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危険食品についての知識まとめ

「阿修羅」の或る記事の連続するコメントが、なかなか有益な情報を含んでいるので転載して紹介する。
もちろん、15のコメントがその有益な情報を含むものだが、既に知られた内容ではある。ただ、よくまとまっていると思う。
問題は、こうした知識を知っても、たいていの人間にはそれを覚えておけないだろう、ということだ。私の女房などは、関東産の農水産物は避けて買っているようだが、我々くらいの年齢の人間は、いまさら危険食品を避けて美味いものが食えないよりは、食いたいものを食うという選択もあっていいと私は思う。
しかし、成長期の子供を持つ親は、子供にこうした危険食品を食べさせないのが親の義務だろうし、それ以外の大人も、そうした危険食品がその正体を隠したまま市場に流通することを許さないように政治的に努力するべきだろう。だが、その一方で、そういう危険食品にも需要はあり、それで助かっている人々もいる、ということを忘れるべきではない。つまり、どこで妥協点を見つけるかということだ。
話は変わるが、昔、学生運動が盛んなころ、「Don’t trust over thirty」つまり、「三十歳以上の人間を信じるな」というキャッチフレーズが一部の若者の間で流行ったことがあった。私はその頃まだ子供(若者)だったが、その言葉の馬鹿馬鹿しさに呆れたものである。そういう連中は、自分たちは未来永劫に三十歳にならないつもりか、それとも「自分たちだけは」三十歳になっても信じられる人間だというのか。そういう非妥協的な、自己中心的な、あるいは唯我的な思考を子供思考と言うのである。まあ、人間だれしもそういう子供部分はあるが、大人であるということの目安の一つは理想と現実を妥協させていく中庸性にあると私は思っている。
もちろん、上の段落は、今日の徽宗皇帝のブログに書いた内容(危険食品をフードスタンプ用食品に利用しろ)と、この記事の前半部分との矛盾についての言い訳である。(笑)




(以下引用)


14. ruminan 2013年10月09日 10:58:18 : WgZpWWRquaiD6 : C38Y8UWbK2
飼い犬が鶏のもみじを食べるのを見て、卵や鶏が食べられなくなり、
唯一、昔から食べているキューピーマヨネーズだけは食べれたのに。。
遺伝子組み換えとは、、
今日は好物のマカロニサラダゆで卵抜きを作ったのですが。。
魚介類以外の動物性食品を控えるようにしていますが、海も汚染されているし、
いったい何を食べればいいのでしょうか。
最近、同居人も具合が悪いです。
同居人は、コンビ二弁当や安い丼屋さん回転寿司が好きで、
喫煙者です。
私もいつかきっと病気になるのだと思います。

15. 2013年10月09日 12:34:21 : dcrRgj1iOY
>>14
比較の問題では牛より豚、鶏がマシ。体が小さい、成長が早いから
餌や環境が改善されていれば食べられる。
(餌が問題だがそこまではわからない。餌にこだわる農家もあるので、ネットで
選ぶといいかもしれない。騙されていなければ。)
魚ならカラフトシシャモのように小さい魚。アジ、イワシはマシ。
安いインド洋マグロで作っているツナはマシ。
深海の魚は汚染されやすい。タラやカレイ、ヒラメ、アイナメなんかが注意。
放射性物質は水溶性で水に溶けて落ちる。食べるなら内臓を除去してよく洗って
煮るのがいい。煮汁は飲まない。焼いても生よりはいい。
しかし汚染は放射性物質だけでなく、有機水銀の蓄積もあるから、体の大きい魚は
水銀と放射性物質と両方の汚染が大きくなり、Wで危険性が高い。
汚染地域を流れてくる川、湖沼の魚はダメ。
野菜は西のか、東でも水耕栽培で農薬を使っていないのは大丈夫。ハウスはマシ。
米は玄米の方がリスクは高い。白米を研いで炊けばかなり放射性物質は除去され、
あまり心配はない。
元から安い食品は材料に輸入が多く、逆に汚染が少ない。案外コンビニの食品は
セシウムが出ないのは輸入品が多いからかもしれない。たまに食べてもそう心配
ない。が安物は食品添加物が多いのでお薦めはしない。輸入は遺伝子組み換えもある。
輸入でもまだ基準値超えるチェルノ由来セシウム出るので侮れない。
吉野家みたいに国産使い始めたら、常食は子供には勧められない。



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bewitched

だいぶ前に「インターネットテレビ」を話題にしたことがあるが、それほど高額のものでもないので、実は今、うちのテレビはそれである。今どきのくだらないテレビ番組など、ニュースと天気予報以外は見る気もしないので、ネットテレビで昔の名作テレビドラマや映画などを見て楽しんでいる。くだらないCMも無いし、酒や食事のお供としては最高だ。
映画も良作や名作のうち自分の好みに合うのはだいたい見尽くしているかと思うので、昔のテレビ番組などを見ているのだが、お勧めは「奥さまは魔女」である。たぶんデジタルリマスター版かと思うが、画質も音声もいい。
子供の頃に見て面白かった記憶はあるのだが、何しろ子供では理解できなかったところもたくさんあり、今だからこそ楽しめるわけだ。そういうように、「これまで生きて得た知識を利用し、自分にとってのベストセレクトを楽しむ」というのが老年の楽しみ方ではないだろうか。
さて、「奥さまは魔女」の原題は「Bewitched」だが、これはもちろん「魅せられて」と普通は訳される。「魔法にかけられて」とも訳せる。たしかディズニー映画の、あの楽しいミュージカル「魔法にかけられて」も原題は「Bewitched」だったと思う。ところが、「witch」を動詞と考えれば、これは「be witched」つまり、変な日本語だが「魔女されて」=「魔女と結婚して」となるわけで、まさに「奥さまは魔女」となるわけだ。昔の映画やテレビドラマのタイトルは秀逸である。
もちろん、当時のユーモアは穏やかでぬるま湯的であるから、そういうのは物足りない、という人も多いとは思うが、現代のとげとげしくどぎついドラマが苦手な人は、そういう古い名作を見ると良い。
そうした古いテレビドラマを見ていると、時々面白い発見もある。
第7話か8話くらいだと思うが、「浮気はパリで」という回を見て、出演者紹介の英語字幕を眺めていたら、チョイ役でほとんど顔も映らなかったスチュワーデスが「ラクエル・ウェルチ」だったのである。
まあ、そのラクエル・ウェルチ自体を知らない人も多いだろうが、彼女が無名時代に「奥さまは魔女」に出ていた、などということを知っている人間はあまり多くはないだろう。そういう無駄な知識があるだけで、ちょっと優越感を感じたりすることもできるわけだ。
というわけで、今日は完全な雑談であった。
念のために言うが、そういう映画やテレビドラマの配信業者(ブラウザーと言うのか?)はたくさんあり、中には画質・映像がひどいものもあるから、注意して選ぶことである。




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オバマケアはなぜ反対されるのか

「阿修羅」から、オバマケアの実体(本質)を論じたあっしら氏の投稿を転載。
私もオバマケアを「公的保険」だと思い込んでいたため、なぜ米国民の多くがあれほどオバマケアに反対するのか理解しかねていたが、あっしら氏の文章で理解できた。さすがに「事実に基づいて、精密に論じる」あっしら氏の本領発揮というところである。最近精彩を無くしていた感じだったが、こうした文章を読むとやはり力量がある。
日本の公的保険は、無駄な医療が多すぎるために医療費が増大し、それに伴って保険費が高くなりすぎている、という欠陥があるが、それでもまだまだ世界に誇れる制度ではあるだろう。(特に「国民健康保険」の保険費の高さは、未納者の割合の高さの原因となっている大欠陥である)保険費の高さは「相互扶助」によるものであり、また「若く健康な人間」が未来の「老いて病気がちな人間」である自分を補助している、と考えれば、納得はいく。
もちろん、医療の無駄は無駄として改善していけばいい。私は、癌治療や難病治療、延命医療などに要する医療費が、医療費全体を異常に高額にしている、と見ている。そして、それらの医療で得られる「結果」は、惨憺たるものである。通常の「対費用効果」の考えからは、まったく馬鹿げたものだが、それが医療界の金蔓でもあるから一向に改善されないのである。



(以下引用)




連邦政府機関閉鎖の原因ともなった「オバマケア」の内実:連邦政府が医療保険会社の商品を“押し売り”するという稀代の悪政
http://www.asyura2.com/13/hasan82/msg/872.html
投稿者 あっしら 日時 2013 年 10 月 07 日 20:33:13: Mo7ApAlflbQ6s






 日本の問題を考えるだけでアップアップなので米国の問題に触れる余裕はないが、TPP発足が近づくなか日本にとっても無関係ではない問題になりそうなので簡単に取り上げたい。

 「オバマケア」をめぐる争いについては、リベラルで弱者の立場を尊重するオバマ大統領や民主党  Vs. 保守的で反連邦政府の立場にあるティーパーティ(茶会党)系共和党の争いと簡略化されて説明されているが、それほど単純な話ではない。

 まず、政府や医療業界とは医療観や生命身体観で距離があるが、日本の健康保険制度はあったほうがいいと考えている。
 世界に誇る「超長寿社会」が悲惨な姿になっていない一つの大きな要因が、健康保険制度を核とした老人向け医療サポートにあると思っている。過度な医療や検診が現役世代の負担を膨らませているという問題はあるが、生活保護制度と相俟って、日本という社会を穏やかで安定的なものにしている。

 ただし、医療に関する皆保険制度は、国民多数派のための福祉政策というより、病弱者や難病者に対する支援を別にすれば、投資原資の確保(預金と同じ意味)・インフレの抑制・医療関係者に対する支援である。

 投資原資の確保やインフレの抑制という目的は、設備投資やインフラ整備を必要としつつも、それがインフレを亢進させ国際経常収支にも悪影響を与えていた高度成長期を思い起こせば理解していただけると思う。
 公的保険制度が国家総動員体制時の戦中に設立されたことを思い起こせば、インフレ抑制という役割は理解できるだろう。ただでさえ消費財の供給が乏しい状況で、総動員で家計の給与総額が増大する事態を放置すれば、インフレが激しく亢進することになる。


 医療関係者に対する支援という目的も、現在の米国が証左だが、医療を受けるたび高額の費用を支払わなければならない状況だと人々が医院や病院に通う頻度が大きく減少することを考えればわかるだろう。
 70歳から75歳未満の医療費自己負担が1割に抑制されてきたことが問題視されているが、それで助かるのは、病弱な老人や“医者依存症”の老人だけでなく、医者を含む医療機関もである。
 公的保険制度で診療報酬や薬価などが強制的に抑制されるとしても、トータルでの収支は保険制度があるほうがずっといい。

 TPP問題や混合診療解禁問題で、日本の健康保険制度は優れたものでなんとしても維持しなければならないという主張もなされているが、多数派にとって、公的医療保険制度への加入を強制されることで得られるメリットは意外に少ない。ほとんどないと言ってもいいくらいだ。

 病弱者や難病者そして“医者依存症”の人には大きなメリットがあるが、その他の過半数を占めている人たちは、健康保険料相当分(企業負担分を含む)を自分で積み立てて、そこから必要になった医療費を支払ったほうがずっと“得”である。

 少し考えればそれが当然のこととわかるが、健康保険制度を端的に言えば、健康で稼ぎがある人が病弱者や“医者依存症”の人たちの過大な医療費負担を助けるためのものである。
 健康で支える側にある人たちのメリットは、将来の罹病を別にすると、自分の責任での積立が不足していていざというとき医療費が支払えないという問題が生じないことくらいである。(後から保険料で“返済”し、いつの日か“過払い”に転じる)

 健康保険料は、定額の国民年金とは違い、国民健康保険も所得比例制となっており、健康であっても所得が多ければ支払う保険料は増える。
 応能負担か受益負担かという観点で考えると、健康保険料がもっとも応能負担に傾いた公的負担と言える。

 年間支払い医療費(自己負担+保険充当)が30年間平均で5万円ほどでありながら、保険料は80万円(企業負担分を含む)平均という人も少なくない。死ぬまでにどうなるかはわからないが、2400万円もの保険料を負担する一方、受益は105万円(150万円の7割)という話である。
 非婚者が増え、子どもがいない家庭も増えている昨今、この傾向はさらに強まっているはずである。

 それでも、改善を続けながら、公的健康保険制度は維持した方がいいと考えている。


 「オバマケア」は、米国で初めての医療に関する“皆保険制度”と言われている。
 米国は、現状、国民の15%およそ5千万人が医療保険の枠外にあると言われている。
 連邦政府が、法律を盾に、一定の条件にある医療保険未加入国民を強制的に医療保険に加入させる政策だから、“皆保険制度”と言っても間違いとは言えないかもしれない。しかし、「オバマケア」の内実は、クリントン大統領夫妻のヘルスケア構想とは違い、日本でイメージされる“皆保険制度”とはまったく違うものである。

 公的医療保険制度をめざした「クリントンケア」は、医療保険会社や製薬会社そして病院企業から強い反発を受けて頓挫してしまう。

 「オバマケア」を端的に言えば、連邦政府が医療保険会社から大口契約特典を引き出したので、一定の所得レベルや年齢区分にありながら医療保険に未加入の国民は、並んでいる医療保険のいずれかに加入しろというものである。そして、期限までに選択肢の医療保険のうち一つを買わなければ罰金を課すというムチまで付いている。

 忌憚なく言えば、オバマ大統領は、医療保険会社の総代理人となって、医療保険未加入者にどこかの医療保険会社のいずれかの医療保険商品を買うよう押し売りを行うセールスマンに成り下がったのである。

 日本にたとえるなら、アヒルかどうかは別として、安倍首相が、“混合診療”の解禁に備え民間医療保険に加入することを国民に義務づけるような話なのである。

 「オバマケア」のメリットは、連邦政府が強制することで大量の新規加入者が見込めることから、保険料に“大口割引”が適用されることくらいである。
 貧乏な人向けのメディケイドを享受する水準は超えるが低所得であるという層に対しては医療保険を買うための補助金が支給されるが、それは、納税者相互の扶助であり、ある人にはメリットだが別の人にはデメリットになる話である。

 この10月1日に、医療保険未加入者国民向けに「医療保険取り引き市場」が創設された。医療保険未加入者は、来年3月31日までにその市場を通じて医療保険を買わなければならない。4月1日になっても買っていないと、罰金を徴収されることになる。

(罰金を徴収されるまえに、「オバマケア」を利用した詐欺が横行し、お金を騙し取れられる人も増えているという)

 「オバマケア」として創設された「医療保険取り引き市場」で買う商品も様々であり、新規加入者は自己責任で選択しなければならない。
 保険によってカバー範囲に違いがあり、自己負担の割合も違う。安い医療保険は、支払いが認められる範囲が狭く、自己負担率も高い。高い医療保険は、保険料が高い代わりに、適用範囲が広く自己負担率も下がる。

 所得が年3万ドルの単身者が自己負担を3割にとどめる医療保険を買おうとしたら、月々の保険料は203ドル~486ドルの範囲になるそうだ。
 この幅が、医療保険が支払いを認める治療範囲の違いである。米国の医療保険は、救急車を呼ぶ費用の充当から、同じ疾病であっても受けられる治療行為のレベルまで違う内容になっている。

 このような「オバマケア」が成功するとはとうてい考えられない。保険の適用範囲をめぐる訴訟は頻発するだろうし、保険料未払いも月日を重ねるごとに増大していくだろう。

 米国の医療問題は、公的医療保険制度がないこととともに、先進国でも群を抜く医療費水準の高さである。
 「オマバケア」ではこの問題に手が付けられていない。
 老人向けであるメディケアは、そのシェアを利用して、医療費の引き下げを勝ち取ったが(メディケアの適用を受ける場合、同じ治療でも25%ほど安くなると言われている)、「オバマケア」は公的医療保険ではなく民間医療保険にばらばらに入ることになるから、そのような働きかけはできない。
 今でも、民間医療保険会社は、高額の費用がかかる慢性病の治療を国外で行うよう誘引している。「航空運賃+宿泊費+医療費」でも、米国内の半値以下になるからである。医療保険会社は、国外での治療を行ったケースにはわざわざボーナスまで支払っている。

 米国の医療保険制度を考えるとき、皆保険もさることながら、診療・手術費や処方箋薬代を抑制することが不可欠である。そして、これを実現するためには、公的保険制度の力をもって追求するしかない。

 日本的な保険点数制度に近づければ、「オバマケア」の保険料は半額未満になる。
 米国でも、公的医療保険の管理費は2%ほどなのに対し、民間医療保険の管理費は17%も取られている。それだけでも、100ドルの保険料なら85ドルまで引き下げることができる。
 
 つまるところ、「オバマケア」とは、稼ぎがそこそこある人たちからお金を吸い上げて医療保険会社に配り、医療保険に加入させることで加入した人たちが医療機関に通うことになって保険会社とともにお金を支払うことを狙った政策と言える。

 医療保険会社と医療機関と製薬会社のための「オバマケア」でしかないのである。



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ハロウィンには化け物が飛び出すか

「ギャラリー酔いどれ」から転載。末尾の一文は酔いどれ氏のものだが、私も、特に根拠は無いが同じような予感がある。もっとも、私の予感など当たったためしはない。私も世間の大多数の人と同様、「良いことの前には気分が低調で、悪いことの前には気分が高揚している」のが普通だ。「もう何も怖くない」という気分だと、何が起こるか、分かる人には分かるだろう。(笑)
映画やドラマなどでも、戦いの前に自分の恋人の写真を仲間に見せ、「国に帰ったら結婚するんだ~♪」などと言う奴は真っ先に死ぬことになっている。
まあ、アメリカのデフォルトが実現するかどうか、起こらない方が確率は高いだろうが、しかし「新ドル発行」は既定路線であり、その際にかなり大胆な外国通貨(あるいは旧ドル)との「新しい交換比率」の発表がありそうな気はする。



(以下引用)



◆http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE99305X20131004
ロイター 2013年 10月 4日
◎シナリオ:米国初のデフォルトはどう起こるか


[ワシントン 4日 ロイター] -

米議会が債務上限引き上げで合意しなければ、米債務は17日にも
16兆7000億ドルの上限に到達する見通し。

財務省の日々の収支がどうなるのか正確には分からないため、デフォルト(債務不履行)がいつ、
どのように発生するのか予測するのは難しい。

しかし、財務省の過去の同時期の銀行との取引明細書を見れば、
今後どのぐらいのペースで資金が枯渇していくのか推測することは可能。

以下、財務省の2012年10─11月の取引明細書を基に
デフォルト前後に予想される展開をまとめた。


<10月17日>

財務省は借り入れを上限以下に抑えるための手段を使い果たし、
債券の新規発行が一切できなくなる。
この日は67億5000万ドルの税収が見込まれるが、社会保障関連で109億ドルの支出がある。
こうした収支の結果、最終的な手元資金は275億ドル程度になる見通しだ。


<10月18─29日>

この時期、財務省の手元資金は急激に減少する。
支出1ドルに対して収入70セントとなり、差額を賄うための新規債券発行もできない。

22日には収入が支出を35億ドル上回る見通しで、状況は一時的に好転する。
ただそれも長くは続かず、24日には再び資金繰りが厳しくなる。

財務省はこの日、軍事関連の下請け業者への支払いが18億ドル、
メディケア(高齢者医療保険)に基づく医師・病院への支払いが22億ドル、
社会保障関連で111億ドルの支払いが見込まれている。

これに対して、税収・その他の収入はわずか96億ドルと見込まれる。

この時点で、米債券への信頼感が失われる可能性がある。

政府はもはや債券を発行することはできないが、償還を迎えた債券を借り換えることは可能。
投資家は毎週、1000億ドルの米債券をキャッシュアウトする機会があるが、
再投資を選択することが多い。デフォルトへの警戒感から再投資が敬遠されれば、
財務省の資金繰りは一挙に崩壊する。



<10月30日>

デフォルト発生。

政府は70億ドルの支払いが履行できない状況に陥る。

財務省は、どの支払いを履行するか選択することはできないとしている。

同様の事態に直面した2011年、財務省はすべての支払いを履行するだけの資金を
確保するまで支払いを実施しない計画を立てたとされる。

そのような措置を今回もとった場合、学校向けの6億8000万ドル、
福祉関連の5億5300万ドル、防衛関連の9億7200万ドルの支払いが
履行されないことになる。

政府を主要顧客とする企業が受ける打撃は大きい。

デフォルトが続くに伴い支払い遅延が長期化し、数日間で数十億ドルの経済損失となる。


<10月31日>

今年のハロウィーンは、60億ドルの国債利払い日でもある。

利払いができなければ、米国債投資にはリスクがないという前提が揺らぐ。
これまで確実に償還されてきたことから、世界で最も低いレベルに抑えられてきた金利は
上昇することがほぼ確実。
株式市場は急落し、消費者の財布のひもは固くなり、景気は一段と悪化する。

この日から財務省は厳しい決断を下し始めることになる。
中国の債券保有者に支払うか、それともアフガニスタンに駐留する軍に資金を提供するのか。
オバマ政権は優先順位は付けられないとしているが、アナリストは、
政権が少なくとも優先順位付けを試みるとみている。

この分析に協力してくれたシンクタンク、超党派政策センターのアナリスト、
ブライアン・コリンズ氏は
「期日に利払いできないのは、他の支払いができないことよりも深刻な事態」と指摘した。


<11月1日>

この日をもって、米政府は未踏の領域に入る。

理論上、政府はいつまでも債券保有者が損失を被らない状態にしておくことが可能。

利払いをしても余りある税収があり、
財務省は他の債務と別のシステムを通じて債券保有者に支払いができるからだ。

ただそれは、債券以外の支払いがより遅れることを意味する。

米軍は賃借料を払えず、年金生活者は日々の買い物にも困る可能性がある。

一方、もし財務省がハロウィーンの利払いを履行せず、

政権与党と野党の対立が解消されない場合、米国の信用力低下につながる。

米ドル、アジアでの銀行融資、イリノイ州の農作物保険コストなど、
あらゆる金融商品の価値に疑問符が付く。

財務省は3日に公表した報告書で
「デフォルトすれば前代未聞で壊滅的な打撃となる可能性がある」とし、

「負の波及効果が世界に広がる可能性がある」と指摘した。



このスケジュールどおりにいくのではないのか?

<11月1日>「この日をもって、米政府は未踏の領域に入る。」、

日本の曙ではないかねぇw  手前にはそう思えてならぬのですよ。





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アメリカで風が吹けば日本はどうなるか

「日々坦々」資料ブログから転載。
飯山一郎翁は、アメリカのデフォルトは無い、と断言しており、私自身、おそらくそうだろうとは思っているが、まあ、「備えあれば憂い無し」とまではいかなくても、いざ、そういう事態になったらどうなるかという覚悟くらいはしておきたい。そういう意味で下記記事はなかなか有益だろう。
どちらかというと政治経済記事中心の「徽宗皇帝のブログ」向きの話題だが、デフォルトは無い、と飯山翁が自信満々でおっしゃるので、こちらにこっそりと載せる次第だ。

なお、私が、預金封鎖があるかもしれないよ、と女房に言うと、封鎖されて困るほどの預金はうちには無いじゃない、と鼻で笑われたことを追記しておく。



(以下引用)



米国デフォルト現実味 その時世界経済はどうなる

(日刊ゲンダイ2013/10/4)

このままアメリカは、デフォルトに陥るのか。アメリカの「債務上限」問題が一気に緊迫し始めている。

日本と違ってアメリカは、政府の借金枠が法律で決まっている。現在、上限は16兆7000億ドル(約1630兆円)。すでに上限に達し、新たに借金できない状態だ。アメリカ政府の国庫は「10月17日」に底をつく。



それまでに議会が「債務上限の引き上げ」で合意しないと、米国債の利払いができず、デフォルトという前代未聞の事態に突入してしまうのだ。

「民主党と共和党が話し合いを続けているが、野党の共和党は妥協しようとしない。とくに下院の“ティーパーティー系”50人は強硬です。オバマ大統領を助けるつもりはサラサラない。共和党関係者のなかには“デフォルトに陥っても構わない”“デフォルトが起きたらどうなるか見てみたい”と考えている者までいるほどです」(議会事情通)

もし、アメリカがデフォルトに陥ったら、世界経済はどうなるのか。
「最後は共和党も妥協すると思う。株価を下げたい連中が危機をあおっているのでしょう」と断りながら、東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満氏がこう言う。
「実際に起こったら、世界中が“えっ!”と、思考停止になるはず。まず一斉に株が売られる。借金ができなくなったアメリカは、強制的に緊縮財政を強いられるから、その後、大不況に突入するのは間違いありません」

株式アナリストの黒岩泰氏はこう言う。
「基軸通貨国がデフォルトに陥ったことは過去、例がない。初めての経験だけに世界経済はパニックになるでしょう。恐らく、株も債券も、売れるモノはすべて売られ、現金に換金される。一番の問題は、信用できるモノがなくなることです。銀行への取り付け騒ぎや、預金封鎖が起こりかねない。リーマン・ショックの比ではない。アメリカ発の金融危機です。なかでも米国債を大量に保有している中国と日本は、米国債が暴落し、大打撃を受けるはずです」

アメリカの凋落が始まっているのは、確かだ。



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汚染水海洋投棄は最初からの既定路線

「逝きし世の面影」から、記事の一部を転載。
まあ、放出されている(おそらく、漏出ではなく、意図的放出だろう)汚染水が自然の地下水によるものか、東電による「冷却水」によるものかと言えば、管理人(宗純)氏の言うようにそれはもちろん後者だと疑うべきだろう。だが、それがどちらであっても、汚染水が海に放出され、太平洋を時々刻々と汚していること、それが取り返しのつかない危険性を持っていることは変わらない。
そもそも、原子炉やその建屋自体が放射能で汚染されているはずであり、そこに近づくのも容易ではないだろうから、ちゃんとした循環式の冷却水設備を作ることは、東電側は最初からあきらめていたのではないか。つまり、海洋汚染は既定路線だ、ということだ。
あの、ずらりと立ち並んだ汚染水タンクは、「私たちは仕事はしました」という単なるエクスキューズだろう。
これは「人類全体に対する巨大犯罪」だと私は思う。
だが、犯罪は巨大であればあるほど処罰されないものである。


(以下引用)



『本当は怖い新聞の報道』

毎日新聞10月2日『先行き見えぬ汚染水問題』では、『9月に開かれた国際原子力機関(IAEA)の会合でも、各国から「なぜ汚染水問題を放置したのか」「東電は破綻状態にあるのではないか」との懸念が相次いだ。』と書いてある。
ところが肝心の9月18日にウィーンのIAEA科学フォーラムで日本の気象庁が、『福島第1原発北側放水口からセシウム137とストロンチウム90を毎日毎日、600億ベクレルも外洋に投棄している』と報告した事実は、怖くて一行も報じない。
この根性無しのバカタレが。嘘つきのへタレである。
これでは新聞は報道機関ではなくて、『報道しない機関』だと言われても仕方が無い。
一番大事な事実を丸ごと隠して、読者を『間違い』の迷宮に誘い込もうとしているのである。
他にも2年半後の今でもメルトダウンした原子炉に冷却水を給水し続けている事実は、毎日は一応は書いているのです。
(赤旗は除く他紙は汚染水の記事内では、絶対に原子炉に冷却水を注水している事実を報じていない。)
しかし『東電は汚染水をある程度浄化し、原子炉の冷却に再利用している』『「どこからでも漏れるリスクがある」(東電幹部)』と誤魔化す。
『山側からの地下水が1日約400トン、原子炉建屋地下に入り込み、汚染水は日々量が増えている』と、あたかも毎日400トン貯まる汚染水が地下水由来であるかの如く擬装する。
報道内容が基本的にインチキなのです。

『下手糞な手品を延々と見せられる不愉快』

地下水は自然現象で事故とは無関係に昔も今も流れ続けている。ところが問題になりだしたのは2ヶ月ほどからですよ。
今年4月、地下貯水槽との大袈裟な名称の露天掘りのビニールプールからの汚染水漏洩の時は『地下水云々』は誰一人も話題にしていない。
2ヶ月前から突然、地下水が唐突に東電が大問題としだしたのです。
閉鎖系の冷却システムなら必ず自動車のラジエーターのように外部に放熱する仕組みが必須要件なのですが今の東電の汚染水浄化では何処にも存在しない。
しかも毎日冷却水を400トンも原子炉に注水している事実は何故か書かない。
日々貯まっていく汚染水の水量が400トンで、原子炉に毎日給水している冷却水も同量の400トンなら誰が考えても『汚染水=冷却水』が疑われる。
多分1000トン容量の汚染水タンクに貯まり続けているのは東電が給水して冷却水ですよ。
毎日記事では、『将来的には原子炉建屋の水を断ち、空冷の冷却に切り替える検討も必要だ。』と原子炉の冷却水が汚染水として貯まっていく現状を明確に認めているのですよ。
ところが誰にでも分かるようには絶対に書かず表現が曖昧で意味不明。真実と嘘八百の禍々しいコラボレーションの摩訶不思議な記事が出来上がっている。
真実は十分知っているのだが、『日本は恐ろしい国である』事実もまた良く知っている。
誰しも我が身が可愛いので書きたくても書け無いのです。




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日本人は金を得て、精神を失った

「晴耕雨読」から、笹田惣介氏のツィッターまとめを転載。

もちろん、ハーンの「日本の面影」は、私自身大好きな文章であるから転載するのだが、改めて読むと、今の日本は西洋文化の侵入によって精神そのものがまったく変わってしまったと思う。夏目漱石が「三四郎」の中でこれからの日本はどうなるという質問に対し、「滅びるね」と書いたのは、この西洋文化に精神が汚染された状況を意味していたのだろう。その懸念は「吾輩は猫である」にも繰り返し述べられているのだが、あの中で作者に憎まれ、攻撃されている金満家金田氏こそが、資本主義国として「発展」しつつあった日本を代表する精神であったわけだ。
なお、「日本の面影」は小泉八雲の伝記としてテレビドラマ化されたもののタイトルにもなっているが、そちらも見事な出来(脚本は山田太一だったと思う)なので、一度はご覧になることをお勧めする。ジョージ・チャキリスもなかなかの好演だし、壇ふみは、一世一代の名演である。


(以下引用)



2013/10/4


「【ラフカディオ・ハーン「日本の面影」】:笹田 惣介氏」  天皇と近代日本

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>紀瀬美香 ラフカディオ・ハーンの「日本の面影」 http://t.co/x1hPf0end8 人生の喜びは周囲の人たちの幸福にかかっており、そうであるからこそ、無私と忍耐を我々の内に培う必要があるということを、日本人ほど広く一般に理解している国民は他にあるまい。

【ラフカディオ・ハーン「日本の面影」】

日本の生活にも、短所もあれば愚劣さもある。

悪もあれば残酷さもある。

だが、よく見ていけばいくほど、その並外れた善良さ、奇跡的と思えるほどの辛抱強さ、いつも変わることのない慇懃さ、素朴な心、相手をすぐに思いやる察しの良さに目を見張るばかりだ。

> その時代は何処に?

1894年より以前の日本を描いているようです。

日本人には「古くからの質素で健全な、自然で節度ある誠実な生活様式を捨て去る危険」があると彼は忠言。

質素さを保つ限り日本は強いだろうが、贅沢な思考を取り入れたなら弱くなっていくと。

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ラフカディオ・ハーンの「日本の面影」
 ラスカディオ・ハーン氏(1850~1904) はギリシア生まれのジャーナリスト・作家で、明治23(1890))年に通信記者として来日し、明治29年に帰化して小泉八雲と名乗りました。
 そのハーン氏によって著わされた『日本の面影』
は来日後初の作品で、1894年にボストンとニューヨークで出版されました。
 以下はその『日本の面影』の抜粋です。

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 日本の生活にも、短所もあれば愚劣さもある。悪もあれば残酷さもある。だが、よく見ていけばいくほど、その並外れた善良さ、奇跡的と思えるほどの辛抱強さ、いつも変わることのない慇懃さ、素朴な心、相手をすぐに思いやる察しの良さに目を見張るばかりだ。

 田舎の人たちは外国人の私を不思議そうな目で見つめる。いろんな場所で私たちが一休みをするたびに、村の老人が私の洋服を触りに来たりするのである。老人は、謹み深く頭を下げ愛嬌のある笑みを浮べて抑えきれない好奇心を詫びながら、私の通訳に変わった質問をあれこれぶつけている。

 こんなに穏やかで優しい顔を、私はこれまで見たことがない。その顔は、彼らの魂の反映であるのだ。私はこれまで怒鳴り声をひとつも耳にしたことがないし、不親切な行為を目にしたこともないからである。

 この村落は美術の中心地から遠く離れているというのに、この宿の中には日本人の造型に対する優れた美的感覚を表してないものは何一つとしてない。花の金蒔絵が施された時代物の目を見張るような菓子器。飛び跳ねるエビが一匹小さく金であしらわれた透かしの陶器の盃。巻き上がった蓮の葉の形をした青銅製の茶托。さらに、竜と雲の模様が施された鉄瓶や、取っ手に仏陀の獅子の頭がついた真鍮の火鉢までもが私の目を楽しませてくれ、空想をも刺激してくれるのである。

 実際に今日の日本のどこかで、全く面白味のない陶器や金属製品など、どこにでもあるような醜いものを目にしたなら、その嫌悪感を催させるものは、まず外国の影響を受けて作られたと思って間違いない。

 これまで立ち寄った小さな田舎の村々と変わらず、ここの村の人たちも私に実に親切にしてくれた。これほどの親切や好意は想像もできないし、言葉にもできないほどである。それは、他の国ではまず味わえないだろうし、日本国内でも奥地でしか味わえないものである。彼らの素朴な礼儀正しさは、決してわざとらしいものではない。彼らの善意は全く意識したものではない。そのどちらも心から素直に溢れ出てきたものなのである。

 この国の人はいつの時代も、面白いものを作ったり探したりして過ごしてきた。ものを見て心を楽しませることは、赤ん坊が好奇心に満ちた目を見開いて生まれたときから、日本人の人生の目的であるようだ。その顔にも、辛抱強く何かを期待しているような、何ともいえない表情が浮かんでいる。何か面白いものを待ち受けている雰囲気が顔からにじみ出ている。もし面白いものが現れてこないなら、それを見つける旅に自分の方から出かけてゆくのである。

 日本人は、野蛮な西洋人がするように、花先だけを乱暴に切り取って意味のない色の塊を作り上げたりはしない。日本人はそんな無粋なことをするには、自然を愛しすぎているといえる。

 日本の古い庭園がどのようなものかを知った後では、イギリスの豪華な庭を思い出すたびに、一体どれだけの富を費やしてわざわざ自然を壊し、不調和なものを造って何を残そうとしているのか、そんなことも分からずにただ富を誇示しているだけではないかと思われたのである。

 私が思うに、日本の生徒の平均的な図画の才能は、西洋の生徒より少なくとも五十パーセントは上回っている。この民族の精神は、本来が芸術的なのだ。

 神道は西洋科学を快く受け入れるが、その一方で、西洋の宗教にとってはどうしてもつき崩せない牙城でもある。異邦人がどんなにがんばったところで、しょせんは磁力のように不可思議で、空気のように捕えることのできない神道という存在に舌を巻くしかないのだ。

 日本がキリスト教に改宗するなら、道徳やその他の面で得るものは何もないが、失うものは多いといわねばならない。これは公平に日本を観察してきた多くの見識者の声であるが、私もそう信じて疑わない。

 日本人のように幸せに生きていくための秘訣を十分に心得ている人々は、他の文明国にはいない。人生の喜びは周囲の人たちの幸福にかかっており、そうであるからこそ、無私と忍耐を我々の内に培う必要があるということを、日本人ほど広く一般に理解している国民は他にあるまい。




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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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