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またしても検察の「国策捜査」

菅総理の「脱原発路線」に抵抗して、自民党と検察が協力して「国策捜査」をやりだしたようだ。
今や日本は原発問題を中心に幕末の「お前は勤皇か佐幕か」のような血で血を洗う政治闘争が起こっているようだ。
いや、ドラマとしてはなかなか面白い。テレビのくだらないドラマよりは100倍は面白い。どうして日本の若者たちはこういうドラマの面白さを理解しないのだろう。
一国の総理が実は最高権力者ではなく、検察がその上位にいるなんて、これほどの喜劇はないが、教科書育ちの純真な人々にはその面白さが分からないようだ。
総理をやめないというだけで、今ではまるで世紀の大悪人みたいに扱われている菅総理だが、彼へのこの「国策捜査」はあまりにもあからさまで、逆効果ではないだろうか。案外と、この国策捜査への批判が起こって、菅総理の政治生命が延びる可能性は高いような気がする。それでなくても(私も含めて)菅総理下ろしへの疑問を述べる人々は増えつつあるのだから。


(以下「ゲンダイネット」から引用)




菅首相「違法献金」急展開 東京地検 捜査開始【政治・経済】 2011年7月9日 掲載
在日韓国人K氏が聴取されていた
●「返却日」をウソついていたことも発覚
 菅首相の「違法献金問題」が急展開だ。ついに東京地検が捜査を開始した。首相に違法な献金をしていた人物が聴取されていたのだ。どんなに「菅降ろし」が強まっても居座りつづけてきた首相だが、「政治とカネ」がトドメを刺す可能性が出てきた。

●「国籍を知らなかった」は不自然
 菅首相の「違法献金問題」とは、横浜市内でパチンコ店を経営する在日韓国人K氏から109万円の献金を受け取っていたという一件だ。政治資金規正法は、政治家が外国人から寄付を受けることを禁じている。
「週刊朝日」(3月11日発売)がスクープし、朝日新聞も3月11日、1面トップで報じた。
「前原誠司外相(当時)が外国人献金問題で辞任した直後だっただけに、政界は『これで首相も終わりだ』と大騒ぎになりました。ところが、まさにその日、大震災が起き、ウヤムヤになってしまったのです」(政界関係者)
 首相の「違法献金問題」は、その後、市民団体が告発。ついに東京地検が本格捜査に動きだしたという。大手メディアはほとんど報じていないが、7日の参院予算委で自民党の礒崎陽輔議員が明かした。
〈菅総理は刑事告発されております。今週、相手方のKさんが東京地検から事情聴取を受けております〉
 さらに、首相が虚偽答弁をしていたことをバクロした。
 これまで首相は、「3月11日の朝日新聞の報道で初めてK氏が在日韓国人だということを知った」「3月14日に献金を返した」と答弁していた。
 ところが、礒崎議員が〈現金を返したのはその日じゃないでしょう。あなたが初めて知ったという3月11日の前日、3月10日に神奈川県の保土ケ谷パーキングエリアで、あなたのスタッフがこっそり返したと、そういう事実を我々は聞いている〉と明かしたのだ。その瞬間、首相は真っ青になっていた。
 献金を返したのが、3月14日なのか、それとも3月10日なのかでは、決定的な違いがある。司法関係者が言う。
「首相は国会答弁で、『3月11日の報道を受け、事実関係を調べた結果、K氏が在日韓国人だと確認が取れたので3月14日に返却した』と答えています。あくまで外国人だったとは知らなかったという主張です。もし、知っていて献金を受けていれば、罰則の対象ですからね。でも、本当は事前に外国人だと知っていて献金を受け取り、『週刊朝日』から取材を受け、『これはヤバイ』と大慌てで3月10日に献金を返したのではないか。だとすれば返却日を3月14日だと小細工した理由も納得です。K氏は在日韓国人のなかでは有名人だった。首相が外国人だと知らなかったというのは不自然です」
 違法献金の捜査はどう進むのか。カギはK氏が握っている。もし、K氏が「首相は自分の国籍を知っていた」と検察に話したら、首相はアウトだ。
「K氏は首相にカンカンになっているといいます。週刊朝日の記事が出る数日前、菅さんがKさんの携帯に電話し、『なにかあったら帰化したことにして欲しい』と頼み込んだりしたことに不信感を持っているというのです」(事情通)
 国会で追及した礒崎議員はこう言う。
「捜査情報をどこから入手したかは、信頼できる筋の情報としか言えない。しかし、この問題は首相の『政治とカネ』という重大問題です。真相を明らかにする必要があります」
 国会はK氏を「国会喚問」して徹底的に追及すべきだ。 .

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理系学者が社会的問題を追及するとき

井口和基博士のブログから転載。注以外はそのままの転載である。とは言っても、その前の部分は省略したが。総理官邸に世界原発利権集団のナンバー3が居座って総理にあれこれ指図しているという話だが、その出典である副島隆彦のクサイ文章をわざわざ引用する気になれないので、省略したのである。「自分たちこそが日本最高の頭脳集団である。」などというような、アホ臭いセリフを朝っぱらから読むだけで、気分が悪くなる人もいるだろうから、配慮したわけだ。まあ、使命感を持って、アメリカの日本支配に立ち向かおうという、その意気込みは買うが、副島学問道場が日本最高の頭脳集団だとは、いやはや。
余計な話が長くなった。実は、下記記事を引用したのは、その内容よりも、その中に出てきた「『私の闇の奥』参照。」という部分のためである。私は井口博士のファンだが、同様に「私の闇の奥」の藤永茂博士のファンでもあるので、井口博士が「私の闇の奥」を読んでいることが嬉しくなったのである。
井口博士といい、藤永博士といい、理系の学者が社会的問題に関心を持ったときの追及力は素晴らしいものがある。専門の社会学者の著作や発言のレベルの低さとまったく対照的だ。それはおそらく、専門の社会学者は、「体制維持のための道具」として育てられているからだろう。専門外の人間は、そういう自己保身をしなくていいから、物事の事実と真実を大胆に追及できるのである。


(以下引用)


これ(酔生夢人注:副島隆彦の文章。その内容は、総理官邸に居座って総理に命令を下しているアメリカ人の正体の報告)をみて分かることは、今の日本は、大地震以後のスマトラやハイチと同じ状況になっているということである。米軍のHAARPや爆弾を使って大地震を起こし、世の中には悪い奴がいるナアと言いつつ、善玉面して救済だという触れ込みで乗り込んで、そこに居座って全利権を奪い取るという、マッチポンプの手法である。

これにより、スマトラやハイチはもうアメリカの植民地化したわけである。(「私の闇の奥」参照。)そこに米軍が陣取り、その後の「第三次世界大戦」への準備をするわけである。もうすぐ、リビアやサウジアラビアやイエメンもそうなる。アフガン、パキスタンはすでにそうなっている。

そして最後に、中国とロシアを巻き込んで、世界全面核戦争を起こし、地球上の9割の人口を削減する。これが「アングロサクソン・ミッション」と呼ばれているものである(「ビル・ライアンの”預言”:「ザ・アングロサクソン・ミッション」は失敗する!」参照)。まあ、着実に「アングロサクソン・ミッション」が遂行中だということですナ。

ちなみに、このミッションの成功の暁に一番上に君臨する予定だと言われているのが、バール神の国、ブリテイン王国のウィリアムズ王子




であるという。日本の皇室は象徴に過ぎないが、英国王室は絶対権力である。ウィリアムズ王子も軍隊の最高指揮官の1人である。軍人である。だから結婚式はかの宇宙戦艦ヤマトの「ガミラス帝国」同様に、軍服で行った




わけである。これを「素敵ー」などと言っているようでは、あんたの洗脳も深すぎるということですナ。

まあ、日本も甘く見られたものですナ。俺にはどうでもいいことだがナ。どっちみち、関東周辺は連日被爆しつつあるから、その内連中の尻に火がつき、逃げ帰ることになるのだろうヨ。

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まず官僚と政治家を大掃除して「菅以後」の正しい道を作ること

「阿修羅」に転載された岡留安則の記事の後半と、それに関するコメント多数を転載する。
現在の「阿修羅」は、かつてのように常連投稿者の意見を楽しむ掲示板であるよりも、情報掲示板的な役割になっており、そのコメントの方が興味深いこともある。常連投稿者の劣化(せっせと情報収集して投稿するが、本人の意見自体はくだらない)に反比例して、「政治的知能指数」の高いコメント者が増えている感じがある。
下記記事に対するコメントの多くは、私の意見に近い。「菅総理を降ろせ!」とわめくだけの大マスコミとは違って、自分の頭で考えている人間が多いことは確かだ。
菅総理を降ろしても、それだけでは何も良くはならない。問題は「菅以後」に誰が来るかである。


(以下引用)


  国策としての原発だけではなく、被災地の復興の方もいまだに遅々として進まず、迷走を続ける民主党執行部だが、菅総理の退陣論だけはヒステリックなメディアも含めて国民的総意のような声となっている。松本復興大臣の辞任など、菅総理のお粗末な人事の数々や党内がバラバラになっている民主党内での主導力の決定的欠落は明らかだ。

  しかし、菅やめろ!コールの背景には、民主党内の仙谷グループが露骨に蠢いている事実がある。野田、前原、岡田、枝野、安住らの菅追放の動きは、以前の小沢一郎追放を画策した連中と同じグループである。違うのは、小沢追放を目論んだ菅総理本人が、今回はそのターゲットとなっていることだ。黒幕はどちらも仙谷由人だ。
 
   しかし、仙谷グループは原発推進であり、紛れもない増税派だ。民主党がマニフェストとしてきた路線を次々と転換し、自民党との連立まで画策している節操なき連中だ。最悪の菅総理ではあるが、再生エネルギーへの転換だけを最後にやらせたらどうか。脱原発は時代の流れだという楽観論もあるが、「原発利益共同体」グループの粘り腰は尋常ではない。おそらく菅総理以上の粘り腰だと考えた方がいい。その意味では菅総理を辞めさせたい連中は、この法案を花道として通してから勇退させる戦略をとったらいいのではないか。

やめないと駄々をこねる総理をやめさせるのは至難の技だ。菅総理には開き直って原発の是非を問う解散総選挙に踏み切るという一か八か、破れかぶれ作戦が残されている。今の政界にはダメ菅にかわるまともな指導者がどこにも見当たらないのだから、それも民意を問う最終手段として、ありではないのか。


 

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コメント
01. 純一 2011年7月08日 12:29:20: MazZZFZM0AbbM : CWogRiQ1uY
亀井現下の国難を乗り越えるために、今の政界にダメ菅にかわるまともな指導者は僅かだが存在する。小沢一郎氏とか亀井静香氏が適任ではないか。
先ずは亀井氏が引継ぎ、その後復権した小沢氏にバトンタッチしてほしいと思う。

02. 2011年7月08日 13:09:05: SGsjiyrBiR
投稿者に同意。
しかし更に加えるなら『いまは菅政権を延命させることが正しい』とあえて言うべき。
仙谷グループこそ徹底的に解体して潰すべきなのだ。
いま情緒的に菅は辞めろと喚いているアホは、結果的に仙谷グループと目的を同じくする。
掲示板ごときで叩かれても別に屁とも思わないが
信頼できる後任がいないまま菅を辞めさせても意味はない。>>01氏の言うようになれば
それにこしたことはないが今直ぐは無理。


03. 2011年7月08日 13:15:58: BIgfJMRMNE
仙谷が黒幕と言っても仙谷に付いて行く議員など居るか?
一人でチョロチョロとねずみの如く動いたところで、何にもならない。
仙谷の画策が無駄なのは大島と密談しても大連立が頓挫したことと、小沢さんの追放を画策しても党員資格停止だけで除名や除籍になっていない事で証明済み。

04. 2011年7月08日 13:43:48: fhqMEypoT6
仙石は常に黒幕として自民党と連絡は取ったりしているだろう。
小沢献金問題から菅追放を画策する野田、前原、岡田、枝野、安住らは
自民党と阿吽の呼吸であったと思われる。
無論、自民党清和会とCIAは一貫して民主党政権成立直後から
打倒工作は続けていると思う。
沖縄反基地運動は鳩山内閣を退陣に追い詰めたが、その後の菅内閣は日米合意遵守を掲げた。
菅の次には清和会系のタカ派がなる可能性が高いと見る。
本当に被災地の事を心配するなら辞めない事よりも被災地の具体的状況が
国会最大の焦点になるはずであり、なりふり構わぬ菅おろしは支持できない。


05. 2011年7月08日 13:55:17: SGsjiyrBiR
自民党が敵対政党を倒すのなら、まず相手を分断させるよね。
そういう意味で、凌雲会(仙谷、前原、枝野)+野田はまさに
自民党(≒対米追従勢力)の別働隊であり、
自民党+民主党内・別働隊の「菅辞めろ!」コールに
同調するのはアホ。

06. 2011年7月08日 14:05:10: yxstEvnWG6
やらせメールの暴露は菅側が打った手と思います。
菅は、対抗している勢力より確度の高い情報を得ているので、効果的に対抗策(延命策)を打てている状態と思います。
想像でうが、菅はズバリIAEAからの信任を得ているんじゃないですか。
だから、情報を流してもらえるし、自由に手を打てる。
ストレステストが終わる秋口までは少なくとも菅延命ではないですか。
---------------------

九電、副社長らメールに関与 会長帰国、社長進退協議へ (東京新聞)
http://www.asyura2.com/11/senkyo116/msg/355.html

佐賀・玄海原発の安全性を説明する番組宛てに、原発再開を支持する「やらせメール」を投稿するよう、九州電力の社員が子会社に依頼していた問題で、九電の当時の副社長(退任)ら複数の役員が依頼に関与していたことが8日、分かった。同社関係者が明らかにした。

 九電の松尾新吾会長は8日午前、海外出張から予定を早めて帰国し、福岡空港に到着した。真部利応社長の進退問題を協議するとみられる。

 九電は既に役員から事情を聴取。役員レベルの関与が判明したことで、九電が原発再開に向けた地元の理解を“偽装”しようと、組織ぐるみで番組に関わった疑いが強まった。

(共同)



07. 2011年7月08日 14:26:40: n4VWn91ZmI
 岡留氏の見立てに同意。今菅が止めれば次は頭が誰であれ仙石自民連立政権になり、日本再生永遠に不可能、国民生活悲惨化。亀か小沢(内の誰か)政権の可能性が出ればマスゴミはマタマタ印縁をつけて叩き始める。残念ながらそれをはじき返せるだけの力はまだ小沢Gには無いと見る。故に次を取れる算段が出来ないうちに菅降ろしを急ぐのは危険。
 発送電分離をやらせまず実権派本丸の力を殺ぐのが良策。菅がその方向で動く限り消極的サポート。現状ではまだ小沢の復権の可能性は低い、とすれば仙石前原岡田安住Gが菅に取って代わるわけで、現状悪化お先真っ暗状態になるだけ。

08. 2011年7月08日 14:34:41: yxstEvnWG6
菅の現時点を、床屋政談の情報でだけど、見ると
小沢、鳩山、前原といった主要なライバルをけり落とし後見人であった
仙谷由人の言うことも聞かなくなって、仙谷との権力抗争に入っている。
実社会では経験したことないが、政治の世界では敵の敵は友だそうだから
仙谷に勝つためには菅は小沢、鳩山、前原と、どう折り合いをつけるかになる。

ズバリ、菅が次の首相を誰にするかじゃないですか。
で、細野を原発の担当相にした。
細野だったら小沢、鳩山、前原とみなに近いし、文句が出ない。
世襲政治家でない政治家で戦後30代で大臣になったのは田中角栄と細野だけらしい。傑物なんでしょう。太そうだし。あそこがじゃなく、人間の線が太そうだ。

これ、仙谷の仲間がやったり自民党に戻るより、現実的にいいと思うんですよね。


09. 2011年7月08日 14:39:55: yxstEvnWG6
仙谷は総会屋(顧問だったのかな)さんとか怖いヒトつながりで小泉とつながっているという話もあるし。
ほんと怖いじじいだ。

10. 2011年7月08日 15:09:14: yxstEvnWG6
>>8ですが
ただ菅の場合恐いのは、誰かを人身御供にして、仙谷と妥協して何かやらかしちゃう可能性も同じように高いところですかね。
だから、もうこうなったら、現時点は菅の打ちだす延命策は当たってるわけですから、菅をおだてて持ち上げて周りを固めていくしかないんじゃないんですか。
仙谷の仲間がやったり自民党に戻るよりは、いいです。

11. 2011年7月08日 15:42:08: SGsjiyrBiR
現在の政界における大きな対立軸は
対米追従派=凌雲会系(仙谷、前原、枝野)+自民党+官僚
対米自立派=小沢・鳩山両派+国民新党、その他であり
徐々に力を蓄え復権の可能性があるとは言え、後者はまだまだ力不足。
この大変な状況下で細野氏など首相にしたら
対米追従派の傀儡にされて潰されるのは確実だろう。
なにしろ彼は凌雲会の人間だからね。前原氏の子分。
いまは若手のヒヨコが出る幕ではない。


12. 2011年7月08日 16:09:26: yxstEvnWG6
>>11
じゃ出汁も出ない老鶏でいきますか。
で、誰?

13. 【タヌキ腹組“ぽんぽこ”】 2011年7月08日 17:06:13: SM2DPWDDuBDzg : AdKaaFvNBE

★間も無く、菅が狸と決別し、小鳩と和解か?!


14. 2011年7月08日 18:15:38: yxstEvnWG6
>>11
もう一回訊きますが、じゃ誰なら潰されないのか教えてもらいたい。

15. 2011年7月08日 18:45:38: SGsjiyrBiR
>>14
SGsjiyrBiR のIDをクリックすれば分かります。同じことはコメントしません。
http://www.asyura2.com/11/senkyo116/msg/334.html

16. 2011年7月08日 19:11:26: yxstEvnWG6
クリックしても名前出てこないし、「同じことはコメントしません」と言ってるがそもそもコメントしていない。
なんだ?この人。

17. 2011年7月08日 19:16:31: SGsjiyrBiR
匿名掲示板に名前なんかある訳ないだろ(爆笑)
それにわざわざURLまで貼ってやってるのに今どき検索もできないのか。疲れる奴だな、ホレ。
スレ汚しすみません→ALL
http://www.asyura2.com/11/senkyo116/msg/334.html
10. 2011年7月08日 09:36:09: SGsjiyrBiR
次期代表選では、小沢派の押す誰かではなく、
あくまで小沢氏本人が出るべきだろう。どこの派の傀儡ということではなく
今は実力者のある政治家自身が首相に就任しないと
とても混乱を治められない。異論が有るだろうか。
しかし小沢氏本人が出馬するなら、現実問題として党員資格停止処分を
解除しなくてはならず、直ぐには準備できない。
それ抜きに、今、菅首相を降ろしても凡庸な候補者が百出して
混乱するだけであり意味はない。

最も効果的な小沢氏の登場の仕方は菅政権の腐敗が極限まで
進んだ時点で、救済者として登場することだ。
(ネット投票の結果が全てではないにしても、潜在的には
国民は既に実力の有る救済者の登場を待ち望んでいる)
小沢氏の復権の為には、それなりの舞台が必要であり
それまで菅政権は延命させるべきだ。
執行部と敵対するように仕向け、しかも解散を封じた上で
孤立させておくのが望ましいのは言うまでもない。

菅首相さえ辞めれば薔薇色の未来が待っているかのように考える
単細胞なバカ愚民は、同じ過ちを何度でも繰り返だろう。
彼らは第二、第三の菅直人を首相にすることしかできない


18. 2011年7月08日 19:47:41: yxstEvnWG6
>>17
「名前」って君が言うように君の名前を知りたいんじゃなくて、誰なら潰されないかの、誰かの「名前」のことだって、コールあんどレスポンスで普通わかんない?
小沢ってそのまま言えばいいのに、なんで恰好つけたり爆笑して見せたりすんのかね。
なんだ?この人。



19. 2011年7月09日 08:39:46: F2YsSTV9h2
私は小沢さんを支持している、反原発派の市民です。自民党にも河野太郎さんたちのような反原発派がいる。だから反原発の波は民族的な自然発生的なもので、政党には関係ないのです。菅総理は{脱原発」の旗を高く掲げて衆議院解散して勝負すべきだ。日本と日本人の放射能地獄を横目に「原発を推進するとか」「運転再開に賛成する}などという経済優先主義の人々を私はなずけて国賊と呼ぶ。全国50余箇所に核地雷を敷設したような原発の群れ、は山ほどの死の灰やプルトニウームを抱え日本と日本人へのホロコーストにつながる悪魔の凶器となつて居るのだ。日本人は目覚めるべきだ。

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夏の聖なるチルダイ

小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」から一部転載。
彼の分析力の素晴らしさについては何度か書いてあるので、今更言わない。しかし、夏は遊ぶべき季節、怠けるべき季節であったという指摘はやはり素晴らしい。
これを敷衍すれば、夜は休むべき時間、寝るべき時間であったのに、電気をコウコウと(どんな漢字だったか忘れた)輝かせて、起きている時間にしているのも、人間の内部の自然に逆らう行為だろう。
つまり、文明は「便利と効率」を与えたが、それは人を労働に駆り立てるだけで、少しも幸福にはしていないのである。現代人で幸せな顔をしているのは、多幸症という精神病患者くらいだろう。テレビで笑い転げているタレントたちも、収録が終わればむっつりしているに決まっている

原発事故は、我々の文明の、この反自然性を見直すきっかけになるかもしれない。反自然性は人間の不幸の原因にもなっているのだから、その見直しは必要だろう。

夏の暑さは我々を「チルダイ」させる。チルダイとは、沖縄方言でぼうっとした気分、だらけた気分のことである。しかし、そのチルダイが気持ちがいい、というのが夏という季節の特色だ。だから、昔、沖縄演劇のポスターで「聖なるチルダイ」というキャッチコピーを見た時、実にうまい表現だと感心した。(ただし、私は沖縄県民だが、沖縄方言には詳しくないので、嘘を書いている可能性もある。一知半解は私のブログの特徴なので、にわかに信じないように)


(以下引用)


 秘密はここにある。
 子供の頃はあんなに大好きだった夏が、大人になってから憂鬱な季節になってしまっている理由のうちの大きな部分は、実は「生産性」という言葉の中にある。私はそうにらんでいる。

 この一週間、私は、当面の仕事を投げ出して、ただ暑さに身を任せていた。
 と、働かない男にとって、猛暑日の暑さと真昼のダルさは、案外にフィットするのである。確かに、肉体は暑さに参っている。でも、精神はかえってのびのびとしている。そんな気がするのだ。

 こじつけのように聞こえるかもしれないが、私は、夏がイヤな季節になったのは、実は冷房装置のせいだと思い始めている。
 エアコンディショナーというものがなかった時代、われわれは、夏を「しのぐ」という形で、暑さに対応していた。
 「しのぐ」方法は、細かく拾い上げれば、手法としては山ほどある。
 が、根本は、「生産性を落とす」ことだ。
 最も暑い季節の一番しのぎにくい時間帯は、いろいろなことをあきらめる――これが、夏を「しのぐ」際の基本姿勢だ。といって、夏をやり過ごすことに関して、特段に目新しい決意やコンセンサスを持つ必要はない。真夏の暑さの中に置かれたら、人間は、誰であれ、生存以外のほとんどのことをあきらめざるを得ない。われわれは、生物学的にそういうふうにできているのだ。

 だから、昭和の半ばごろまで、夏の間、日本の産業界の生産性は、明らかに低下していたはずだ。
 それが、エアコンという文明の利器を得て以来、事情が変わる。
 エアコンは、「温度を下げる」というあらためて考えてみれば、とんでもなく強引な方法で、夏をねじ伏せてしまう機械だ。
 と、少なくともエアコンの冷房能力が及ぶ範囲にいる限り、夏は、事実上消滅する。
 と、冷房された部屋の中では、生産性が維持される。
 冷気を維持するためのコストと、生産性の低下を防ぐことによって得られるメリットを比べてみて、メリットの方が大きいということになれば、オフィスを運営している人々は当然、エアコンを導入する決意を固める。かくして、日本の夏は、少なくとも働く現場からは駆逐されたわけだ。コガタアカイエカや、日本住血吸虫がほぼ根絶やしにされたみたいに。文明の力で。

 素晴らしい達成だと思う。
 科学の勝利。あるいは文明の凱歌だ。
 とはいえ、われわれが、有史以来数千年間にわたって、夏を生産性の低下によってやり過ごしてきた国の国民であるという事実を軽視してはならない。われわれは、この何千年かの間、夏の間は、ほぼ無力化していたのである。そういう気分なり季節感が、わたしたちのDNAの中には、刻まれているはずなのだ。

 エアコンの助けを借りて、夏を抑えこむことによって得られるメリットは当然、素晴らしく大きい。が、一方には、必ずデメリットも発生している。で、そのデメリットの一つが、この国の大人の間に蔓延している「サマータイムブルース」だと私は考えるのである。
 “There ain't no cure for the summertime blues”
と、ロジャー・ダルトリーは叫んだ。
「夏の日の憂鬱につける薬なんてありゃしねえぞ」
 そう。働く者にとって夏はどうにも始末に負えない季節だ。
 人は誰も、子供の時分は夏が大好きなのに、年齢を加えるに従って、夏を憎むようになる。これは、体力の問題ではない。
 休めない夏は、一種の呪いなのだ。

 生産性をあきらめてしまえば、夏は心地良くダルく、素敵にレゲエな、懐かしい季節に戻る――ような気がする。私の考えは甘いのだろうか

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マウンティングのための議論と建設的議論



「内田樹の研究室」から転載。
何度か書いてきたように、私は「民主主義は素人の政治談議によって育てられる」という思想の持ち主である。私のブログはその実践の場にすぎない。プロの言論人の発言の大半がクズであるのに対し、ネット上の素人の発言には、私のブログは別として、(これはもちろん謙遜だ。こう言っておかないと腹を立てる人が多いのだ)聞くべきものが多い。
で、数少ない聞くべき発言をするプロの言論人が内田樹と小田嶋隆である。小田嶋隆の読みの深さ、繊細な表現力は、まさしくプロであるし、内田樹もそうだ。内田樹も小田嶋隆も他の人と違う角度で問題を見るため、私のような頭の鈍い人間にとって、非常に啓発的である。
ただ、彼らのブログは、読めばその通りで、私などが付け加えることは何もない。それで、あまり頻繁な引用はしないのである。
今回は、「議論の意味」という、あまり語られることのない、しかし重要な内容で、ネット上の議論の大前提になる話なので、掲載する。

(以下引用)


2011.07.05
暴言と知性について


松本復興相が知事たちに対する「暴言」で、就任後わずかで大臣を辞任することになった。
この発言をめぐる報道やネット上の発言を徴して、すこし思うことがあるので、それについて書きたいと思う。

松本大臣が知事に対して言ったことは、そのコンテンツだけをみるなら、ご本人も言い募っていたように「問題はなかった」もののように思われる。
Youtube で見ると、彼は復興事業は地方自治体の自助努力が必要であり、それを怠ってはならないということを述べ、しかるのちに「来客を迎えるときの一般的儀礼」について述べた。
仮に日本語を解さない人々がテロップに訳文だけ出た画面を見たら、「どうして、この発言で、大臣が辞任しなければならないのか、よくわからない」という印象を抱いたであろう。
傲慢さが尋常でなかったから、その点には気づいたかもしれないが、「態度が大きい」ということは別に政治家が公務を辞職しなければならないような重大な事由ではない(それが理由になるなら、石原慎太郎はとうに辞任していなければならない)。
だから、問題は発言のコンテンツにはないのである。
発言のマナーにある。
自分の言葉を差し出すときに、相手にそれをほんとうに聞き届けて欲しいと思ったら、私たちはそれにふさわしい言葉を選ぶ。
話が複雑で、込み入ったものであり、相手がそれを理解するのに集中力が必要である場合に、私たちはふつうどうやって、相手の知性のパフォーマンを高めるかを配慮する。
たいていは、低い声で、ゆっくりと、笑顔をまじえ、相手をリラックスさせ、相手のペースに合わせて、相手が話にちゃんとついてきているかどうかを慎重に点検しながら、しだいに話を複雑な方向にじりじりと進めてゆく。

怒鳴りつけられたり、恫喝を加えられたりされると、知性の活動が好調になるという人間は存在しない。
だから、他人を怒鳴りつける人間は、目の前にいる人間の心身のパフォーマンスを向上させることを願っていない。
彼はむしろ相手の状況認識や対応能力を低下させることをめざしている。
どうして、「そんなこと」をするのか。
被災地における復興対策を支援するというのが、復興大臣の急務であるとき、被災地の首長の社会的能力を低下させることによって、彼はいったい何を得ようとしたのであろうか。

人間が目の前の相手の社会的能力を低下させることによって獲得できるものは一つしかない。
それは「相対的な優位」である。
松本復興相がこの会見のときに、最優先的に行ったのは、「大臣と知事のどちらがボスか」ということを思い知らせることであった。
動物の世界における「マウンティング」である。
ある種の職業の人はこの技術に熟達している。
大臣のくちぶりの滑らかさから、彼が「こういう言い方」を日常的に繰り返し、かつそれを成功体験として記憶してきた人物であることが伺える。
それ自体はいいも悪いもない。
ひとつの政治技術である。
それが有効であり、かつ合理的である局面もあり、そうでない場合もある。
今回彼が辞職することになったのは、政府と自治体の相互的な信頼関係を構築するための場で、彼が「マウンティング」にその有限な資源を優先的に割いたという政治判断の誤りによる。

気になるのは、これが松本大臣の個人的な資質の問題にとどまらず、集団としてのパフォーマンスを向上させなければらない危機的局面で、「誰がボスか」を思い知らせるために、人々の社会的能力を減殺させることを優先させる人々が簇生しているという現実があることである。
「ボスが手下に命令する」上意下達の組織作りを優先すれば、私たちは必ず「競争相手の能力を低下させる」ことを優先させる。
自分の能力を高めるのには手間暇がかかるけれど、競争相手の能力を下げるのは、それよりはるかに簡単だからである。
ある意味で単純な算術なのだが、この「単純な算術」によって、私たちの国はこの20年間で、骨まで腐ってきたことを忘れてはいけない。

コミュニケーションを順調に推移させるためには、「相手が自分の言うことを理解できるまで、知的パフォーマンスを向上させるためにはどうすればいいのか?」という問いが最優先する。
少なくとも30年間の教師生活において、私はそのことを最優先の課題としてつねに考えてきた。

学生に向かって「お前はバカだ」とか「お前はものを知らない」というようなことを告げるのは(たとえそれが事実であったとしても)、教育的には有害無益である。
「お前はバカだ」と言われて、頬を紅潮させ、眼をきらきらと輝かせて、「では、今日から心を入れ替えて勉強します」と言った学生に私は一度も会ったことがない。
教師として私は、若者たちに「知性が好調に回転しているときの、高揚感と多幸感」をみずからの実感を通じて体験させる方法を工夫してきた。
その感覚の「尻尾」だけでもつかめれば、それから後は彼ら彼女らの自学自習に任せればいい。
いったん自学自習のスイッチが入ったら、教師にはもうする仕事はほとんどない。
読みたいという本があれば貸してあげる、教えて欲しいという情報があれば教えてあげる、読んでくれという書きものをもってきたら添削する、行きたいという場所があれば案内する、会ってみたいという人がいれば紹介する・・・それくらいのことである。
それで十分だったと教師生活が終わった今でも思っている。

現状認識やなすべき手立てについて、自分と考え方が違う人と対面状況に置かれたときに、多くの人は、両者の意見の相違の理由をもっぱら「オレが利口で、あいつがバカだから」と思い、口にもする。
だが、当人が言うように、知的力量にほんとうに天地ほどの差があるのなら、相手を説得するくらいのことはできてよいはずである。
クリアーなロジックで、平明な文体で、カラフルな比喩を駆使し、身にしみる実例を挙げて、「なるほど・・・そう言われれば、そうですね」というところまで導けるはずである。
でも、そういうふうな話し方をする人を、私は論争場裏では見たことがない。
論争的場面において、人々は詭弁を弄し、論点をすり替え、相手の思考を遮り、相手が「むずかしいことも理解できるように知性が好調になること」を全力で妨害している。
それは論争の目的が、相手の知性を不調にさせて、ふつうなら理解できることも理解できなくなるように仕向けることだからである。
論争相手を知的に使い物にならなくすることによって「どちらがボスか」という相対的な優劣関係は確定する。
この優劣の格付けのために、私たちは集団全体の知的資源の劣化を代償として差し出しているのである。
よほど豊かで安全な社会であれば、成員間の優劣を決めるために、競争相手を効果的に無能力に追い込むことは効果的だろう。
けれど、それは「よほど豊かで安全な社会」にだけ許されたことであって、私たちの社会はもうそうではない。
私たちは使える知的資源のすべてを最大化しなければどうにもならないところまで追い詰められている。
その危機感があまりに足りない。
メディアの相変わらず他罰的な論調を見ていると、メディアにはほんとうの意味で危機感があるようには思えない。
どうすれば、日本人の知的アクティヴィティは高められるのか、ということを政治家や官僚やビジネスマンやジャーナリストは考えているのだろうか。
たぶん考えていない。
できるだけ「バカが多い」方が自分の相対的優位が確保できると、エスタブリッシュメントの諸君は思っているからだ。
松本大臣の「暴言」は単なる非礼によって咎められるのではなく(十分咎めてよいレベルだが)、この危機的状況において、彼の威圧的態度が「バカを増やす」方向にしか働かないであろうこと(それは日本の危機を加速するだけである)を予見していない政治的無能ゆえに咎められるべきだと私は思う。


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菅下ろしの深層

「阿修羅」経由で作家矢作俊彦の発言を転載。
書かれたことのすべてに同意するわけではない。特に小泉擁護発言など、これまでの政治状況にあまりに無知すぎると思うが、菅総理下ろしの激化と彼の「脱原発姿勢の明確化」が関連しているという指摘は正解だろう。
また、私は小沢支持者だが、小沢もまた原発利権者の一人だという指摘も多分正しいと思う。それらを含め、この発言には聞くべきものがいろいろあると思うから転載するのである。


(以下引用)

二週間ほど前から、私も言うべきではないかと考えていた。『この際、菅を支持しよう』と。今のこの国では、王様が裸だと言うより、王様は裸じゃないと言う方が、よほど勇気が必要らしい。おかげで今まで言いそびれていた。

そう、日本中が王様は裸だと言っている。しかし、私にこの王様は裸に見えないのである。パンツぐらいははいている。それを何故、よってたかって裸と謗るのか?理由があるに違いない。何しろ敵将ばかりか家臣や市民まで、こぞって裸だと言うのだから。これは理由を疑う必要がある。

王様は自らの延命のために法案を通そうとしていると皆が言う。それが必要かつ有用な法案であるなら何のためであっても、今この際かまわないではないか。王様を玉座から引きずり下ろそうとしている連中と、王様の法案は大筋似たりよったりだ。たとえ延命に手を貸しても、後で帳尻を合わせればよい。

大筋似たりよったりだと書いた。王様と臣や敵軍にはただ一点、違うところがある。原発に対するスタンスである。彼だけが再生可能エネルギーへの転換と原発の(段階的)廃止を主張している。そして――ここが肝心だ。彼がそれを言いだしたとき、家臣と敵軍は王様を玉座から下ろそうとし始めた。

東電の処分が議論され、発送電分離が言われた。そして菅首相は、浜岡原発の停止要請を発した。その直後だ。永田町が一斉に菅降ろしを始めたのは。敵も味方も、菅を引きずり下ろそうとする者たちに大儀があるとは思えない。まずその理由がよく見えない。共通するのはひとつ『性格が悪い』と言う。

思えばこの数年間、私たちは無能の首相に何度もつきあわされてきた。菅は無能かもしれない。いや、きっと無能なのだろう。しかし、それにしたって前の前のあの人や、ことさら前のあの人に較べたら、マシではなかろうか。ことに前のあの人、震災時、あの人が首相でいたらと考えただけで恐ろしい。

菅の元では協力できないと自民党は言う。理由はよく分からない。約束を守らなかったというのだが、その約束というのが国会のある種の慣例だったりする。国会での仁義がきちんと切れないといって怒っている人もいる。要約すると『性格が悪い』ということになる。

性格で仕事を問われたら、私の小説など一冊も売れなくなる。これだけでも、私には菅を支持する必要があるように思える。もちろん、理由がそれだけのはずがあるものか。考えるまでもない。菅降ろしは奇しくも、彼が発送電分離を言い、浜岡を停めたときから一斉に噴出したのだ。

すべてのメディアが、この因果関係に目をつぶっている。いや、あえて触れずにいる。これが何故なのか分からない。ただ東京電力が多くのメディアにとって大変大口のスポンサーだということは、誰でもが知るところだ。そして、多くの国会議員にとってもまた。

名のある政治家で、東京電力から献金を受けていないのは菅直人と小泉純一郎だけだと聞いた。原発を推進し電力会社と大変親密な関係を築いたのは、中曾根康弘と田中角栄である。中曾根には主義主張があった。田中は金だ。その金脈が小沢一郎刑事被告人へ受け継がれていないわけがない。

その小沢被告が拳を振り上げたのも、発送電分離が聞こえ始めた直後だった。今ひとつ呼吸は合わなかったものの、例の不信任決議では自民党と小沢被告の間に連携があったのは、見てのとおりである。彼らに理由などない。何がなんでも菅を引きずり下ろす。それ自体が目的だ。

いや、理由はある。要するに、菅はこの国のエスタブリッシュメントの尾を踏んだのだ。電力会社と原発関連企業と政界に横たわる闇の獣の尻尾を。何とか蛇に怖じずと言う。『無能』で『性格が悪い』わが首相は市民運動出身の素人あがりだった。最近の混乱を見ても、今なお永田町的には素人だ。

私は、その菅を支持する。少なくとも権力の間近にあって、東京電力と原発について、言葉を濁すことなく、まともなことを言っているのは彼と小泉純一郎と河野太郎だけだから。その中で、菅のみが権力中枢の、それもトップにあるからだ。

(阪神ファンには申し訳ないが)長嶋茂雄が監督を辞めた翌々年、私は一年間タイガースを応援した。長嶋が愛した野球チームの行く末を案じて、タイガースの優勝を心底願った。今の気持は、それによく似ている。しかたない。鼻をつまんで菅を支持する。

フクシマを遠く離れて、言うべきことを思いついた。何事にも距離感が必要だ。恋も戦いも、そして言葉も。もう一度だけ言っておく。私は、鼻をつまみ、断固として菅首相を支持する。

日が傾き、じきに飲んでも叱られない時刻になる。だから 2、3付け加えておこうと思う。『菅は品性下劣、自己の栄達しか考えていない。そんな者に与するのか』と、半ば叱責に近いご質問をいただいた。ひとりならず、似たようなご質問を。 答えは簡単、yes! 逆に、それゆえ私は支持する。

その賎しさ、さもしさのみを信じる。自民党の誰それ、小沢被告一味の誰それが言う通り、彼は延命のためならなんでもする。(世間の言いぐさを踏襲するなら)延命のためにのみ、原発をひとつ止められたのである。あと150日延命できるなら、全部止めるかもしれない。

無能かもしれない。性格が悪いかもしれない。しかし(前の誰かのように)わが王様は決して愚かではない。延命のために何をすればよいかを彼は知っている。パンプロー ナの牛追い祭りのように、彼を引き返しのきかない隘路に追い込むこと。私たちに今できることは、それくらいしかない。

だから支持する。 その賎しさ、さもしさのみを信じて。その性格ゆえ、彼ひとりが出来るかもしれないのだ。小泉が郵政にやってのけたこと以上の芸当が。戦後日本国というマシーンのチタニウムのように硬い横っ腹に風穴をあけることが。 ゆえに支持する。一切に鼻をつまんで。

6月24日 矢作俊彦
http://twitter.com/#!/orverstrand

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亀井静香の民主党上層部批判

yomiurionlineより転載。
私が亀井静香が好きなのは、彼が「あらまほしき政治家」像を体現しているからである。つまり、「正義感がある」「信念がある」「勇気がある」「国民の立場に立っている」「私欲が少ない」「頭がいい」「弁が立つ」などの美点を持っていることで、それらの長所に比べれば「顔が悪い」などは些細な欠点だ。私は自分がハンサムに生まれてしまったせいで、顔と中味は一致しないという事実を長い間受け入れることができなかったが、今は、不細工な顔でも味のある顔があり、ハンサムでも性格の悪さを表している顔もあることがわかり、その判別もできるようになってきた。前原などは、まあ整った顔と言えるが、その性格の悪さは顔からも明らかだ。しかし、顔での判断には人生経験がいるし、誤りも多いので、とりあえず、政治家を見るときは、最初は顔を無視して、その言動だけで見るのがいい。
亀井静香の話になると、なぜか顔の話にしかならないのは不思議である。彼としても不本意だろう。だが、私は彼の大フアンなのである。政界における名優で、黒沢映画で言えば志村喬か、といったところだ。
こうしたすぐれた人材がまだいるのは、日本にとっての幸福である。
下記記事における亀井の言葉は、今の民主党の上層部が「自分の利益しか頭にない連中」であることを如実にあらわしている。国民のことなどカケラも頭にないのである。だからこそ、亀井の怒りの言葉があるのだ。



(以下引用)



亀井代表「民主党はアナーキーになっている」



. 国民新党の亀井代表は6日、菅首相と首相官邸で会談し、松本龍前復興担当相の辞任と後任人事に関し、民主党の安住淳国会対策委員長が首相を批判していることについて、岡田幹事長に注意するよう求めた。


 亀井氏は会談後、記者団に「民主党執行部が首相の人事権にまで要求するようなことを平気で言っているような状況は、あまりにも目に余る。これでは政権が成り立たない」と怒りをあらわにした。

 亀井氏は会談に先立つ記者会見でも「安住氏は(自分が偉いと)勘違いしているんじゃないか。国対委員長と相談した組閣なんて、自民党だってやったことがない」と安住氏を名指しで批判した。さらに、党執行部が首相を公然と批判する民主党の現状について、「アナーキー(無秩序)になっている。極左の内ゲバより程度が悪い」と皮肉った。

(2011年7月6日19時36分 読売新聞)

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