍、自国乗員に限るとするもので、国益を守る制度として国際的にも確立している。国際法上、戦時や大震災などの非常時に外国人乗務員は任務を拒否できると認められているからだ。その規制を緩和し、外国人乗組員だらけにすることは「主権国家としての自殺行為」だといわれている。
 さらに航空分野では、国の空港整備特別会計を廃止し、成田国際空港をはじめ空港・管制の独立採算化・民営化をおこなうこと、空港発着枠を競争入札によって配分すること、国内航空運賃の自由化、空港発着回数や滑走路使用時間の規制緩和、そして外資規制の撤廃が盛り込まれている。現在、世界では投資ファンドなどが民間空港ビジネスを展開しており、滑走路や管制などの航空系施設とターミナルビルなどの商業系施設との一体的経営をおこない、もうけ第一のコスト削減競争にしのぎを削っている。
 こうしたことが進むなら、日本のさらなる産業空洞化と大量失業は目に見えており、空や海の安全性も脅かされ、大惨事すら危惧(ぐ)される事態となる。

以下続く。

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全世界的な「囲い込み」が始まる

「ダイヤモンド・オンライン」の記事の一部を転載。
特に目新しい意見ではないが、今後の世界と日本を考える上では重要な視点である。これから世界的なインフレが起こり、穀物資源や燃料資源の争奪戦が行われるだろう。そしてやがては水資源もターゲットになるだろう。「民営化」という名の「私物化」によって各種資源を囲い込んだ大企業によって世界各国の国民はその生命を手中に握られることになるのだ。
今のうちから日本は産業を第一次産業にシフトするとともに、海外勢力の魔手から日本国民を守るために「関税自主権」を守らねばならない。TPPなどという「関税自主権の放棄条約」など、どこの馬鹿が受け入れようというのか。


(以下引用)



もはや従来の「資源ナショナリズム」ではない?
流通過程でも起き始めた原油や穀物の“囲い込み”


 世界的に見ると、穀物や鉱物などの資源の産出は、特定の国や地域に限られるケースが多い。

 重要な穀物である小麦は、中国、インド、米国、ロシア、フランスの5ヵ国で、世界の産出量の半分以上を生産しているという。また、原油の主要産出国は、サウジアラビアをはじめ中東地域に集中している。

 それらの穀物や資源は、基本的に国内で消費される分を除いて、輸出に回される。ところが、当該品の生産国や地域自身の需要が拡大すると、当然輸出に回る分量は減ることになる。

 さらに、世界的に当該品の需要が拡大すると、国がリーダーシップを取って、当該品の国内向け利用を優先し、時には輸出を全面的に禁止する措置を取ることも考えられる。そうしたケースは、一般的に「ナショナリゼーション」と呼ばれる。

 ただ、最近の傾向を見ていると、ナショナリズムよりももう少し大きな範囲の変化が起きている。穀物や資源の生産段階、あるいは、流通の段階で「寡占化=囲い込み」の動きが鮮明になっていることだ。

 つまり、国に代わって民間企業が、自己のベネフィットを増大するために、穀物などの生産、流通に大きな支配力を発揮することを目指して、企業規模を拡大しているのである。

 そうした動きが顕在化すると、次第に供給サイドの少数の企業が価格決定のプロセスで強い発言力を持つことになる。さらに、穀物や資源の希少性が高まると、供給する相手を特定することも考えられる。

 それは、今までの囲い込みよりも一歩進んだ、企業主導の囲い込みということができるだろう。

次のページ>> 世界経済は、構造的なデフレからインフレへとシフトする過渡期に

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農業会社かソフホーズか

私は日本の産業を第一次産業重視にせよと言い続けているが、思わぬところからその突破口が現われたようだ。
パソナの社長はいわゆる政商の一人で新自由主義者だし、人材派遣業は非正規社員の拡大で甘い汁を吸い、格差社会を招来した憎むべき存在であると思うが、農業重視という一点だけは好ましいと思う。これからの若者は「農業会社」に勤めるサラリーマン農民を目指すべきである。



(以下「阿修羅」より引用)




パソナ、新卒200人雇用し就農支援
http://www.asyura2.com/11/hasan71/msg/226.html
投稿者 七瀬たびたび 日時 2011 年 3 月 07 日 19:59:26: bo2NmpzpRHGO6


読売新聞 3月7日(月)14時33分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110307-00000631-yom-bus_all

 人材派遣大手のパソナグループは7日、大学・短大を卒業後3年以内の若者200人を雇用し、農家としての独立を促す事業を今年4月から始めることを明らかにした。

 民間企業による就農支援では最大規模となる。農業就業人口の減少が続く中で、農業に興味を持つ若者に就職先を提供し、農業の活性化にもつなげたい考えだ。

 淡路島(兵庫県淡路市)の農場(約10ヘクタール)で、地元の若手農家らが、野菜の栽培や加工、販売のノウハウなどを教える。雇用期間(1~2年間)中は月給約10万円を支給し、寮も用意する。近く東京、大阪で説明会を開く。雇用期間中は、ビジネスマナーなども教え、社会人としての適応力を高めてもらう。希望者には、雇用期間終了後、新たな働き先となる大規模農家の紹介なども行う予定だ。  

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沖縄はごまかしの名人で怠惰

これは本土の言論人や一般庶民からさえもよく聞くな。

だからあ、何度も言ってるように、お金は一銭も要らないから、日本本土でもグアムでもワシントンにでもさっさと持っていってください。


(以下引用)


和の文化「ゆすりの手段に使う」 メア米日本部長が発言


 ケビン・メア米国務省日本部長(前駐沖縄米総領事)
 米国務省のメア日本部長(前駐沖縄総領事)が昨年末、米大学生らに国務省内で行った講義で、日本人は合意重視の和の文化を「ゆすりの手段に使う」「沖縄はごまかしの名人で怠惰」などと発言していたことが6日までに分かった。

 メア氏は米軍普天間飛行場の移設問題など日米交渉に実務者として深く関与、移設先を同県名護市の辺野古崎地区とした現行案決着を米側で強く主張してきた人物の一人。発言は差別的で、日本と沖縄への基本認識が問われる内容だ。

 講義を聞いた複数の学生がメモを基に作成した「発言録」によると、メア氏は「日本の和の文化とは常に合意を追い求める」と説明したうえで「日本人は合意文化をゆすりの手段に使う。合意を追い求めるふりをしながら、できるだけ多くの金を得ようとする」と述べた。

 沖縄については、日本政府に対する「ごまかしとゆすりの名人」などと発言。普天間飛行場は「(住宅地に近い)福岡空港や伊丹空港と同じ」で特別に危険でないとし、日本政府は仲井真弘多・沖縄県知事に「お金が欲しいならサインしろ」と言うべきだと述べている。

 メア氏は共同通信の取材に、「オフレコで行った」とし、発言録は「正確でも完全でもない」としている。

 講義は米首都ワシントンのアメリカン大の学生ら14人に対し、彼らが東京と沖縄へ約2週間の研修旅行に出発する直前の昨年12月3日、大学側の要請で行われた。

2011/03/06 16:56 【共同通信】

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組織力学の話

「阿修羅」記事から転載。
特に緊急の情報性は無いが、ある市民運動(?)の内ゲバと変質の内情が描かれていて面白い。真面目な人間ばかりが集まった集団では、重箱の隅をつつくような厳密性に長けた近視眼的人間が主導性を取りやすい。ユーモアのある人間は不真面目で無責任だとして主導権を失いがちである。
それが市民運動の変質や衰退の大きな原因ではないだろうか。

沖縄の人間の「テーゲー主義」にあこがれて沖縄に移住しながら、自分自身の本土的几帳面さを持ち込んで周囲を「本土化」してしまう本土人の多いことを想起する。まあ、そこには「本土人である自分はこんな現地人より上だ」という無根拠で奇妙な優越意識もあるのだろうが。
話が逸れたが、議論が強いことと、その議論の内容が有益であることとは必ずしも一致しない。大局観を持たない人間が「コアメンバー」である集団は滅びるものである。


(以下引用)


「TUP速報」の消滅 - 私の退会理由

http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/360.html
投稿者 千早@オーストラリア 日時 2011 年 3 月 04 日 21:05:01: PzFaFdozock6I



(写真は、『世界は変えられるII 戦争の被害者って? 加害者って?』)

TUP速報の発起人のお一人で、長いこと管理人兼配信係もなさっていた萩谷さんから、今回多少手直しされた、退会なさったときにお書きになった「私の退会理由」が送られてきました。すでにCMLにも多少お書きになったとあり、転載の許可も戴きましたので、ここにご紹介します。

★関連投稿は、
転載 - [CML 007621] TUP配信停止について 
「TUP速報」の消滅 - 「陰謀論を扱うのは平和活動にとってデメリットだ」は本当か?
「TUP速報」の消滅 - 「読者からの質問に答える」
「TUP速報」の消滅 - 彼らがしたことは、一体なんだったのか?

尚、TUP速報で出した9/11の公式説に疑問を投げかける内容の速報というと、まずあの詐欺師「きくちゆみ」のご亭主「森田玄」が出した

TUP速報398号広がり行く911事件真相究明の運動(1)
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/425

があり(これは「(1)」となっていますが「(2)」は出ていない模様)、
その後に私が訳した

速報551号 非難を浴びる9-11 の嘘
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/597

速報591号 9/11の公式発表は「でっち上げだ」とエキスパートが主張
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/640

が出て、加えて

速報710号 シンディー・シーハン、遂に9/11の真実に言及す
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/735

速報720号 ニック・ロックフェラーは「全住民にマイクロチップを埋め込むのが最終目標だ」と言った
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/745

も、公式説に大きな疑問を見出している内容になっています。

あとの4本は皆私の手がけたものでしたが、それらの配信は誰からの文句も出ぬまま、スムーズに行われたのでした。しかし、無数の「疑問を呈する声」を集めたサイトからの訳は阻止された。

先にお伝えしている通り、ゴア・ヴィダルやダニエル・エルスバーグという広く知られた人々や、9/11当日亡くなった消防士の息子ダン・ワラスやおじを失ったマニー・バディーヨといった遺族を含む疑問の声を訳したものが、まっとうな理由もなく配信阻止されたのですが、萩谷さんはその辺の経緯にも触れていらっしゃいます。

木村愛二さんのお名前も出ていますが、TUPの作業用MLに木村さんのメールニュースを転送してくださっていたのは星川さんで、私はそれで木村さんの存在を知ったほどです。

それからTUP速報発起人の方々には私も敬意を持って接してはいましたが、それだって、他のメンバーに対し、同じ人間として払う敬意とその実大差なかったと思います。更に、M女史等が言うような権威主義を感じることがたとえあったとしても、言いたいこと、言うべきことは遠慮なしに言わせてもらっていたうえ、そうした声でもちゃんと聞いてくださっていたのが本来のTUPでした。

萩谷さんは、

「天下の岩波から本を出すんだ、世間に認められる売り物になる訳をするんだ、ということが、そういう権威主義、またそれに起因する匿名の横柄なチェックなどにつながったのだと思います」

と書いておられますが、殊に、「その本を作る作業の中心に私がいたのだ」「あれをやったのは私よ」というような「(複数、少数の)個人を売り込む」ことに熱を上げていたのではないでしょうか。

七つ森書館から本を出して戴いたときには、「TUPみんなでやった」という意識が強くあったように思います。そのあたりや、『冬の兵士』の"査読"が匿名で行われていたことなども(これは今知りましたが、驚愕!)、TUPがすでに本来のTUPではなくなっていることの証を見る思いです。

また萩谷さんも「陰謀説」という表現を使っておられますが、これは「9/11はブッシュ政権中枢にいた者たちの陰謀だった」と主張する「説」のことです。しかし「陰謀説」という表現を使うことによって、それを主張する者たちが「陰謀」という、何かしらうしろめたい、いかがわしいことに手を染めているような誤った印象を与えます。

世間で「陰謀説」という表現が使われるときは、隠されている本当の事実を伝えないようにする勢力による、またはその影響を受けたレッテル貼りであることも、皆さんには気づいて戴きたいと思います。そして萩谷さんの

「読者の中にも、陰謀説はお断りだ、という人が少なからずいるでしょう」

という弁に対しては、以前も書いたとおり私の知る限りにおいて、読者からその手の声は届かず、逆に私の書くものを支持する声が複数あったのです。しかもそれらをコア・メンバーは無視し続けた。

それと同時に何度でもくり返したいのは、9/11が多くの命を今も奪い続けている複数の戦争の大元であるという点です。「平和を目指す翻訳者たち」ならばこそ、「そこに無数の疑問がある」という事実を放置しておくべきではありません。

こうしたグループの分裂話は「双方に問題があるのだろう」などと見られがちでしょうし、中々読み取れないものがあるでしょう。ですが、きちんと冷静に事実を見る方にはきっと通じるものがあるはずと思います。そして私個人としては、

根底に横たわる、無数の「本当のこと」を伝えないようにするために
明らかに、そうした意図を持った人間たちによってTUPは乗っ取られた

と、見ています。
そういえば当時、詐欺師「きくち」の旦那にそんなことを書いたとき、

TUPなんて、全然大したことないから
そんなところにスパイが入るなんてあり得ない

などと書いてきましたよ。

TUP速報も一時は読者が4,000を超えていたし、読者が他に転送したり転載することも多かったので、決して馬鹿にできない影響力を持っていたと私は思っていたのに、です。
#彼と妻の正体がバレて、今では「さも、ありなん」と思うばかり

とにかく、自分で色々でっち上げる人間なら
9/11の公式説やゴアの嘘、温暖化人為説
という「でっち上げ」擁護に動くのも当然といえるでしょうか?

では、萩谷良さんからの「私の退会理由」をお読みください。
読みにくい部分があるかもしれませんが、改行も原文のままにしておきます。

尚、今日私が遭遇している妨害は「ウェブ上で日本語が書けない」というもので(これまでにも何度かあったが)、これらの文章も皆他で書いたものをコピペしてアップしています。また先日、ネットカフェに行く機会があったので、そこからならブログの背景や文字の色を変えられないかと思いましたが、家でと同様、不可能でした。

私の作業の邪魔をしようというネガティブな工作を続ける連中には、いつか必ずやったことに相応の処罰が下ることを信じています。


<私の退会理由>

(以下は、基本的内容は以前、退会のときに書いたもので、CMLに投稿もしたのですが、それを、もう少し簡潔に書き直し、当時言い足りなかったことを足してあります。いまさらのようですが、いまTUPにおられるメンバーの皆さんにご理解いただく必要があると思います。)

 私はTUPには2003年3月の発足当時、発起人の一人として関わり、ML管理人を務め、のちに配信係もしました。2007年から仕事の関係で一時休んだのち、2008年末に戻って来ました。そして、2009年3月に、TUP内部での対立に愛想がつきて、退会しました。

まずお断りしておきたいのですが、私が管理人だったころのTUPでは、911内部犯行説の立場に立つ記事を発行することは、なんら問題とはされていませんでした。ですから、2度は、そのような主旨の記事を配信しています。
発起人の星川さん、菅原さん、それに私も、陰謀説で有名な木村愛二氏の記事を読んだりしており、菅原さんと私は同氏と知り合いです。その説を全面的に信ずるかどうかは別にして、陰謀説アレルギーはありません。

それでも、私はTUPに戻ってからは、千早さんと他の数人のメンバーの対立については、対立に至った事情をよく知らなかったため、中立の態度を保っていました。
しかし、次第に反陰謀論の人たちの態度に疑問をもつようになりました。
理由のひとつは、陰謀説はアプリオリに排除すると言わんばかりの硬直した姿勢です。私の不在中に日本の国内状況が内部犯行説に不利に推移したとも思えません。彼らの言動は、一言で言えば、小学校のいじめそっくりだったのです。
911内部犯行説を主張するのが私の趣旨ではないので、以下、その問題の詳細にはふれませんが、TUPの今の状況は、市民運動で忘れてはならない原則に抵触していると考えられ、そのほうが内部犯行説の正否そのもの以上に重大です。

■陰謀説を発表するのには抵抗があるというのは、わからないわけではありません。TUPも日本の社会の中で政治的なポジションを考えなければなりません。2000を超す読者の中にも、陰謀説はお断りだ、という人が少なからずいるでしょう。
それならばそう言えばいいのですが、反陰謀説側の人たち(以下「コアメンバー」と呼んでおきます)は、正直にそうは言いませんでした。
ただ自己正当化にはしって、てんでに非論理な言葉をならべていました。どうやら問題になっているのは、論理の是非ではなく、ひとつのタブー、陰謀説タブーに抵触するかどうか、だけなのでした。
一方的に内部犯行説記事ばかりを流して、TUPが偏っていると思われるのが好ましくないのなら、反対の立場の記事を出せばよく、両者の論争が長引くのもまずいと思うなら、適当なところで打ち切りの提案をすることもできます。

反陰謀説の人たちは、理由を明示することなく、内部犯行説を否定しますが、フロリダ州で大統領選挙の票をあれだけ白昼堂々と組織的に盗んだ政権が何をしても、驚くには当たらないのではないでしょうか。あの事件さえ、ブッシュを支持する人間はガセネタだと思っています。あれほど明らかに日本が劣勢だった太平洋戦争でさえ、多くの国民は日本が勝つと思っていたのです。何かがアプリオリに否定できるなどとは言えません。
もちろん、私は、なんらかの特定の勢力がたくらむ陰謀がダイレクトになにかの社会的出来事につながるかのような、あまりに単純にものごとを収斂させる見方には、人並みに用心はしているつもりです。

 私はなぜ千早さんの911陰謀説の記事が配信されなかったのかコアメンバーに聞いてみるのですが、誰もまっすぐに答えません。
 彼女に傷つけられたと言うひとがいました。
記事を配信するかどうかは、感情の問題で決めるものではありません。また、メールのやりとりで、どっちがどっちを傷つけたなどと簡単に言えるはずもないのです。自分だけが一方的に被害者のように言えるでしょうか。

 陰謀説を唱えているのは千早さんひとりで、対立している人は少なくとも4人はいました。しかも論争できつい言い方をすることは、いくらでもあるのに、それでいちいち傷つくようで、メディア業界で生きていられるでしょうか。

 要するに、コアメンバーは自分たちが明確な意志をもって行ったはずの措置について、簡潔明確に説明できないのでした。

 こんなことでは、千早さんに手を焼くのは当然で、それは千早さんのせいだとは言い切れないではありませんか。

 文化人類学者の西江雅之さんが語っていた話では、人と話すときは顔を相手に近づけるのが礼儀だとする文化のなかで育ったひとと、相手から顔を遠ざけるのが礼儀だとする文化で育った人が話をしたら、片方は相手ににじり寄り、他方は後ずさりするので、部屋の中をぐるぐる回ったそうです。千早さんは議論をしようとしたに過ぎません。ところが相手は議論を逃げよう、避けようとする人たちだったので、ぐるぐると堂々巡りをしてしまったのです。

 私は、中立の立場から彼女寄りにシフトしたかもしれません。しかし、仮にも初期からTUPに大いに貢献してきたメンバーで、世間の定説を鵜呑みにはしない姿勢をもつ人間をそれなりに評価したからであって、自分が間違っていたとは今もって思いません。また、彼女には人を傷つけるような趣味もありません。

と同時に、私はコアメンバーに対して、もっと別の疑問も感じていました。むしろこのほうが重大だと思えるし、TUPにいるメンバーの皆さんにも大事なことではないかと思います。以下、それを説明します。査読MLで起きた事柄が主なので、ほかのメンバーの目にふれないのをさいわい、コアメンバーは誤魔化していますが。

■査読班での彼らのやりとりには、千早さん以外の人までおとしめるようなものがありました。一例をあげると、ある女性メンバーについて「あの人には萩谷さんが言って聞かせてほしい、彼女は男に弱いから」と書く人がいました。呆れていると数日後も、彼女は年上の男性には素直だ、と書きました。
また、ある査読者が私を自分の側につけようと画策しているので、それを阻止することができてよかったなどと言っている人もいました。

 いつからTUPでは派閥争いが始まったのでしょう。こんなにこそこそと互いを悪意で見たり、陰口をきくような集団になったのですか。星川さんがいたころには想像もつかなかったことです。

コアメンバーは、「冬の兵士」作業用に作ったMLを、自分たちだけの陰口や裏での連絡の手段として使っていたわけです。

 そのうちに岩波書店の山川良子さんが査読MLに加わりましたが、千早おろしは続きました。私も最初のうち、千早さんを悪く言う者ばかりでは不公平だと思うから反応していましたが、考えてみれば、これはまずいことです。だから、査読MLで千早さんの話をするのはやめようと警告しました。ところが、彼らの誹謗はやみませんでした。

■査読MLの管理人だったSさんは、専用MLは「冬の兵士」の訳文チェックのためであるのに、千早さんのことをくさすために使ったことをどう思っているのでしょう。ついうっかり1度か2度というのではなく、毎日そんなやりとりが続いたのです。

 私がたまりかねてTUP-MLでこのことに他のメンバーの注意を促す発言をすると、彼は、千早さんの話は査読MLでしましょう、と、山川さんが読んでいる査読MLで書きました。私がそれを批判すると、すみません、新しく山川さんの加わらない MLを作りましょうと言いました。これには呆れて、なんのためのMLですかと聞きました。返事はありませんでした。山川さんに対しては、とんだ醜態の恥の上塗りをしたわけだし、千早さんにとっては、名誉毀損で訴えてもおかしくないことです。

 Sさんは、管理人をやる人がほかにいないのをいいことに、一切反省も謝罪もしません。

 私は査読MLのメールを千早さんと菅原さんに転送すると言いました。千早さんは当該、菅原さんはTUP発起人です。当該や発起人に知らせるのは当然です。

 それに対して彼は、「closed な MLでの発言を外に漏らすのは原則違反ではあります。だから、萩谷さんが千早さんにそれを告げるのは原則違反ではありますね。しかしながら、この場合は、僕の方が先に原則違反しているので、僕としてはそれをするなとは申せません」(2009年3月5日)と、自分の非を認めざるを得ず、なるべくならほかのみんなの発言は転載しないでほしい、としか言えなかったのです。人に知られて困ることをしていたのですから、やめろと強く言えないのは当然です。

 しかるにその後、Fさんの援護射撃に元気を取り戻して、私を一方的に非難しました。まるで泥棒が裁判官になったようでした。公害垂れ流し企業が内部告発した社員を首にするのとどうちがうのでしょう。査読MLでのことなど、他のメンバーに対してはいくらでもごまかしがきくと思っているのでしょう。

■Mさんについては、私は、千早さん問題(ほんとはコアメンバー問題と呼ぶべきですが)とはまた別の問題も感じています。

それは、「訳語の問題 sexual orientation」というスレッドで彼女の述べたことについてです。これは、TUP-MLのログが残っているのではないでしょうか。
私はあれを軽い過ちだとは思いません。それは、少なくとも、翻訳者、言論に関わる者としての資質を問われる重大問題だと思います。(後に経過報告を付けます)

 私の知っているフリージャーナリストや映像作家で、いやしくもなんらかのマイノリティに関わりを持つ人たちの間で常識となっていることが、この人には通用しません。

 Mさんは私に、千早さんの「布教活動」のせいで、何も知らない若いメンバーが、「あんなものを真のジャーナリズムだと誤解したら困る」と書いてきたことがありますが、Mさんこそ、TUPの若いメンバーに真のジャーナリズムや翻訳のなんたるかを誤解させる恐れがあります。

 sexual orientationをめぐっての、あの見苦しい言い逃れ、はぐらかしはいったい何でしょうか。あんなものが「ジェンダー問題の専門家」の考え方だなどと思われたら、性的マイノリティが迷惑します。

 こういう人が岩波の「世界」などに翻訳を載せるとき、自分の名前に(TUP)などとつけるのは、TUPの名前を利用しているだけだと思います。

 この人は私がアフリカに行ったことを「TUPに絶望してアフリカに行った」と語ったそうですが、私はそんなことは身に覚えがないし、誰にも言ったことはありません。こういうふうに勝手な脚色をし、論理をねじ曲げることが、この人においては常習的行動となっています。

■訳文チェックで、非常に権威的、強制的なやり方をして、一部のメンバーに不快な思いをさせている人がいました。もうTUPをやめてしまったらしいので、詳しくは言いませんが、ともかくそのせいで少なくとも二人の人がやめています。

その人のチェックは、Aという表現をBに変えろ、までは間違いではないのですが、その理由を説明し始めると、変なことをよく書いていました。たずねてみると、せいぜい大野晋と本多勝一の本を読んだくらいの知識しかもっていないのでした。そんな浅薄な知識にもとづいて、メンバーに、こう書けとか、ああ書くなとか、余計な強制、指図をしていたのでした。
そのため、明らかに不自然な訳文を書くようになった人たちが見られました。

 言葉について語ると、微妙なまちがいや、とんでもない大間違いをすることがあるものです。軽々に扱ってはならないと思います。

 とくに私が強調したいのは、人のことばにはそれなりの尊厳を認めるべきだということ、根拠のないことを語るべきではないということ、そして、言語を機械的に扱ってはならないということです。

■私が以前TUPにいて、人の訳文をチェックしていたときは、匿名で書き換えるなどということはありませんでした。千早さんや池田さんも熱心にチェックをしていましたが、必ず名前を出して、訳者に話しかける態度でした。これは当然のマナーだし、そのほうが健全で嫌みがないと思います。

「冬の兵士」の「査読」は匿名でした。閉鎖的な、高みに立った感じを受けます。
査読より前の段階で、名前を名乗ってメンバー間のチェックが行われてはいましたが、遠慮していたらしく、不十分なものでした。
対等平等なはずのメンバーの訳文をAレベル、Bレベル、Cレベルなどと、根拠も明らかでないままにふるい分けて、それを直す段取りを調整していましたが、いかにも傲慢なことです。
「査読」というのも、なんだか権威じみて、おこがましい名称だと思いました。
天下の岩波から本を出すんだ、世間に認められる売り物になる訳をするんだ、ということが、そういう権威主義、またそれに起因する匿名の横柄なチェックなどにつながったのだと思います。

査読MLで、あるメンバーが自分の中学生のお子さんが書いた訳を、ほんの参考にと言って投稿したら、大人の訳を批評するみたいに大上段に構えて長々と批評した人がいたのには、呆れました。星川さんのいたころなら、ほほえましい雰囲気で出来たことが、まったくできない、ユーモアゼロの集団にTUPはなってしまったようです。

星川さんや私がやっていた頃のTUPでは、もっと誰もが遠慮なく口をきける雰囲気がありました。グループ内で民主的な対等な関係が保証することは、市民運動の生命線です。
私や星川さんや菅原さんを父権的などと言っているようですが、とんでもない話で、唖然とします。

私は、それまで好感をもって見ていたMさんが、自分の立場を正当化するためならどんな嘘でも平気で書くのに強い失望を感じました。Mさんは、TUPの初期からのメンバーではなく、彼女が参加を希望したとき、以前に彼女と同じ運動に参加していたことのある菅原さんが参加に反対し、一番積極的に彼女を擁護したのが私と千早さんだったという、皮肉な経緯があります。

■sexual orientationの訳語のいきさつ

 「冬の兵士」翻訳の途中で、sexual orientationという言葉を「性的嗜好」と訳した例がありました。それについて、私とMさんの間に、「訳語の問題 sexual orientation」というスレッドで、次のようなやりとりがありました(敬称略)。

萩谷:「sexual orientationは『性的指向』である」とコメント。

M:「性的志向」が正しいとコメント。

萩谷:「性的指向」が一般的であることを、Wikipedia およびGoogle検索ヒット数にもとづき指摘。

M:Wikipediaは間違いが多い。

萩谷:国連広報から、国連の決議で性的指向とする慣行だとの情報を得た。

M:国連に連絡し、指向とするという規定はないと確認。(萩谷注 公式の規定はありません。ただしすでに「性的指向」が慣例となっています)。

 M:性的指向は、性対象として異性を求めるか同性を求めるかあるいは両性かということのみにもとづく概念。
その相手との関係を、双方の合意と配慮、愛情にもとづくものにするかという視点を欠く。
そのため、軍などでは、連続少年暴行魔でも、無害な同性愛者でも同列にして変態者として扱うといった不当な待遇が見られる。このことを巡ってゲイ・コミュニティで抗議や議論があり、そのなかで、性的志向という概念が必要とされるようになっている。

 萩谷:性的指向という概念では、倫理的な観点が示されず、無害な同性愛者に対する不当な待遇を排除する根拠が示せないという点には同意。
 ただし、従来、日本では性的志向という言葉はなく、性的指向が一般的であり、これがsexual orientationの訳語とされてきた。
sexual orientationを性的志向と訳すのだとすると、性的指向にあたる英語は何なのか?(この質問は以後再三なされた) 

 M:(この質問に答えなし)

 萩谷:Mは日本と米国のどちらのゲイ・コミュニティに接触して、彼らの上記のような問題意識を知ったのか。

 M:(答えず)

 萩谷:性的少数者の権利推進運動に長年携わる知人に、このことを問い合わせたが、Mのような話は初耳だとの回答を得た。
 したがって、これはMの造語であり、当該の同性愛者の意見にもとづくものではない。

(私とMさんのやりとりは以上)

 これに至るまでの6,7回に及ぶ応答のなかで、Mさんは少なくとも2回は、言葉の意味に関する私の質問に対し、自分はジェンダーの問題で、公的機関や大企業に講師としてレクチャーをしに行ったことがあると、自己の経歴を述べ、私の質問に答えていません。
議論に無関係で、権威主義的で、問題の当事者をないがしろにした態度です。

 Mさんは、性的指向という言葉が使われる以前には、性的志向という言葉のほうが一般的だったと述べていますが、これはさまざまな意味で間違っています。
私も私の知人(性的少数者の権利擁護に取り組んでいる人)も、60年代以降の日本で、性的志向という言葉を見た覚えがありません。性的指向という言葉すら,80年代末かそれ以後のものです。なぜなら、ゲイリブはウーマンリブより後のものであり、ウーマンリブは70年代のものだからです。
 70年代やそれ以前には、性的指向と性的嗜好すら区別されるような状況ではありませんでした。

Mさんは、日本ではゲイ文化の伝統が長いとも言っていますが、それは同性愛者が日陰者扱いされている日本の状況を無視した暴言です。
 なるほど米国には、同性愛者は牢屋に入れろなどというひどい法律が一部の州に残っていますが、そんな米国のホモセクシュアルのほうが、そんな法律などない日本の同性愛者より、それこそgay prideをもって、明るく堂々と生きています。
 もし、Mさんの言うように、性的志向という言葉が久しく以前から使われ、ゲイ文化の伝統もあったというなら、日本ではなにも問題はないことになるでしょう。

 私は、フリージャーナリストやフリー映像作家の集まるMLに加わっていますが、そこでMさんのような発言をしたら轟々たる批判を浴びると思います。社会的弱者と直接に接触して良心的な活動をしている人たちの間では、こんな傲慢で独善的な発言は考えられないことです。

私は、そのMLに、この議論の内容を紹介して、意見を求めてみました。すると次のようなレスをつけてくれた人がいました。

<<そもそも性的オリエンテーションに倫理性なんてものが関係あるんでしょ
うか? また倫理性そのものが、各個人のオリエンテーションに過ぎないように
も思います。それを個人のオリエンテーションを超えた社会規範と考えるところ
に、差別が生じるのではないかとさえ、私は思います。
幼児性愛は犯罪でしょうか?明らかに、幼児に性的指向が向くこと自体は犯罪で
はありません。それは羊や鶏を嗜好するのと変わりないものです。しかしその願
望を現実化してしまうと、人間の幼児には人権がありますから犯罪となります
が、残念ながら羊さんや鶏さんの性的指向を蹂躙しても犯罪にはなりません。
性的オリエンテーションはあくまで個人のオリエンテーションですから、社会規
範や倫理性を含ませる用語法には注意が必要だと思います。その意味から、私は
志向よりはよりニュートラルな指向をとります。でも同様の意味で嗜好も悪くは
ないのでは、と思うのですが、いかがでしょうか>>

 この人は冤罪問題の追及で優れた仕事をしているジャーナリストですが、こういう意見をくれる人に比べて、Mさんは、ある大事なものを裏切っていると言わざるを得ません。TUPというのは、もともと、こういう人やSさんのような人がやる活動ではなかったのです。

 そのMさんが、私や星川さんや菅原さんを権威主義だとか言いふらしているのには、開いた口がふさがりません。

<以上>
2010年9月28日 2011年3月3日加筆


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