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日本の猿がストラディバリウスだと? 生意気な (後日追加記載あり)

このブログは気楽な話題を中心にしたいと思っているので、自然と「ネットゲリラ」あたりからのネタが多くなる。下の記事は、まあ、当人にとっては大変な問題だが、ゲイジュツ家の話だから、浮世離れした話だ。そりゃあ、「関税として1億2000万円を請求されている」ことには同情もするが、時価6億円ものヴァイオリンを持っていたことが悪い。玉を抱いて罪あり、ということだ。
もちろん、これは冗談である。フランクフルトの税関が横暴であるに決まっている。借り物を「転売する可能性がある」と主張されるのでは、ドイツ国内に持ち込めるものなど無い。書類にもまったく不備は無かったらしいから、コメント中にもあるように人種差別だと見ていいのではないか。名前からするとハーフ(差別語ですか? でも「混血児」は死語だしねえ)のようだが、顔と「有希」という名前が引っ掛かったのだろう。
野次馬氏によれば、この税関は札付きで、べつに日本人だけを狙っているわけではない、という話だが、さすがに、書類完備でありながらこういう言いがかりをつけるというのは、白人にはやらないだろう。訴訟大好きの白人なら、ドイツを相手に高額賠償金を要求するのではないか。まあ、ドイツの裁判事情は知らないけど。
記事コメントが多すぎるのでだいぶカットしたが、最後のコメントは面白いのでわざと残した。「胡弓」が日本の楽器だって。でもまあ、楽器がどこ起源かなんて本当はどうでもいい話ではある。琉球の「サンシン」が本土に渡って「三味線」になったり、いろいろある。

[追記]

ブログ内容は無責任な放言でいい、というのが私のポリシーだが、先ほど、この事件について正反対の角度から見る主張を見つけたので、公正を期するためにそちらを「補足引用」として一番下に付け加えておく。(10月7日に追加)



(以下引用)


フランクフルト空港は地雷
野次馬 (2012年10月 4日 14:37) | コメント(12)

演奏家というのは、自分が弾く楽器に関しては、税金もワシントン条約も関係なく持ち込めるわけです。おいらの知人の胡弓弾きは、中国に里帰りするたびに何本か胡弓を持ち帰って弟子に売っている。胡弓はニシキヘビの皮を使っているので、正規のルートではワシントン条約にひっかかって輸入できないのだ。ところが、フランクフルトの税関が、またしても高価なバイオリンを押収するという騒ぎで、この空港は以前からこういうトラブルが多くて有名らしい。日本人だけでなく、白人もみんなヤラれているので、札付きだそうです。


ドイツ税関、またバイオリン名器押収 ストラディバリウスに1億2千万円の関税請求
1 サバトラ(茸) 2012/10/04(木) 11:14:36.89 ID:fnKs0QsL0

○独税関 またバイオリン名器押収 ストラディバリウスに1.2億円請求
ドイツ在住の若手バイオリニスト、有希・マヌエラ・ヤンケさん(26)が、日本音楽財団(東京)から貸与され演奏活動に使っているバイオリンの名器ストラディバリウスを、ドイツ・フランクフルト国際空港の税関に押収されていたことが分かった。
関税として約一億二千万円を請求されているという。
押収されたのは、イタリアの名工ストラディバリが最晩年に制作した一七三六年製の「ムンツ」。財団が所有し、五年前からヤンケさんが借りている。
ヤンケさんが日本で演奏会を終え、ドイツに帰国した九月二十八日に押収された。貸与の契約書や日本での納税証明書など必要書類はそろっていたが、ドイツ税関は「転売しない保証がない」との理由で持ち込みを認めなかった。
税関が発行した書類は、バイオリンの時価を保険額から六億円余りとし、19%の一億二千万円弱を関税として払うよう求めている。
同空港の税関では八月中旬にも、ベルギー在住のバイオリニスト堀米ゆず子さん(54)が同様に高価なバイオリンを押収され、九月下旬に無償で返却されたばかり。

◆押収とても残念だ

塩見和子・日本音楽財団理事長の話 楽器の貸与に際して演奏者の国籍を問わないのが当財団の特徴。複数のドイツ人にも貸し出している。そうした貢献は世界的に高く評価されており、今回の事態はとても残念だ。
2 キジ白(福岡県) 2012/10/04(木) 11:16:17.93 ID:8XabHCHa0
書類あってもダメじゃねぇかw
3 アメリカンカール(鳥取県). 2012/10/04(木) 11:16:50.05 ID:EPuYjtHC0
ひでえ話
13 カラカル(チベット自治区). 2012/10/04(木) 11:21:32.02 ID:MvSrITgY0
ドイツは何回同じことすりゃ気が済むんだ?
15 ターキッシュバン(関東・甲信越). 2012/10/04(木) 11:21:56.15 ID:OzDrLPI70
またかよw
ドイツはバイオリンが好きなのね
17 クロアシネコ(愛知県) 2012/10/04(木) 11:23:54.62 ID:CTdOk1h80
>ドイツ税関は「転売しない保証がない」との理由で持ち込みを認めなかった。

難癖の付け放題w
18 アフリカゴールデンキャット(大阪府) 2012/10/04(木) 11:25:03.33 ID:m7Adoh3n0
ドイツではもう高級な良い音色の出る楽器で演奏できないってことだな。
21 クロアシネコ(神奈川県). 2012/10/04(木) 11:27:29.52 ID:Jszntssf0
これはひどい。
書類揃ってるのにいいがかりすぎるだろ。
22 ヨーロッパオオヤマネコ(愛知県) 2012/10/04(木) 11:27:58.97 ID:Gxp6F4Bm0
なぜか大義名分あるとおもいこんで自信満々でオレルール適用させようとして
逆に世界中からフルボッコにされるってのはドイツのお家芸なのか
27 茶トラ(新疆ウイグル自治区) 2012/10/04(木) 11:28:52.22 ID:th2IjS1P0
財団の所有物を押収とかキチガイすぎる・・・

30 スミロドン(埼玉県) 2012/10/04(木) 11:31:32.29 ID:J3CfUmaE0
フランクフルト国際空港における税関トラブルに関する注意事項
何故か在ルクセンブルクの日本大使館から注意文が出てる
頭おかしな税関らしいな
33 ペルシャ(関西・北陸) 2012/10/04(木) 11:32:52.03 ID:CwDcSISMO
もうドイツでコンサート全廃しろよ
35 猫又(大阪府) 2012/10/04(木) 11:34:04.55 ID:yWNyZOyZ0
ドイツって何故か日本では親日国扱いだけど、実際はアジア人差別が結構酷い。
また、何事にもきっちりとしてる印象だけど、実際は他の国より多少マシという程度で日本に比べると色々と仕事が雑。
37 しぃ(奈良県) 2012/10/04(木) 11:34:19.81 ID:7+dPo4XR0
また日本がらみの音楽家かよ
ドイツ税関はレイシスト
38 サバトラ(神奈川県) 2012/10/04(木) 11:34:33.81 ID:Wh52g3Zf0
どう考えてもこれ日本人・日系人バッシングだろ
39 アメリカンカール(やわらか銀行). 2012/10/04(木) 11:35:02.41 ID:m552ywoN0
ドイツへの渡航を制限しないとな
42 しぃ(奈良県) 2012/10/04(木) 11:38:37.66 ID:7+dPo4XR0
もう日本人バイオリン奏者がドイツで演奏するときはプラスチックの偽物でやれ
54 ラガマフィン(鹿児島県). 2012/10/04(木) 11:44:44.79 ID:FIy5zdX50
転売しない保証がないwwwwなんだこの言葉はwww
58 カラカル(滋賀県). 2012/10/04(木) 11:48:38.97 ID:Ihct6y3x0
>>54
どこかで聞いたことあるなって思ったらジャスラックが似たようなこと言ってるよね
62 マレーヤマネコ(dion軍). 2012/10/04(木) 11:50:51.14 ID:CLaN3eqt0
書類揃えたら今度は「転売しない保証がない」ときたか
この理屈なら何でもありになるだろ
63 ウンピョウ(三重県). 2012/10/04(木) 11:51:14.47 ID:SdG6RPvx0
さすがにバカじゃないから必要書類提出したのに難癖つけられてるってこと?
70 スノーシュー(千葉県) 2012/10/04(木) 11:56:46.84 ID:c8SesQoI0
はっきりしたね。
ドイツはレイシストの国。
日本の税関もドイツ人には報復関税つけろよ。
向こうが何か言ってきたら、そちらもやめるようにさせて、おあいこだろ。
74 ベンガル(東日本) 2012/10/04(木) 11:58:45.26 ID:uOKvTUOU0
書類あってもまだ信用出来ないからって人種差別以外になにかあるのか?
75 イエネコ(神奈川県). 2012/10/04(木) 11:59:09.69 ID:/xQ+Z5RG0
ドイツって文化後進国だったんだなw
76 スナドリネコ(北陸地方) 2012/10/04(木) 12:00:09.62 ID:uACTZYH1O
フランクフルト国際空港の税関の人間って馬鹿なのかキチガイなのか、
本当に無能じゃね?
マジでクビにしろよ、その糞税関。
ドイツ人の人格が疑われるぞ。
109 ボブキャット(新疆ウイグル自治区) 2012/10/04(木) 12:27:15.82 ID:+AraUzRw0
俺はドイツ人へのお土産の煎餅を開封されたな・・・
しかも税金払えと言われたから捨てたわ・・・
あとレッツノートに20ユーロ払わされた
ちなみに純粋な白人はスルーだよ
コイツも日系だからダメだったんだろ
黒人、アジア、イスラム系がカモにされる
ドイツへは別の国から列車で入ったほうが安全
111 アジアゴールデンキャット(新疆ウイグル自治区) 2012/10/04(木) 12:27:56.30 ID:5/QelBpA0
欧州の宝を黄猿が所持しているのが許されないんだろ
112 マンクス(dion軍) 2012/10/04(木) 12:28:19.63 ID:6JDvSlQK0
まだこれでも真面目にドイツ擁護できる奴っているのか?
120 ペルシャ(北海道) 2012/10/04(木) 12:34:59.98 ID:vxdOHbtP0
もう芸術家はドイツ行くなよw
133 ベンガルヤマネコ(関西・北陸). 2012/10/04(木) 12:46:23.44 ID:yjzGpWJXO
>>120
というよりフランクフルト空港を利用すべきでない
海外ではフランクフルト空港で金銭関係のトラブルが多いので、警告を出されてる
121 ソマリ(関東・甲信越). 2012/10/04(木) 12:36:00.90 ID:zPLDCpVhP
ドイツ人のナチスヘイト魂を発揮出来る相手が
同じ敗戦国の日本人だけって悲しさ
123 アメリカンショートヘア(福岡県). 2012/10/04(木) 12:36:41.85 ID:/GPOcOcZ0
前回は書類不備で仕方ないと思ったが今回はさすがにないだろw
128 マーブルキャット(京都府). 2012/10/04(木) 12:40:22.37 ID:ZyFdEvpv0
>ドイツ税関は「転売しない保証がない」との理由で持ち込みを認めなかった。

借り物の名器をどうやって転売するんだよ。JAP人は泥棒とでもいいたいのか。
138 イリオモテヤマネコ(大阪府). 2012/10/04(木) 12:49:35.22 ID:WQRuRlCs0
国家レベルで厳重抗議して上からフランクフルト関税を締めあげさせて
ドイツが国として対応しないようなら国際問題に持って行ったらいいんじゃね?
180 ターキッシュバン(関東・甲信越) 2012/10/04(木) 13:52:26.19 ID:iMBt/YEH0
貸与の契約書や日本での納税証明書など必要書類はそろっていたが、ドイツ税関は「転売しない保証がない」との理由で持ち込みを認めなかった。

ただの嫌がらせじゃん死ねよドイツ人
182 パンパスネコ(家) 2012/10/04(木) 13:54:37.11 ID:ioWSzBJO0
それにしても、日本人ならヴヰオリンなんぞ弾かないで
日本の胡弓を弾けばいいのに。
もう鹿鳴館外交とか文明開化の時代じゃないんだからさ。



(補足引用「海を往く者」より)



音楽家は社会常識を身につけるべき

<< 作成日時 : 2012/10/06 00:15 >>

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 少しは実情を勉強せい。


 頭の固い税関を批判する気持ちはわかるが、ドイツの税関職員は、職務に極めて忠実だっただけであり、さすがだと言わざるを得ない。通関の見解からすると輸出入時に手続きをしていないと再輸入免税とか認められないことはよくある。こういういわくつきの貨物ならばカルネ通関するなり大使館に事前相談するなりきちんと手順を踏むべきだった。時価6億円もの商品を、国を超えて移動させるのに、証明書を携帯しないほうがどうかしている。古い名器は楽器だけではなく骨董品としての価値もあるので転売の危険性を防ぐために慎重に扱うのがセオリーである(貨物の同一性の確認とか厳しくチェックしている)。ましてや前回、押収された例があるのだから、今までは書類が無くても持ち込めたかもしれないが、今後も押収される恐れがある以上、持ち込む方も必要書類を携帯しておくべきだ。、白い粉、黒い武器の発見だけが税関検査の目的ではないし、演奏家や楽器だけを狙い撃ちしているわけでもない。法の前の平等のためには法の適用は現場裁量ではなく形式主義が大事なのだ。もし特別待遇が必要だというなら、外交官特権を定めたウィーン条約のような特別な国際条約を作らなければならない。

 今回、このバイオリンニストは日本財団との賃借契約書は明示したが、税関からすればそのような書類には何の意味も無い(証明書ごときで免税になればいくらでも偽造して脱税し放題だ。先方が重要視しているのは所有権移転ではないことを証明すること=EU圏内で不正転売しないこと)。要点は2箇所の税関窓口で、それぞれで申告が必要な【場合がある】(←ポイント)。よって1箇所だけの場合、書類があっても不申告とみなされる場合がある。これを避けるためにはATAカルネ(外国への輸入税の支払いや保証金の提供が不要となる支払保証書)をきちんと準備して【正しく】審査を受ける事だ。後からの書類提示は認められないことになっている(悪意のあるなしは関係ない)。これを面倒くさいと感じるならばフランクフルト国際空港の利用は避けるべきだ。日本でも海外から帰ってくる時には、「携帯品・別送品申告書」を一枚書かされる。あれには、20万円以上の物品の持込にはその申告が必要ということになっている(=要は、販売可能な高額物品には課税される)。課税を回避するためには、その物品が私物など用途が特定されていて、販売資産ではないことの証明が必要である。

 ・・・同じことを繰り返す奴が馬鹿なのだ。

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シェールオイルで「シェー!」と驚くことはない(後刻追加記載あり)

経済記事はここではあまり扱わないのだが、以下の感想は真面目な経済論ではなく、無知な人間の直観的な感想なので、酔っ払いの放言程度に読み流せばよい。

私は、「シェールガス」とか「シェールオイル」とかいうものは採算が合わないと見ている。塩酸だか何だかを地中深部に流し、水圧もかけて地層を破壊し、様々な成分を含んだ泥水を吸い上げて、それからその液体を分離して石油を取りだす、という工程である。それにどれだけの金がかかるか、想像してみるが良い。
そもそも、石油よりも塩酸の方が、作るのに金がかかったりしないか? 石油は最初から地中にあるが、塩酸はタダではないだろう。それに、地中の塩酸やら滲出オイルやらが長期的に環境汚染にならないか? あるいは、地上でオイル分離をした後の塩酸・オイル混じりの汚染水をどう処理するつもりか? これらも、環境に配慮した処理をすれば膨大な金がかかるだろう。それとも、適当にその辺の川や海に流すつもりか?

アメリカではすでに事業ベースに乗っている、とかいう話があるが、私はそれも眉つばな気がする。投資を呼び込んで、うまく金をかき集めてトンズラする、という詐欺ではないか、と思っているのである。何しろ、「地球温暖化」で世界を詐欺にかけた国、政府が詐欺に加担する国なのだから、シェールガス(オイル)の話が詐欺でないとは限らない。
で、日本でもそのシェールオイルの採掘に成功したとかいう話だが、秋田県全体の埋蔵量が「日本の必要量の22日分」だとか、今朝のテレビでやっていた。(下記記事では年間使用量の10%、つまり概算で36日分だが)
あまりにも馬鹿馬鹿しくて、話にもならない。巨大な設備投資をして研究をして、それで「22日分」を賄って、それで永遠に終わり、後は何も無いのである。
まあ、こういうのは研究開発者やその周辺の人間の「給与」のネタにしかならない話である。大学の先生たちが定期的に発表する「新発見」「大発見」と同じ種類のネタだ。

原発を見ればよく分かるように、金儲けに目の血走った連中は、自分以外の世界がどうなろうとかまわないのである。




(以下「ロシアの声」から引用)




日本でシェールオイルの採取成功
タグ: 国際, 記事一覧, 経済, アジア・オセアニア, 日本関連
3.10.2012, 11:58

Collage: The Voice of Russia

日本は、同国の秋田県でシェールオイルの採取を成功させた。日本でシェールオイルの採取が成功したのは初めて。石油資源開発(JAPEX)が3日、伝えた。
JAPEXの情報によると、秋田県には日本の年間石油消費量の約10パーセントにあたる、合わせて500万バレルのシェールオイルが埋蔵されているという。今回の成功は日本にとって、シェールオイルの採掘技術の開発や生産分野における大きな飛躍となる可能性がある。企業はまさにこの方向性に重点を置いた。
  世界では最近数年間で米国をはじめに同分野を積極的に発展させる傾向がみられている。米国には世界のシェールオイル埋蔵量の52パーセントが集中している。

  イタル・タス


(追記)

先の記事を書いた後、他のブログを散歩していたら「海を往く者」というブログに、私よりも過激に、私よりももっと詳しくシェールオイル掘削の愚を説明してあったので、転載しておく。そのほかにもシェールオイル掘削に否定的な記事がヤフーニュースなどにあり、意外であった。私は世間がシェールオイルで浮かれているかと思って、例によってへそ曲がりな気持ちで先の記事を書いたのだが、世間は思ったより冷静なようで、まずは目出度い。それだけ、「表情報」に踊らされない層が増えているのだろう。
念のために言っておくが、私はそういう「シェールオイル否定論」記事を一切読まないままで、最初の記事は書いたのである。まあ、べつに威張ることではないが。
他人の動向を見てから書く内容を決める、ということは私はやらない、ということだ。これもべつに威張るほどでもないのだが、要するに、日本人の日和見主義、事大主義というものに私はつくづくうんざりしているので、自分がそう見られたくない、というだけだ。これも子供っぽい自尊心と虚栄心であるが。


(以下引用)




JAPEXのシェールガス開発は即刻中止せよ

<< 作成日時 : 2012/10/04 05:13

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 決して手放しで喜べる代物ではない。


 シェールオイルの開発は時期尚早であり、現段階では手を付けない方がよい。「深さ1800メートルの地層に酸を含む液体を注入し、岩を溶かしてシェールオイルを採取しやすくする」手法は危険すぎる。地下水の過剰採取が地盤沈下を引き起こすが、水が油や岩盤に替わっても同じ事だろう。事実、フランスでは地下水汚染の恐れを理由に開発を禁止しているし、従来の産油国中心の世界のエネルギー資源の分布地図を変革するとしてシェールガスに湧く米国においては、シェールガスの採取現場で小規模地震の多発が報告されている。また環境破壊や環境汚染の危険があり、米国政府も野放しにはできず、何らかの規制が必要との認識になっている。こんな安全性がキチンと担保されていないシェールガスの開発を焦って行う意味がわからない。こんな物に手を出す前に比較的簡単に採取可能と言われている日本海側のメタンハイドレートを資源として活用出来るのか出来ないのかを詳しく調査する方が先だろう。円高を利用して海外の開発案件に参加して採掘技術能力を上げたほうが得策だ。シェールガスは世界中で次々発見されているので価格は大幅に下がる。日本で事業化しても秋田県の埋蔵量1億ハ゛レルは、日本使用量の約1ヶ月分に過ぎず、特殊な技術を使わないと採掘出来ないような資源であれば、普通に掘り出した石油よりもコストは確実に高くなるし価格もその分高くなるので、採算が全く合わない。

 日本において、年間必要量の10分の1の埋蔵量しか確認できないのだから、ほとんど自給率の向上には役に立たないし、環境問題を考えれば、商業ベースでの採掘はすべきではない。日本固有の領土である尖閣諸島周辺に眠る海底油田・ガス田から、中国を完全に排除する形で、日本が石油・天然ガスを採掘することも同様だ。国内の資源は資源の安全保障上の観点のみにおいて、できるだけ早く手をつけつつも「細々と」採掘すべきだ。あくまで輸入を原則とし、外国の売り手が不当に値段を吊り上げさせないためのカードとして国内資源を温存することで、結果、国内の資源の寿命は格段に延びる。細々とであっても開発をすべき理由は、日本は国内の資源でもやっていけるのだぞと言うアピールのため。そして、輸入資源が高騰したときの調整弁として利用するため。果たして日本政府にそのような発想があるのだろうか。国内に資源があったと喜び、開発すると石油メジャーの反感を買うとびくびくしているに過ぎないのではないか。くどいがあくまで細々とやるべきで、海外から資源を安く輸入するためのカードとして使うことを考えるべきだ。シェールガスやメタンハイドレード等、すべてのエネルギー源の調査・研究状況を知りたい。どれが実用に近いのか。全然政府見解の情報が入ってこないし、状況が分からないのに、原発を含めたエネルギー政策を国民が選ぶことができない。

 ・・・どうして日本という国は物事の優先順位が万事において可笑しいのだろうか?



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ブログ的にも、いい加減こういう連中とは縁を切りたいのだが

今日は朝から出かける用事があるので、面白い記事の紹介だけ。と言っても、それに「引用2」を付けて例証とし、維新の会を冷笑するところが、我ながら偉い。誰もほめないけどね。


(以下引用)


(引用1「内田樹の研究室」から)

2012.09.30

日本維新の会のこれから


日本維新の会が28日に発足した。
同日制定された党規約では、党の意思決定や代表選出について、国会議員と地方議員に同じ力を与えた。
党の重要事項は「執行委員会」で決定するが、代表、副代表、幹事長、副幹事長、政調会長、総務会長で構成される委員会のメンバーの大半は代表が選任する。
国会議員は副代表・副幹事長として執行委員会には加わるが、議決には代表を含む過半数の賛成が必要。
このほか、国政・地方選挙の候補者選定、公認、推薦、比例代表名簿順位の最終決定権は代表に帰属する。
ほとんど橋下徹大阪市長の「個人商店」のような政党である。
この記事を読んで、維新の会のこれからの様子がなんとなく見えてきた。
維新の会の「おとしどころ」がわかったような気がする。
いったいどのへんに「おとしどころ」があるのか、こういうことは事後的に「あのときに私はそう予見していたのだ」と言っても所詮「後知恵」である。
あとで賢しらな様子をするよりは、はやめにばんばん予言しておいて、外れたら謝るというのが私のやり方である。
こういうことについてはできるだけ断定的な予言をした方がいい。
それが自然科学の骨法である。
仮説の提示、実験、反証事例の出現、仮説の書き替え。
自然科学はそのエンドレスの繰り返しである。
だから、科学者はその段階で適切だと思った解釈を断定的に語らねばならない。
どうとでも取れる玉虫色の解釈をすること(「ノストラダムスの大予言」みたいなこと)はしてはならない。
どれほど愚かしくても、未来について「これから、こうなる」ということははっきり予測しておいたほうがいいというのが私の考えである。
そうしないと、自分が推論に当たってどんな要素を読み落とし、どんな推理上の誤りを犯したのかが自分にもわからなくなるからである。
問題は「予言の遂行性」ということである。
強く念じたことは実現する。
だから、誰かが断定的に予言したことは、誰も言わなかったことよりも実現する可能性が高い。
困ったものである。
とにかく、2012年段階で、私は次のような未来予測を立てた。
まず、維新の会内部で、地方議員と国会議員団の間で対立が起きる。
これはもうすでに起きている。
党規約の起案に3週間を要したのは「大阪維新の会」の幹部と新党に合流する国会議員団の間で激しい主導権争いがあったためである、とどの新聞も報じている。
今はまだ国会議員は7名だし、「軒を借りる」立場だから、党規約では大幅な譲歩をせざるを得なかった。だが、内心では「いつかみてろよ」と思っているはずである。
このあと国政選挙があり、議員数が増えた場合に、彼らが地方議員と同じ権限に甘んじ、地域政党の幹部に頥使されることを受け入れるということは考えにくい。
ご本人たちの決意がどうあれ、「世間の扱い」が違うからである。
国会議員の「先生」と地方議員の「先生」では待遇が違う、歳費が違う、権限が違う、席順が違う。
世間に出れば「上席」に置かれる人間が、党内では「同席」を求められる。
どちらが「非常識」であるのか、これに悩む人はいない。
「自分に対してより多くの敬意が示される世界が『あるべき世界』である」と考えるのは人性の自然である。
だから、当選してしばらくすると国会議員団の諸君は「大阪の党本部」と「国会議事堂」のどちらがより「あるべき世界」かと問われると、逡巡しつつも「国会」と答えるようになる。
これは不可避の自然過程である。
これを処罰によって規制することはできない(処罰されたら、彼らはたちまち離党して「新党結成」するか、どこかの党に泣きつくだろう)。
採りうるのは「国会議員団を、他の政党の場合と同じように、地方議員団より上位に置く」というソリューションだけである。
というわけでいきなり党規約改定ということになる。
でも、それでは地方議員団が収まらない。
ふざけるんじゃないよ。
東京一極集中を排し、大阪に政治のセンターを作り出すのが「大阪維新の会」の当初のプランである。
国会議員が地方議員や首長の上に来るなら、既成政党と同じじゃないか、と。
この混乱を収拾する「みんなが納得するロジック」は存在しない。
というわけで、選挙直後に党内に国会議員と地方議員・首長のグループ対立という危機が訪れる。
というのが予言その1。
政党である以上、衆議院での首班指名では「自党の党首」に投票しなければならない。
今、議員団の代表は松野頼久衆院議員であるから、論理的に言えば、次の衆院選のあと、彼が当選していれば、日本維新の会の国会議員たちは彼に投票することになる。
だが、それについて橋下代表は明言を避けている。
「いずれリーダーを示さなければならない」と語っているが、これは誰でもわかるように背理的な文章である。
リーダーを指名するのが機関ではなく個人であるなら、指名されるのは「リーダー」ではなく「子分」だからである。
似た組織に公明党がある。
公明党の党首は事実上創価学会会長の指名人事である。
それでうまく政党が回っているのだから、維新の会でもいけるのではないかとたぶん考えた人がいたのだろう。
だが、公明党は「宗教政党」である。地方議員も国会議員も信徒の中から選び出される。
「公明党の政策に共感したので、自民党を離党して公明党に合流する」というようなオプションは原理的にはありえない。
だから、維新の会が公明党に似たことをしようと望むなら、組織統合の軸を「政策」ではなく、「信仰」に置くほかない。
たぶん、何となくそのことは維新の会の幹部たちもわかっていると思う。
だから、議員たちに「橋下徹への個人的な帰依」をまず要求しているのである。
代表に拒否権を付与するというのは、代表が政策判断において「無謬である」ということを意味するわけではない。
だが、「他のすべての党員よりも政策判断において適切である蓋然性が高い」ということを認めている。
ここにいう「他のすべての党員」の中には、「まだ入党していないもの」も含まれている。
その知性や見識について「まだ知られていない人間」よりも代表を上位に置くルールはやはり「信仰」という他ないだろう。
果たして国会議員たちはこの「信仰」をどこまで維持できるか。
むずかしいだろうと思う。
他党の議員からすれば、「陣笠」議員といくら合議しても、対話しても、根回ししても、結局は代表の一存で党議が決するなら、相手にするだけ無駄だからである。
それゆえ、他党の議員たちから維新の会議員団は「見下される」ことになる。
個々の人物の器量や見識によってではなく、「自分たちは政策判断の適否において代表よりも誤る確率が高い」という誓言を代償にして議席を得たという事実によって。
その「見下し目線」に彼らはどこまで耐えられるか。
あまり長くは耐えられないだろうと思う。
というわけで、国会議員団と大阪市長が別立てである限り、この二重権力システムは遠からず軋みを上げることになる。
それを防ぐには橋下代表が国政に出馬して、国会議員団を「締める」しかない。
だから、私は維新の会の国会議員数が一定数(20人)を超えるような勢いであれば、代表は出馬せざるを得ないだろうと思う。
だが、当選議員数がそれ以下(10人そこそこ)なら、大阪からのリモートコントロールも可能である。
大阪市長を任期途中で辞職して国政に出る場合には、「大阪市政をどうするんだ」という市民からの反発が予想される。
その反発が日本維新の会への全国的な逆風につながる可能性がある。
それに、大阪市長選挙で反維新系の候補者が当選した場合には、これまでの職員条例とか教育条例など「維新シフト」はまるごと廃止される可能性がある。
それでは何のために府知事を辞めて大阪市長選に出たのか、わからない。
代表が国政に出ると維新の会の支持率に悪影響が出ると思えば、「出馬しないでほしい」という党内からの声が当然出てくるだろう。
とくに現職の国会議員たちは口々に「国政はわれわれに任せて、あなたは大阪市政に集中しなさい」と忠告するだろう。
だが、これは代表にとってかなり不愉快な発言である。
「おまえらに任せられるくらいなら、はじめから出馬なんて考えなくてよかったんだから・・・(ぶつぶつ)」
だから、まことに逆説的なことではあるが、橋下代表にとっていちばん「望ましい」展開は、支持率があまり伸びず、候補者の大半が落選し、15名程度を国会に送り出すにとどまる、というあたりである。
これなら、「第三極」として、そこそこの議会内勢力でありうるし、大阪市長も辞めずに済む。
そのあたりの「おとしどころ」をめざしてこれから候補者選定が始まると私は予測している。
さて、私の予測は当たるか。刮目して待つべし。



(引用2「ネットゲリラ」より)


日本維新の会 早くも内紛
1 マンクス(dion軍) 2012/10/02(火) 07:43:51.88 ID:v6p2sKdo0

日本維新の会 主導権巡る争いが表面化

「日本維新の会」は先週、7人の国会議員が参加して正式に発足しましたが、所属する国会議員と地方議員の立場を対等にすることに国会議員側が反発するなど意見が対立し、党の規約の取りまとめが難航しました。
こうしたことも踏まえ、維新の会としては、党の結束を図りながら衆議院選挙の準備を進めたいとしていますが、先の政策討論会で、松浪衆議院議員が、国政課題の方針決定の在り方を橋下市長にただしたのに続いて、みずからのホームページに「国政での決定は国会議員団ですべきことを橋下代表も認めた」などと書き込みました。
これに対し、橋下氏は1日夜、「国政で、国会議員が中心的な役割を果たすことは間違いない」としながらも、「大きな方針や戦略は国会議員団より私のほうがたけているので、私が方針を出す」などと述べ、主導権を渡さない考えを示しました。

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「お出かけですか?」「逮捕!」「レレレのレ?」

「ネットゲリラ」から転載。
いやあ、大阪はもはや北朝鮮並の独裁地帯であるようだ。首長が基地外だとどんな法律(正確には条例だが、法律とほぼ同じ力がある)でも通る。それほど、地方自治体の首長の権力は大きいのだから、選挙での投票行動がいかに大切かが分かるだろう。しかし、その大阪がまもなく日本の首都になる、というのがおそらく既定路線だろうから、対岸の火事だと笑って見てはいられない。
法律の恐ろしいところは、グレーゾーンの判断は取り締まる側の恣意に任されるところである。子供への声掛けがどこから犯罪なのか、それは通報されてその場に来た警官が勝手に判断することになる。タイムマシンでも無い限り、その警官は「犯罪現場」など見ることは不可能なのだから勝手に判断し、たいていは「被害者」のガキの言う通りとなる。これからは子供が道を歩いていたら大人は逃げることである。タチの悪い子供なら、絶対に面白がって大人を追い廻し、警官に逮捕させるね。そういうものだ。


(以下引用) *コメントを一部省略。


子供に話し掛けただけで逮捕@大阪府
野次馬 (2012年10月 1日 07:27) | コメント(18)
大阪では、子供に声を掛けただけで捕まるという条例が作られたらしい。じゃりン子チエのオトナは全員逮捕ですw しかし、どうしてこうもバカバカしい条例が作られるのか。パフォーマンスばかりで中身を見ない馬鹿が知事やっている隙を狙って、またしても「誰でもいいからイチャモン付けて捕まえろ」法案ですw しかし、議員はナニやってるんだ?


10月1日より、お前らが女児・男児に声をかけることを禁止します 大阪府
1 ジャガランディ(栃木県【22:39 栃木県震度2】). 2012/10/01(月) 00:24:14.30 ID:nH8G90qg0

「遊ぼう」「お菓子をあげる」...声かけ規制 子供への性犯罪防止へ

 今回の大阪府の条例のもう一つの特徴は、子供への「声かけ」などを規制し、罰則を盛り込んだことだ。同種の条例は、小1女児誘拐殺人事件を受けて平成17年に施行した奈良県に次いで2番目。声かけは性犯罪の前兆行動とされており、大阪府警は子供に対する性犯罪被害の未然防止策としても期待を寄せる。
 条例では常習的な声かけや、言いがかりをつけたりつきまとったりする行為を禁じ、違反者には30万円以下の罰金または拘留などの罰則を設定。
また、行為を目撃した場合には警察に通報するよう求めている。捜査関係者は「これまで声かけなどの行為に対しては、法的根拠がなく取り締まりが難しかった。
条例施行で性犯罪の予防的効果も期待できる」と話している。
4 ブリティッシュショートヘア(東京都). 2012/10/01(月) 00:26:39.84 ID:suPyVCLG0
子供は無視
泣いていようが
死にそうだろうが
無視
それが一番
犯罪に関わりあいたくないならな
11 マレーヤマネコ(関東・甲信越). 2012/10/01(月) 00:31:41.60 ID:+4l0djvjO
>>4
そのとおりだよな
良かれと思っても犯罪者扱いなんてたまったもんじゃない
親の責任だわな
8 スペインオオヤマネコ(チベット自治区) 2012/10/01(月) 00:30:42.19 ID:Opgk/54i0
子供使って恐喝し放題だな。
いろいろ教えるとするわ。
10 マヌルネコ(山陽地方) 2012/10/01(月) 00:31:19.38 ID:KIH87+ssO
ガキが車に引かれても無視だな
13 マヌルネコ(栃木県【22:39 栃木県震度2】). 2012/10/01(月) 00:32:09.68 ID:itYF9wPd0
ガキが困ってても絶対に声をかけない
15 エキゾチックショートヘア(東日本). 2012/10/01(月) 00:38:26.60 ID:eFKa2CC90
>常習的な声かけや、言いがかりをつけたりつきまとったりする行為を禁じ

毎日家の前を掃除してて
家から出てきた近所の子供に「お出かけですか?」と声をかけてると逮捕か
レレレの奴も大変だな
16 スノーシュー(青森県) 2012/10/01(月) 00:40:41.58 ID:8jnOdZIn0
子供のほうから声かけられたときはどうすりゃいいの?
17 アビシニアン(茸) 2012/10/01(月) 00:41:02.62 ID:bj7Uk5VT0
近所の爺さん婆さんが○○ちゃんおはようと
毎朝声をかけるのもアウトってことだな
26 アフリカゴールデンキャット(関東・甲信越) 2012/10/01(月) 00:59:36.79 ID:dWLBm8COO
>>17
厳密に適用するとそうなるな
八百屋や魚屋の大将が店先で「おう、お帰り~」とか挨拶するのもアウト
18 エジプシャン・マウ(WiMAX). 2012/10/01(月) 00:42:37.94 ID:nkNt+JF30
おいおい無茶苦茶やがな
こんなんで罰則したアカンやろ
子持ちの主婦が近所のムカつくおっさんをはめるとか思いのままやんけ
21 ハバナブラウン(兵庫県). 2012/10/01(月) 00:48:24.04 ID:3cR7H9eM0
おじちゃん大声出されたくなかったらお財布渡してね
23 カラカル(長野県) 2012/10/01(月) 00:56:20.69 ID:nWHAzATO0
>>21
いいなそのシチュ
25 カナダオオヤマネコ(埼玉県) 2012/10/01(月) 00:58:38.30 ID:lZpd5bQb0
子供が車に轢かれてても誰も見向きもしない中国みたいになるな
まあ、それでいいんじゃない?
27 バリニーズ(やわらか銀行). 2012/10/01(月) 01:04:32.62 ID:8SvaVcBM0
ガキにいらっしゃいませ言ったら逮捕だから店員も大変だな
29 エジプシャン・マウ(WiMAX). 2012/10/01(月) 01:12:11.12 ID:nkNt+JF30
探したが
条例案しか出てこんのはなぜだ
声かけ事例の部分
「(仮称)大阪府子どもを性犯罪から守る条例(案)」の概要 より
(1) 保護監督者(保護者、学校等の職員など)が直ちに危害を排除できない状態にある13歳未満の者に対し、
  子どもの安全を見まもるための活動又は地域社会で 行われるあいさつ等の社会通念上正当な理由があると
  認められる場合を除いて、 次の行為をしてはならないこととします。
 1 甘言又は虚言を用いて惑わし、又は欺くこと
 2 不当な目的で、義務のない行為を要求すること
(2) 常習的に上記の行為を行った者について、罰則を定めます
30 エジプシャン・マウ(WiMAX). 2012/10/01(月) 01:15:42.33 ID:nkNt+JF30
あーあったあった
怖いから読んどこ
31 バーミーズ(関西・東海) 2012/10/01(月) 01:17:11.60 ID:OEGEMJ20O
迷子の子を交番に連れて行こうとして声かけたら逮捕
って事案が出たらいいのに
32 エキゾチックショートヘア(山梨県). 2012/10/01(月) 01:18:31.38 ID:O8Qs7U5J0
確か親から虐待受けてた児童を保護したら誘拐で逮捕されたって事件もあったよなw
33 スペインオオヤマネコ(大阪府). 2012/10/01(月) 01:19:15.79 ID:U+I8aY5U0
隣に住んでる幼女におにいちゃんって声かけられるんだけど
明日から無視するわ
35 斑(長野県) 2012/10/01(月) 01:20:28.07 ID:IabnLxJs0
万引きするガキとか車にいたずらするガキがおおはしゃぎだな
38 バーマン(東海地方) 2012/10/01(月) 01:42:20.97 ID:BXEfJLXUO
他人のお子様には構うなということか、たとえ線路で遊んでいても、溺れていても
42 ボルネオウンピョウ(埼玉県). 2012/10/01(月) 01:48:59.67 ID:vkUytXzp0
毎朝出勤途中に親子ずれとすれ違うんだけど
そのガキが毎日でかい声でこんにちはとか言ってきて
その親も見てる手前無視するわけにも行かず困ってたんだ
これで堂々無視出来るわ
45 ハイイロネコ(京都府) 2012/10/01(月) 01:56:28.56 ID:TFyaRE2t0
ガキが挨拶してきても一切スルーしてるけど
ヘタに反応でもしようものなら不審者扱いだとか何を言われるか分からん
48 ボンベイ(兵庫県) 2012/10/01(月) 02:24:21.00 ID:kTuQxWy50
挨拶したら即逮捕
49 ハバナブラウン(東京都) 2012/10/01(月) 02:28:34.99 ID:4WcdGqZr0
とうとうこうなったかw
やるな関西人はさすがだ
もう関西の迷子はのたれ死ね
52 ボンベイ(静岡県) 2012/10/01(月) 02:40:13.46 ID:2np+/IT80
車運転してる奴が交通事故起こすから車禁止な
くらいバカwww
55 エキゾチックショートヘア(やわらか銀行). 2012/10/01(月) 02:45:15.38 ID:Avr0Klqu0
酷いことになってきたなw
コミュニティ崩壊w
挨拶と言う習慣が大阪民国から消え去る
それがどういう結果を生むか
それはこの世代の子供達が成長した時にわかるな
その頃俺は寿命迎えてるだろうから関係ないが
60 黒(西日本) 2012/10/01(月) 02:53:53.81 ID:iLfzNNtq0
じゃあ子供も俺たちに声かけんなよ
お年玉くれとか調子のいい事言ったら承知しないんだからな
61 ギコ(新疆ウイグル自治区) 2012/10/01(月) 02:54:07.90 ID:7cwGa1nL0
子供が近寄ってきたら逃げろ
63 ジョフロイネコ(宮城県). 2012/10/01(月) 02:57:45.12 ID:A26/MoB+0
>>61
それじゃ手遅れだ
「なんで近寄っただけで逃げるの?」で詰み
65 ソマリ(WiMAX). 2012/10/01(月) 03:02:26.65 ID:qR2jSlCG0
バカじゃないのこういう条例
犯罪者はこんな条例が有ったって自分だけは捕まらないという前提で犯罪を犯す
ただただ地域の正常なコミュニケーションだけを奪ってが余計ギスギスするだけだろうに
67 スミロドン(東京都). 2012/10/01(月) 03:07:48.24 ID:HSlyYFbz0
善かれとおもい法整備されている面とその効果もあるのだろうけれども、
世代間交流、社会による次世代を担う子供たちへの教育、知恵の伝達がとどこおる弊害ももたらしそう。
ゆとり教育の運用がメリットだけでなく、弊害もあったように
最近の風潮には日本弱体化をもたらす巧妙な誘導がされているかのような疑念を抱いてしまう。
エデンの園で女を惑わし、人類に死をもたらした蛇の甘言のような。
69 ツシマヤマネコ(東京都) 2012/10/01(月) 03:09:13.66 ID:/BuuYWXx0
大阪人っておしゃべりだから黙ってられないと思う
73 サバトラ(大阪府) 2012/10/01(月) 03:20:52.03 ID:j2v+KKhh0
子供と犬はそばにきたら蹴りとばすよ
76 スフィンクス(大阪府). 2012/10/01(月) 03:35:26.58 ID:6qwROE+p0
他愛ないイタズラで
「あのキモイおっさんに声かけられた」とか言われることもあるから
出歩かないほうがいいぞ

オマエらの生殺与奪は子供に握られたわけだ
80 イエネコ(庭). 2012/10/01(月) 03:59:09.35 ID:utY99mp90
チャリのチェーン外れたガキに親切したらお巡り呼ばれそうになった
マジで
俺が爽やかイケメンなら大丈夫だったんだろうか...
90 サバトラ(大阪府) 2012/10/01(月) 04:30:17.10 ID:X/AfXef90
子供が泣いている

心配になって声をかける

タイミングよく親が出てくる

「うちの子に声かけた?犯罪だな 警察行こうか イヤなら10万円出せ」

 というユスリタカリが頻発する予感
 法律が犯罪者を生み出すわけだ
93 ユキヒョウ(長屋). 2012/10/01(月) 04:36:42.92 ID:HT/6+KQW0
じゃりんこちえの周りは犯罪者だらけになる
95 サバトラ(大阪府) 2012/10/01(月) 04:40:47.13 ID:X/AfXef90
条例を作る側もたぶんワケわかってないんじゃないかな
バカに政治を任せるとこれだ
98 スノーシュー(dion軍) 2012/10/01(月) 04:47:13.30 ID:A0EnL4pTP
そろそろお前らは生きることを禁止されそうだな
100 ペルシャ(東京都). 2012/10/01(月) 04:48:48.77 ID:1KtKEql+0
教師もダメだなwwwwww
107 白(庭). 2012/10/01(月) 05:07:54.70 ID:pWIOt1d50
裏を返せばこの子らは成人するまで親と先生としか会話しないってことか
119 スナドリネコ(兵庫県) 2012/10/01(月) 05:46:29.21 ID:S9d0cm2M0
うちの村では逆に声掛け運動が奨励されてるけどな
大阪はやっぱ怖いところなんだな

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庶民が戦争を望む愚かさ

「引用1」は「東海アマ」ツィッターから転載。
こういう視点で原発と国防の関係を突いた発言は珍しい。もちろん、以前にも他の人の発言でこれに近いものは聞いたことがあるが、今、原発利権べったりで対外強硬派のアベが自民党総裁になった機会に、この点を追究しておくのは、いい事だ。
いったい、軍事力増強で、この原発だらけの日本が本当に守れるのですか、とあらゆる人に問いかけると、返答はどうなるのだろうか。原発にミサイルや投下爆弾が一発命中すれば、それは原爆と同じ効果を持つ。(もちろん、核爆弾ほどの爆発はしないが、放射能拡散で日本終了である。まあ、福島原発事故ですでに半分は終了しているかもしれないが)そういう原発が55基も日本の海岸線に、さあミサイルを打ち込んでください、という状態で並んでいるのである。
気休めにしかならない対策だが、日本も米国かソ連から原爆を買い込んで、せめて相討ちになって日中、あるいは日韓両国民全滅になるしか対策は無いだろう。それも、あの広大な中国全体を破壊するのはまず不可能だろう。一方、原発をターゲットにすれば日本は簡単に破壊できるわけだ。破壊後の日本は核ゴミ処理場くらいにしかならないが。
私は、国防マニアや国防通、国防専門家が言う言葉など、ほとんど信じていない。今の時点において、日本を破壊するだけなら、容易だろう。
ついでに、「引用2」も参考にするとよい。(このブログでは、元記事にある画像は転載できないが、それは中国のミサイル到達距離がほぼ日本全域をカバーしている図である)軍事マニアや右翼が「日中が戦えば簡単に日本が勝つ」などと勇ましい発言をしているが、はたして日本に長距離弾道ミサイルがあるか? この記事で見る限り、それが無いかぎり、戦う前から勝負は決まっているようだ。まさか、アメリカが日本の代わりに中国と戦ってくれると信じている馬鹿はいないだろう。

戦争を始めるのは、常に、自分は安全な場所にいる人間であり、戦争を後押しするのは頭に血が上った無知な人間たちだ。そして、殺されるのは庶民だけである。
「仮に戦うならば、問題は、戦後に役立つ形で、いかにして日本を敗北させるかだ」と、諸外国は考えていると思う。だから、たとえ東京を空爆するにしても、霞が関や虎ノ門、皇居を破壊することは絶対にしない。その代わり、庶民は何万人殺してもいい。それが世界政治の現実だ。
なぜ太平洋戦争の東京空襲で日本の上層部の住む場所は空襲を受けなかったのか、よく考えてみればよい。それは両国上層部の暗黙の「紳士協定」なのである。お互いに、最上層部の人間だけは殺さないという了解があるのだ。普段は喧嘩ばかりし、時には戦争もした欧州王族が、フランス革命に対しては一致協力して革命弾圧をした歴史を見れば、その事情は明らかだろう。
ある意味、戦争は世界上層部の出来レースの部分があるのだ。庶民同士をお互いに殺し合わせ、最後に、お互いの国の上層部の身に危険が及ぶ段階に来たら、それで戦争は終わりである。そういうルールなのだ。なぜそんな事をするのか? それは近代の戦争が景気停滞、不況から回復する「残酷な公共事業」であるからだ。お互いに戦争で大量消費をすることで、戦後に景気が回復するのである。
国家上層部は、自分たちが死ぬことは無いから、いくらでも戦争ができる、ということだ。東京裁判など、茶番である。本物のエスタブリッシュメントは、裁かれることはない。まして戦争で死ぬことは絶対に無い。近代のどの戦争でも、戦後に財界人が裁判にかけられた例は無いはずだ。王族、皇族が処刑されることも滅多に無い。死ぬのは、「道具」にすぎない使い捨て政治家と庶民ばかりだ。
まあ、政治家は「殺す側」でもあるのだが。
いつの時代にも、殺されるのはほとんど庶民だけだ、ということだ。

追記)最初の引用は「東海アマ」ツィッターから転載したが、東海アマ本人は中国憎悪の激しい人物であり、その点では私とは正反対の人間である。私は中国と日本が友好関係を結ぶことが両国の発展に大きく役立つ、と前から書いてきた。その考えは変わらないし、今の険悪な両国関係は改善できると思っている。それには、日本の政治家のトップにまともな人間が就き、まともな政党が与党になることである。もちろん、それは自民党、民主党、維新の会などでは絶対にない。
幸いにしてまだ日本国民は選挙で国政の代表者を選ぶという権利は持っている。その貴重な権利が、いくらでもインチキ可能な電子投票の導入などで有名無実化する前に、国政を真に国民のものにするのが、最後のチャンスである。


(引用1)



白井和宏‏@shiraiGP
徴兵制だ、海兵隊の設立だ、核武装だ、改憲だ、自衛隊は人民解放軍に勝てるといった「平和ボケ」した軍事戦略を唱える前に、まずは日本中の海岸線に並べた原発を処分すべき。海岸線の守りを固めた国はあっても、海岸線に国家の「急所」を並べた国はない。たった一発の攻撃で日本は世界の難民になる。


(引用2「JBプレス」北村淳の記事より)

 中国第二砲兵隊は、日本の領域全体に打ち込むことができる核弾頭並びに非核弾頭搭載の長射程ミサイルを多数運用している。中国海軍並びに中国空軍は、原油や天然ガスを積載して日本に向かうタンカーの航行を、南シナ海で妨害する能力を保持している。中国海軍攻撃原子力潜水艦は、西太平洋から日本各地の戦略目標に長距離巡航ミサイルを撃ち込む能力を持っている。同様に、中国空軍ミサイル爆撃機は、日本領空からはるかに離れた空域から日本各地の戦略目標に長距離巡航ミサイルを撃ち込む能力を持っている。
日本領域を攻撃可能な中国人民解放軍長射程ミサイル(米国国防総省)
・CSS-6 SRBM(東風15型)弾道ミサイル:射程600キロメートル、先島諸島(青枠)
・CSS-5 ASBM(東風21型)対艦攻撃弾道ミサイル:射程1500キロメートル、艦船攻撃用ミサイル(黄枠)
・CSS-5 MRBM(東風21型)弾道ミサイル:射程1750キロメートル以上、小笠原諸島を除く日本全域(緑枠)
・DH-10 LACM(東海10型)長距離巡航ミサイル:射程2000キロメートル以上、硫黄島を除く日本全域(オレンジ枠)
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 これ以外にも、中国海軍や中国空軍は日本の領域に浸入してミサイル攻撃、砲撃、爆撃そして機雷敷設などの近接攻撃を実施することも可能である。また、中国海軍陸戦隊は先島諸島などの離島部に上陸侵攻する能力を保持している。
 中国共産党政府は、これらの多種多様な対日軍事攻撃能力により実際に日本に危害を加える以前に、攻撃敢行の可能性を日本政府に突きつけることによる強硬外交交渉を実施すれば、日本政府を屈服させることができる。
 この種の軍事的脅しの段階では、アメリカ政府が日米安全保障条約第5条を適用して在沖海兵隊を先鋒とする日本防衛軍を編成し展開させることは不可能に近い。中国に限らずアメリカにしろ日本以外の多くの国々が外交能力と軍事能力を外交交渉の両輪として用いるのは日常茶飯のことであり、場合によっては外交交渉の舞台裏で軍事的恫喝(公然とではなくとも)が行われているのが国際社会なのである。




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憎悪心と破壊衝動の政治利用

「横板に雨だれ」というブログの下記記事が素晴らしいので、無断だが全文引用させてもらう。まさに、知性と教養ある人間の文章とは、こういうものである。
ここに書かれた中国は、少し前の中国であり、今の中国は違う、と言う人もいるかもしれない。私の「お気に入り」のブログ筆者の中にも中国嫌いの人間は多い。
だが、お互いに実際には知りもしない相手を、わずかなマスコミ情報だけで嫌悪し合ってどうなるというのか。日中が戦うことで金儲けをし、権力を増加させたいだけの連中の思うままになるだけだ。
異民族嫌悪、異国民嫌悪ほど政治的に利用しやすいものはない。いや、橋下の「公務員いじめ」に見られるように、我々は憎悪の対象をどこにでも見つけ、それを憎悪し怒りをぶつけることに快感を覚える存在なのである。
マスコミを手に握れば、人間のそういう破壊衝動を政治に利用するのはたやすいことである。






(以下引用)



2012.09.20 *Thu
中国の周恩来首相のことなど

石原慎太郎東京都知事は4月米国で尖角諸島(釣魚島)を東京都が買い上げると宣言し、その後一般から寄付を募って寄付金額がやれ10億円を超した、13億円になった、日本人もまだまだ捨てたものではない、などと勇ましかったが、その後中国側がこれではだめだと本気で怒って両国間に緊張と危険性が増し、また自分に対しても中国各紙が「石原」と呼び捨てにするかたちで論理的で実証的な、かつ徹底的な個人批判をするようになったら、すっかりおとなしくなってしまった。重大な騒ぎを引き起こした張本人であり、しかも当人自身文筆業者を名乗るのなら、このようなときこそ本領発揮、中国側の批判(こちらやこちらなど多数)に堂々と反論し、外部に向かって自分の計画の正当性を訴えるのが公人であり一人前の確かな人間である者のとるべき態度だろう。しかし当初からおそらく多くの人が薄々想像したことと思うが、この人は安全地帯にいて(右翼や産経新聞などの仲間に囲まれたなかで)、後先深くは考えずに調子に乗って一方的な悪態をつく以上のことはできないのだ。

14日、尖閣諸島周辺に中国の海洋監視船6隻がやって来ると、「人の家にずかずかと土足で踏み込んできた。追っ払えばいい。まさに気がくるっているのではないかと思う」とか、「かつてはいろんな教養や文化を持ち、孔子や孟子など日本に価値体系を教えるような先人がいた」が、「それをまったく喪失し、中国共産党の教導の下にああいうことを起こして平然としている国家は信じられないし、軽蔑する」と強い言葉で非難したそうだが、もはや精一杯はった虚勢、強がりにしか聞こえない。特に「軽蔑する」という発言は、相手側からの反響をそのまま口にしているだけのように聞こえる。「 かつてはいろんな教養や文化を持ち、孔子や孟子など日本に価値体系を教えるような先人がいたが、うんぬん」との発言にしても、中国側にしてみれば、「アンタにだけは言われたくない」で終るだろう。実際、言っちゃあ何だが、領土問題に関して石原氏(日本政府と日本のメディアも同様)の発言と中国側が繰り出す発言内容とでは、歴史認識の深さといい論理の確かさといい視野の広さといい、 双方の見識には目がくらむほどの差異があるように思う。もちろん中国側にもなかには感心できない論述もあるが、そんなことは当たり前のことであって、いつか浅井基文氏は自身のコラムで中国の論者には弁証法的思考法が身に浸みついていると評されていた。また別のところでは彼らには古典の素養が身に備わっているとも述べていたと記憶するが、確かに領土問題、日中関係を論評、分析した中国各紙の文章を読んでいると、その評価は適切だと思わないわけにはいかない。

それから民主党の前原誠司氏はTBS( 9月13日)によると、12日、アメリカ・ワシントンで講演し、南シナ海において東南アジア諸国と領有権をめぐり対立している中国について、「理解しがたい論理や主張に基づき行動している」「国際秩序への挑戦を恐れなくなってきている」と述べたそうだ。私は最初これを読んだとき、日本の与党政治家が中国の領土問題について発言したというのだから、当然日中間の紛争の種である尖角諸島について語ったのだと思い、 これまでに積み重ねられてきた中国側の尖角諸島に関する発言に対して前原氏は「理解しがたい論理や主張」と述べているのかと、私はそう受けとめてびっくりした。虚心に耳を傾けさえすれば、誰にとっても尖角諸島に関する中国側の論理や主張が「理解しがたい」なんてことはないはずと思うからである。そう思ってもう一度読んでみると、前原氏は尖角諸島についてではなく、中国がフィリピンやベトナムとの間に抱えている領土問題について語り、その件で中国を非難しているのだ。しかし私もその一人だが、日本人の大多数はよその国の領土紛争について事情を何にも知らない。そういうところにいきなり「理解しがたい論理や主調」「国際秩序への挑戦」などと中国に対する最大限の非難の言葉を投げかける前原氏の行動は浅薄であり品位に欠けるものだろう。もし中国のイメージを悪化させたいというような思惑があったのだとしたら、みみっちい卑怯な行動とさえ言えるだろう。領土問題は日本の例を見て解るように理解するになかなか厄介な事柄を数多く含みもつことが明らかだが、そもそも前原氏は他国の領土問題に対してそのように一刀両断するに足るどの程度の豊富かつ正確な知識を持っているのだろう。


2008年暮れに死去した文芸評論家の加藤周一は、文学者のなかで戦後の早い時期から中国との友好関係の重要性を指摘してきたうちの一人だったが、1972年に日中国交正常化が成るその10年以上も前の1959年に「中立と安保条約と中国承認」という題の文章において次の一節を書いていた。

「 私はアジア・アフリカ作家会議準備委員会で、中国の作家と同じ屋根の下に暮していたとき、もし私が中国を訪ねたら、中国の町や村の人々は私に対してどういう態度をとるだろうか、ときいたことがある。われわれは歓迎するだろう、と私の話相手の作家はいった。いやそういう意味じゃない。君たち作家は歓迎してくれるかもしれないが、大衆のなかには日本人に敵意をもっている人も多いだろう、と私はいった。相手は笑いながら――その笑いが何とあたたかく、人間的で、しかも誇りにみちていたことか!――中国のどんなところを旅行しても、どんな町、どんな村でも、君が敵意のある態度に出会うことは決してないだろう、と答えた。私はそういう保証を俄に信じる気にはなれなかった。町にも村にも、日本人に親や兄弟を殺された人々は少くないはずだが、その人々はわれわれに石を投じないのだろうか。投じたとしても、抗議する資格がわれわれにないという考えが私にあった。しかし中国の作家は、そんなことは決してないだろう、と繰り返し、中国の大衆は日本帝国主義と日本の人民とを区別することを知っているといったのである。事実戦後中国を訪ねた日本人から私のきいた話は、すべて彼のいうところに一致していた。日本の天皇の軍隊は――それはそう呼ばれていた、「皇軍」という言葉もあった――中国に侵入して、中国人大衆を掠奪し、拷問し、凌辱し、虐殺した。そのあとで、つまり大がかりな犯罪のあとで、日本人がその中国へ行って、石を投じられぬとすれば、それは人間の歴史に例の少いおどろくべき事態ではないだろうか。もし中国革命が六億の大衆の民族的自覚と共に倫理的自覚を意味していないとすれば、どうしてそういうことが可能であろうか。われわれは史上にいくつかの革命の過程を知っているし、また旧植民地または半植民地の独立と国民的統一の多くの例を知っている。しかしその倫理的きびしさにおいて、これほどの例は知らない。アグネス・スメドレー Agnes Smedley が中国革命軍の倫理的高さについて語ったときに、彼女はまちがってはいなかったのである。中国の作家と話しながら、私は一種の衝撃をうけた。衝撃は直接には、われわれ日本国民に対する中国側の態度から来ていた。しかしそれはただちに、中国に対する日本側の態度にもつながらざるをえない性質のものであった。日本人から被害をうけたにも拘らず、日本人に石を投じない六億の国民がある。その国民を代表する政府をわれわれの政府が正式に認めないという事態に、われわれが倫理的な抵抗を感じないわけにはゆかないだろう。中国の承認は、政治問題であり、損得利害の問題であるよりまえに、われわれにとっては倫理の問題であり、国民としての品位の問題である。
 しかし損得利害の問題もないことはない。経済的観点からみれば、……中国市場は、現在はもとより将来も、アメリカにとって致命的に大切なものではないかもしれない。また経済的にみてアメリカよりもはるかに小さな資本主義国であるイギリスや西ドイツにおくれて中国市場に乗り出しても、アメリカにとっておくれをとり返すことは困難ではないかもしれない。しかしイギリスや西ドイツよりももっと小さい日本にとっては、当然困難であろう。しかも将来の中国市場は、おそらく日本にとって致命的に大切なものになるにちがいないのである。要するにアメリカの実業家が中国との経済的関係の緊密化に不熱心なのは少しも不思議ではないが、日本の実業家が不熱心で、中国承認を躊躇う政府をだまってみすごしているのは、全く不思議である! もちろんすべての資本家は共産主義を嫌うだろう。それほどあたりまえのことはない。しかし中国承認の故に共産主義化した国はどこにもなく、将来共産主義化しそうな国さえどこにもない。そのことは中立主義政策に関連して先にも触れたとおりである。」(「世界」1959年4月号・著作集第8巻)

「 中国のどんなところを旅行しても、どんな町、どんな村でも、君が敵意のある態度に出会うことは決してないだろう」、なぜなら「中国の大衆は日本帝国主義と日本の人民とを区別することを知っている」から、と中国人作家は笑いながら言ったそうだが、その笑いについて、加藤周一は「何とあたたかく、人間的で、しかも誇りにみちていたことか! 」と書いているが、確かに当時中国人が日本人に対してそのような見解を自信をもって言えたのなら、そのときその人の表情が誇りある美しさにかがやきわたるのは当然のことだったろう。加藤周一は「事実戦後中国を訪ねた日本人から私のきいた話は、すべて彼のいうところに一致していた。」とも述べているが、これもものすごいことだ。

少し前のことになるが、8月19日付東京新聞に日中国交回復が成立した72年当時の日中の政治家の言動に関する記事が「日中正常化の原風景」という題名で掲載されていた。「正常化前後の中国を取材して印象に残ったエピソードを紹介しておきます。」との記者の前置きで中国の毛沢東、周恩来、日本の田中角栄、大平正芳などの各政治家が叙述されていたが、そのなかで私には周恩来の言動がとりわけ印象深く、感銘を受けた。記事の内容は下記のとおりであった。

「1972年9月、田中訪中に先立ち自民党訪中団と会見した周恩来首相は、随員の中に外務省の橋本恕中国課長(後の中国大使)がいるのを見て「田中訪中の準備は順調に進んでいますか」とたずねました。同課長は「中国側の配慮で順調です」と感謝しました。ところが周首相は即座にこう返しました。「配慮しているからといって、行き届いているかは別問題です。行き届かない点があれば遠慮なくいってください」」

周恩来のこういう態度は中国の一人の作家から加藤周一が聞かされた「中国の大衆は日本帝国主義と日本の人民とを区別することを知っている」という言葉の、その中国の大衆の姿勢と同じ根から出ているもののように思える。あるいは周恩来は自国民に向って折にふれそのようなものの見方を説くことがあったのかも知れない。中野重治は1957年に「第2回中国訪問日本文学代表団」の一員として中国に招かれ、山本健吉、本多秋五、堀田善衛などとともに総勢7人で40日間の旅をし、帰国後「中国の旅」という一冊の本を刊行している。この本はとてもおもしろく興味深い内容で他の人にも一読をお薦めしたいほどなのだが、ここには周恩来のことなど出てこない。いや正確に言えば、一ヵ所出てくることは出てくるのだが、それは中国旅行の前年に読んだという日本の新聞記事における周恩来の発言の引用なのだった。

「……けれども、去年夏の周恩来の言葉がある。アジアをまわつてアメリカヘ行ったときの日本の岸の言動について、周恩来は三項目をあげ、特に第三項については六つの点をあげて具体的に目本民間放送使節団に語つている。それは日本のすべての新聞が書いていた。そこにはこうあつた。
「吉田内閣は中国を敵視していた。鳩山内閣と石橋内閣とは中国と仲よくしようとする希望を持っていた。ところが、岸内閣は前進するよりも後退している。アジア諸国はみなバンドン会議の一員だから、岸首相がアジア諸国を訪問したのはよい。また日本の首相が当分のあいだ中国にこられない事情もわかる。しかし岸首相がわざわざ、鳩山も石橋も、そして吉田さえ行かなかつた台湾に行き、中国人民の反感を買っていることは私のとくに遺憾とするところである。つぎに岸首相が台湾で発表した談話である。岸首相は、『もし蒋介石政権が大陸反攻を実行できれば私にとってまことに結構なことだ』と言つている。これは中国人民を敵視している言葉である。」「第三に、岸首相がインドを訪問したとき、新聞記者に『日本は中国を承認しない。なぜなら中国は侵略国家であるからだ』と語つたことである。インドは中国を承認し、中国の国連加盟を支持している。そのインドに対してこのようなことを言うのは挑発的態度としか思えない。私は東南アジアの八つの国を回ったが、日本の悪口なんかは少しも言つていない。毛沢東主席も、日本をふくめたアジア諸国と仲よくしたいと希望している。日本の首相が外国に行って、中国をののしる必要がどこにあるか。」
 中国の人民が、あげて台湾解放を問題にしているのは伊達でも酔狂でもない。(略)」(「中国の旅」全集第23巻)

ところが、1978年刊行の同書の「著者うしろ書」によると、中野らは偶然のことながら周恩来に会って挨拶を交わしていたのだという。

「……私は、山本健吉、井上靖、十返肇、堀田善衛、多田裕計、本多秋五といつしょに中国へ行った。第二回中国訪問日本文学代表団というので、北京では中島健蔵とも一緒になつた。私たちはかなりの距離を動いた。私たちはいろいろのものを見、いろいろの話を聞き、いろいろの場面に出くわし、またいろいろのものを飲み食いした。帰り、重慶から船でくだろうとするとき、送りに来てくれた中国の作家とのあいだで、私でも知っている名高い孔子の言葉について、私などが通俗にいつてペシミスティックに取つているところを、相手がオプティミスティックに取つているらしいのに不思議なような、あるいはそれが正しいのかなと迷うような思いをしたりなどもした。この旅行で、偶然私は周恩来を見た。そこに人が集まつている。いろんな外国人たちがまじつていて、踊つているものもいる。そこを縫つて、周恩来がいろいろの人と挨拶しながらこつちへやって来る。堀田(善衛)が私を押しだすようにして私たちは挨拶することになつた。何とか言えと堀田が私に言う。私は何ひとこと言うことができなかつた。その印象は今に続いている。いまにつづいているこの印象について、私はいつかは一人の人間として書きたいと思つている。」(「全集第23巻「著者うしろ書」」1978年2月27日)

中野重治が周恩来から異様なほどに深い印象を受けていたことがありありと分かる文章である。しかし中野重治はこの翌年に死去し、「いつかは一人の人間として書きたいと思っている」と言った周恩来の印象について書く機会は残念ながらとうとうなかったわけである。

現在の中国は貧富の差の拡大や軍事力の急速な膨張など懸念材料が多いことも事実と思うが、しかし私は4月の尖角諸島購入問題発生後、中国の新聞の日本語版サイトをのぞいたり、浅井基文氏のサイトで浅井氏が翻訳されている中国の論文や新聞記事などを読ませてもらったりしているうちに、中国の人々には今も50・60年代のころの品位高い感情や姿勢が未だに残っているのではないかと思うようになった。中国各紙では「中日両国は和すれば共に利し、闘えば共に傷つく。」というような言葉も繰り返しつかわれている。現在の中国の日本に対する反感はほぼすべて私たち日本人の側に原因があるのではないかと今さらのことではあるがそう思わないわけにはいかない。加藤周一の死が2008年だったことは先に述べたが、その2、3年前に加藤周一は澤地久枝さんとの対談で、澤地さんに中国との関係改善の大切さを言われると、その大切さをもちろん重々認めた上で、「でももう無理でしょう」と言った。加藤周一が言外にその原因をほぼ全面的に日本のこれまでの中国・アジアに対する態度においていることは聞くまでもなく明瞭だったと思う。


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米国・イスラエルの失墜

本来なら「徽宗皇帝のブログ」に書くような国際政治の話だが、あちらの記事はもう掲載したので、こっちに書く。
要するに、田中宇によれば、米国の国際的影響力低下は、かなり明らかになっている、ということだ。それと同時に、イスラエルも孤立化しつつあるらしい。
なかなか、世界情勢も面白くなってきた。後は、政治の背後に隠れているパペットマスターたる国際金融家(ユダ金)たちをいかにして表に引きずり出し、様々な悪事の責任を取らせるか、ということだ。
過去の歴史では、経済人が政治を動かしながら、経済人がその責任を取る、ということが無かった。これがすべての世界的政治悪の根本原因だったのだが、私の予感では、その歴史が近いうちに大きく変わりそうな気がする。
私の星は四緑木星で、この星は「口にしたことが実現する」星であると、さる運勢占いのHPに書いてあったから、案外当たるかもしれないよ。(笑)



(以下「田中宇の国際政治分析」より引用)



 日本政府や石原都知事にとって、尖閣問題で日中対立を煽った目的は、日米が共同して中国の脅威に対抗する態勢を強めること、つまり日米同盟の強化だろう。中国の左派が尖閣紛争を逆手にとってナショナリズムを扇動し、中国の日中に対する外交姿勢が協調型から対決型に転換したとしても、米国が今後も盤石な覇権国である限り、中国は米国にかなわないのでいずれ譲歩し、日米に対して協調姿勢に戻り、日米同盟の強化は成功する。しかし、これまで何度も書いてきたように、米国の覇権は経済政治の両面で揺らいでいる。ドルや米国債の下落、米国の財政破綻、国連での米国の主導権喪失が起こりそうだ。半面、中国はロシアなどBRICSや途上諸国との連携を強め、これらの諸国が集団的に米国から覇権を奪う流れが続いている。(ドル過剰発行の加速)

 これまで米国の忠実な同盟国だったオーストラリアは、米国抜きのアジアを容認する外交戦略の白書を作り、近く発表する。「アジアの世紀のオーストラリア」と題する白書は、豪州が今後、中国、日本、韓国、ベトナム、インドネシア、インドとの経済関係を重視する戦略をとるべきだと書いている。米国に言及していない点が重要だ。豪州は米経済の回復に疑問を持ち、米国を軽視していると、WSJ紙が危機感をもって報じている。政治軍事的にも、豪州には、米国のアジア支配に協力すべきでないとする論調がある。豪州には、国家戦略を表だって議論して決める政治風土がある。国家戦略をこっそり決める傾向が強いアジア諸国(東南アジアや韓国など)でも、豪州と似た議論が起きているはずだ。(Oz Doubts U.S. Staying Power)

 この手の議論を、表でも裏でも見かけないのは日本ぐらいだ。今後、財政破綻などで米国の覇権が劇的に弱まると、その後の米国は、国力温存と米国債購入先確保のため、中国敵視をやめて、ベトナム戦争後のように、一転して中国に対して協調姿勢をとる可能性が高い。米国の威を借るかたちで中国敵視を強めた日本は、孤立した状態で取り残されかねない。(経済覇権としての中国)

 中東では今、米国の威を借りてイラン敵視策をやってきたイスラエルが、米国からはしごをはずされている。9月25日、国連総会でのイランのアハマディネジャド大統領のイスラエル批判の演説に対し、席を立ったのはイスラエル代表団だけだった。これまでイラン批判をしてきた米欧はどこも席を立たず、イスラエルの孤立が浮き彫りになった。中東政治における攻守が逆転した瞬間だった。イスラエル同様、米国だけを頼みの綱としている日本人は、この展開を他山の石として注目し、自国の戦略を深く再考する必要がある。だが実際のところ、もちろん日本のマスコミは、この国連総会の出来事をほとんど報じていない。(US Envoys Stay Seated For Ahmadinejad's UN Speech, Israel Walks Out Alone!)



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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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