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地方主権社会?

「本音言いまっせー!」というブログから転載。「孫埼亨の視点」とあるから、孫埼亨の文章を紹介したものだろう。
私は実は孫埼亨をそれほど高くは評価していない。彼のベストセラー「戦後史の正体」(だったか?)の内容は、ネット世界では常識にすぎないものであり、それを政治の世界では或る程度の地位のある知識人が一般人に向けて書いたところに意義があったということだ。この書があれほど大きな驚きで世間に迎えられたことの方が、ネット知識人にはむしろ驚きだろう。参考までに、私がネットに最初に触れた頃に感銘を受けた、或る人物による「日本戦後史略史」的な文章をこの記事に続けて転載する。(多分、明日になる。うまく転載できるようなら、彼の文章をシリーズで紹介していきたい。)その文章は今から10年以上も前のものだが、孫埼の「戦後史の正体」と比べて少しも見劣りするものではなく、むしろ短い文章の中に日本戦後史の正体を明瞭に描き出した名文章であると思う。筆者は白石隆というが、同名の政治学者ではなく、山口県に住む市井の中小企業経営者のようである。

さて、私が孫埼亨を評価するのは、彼がいわば「日本属国論」を堂々と出版したという点にある。これが副島あたりなら、「際物著作家」「自称政治学者」の書いたもの、ということでまったく注目されないだろうが(私は副島の功績は認めている。ここに書いたのは副島への「世間の評価」を私が推測したものだ。)、まがりなりにも実際の政治の世界に身を置いた者が書いたという点で孫埼の書は世間を瞠目させたのである。(「瞠目」程度の熟語がワードでは出てこない! これでは日本人の漢字知識は劣化する一方だろう。)
その意味で孫埼の功績は大きいが、彼の知識や分析力自体はべつに高いものではない、と私は見ているわけだ。
前置きが長くなったが、私が下の文章を転載したのは


「小さな中央政府・国会と、大きな権限をもった効率的な地方政府による「地方分権・地域主権国家」が実現し、

技術創造型のベンチャー企業をはじめ「ものづくりの知恵」を蓄えた中小企業経営者や自立的農業者、それにNPOや協同組合などの市民セクターが生き生きと活動する「共生型・資源循環型の市場経済」が発展して、持続可能な成長とそのもとでの安定した雇用が可能になっているだろう。」

という部分に非常に引っ掛かるものを感じたからだ。
「地方分権」「地域主権社会」というものは、はたしてそのような天国になるのだろうか。いったいこのような楽観的な予測が可能な、どんな根拠があるというのだろうか。
孫埼の主張は、見方を変えれば「国家主権喪失」肯定論、「グローバル社会」肯定論ではないだろうか。地域主権とは何か。はたしてそれは国家主権の喪失を補うだけの機能を持ちうるだろうか。それとも、単に新自由主義的グローバリズムの下部組織にしかならないという可能性は無いのか。私はむしろ後者である可能性が高いと思う。
確かに官僚支配国家の腐敗は極度に達している。だが、それは中央集権国家であるからだろうか。地方主権国家になれば官僚支配が無くなるというどんな根拠があるのか。
何か新しい国家システムを提示するなら、単なるお題目ではなく、具体的な見取り図と思想基盤を提示するべきだろう。それがなければ、「現政権(独裁者etc)を倒せば地上の天国が来る」と信じて人形使いに操られる未開国の国民と同じことである。
もちろん、下の文章に続けて、「地方主権国家」の詳細な内容や理論的根拠が書かれているのかもしれないので、これはただの疑惑を述べただけである。まあ、私は幾つかの会社で会社員勤めをしていた頃に、いろんな「社内改革」が常に社員の労働強化にしかならなかったという経験を積んでいるので、「改革」というものには概して疑い深いのである。耶律楚材の「一利を興すは一害を除くに如かず」は政治や組織における最高の金言だと私は考えているが、たいていの場合、「一利を興す」提言は、「提案者にとっての」一利であるのが後になると分かるものなのである。もちろん、ただ思慮が浅いために、一利と思うことがその裏に多大な害悪を潜ませていることに気づいていないという場合も多い。孫埼氏の「地方主権論」は、その類だろうと私は思っている。これは橋下の「道州制」と同じく、「国家解体思想」であって、「国家再生思想」としては問題の多い思想ではないだろうか。


(以下引用)


明治国家以来の、欧米に追いつき追いこせという単線的な目標に人々を駆り立ててきた、官僚主導による「強制と保護の上からの民主主義」と、そのための中央集権・垂直統合型の「国家中心社会」システムは、すでに歴史的役割を終えた。

 これに代わって、市民主体による「自立と共生の下からの民主主義」と、そのための多極分散・水平協働型の「市民中心社会」を築き上げなければならない。 

いま必要なことは、すでに人口の7割を超えた戦後世代を中心とする市民のもつ創造的なエネルギーを思い切って解き放ち、その問題意識や関心に応じて地域・全国・世界の各レベルの政策決定に参画しながら実行を監視し保障していくような、地球市民的な意識と行動のスタイルをひろげていくことである。

小さな中央政府・国会と、大きな権限をもった効率的な地方政府による「地方分権・地域主権国家」が実現し、

技術創造型のベンチャー企業をはじめ「ものづくりの知恵」を蓄えた中小企業経営者や自立的農業者、それにNPOや協同組合などの市民セクターが生き生きと活動する「共生型・資源循環型の市場経済」が発展して、持続可能な成長とそのもとでの安定した雇用が可能になっているだろう。




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高血圧と食塩

「異端医師の独り言」というブログから記事の一部を備忘的に転載。
記事全体は、食塩は高血圧と(基本的に)無関係だ、という内容だが、もちろん、広い意味では、食塩摂取量は血圧と関係するだろう。しかし、血圧のメカニズムは単純に食塩摂取量だけに還元できるものではない、とされるようだ。そして食塩悪玉説の論拠(実験データの正当性など)は驚くほど薄弱なようなのである。
下記記事にあるヤモマモ族は食塩摂取量が少なく、高血圧は殆ど無い種族だが、実は彼らの生活は食塩摂取が少ないだけではなく、「摂取カロリーも少なく;果物、野菜、そして乳製品の摂取量が多く;より痩せていて、活動的で;アルコール摂取量は少なく;そして工業化されていない。」というものだ。こうした生活が高血圧になりにくい生活であることは、おそらく誰でも予想できるだろう。つまり、高血圧になりたくなければ、あるいは高血圧体質を改善したければ、「摂取カロリーを減らし、体重を落とし、活動し、アルコール摂取量を減らす」のがいい、ということである。
それは最後の「アルコール」を除いては、私の現在の生活である。(アルコールにしても、若いころに比べれば、まるで飲んでいない、という程度の摂取量なのだが。)とは言え、高齢になるにしたがって血圧は上がるのが普通のようだから、上に書いたような健康的生活をしていても高血圧になる可能性はある。私の場合は既に高血圧だと判定されているのだが、なるべく降圧剤を飲まないで、医者にもかからずに自分で血圧操作をしようと努力しているわけだ。それは、高血圧治療が医者の安易な金儲け手段になっているということへの反抗である。大きく言えば、我が身を使っての人体実験をして、「降圧剤からの脱出」を試みているわけだが、今のところ完全脱出はなかなか難しい、という感じだ。
かつての体重72キロを、現在62キロまで減らしたが(身長は176ほどある)この体重だと上半身などまるで骸骨である。それでいて血圧は「高め安定」なので、今後、どうしたものか思案中だ。まあ、前に書いたように上が160、下が95までは「高血圧ではない」という方針でいけば問題はないのだが、血圧が高い時に頭痛などすると、脳卒中などの不安が頭をよぎったりする。まあ、脳卒中で即死すればむしろ望ましい死だが、半身不随で、寝た切り、要介護となるのは、御免蒙りたいので、仕方なしに数週間に一度くらいは降圧剤を飲んだりしている。なかなか毅然として「常識への反抗」をするのは難しい。(笑)


(以下引用)


初期の論争では、食塩の有害性を示す殆どの証拠は「生態調査」として知られる疫学調査によりもたらされた。それは先住民族、例えばブラジルのヤモマモ族の食塩摂取量と血圧を調査し、工業圏のそれと比べる。先住民の食塩摂取量は 1g以下で、高血圧や心臓病は殆どない。一方、工業圏、例えば北部日本の住民は一日に 20~30g、世界で最も多量の食塩を摂り、脳卒中の発症率は世界一である。このような発見は移住調査で補強された、すなわち、工業圏に移住した先住民族を追跡すると、食塩摂取量が多くなり高血圧症が増えた。
 これらの発見から直感的ダーウィ型進化論が提唱された:人類は食塩が少ない環境下で進化してきたので食塩を保持できる固体が生き延び、この形質は食塩が豊富な現在まで受け継がれた。この論法に立つと、最適な食塩摂取量は数g、原始社会のそれで、工業圏の住民は食塩を過剰に摂取するため心臓病と卒中が多いことになる。
 このデータと仮説の積み重ねの落穴は、データ全体の半分しか含めていないことである。他の半分、特に集団内調査(intrapopulation studies)と呼ばれる調査は食塩-高血圧説を支持しない。集団内調査では、ある集団、例えばシカゴに住む男性の食塩摂取量と血圧を比較した、そして食塩摂取量と血圧は全く相関がなかった。1980年、国立統計センターが 20,000人を対象とした集団内調査でも関連を認めなかった。
 しかしながら、いずれの調査法をもっても決定的な答えを得られなかった。生態調査は、科学的な研究法とは言えず、現在はあまり用いられない。この調査法の致命的欠点は、結果に影響を与える変数の数が集団により異なるのに、結果を一つの変数で説明することである。例えば、食塩摂取量の少ない集団は、摂取カロリーも少なく;果物、野菜、そして乳製品の摂取量が多く;より痩せていて、活動的で;アルコール摂取量は少なく;そして工業化されていない。これら一つ、あるいは幾つかの組み合わせが血圧を低下させる。先住民族は感染症や外傷で若くして死ぬ傾向があるが、工業圏の住民は心臓病にかかるほど長生きすると Epsteinは言及する。





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特殊B層の自覚

朗報である。推奨中止の理由は副作用の事例が多発している事にあるが、ネット上での子宮頸がんワクチンへの批判も中止理由の一つにはなっているかと思う。これをきっかけに、医療専門家もWHOなどの権威を盲信し、盲従するのではなく、自分の判断で行動するようになってほしいものである。

専門家なるものも、ある意味では官僚と同様、「教科書」だけを頭に詰め込んだ「特殊B層」(知識層に属するB層を私が今命名したw)にすぎないことを自覚するべきだろう。もちろん、医療界だけではなく、科学界、法曹界、教育界その他、権威的な分野はたいてい「昔からの定説」「今支配的な学説」「古株の重鎮の言動」などで支配されていると私は推測している。つまり、「自分の頭で考える人間」は専門家ほど少ない、と私は思っている。こうした人間を「特殊B層」と私は言っているのである。
一番の問題は、彼らが自分をB層だとまったく考えていないことだろう。彼らは自分の知的レベルに自信があるから、自分が間違っている時でも、それが分からない。そして彼らが社会をリードするから、社会はいつまでも誤った方向に進む。戦後68年間の日本、いや、明治維新以降の日本は、彼ら特殊B層が作った社会だと言っていい。それは3.11という歴史的災害や2009年の民主党革命によっても変わらなかったのだ。
もちろん、専門家のすべてがそうなのではないのだが、マス(塊)としての特殊B層は、それほど頭がいいとは私には思えない。東大を一番で出たと自称する片山さつきなどの程度の低さを見れば、そう思いたくなるのも無理はないだろう。いや、東大批判ではなく、本題に戻ろう。医学関係や科学関係でさまざまな奇妙な「定説」や無根拠な慣習がはびこる様(そしてそれが世間に流す害悪)を見れば、専門家の人々には「もう少し広い視野と誠実さを持て」、と言いたくなる。ソクラテスの「無知の知」ではないが、何より、「自分はそれほど頭が良くない」という自覚を持つことが一番大事なのではないだろうか。謙虚さというものや、自分は学ぶべきだという自覚は、幾つになっても、どんな地位にあっても必要なことだと思う。


(以下引用)


子宮頸がんワクチン、検討会「一時的に接種推奨控える」
朝日新聞デジタル 6月14日(金)19時29分配信

子宮頸(けい)がんワクチンの勧奨見合わせを受け、厚生労働省が医療機関向けに作成したリーフレット
 【森本未紀】子宮頸(けい)がんワクチンの接種後に長期的な痛みやしびれを訴える人が相次いでいるため、厚生労働省の検討会は14日、一時的に接種の推奨を控えるとの意見をまとめた。これを受け、厚労省は自治体に通知を出す。定期接種は中止しないものの、自治体に接種対象者に案内を出さないよう求める。

 定期接種のワクチンで推奨を控えるのは異例。接種対象者は希望すれば、これまでどおり無料で受けられるが、医療機関は接種者に対し、推奨していないことを説明する。

 検討会では、ワクチン接種後に体に痛みが出るなどの健康被害43例について議論した。委員からは「患者に何が起きたのか調査が必要」との声が相次いだ。同省は秋以降、16の大学病院で、痛みなどの症状と予防接種との因果関係の有無を調べ、積極的な接種を推奨すべきか結論を出す。

 検討会の桃井真里子座長は「中止ではないので、打たないとの判断もできるし、打ちたい人は今まで通り打てる。ワクチン自体の安全性に大きな問題があるということではない」と話した。

 このワクチンは、4月から小学6年~高校1年の女子を対象に原則無料で受けられる定期接種になっている。ごく一部で重い副作用も報告されている。副作用が出た場合は、予防接種法に基づき、国が因果関係を認定すれば市町村から医療費などが給付される。
朝日新聞社




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ヤギは日本列島を避けて東に消えた

「in deep」から記事の前半だけ転載。後半が本題のようだが、前半だけでお腹一杯、という感じなので後半はまだ読んでいない。(なお、「in deep」は、「 in darkness」すなわち現在の「 darkness」とはまったく別ブログで、残酷写真が冒頭に載っているのは後者である。まあ、どちらも「in」で始まり「d」が続くという似た言葉だから、私も最初は戸惑ったのだが。「in deep」は宇宙的思考のブログとでも言ったらいいだろうか。まったく「dark」な感じは無い。もっとも、この宇宙全体の変化によっては地球自体の消滅もあるわけで、それを気にし出したら心も暗くはなるだろうが。)
引用部分前半の「日本列島の水不足」は、今年の夏以降に深刻化する可能性がある。本当に、歴史的な「カラ梅雨」になってしまうのではないだろうか。現段階でダムの貯水率が「2%」! 「20%」ではなく「2%」である。そういうダムもあるのである。政府は今からそういう水不足に備える必要があるはずだ。水道民営化などと馬鹿なことを言っている場合ではない。
引用記事後半は、「悪魔」の主な性質が「分かりにくさ」である、という、私にとって新しい知見が書かれており、備忘的に保存する。確かに、我々は得体の知れない存在に恐怖と不安を感じる。ほとんどの異邦人迫害はそういう「自分と違うもの」すなわち「自分の理解を超えているもの」への恐怖や不安から起こっている。
引用記事が長いので、詳しい考察はいずれまた、としておく。


(以下引用)





2013年06月13日


地獄の夏の意味: 消滅しつつある太陽黒点の中で恵みの雨だったはずの「山羊」は日本列島をスルーして






▲ 現在の太陽黒点の様子。もはや太陽活動最大期に向かう太陽の黒点数ではなくなっています。



▲ 最近の黒点数の減り方。 NICT 太陽黒点情報 より。

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ほとんど水の恩恵をもたらさなかった台風3号 ヤギ


昨日、知り合いの方からメールをいただきました。
農業をされている方です。

関東より西にあたる地域の方なんですが、水不足は大変なもののようです。

メールの中には、




隣町では、農業用水の井戸が枯れてしまい、ポンプアップできないために、田んぼがひび割れているそうです。このままだと雨乞いしてもらわないとダメかなあと近所の皆さんも真剣に話しています。

こんな年は初めてだと年配者が嘆いています。




など、他にもいくつかの深刻な様相が書かれていました。

先日の「西日本に覆い被さる「龍の顔」を見て思い出す日本で最強の火山:薩摩硫黄島」という記事では、台風3号の水の被害を心配していたりもしていたのですが、予測はさらに裏切られ、この台風は、ほぼ完全に日本列島をスルーしていきました。

私の住む関東あたりでは多少の雨は降っていますが、しかし、この2日間ほどの雲の動きを見ていましても、水不足が大きく解消した場所はほとんどないような感じに思えます。

Google のニュース欄などで「水不足」で検索しますと、下のように、日本列島の非常に多くの地域で、水不足が深刻化している報道がなされていることがわかります。





ダムの貯水率も、国土交通省のデータを見ると、貯水率が 50パーセント以下のダムがかなり増えていることがわかります。

下の図は、全国ダム貯水率マップというサイトのものですが、縮小していて、わかりにくいかもしれないですけれど、「赤」の丸のダムが貯水率 50パーセントを切っているダムです。




上のサイトでは、地区別に詳しく見られますので、気になる方はご覧下さい。


しかし、実はこの「貯水率の危機」というのは、私の最も身近なダムで顕著に起きていることでもあるようなんです。

私の住んでいるあたりの水源について詳細についてはわからないですが、少なくとも私の住んでいる場所から近い水源のひとつに「秩父」というところがあります。そして、下は、先日の NHK のニュース。



▲ NHK より。


「貯水率2パーセントって何じゃい!」とは思いましたが、まあしかし、実際そのようなことになっているようですので、2パーセントは2パーセントのようです。数字上では「枯渇」に近く見えるのですが、記事によりますと、「仮に貯水率が0%になってもダムの湖底には一定の水が残るため、現在も放流を続けていて田植えなどへの影響はない」というようなことが書かれてありましたが、しかし、心許ない数値ではあります。

いずれにしても、台風3号は、これらの水不足を多少解消していってくれるのではないかと思っていたわけですけれど、今のところは、どうやらあまり貯水率には影響しないようです。



ヤギの由来

ところで、この台風3号のアジア名は「Yagi (ヤギ)」というものなのですが、先日の記事では、「この台風3号の英語名は YAGI (ヤギ)ですが、意味はわかりません」と書いたのですが、意味がわかりました。

ヤギは山羊でありました。
つまり、日本語です。

台風は、日本では仮面ライダーのように「1号」、「2号」というような番号で管理されますが、ハリケーンを含めて海外の多くでは台風には名前がつけられます。台風にも、日本名の「台風3号」というような数字以外に、アジア名が英語でつきます。

その由来が、台風 - Wikipediaに説明されていました。




アジア名

2000年からは台風の国際的な呼称としてアジア名が使用されている。アジア名は、米国とアジア各国で構成された台風委員会によって定められたもので、国外では広く使用されている。

アジア名は全部で 140個あり、 140番目の「サオラー」まで使用されると最初の「ダムレイ」に戻るループ。名称の順番は、 2012年現在 3周目に入っている。




ということで、140個の台風の名前が決められているということのようです。

Yagi は 19番目にあります。




つまり、次に発生する台風は「20番目」のアジア名が使用されるということで、次の台風4号のアジア名は 20番目の「リーピ」で、台風5号は、「バビンカ」という名前となるようです。

日本語がつけられた台風のアジア名としては、他に、

5 テンビン
33 ウサギ
47 カジキ
61 カンムリ
75 クジラ
89 コップ
90 コンパス
117 トカゲ

などがあるようです。

89など、「台風コップかよ!」と思わず呟いてしまいましたが、今回の台風が「ヤギ」だったので、星座とかと関係しているのかなとか思いましたけれど、特に関連性はないようです。


ところで、この「山羊」。


私は少年の頃、タロットなどが好きだったこともあったのですが、山羊は西洋では、「悪魔」をあらわすことが多いです。タロットの絵柄のデザインにはいろいろとありますので、ここには載せないですが、タロットの「悪魔」というカードにも山羊の姿の悪魔が描かれることが多いです。

それとタロットではなくとも、五芒星を逆にした「逆五芒星」という形の中に山羊を描く構図もオカルトではよく見られます。



▲ こういうように悪魔的なイメージのロゴとして使われたりします。


ただ、「悪魔」というとイヤなイメージばかりが先行するかと思いますが、少なくともタロットにおいては、その解釈は多様で、「堕落と覚醒の間を漂う」というような意味としてのカードという感じもします。

ふと思って、悪魔 (タロット) - Wikipedia を見てみましたら、その途中に下のような記述がありました。




「悪魔」が最も強調している象徴は「訳がわからない」である。このようにちぐはぐな象徴を一体の像に集約することは「混乱」や「葛藤」といった心理的錯乱状態を示し、「悪魔」を滅亡や破壊へと誘う恐ろしい存在として扱っていると解釈される。

(中略)

一方で、「悪魔」を「救世主」と見ることもできる。悪魔は創世記においてイヴをそそのかし知恵の実を食させたが、見方を変えれば(逆位置)、悪魔の意思がどうであれ、人間にとっては科学を発展させ地球上に種を広げる良い結果をもたらしたといえる。

これは「意図の有る無しに関わらず、当人の望む望まぬに関わらず、結果的に起こる奇跡」、即ちトリックスターを意味する。





今回の台風3号の「ヤギ」も確かに訳がわからないまま消えていこうとしていますけれど、当人の望む望まぬに関わらず、結果的に起こる奇跡というものが、何かあればいいのですけれど。










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それは遺憾

私の最愛のサイトの一つであった「ボーガス・ニュース」が1年の休みからいつの間にか復活していたが、また休載し始めたようだ。なかなか完全復活とはいかないようだ。
4月5月の二か月ほどの間の記事をおいおい読んでいくつもりだが、とりあえず、ネーミングが秀逸な、下の記事でも紹介しておく。
世界遺産ならぬ「世界遺憾」だそうで、失言よりもその存在自体が遺憾な政治家や官僚や経団連を「世界遺憾」に指定して、精神病院に強制入院させた方がいい、と私は思う。そんなことを書いていると私自身、「……おや、誰か来たようだ。」となるか。(笑)


(以下引用)


2013
05/04 17:30
日本政治家の「失言」、世界遺憾に登録へ──富士山とダブル受賞 社会面




ザ・世界遺憾

富士山が世界文化遺産に登録される見通しであることが明らかになったばかりだが、同時に日本の政治家の「失言」も世界遺憾として登録されることが文化庁の発表でわかった。世界文化遺産の登録総数はすでにかなりの数にのぼっているが、世界遺憾に登録されるのは国際的にみてもきわめて異例。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が1日までに勧告決議をしたもので、今年6月にも正式登録される見込み。日本の政治家の失言が世界遺憾に認められたポイントは、主に「引き際がわからない」「失言の上塗りになるような言動をする」「外遊先のようなアウェーでも失言する」という三点で、他国に類を見ないことが「誠に遺憾である」として認定されたもの。
今後、日本には世界遺憾の保有国として失言の保全などが義務づけられる。このため、文化庁では「神の国発言」で知られる森元総理を首班としたスペシャルタスクフォースを結成。政治家の失言を「生産」「記録」「再生産」の3ステップに分けて、いずれの段階でも活発な遺憾の意を表明できるよう環境構築していく方針だ。
最近の失言生産者・猪瀬都知事のコメント:
世界遺憾への登録はすばらしいことで、今回のことで誰が味方で誰が敵かわかった






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良寛「地震の後の作」

「阿修羅」に珍しい投稿があったので、転載し、私自身の訳文を付けておく。
良寛による「地震後の作」という漢詩らしい。まるで3.11後の日本を予見したかのような作品で、興味深い。

(以下引用、および追加現代語訳)注は夢人による。


日日日又日日
日日夜夜寒裂肌
漫天黒雲日色薄
匝地狂風巻雪飛
悪浪蹴天魚竜漂
墻壁相打蒼生哀
四十年来一回首
世移軽靡信如馳
況怙太平人心弛
邪魔結党競乗之
恩義頓亡滅
忠厚更無知
論利争毫末
語道徹骨痴
慢己欺人弥好手
土上加泥無了期
大地茫茫皆如斯
我独鬱陶訴阿誰
凡物自微至顕亦尋常
這回災禍尚似遅
星辰失度何能知
歳序無節己多時
若得此意須自省
何必怨人咎天效女児


日々(ニチニチ)日々 又日々            毎日毎日、また毎日
日々夜々(ヤヤ) 寒さ肌(ハダエ)を裂く       毎日毎晩、寒さが肌に沁みる

(予が性 寒さを怖る、因って以て発端とす)   (私は寒さが苦手なので、これを詩の
                       書き出しとする)
漫天の黒雲 日色薄く             空いっぱいの黒雲、日の光は薄く
匝地(ソウチ)の狂風 雪を巻いて飛ぶ        狂騒の大地の狂風は雪を巻いて飛ぶ
悪浪(アクロウ)天を蹴って 魚竜死し        大波が天まで逆巻き昇り、魚も竜も死に
墻壁(ショウヘキ)相打って 蒼生(ソウセイ)悲しむ     家々の壁はぶつかりあい、民草は悲しむ

四十年来 一たび首を廻らせば         自分が生きてきた四十年を振り返れば
世の軽靡(ケイビ)に移ること 信(マコト)に馳するが若し 人心の軽薄に移るは駆けるかのよう

況(イワ)んや 太平を怙(タノシ)んで人心弛(ユル)み   まして大平の世を楽しんで人心は緩み
邪魔の党を結んで 競って之に乗ずるをや   姦悪は徒党を組んで勢いに乗じている

恩義 頓(トミ)に亡滅(ボウメツ)し          恩義の心は滅亡し
忠厚 更に知る無し              忠厚の気風は知る人もいない

利を論ずれば 毫末(ゴウマツ)を争ひ        利を論じれば僅かな利益を争い
道を語るを 徹骨(テッコツ)の痴(チ)とす       道を語る者がいれば笑い物にする

己に慢り人を慢るを好手とし          己を誇り、人を欺くをうまい手だとし
慢上慢を加えて已む時無し           自惚れに自惚れを加えて止む時が無い

大地茫々 皆是(カク)の如し           大地は茫々としてみなこの通りだ
我独り惆悵して 其れ誰にか訴えん       私ひとり悲しんで 誰に訴えるのだ

凡そ物は微より顕に至ること固より其の勢い   およそ物事は微かから顕かへと移る
今日の災禍は猶遅きを怪しむ          今日のこの災厄は遅すぎたほどだ

語を寄す諸人能く信受せよ           さて皆さん、よく聞いておくれ
何ぞ必ずしも驟かに人を怨み天を咎めて 女児に效(ナラ)わん  人を恨み、天を恨むなどと
                          子供のようなことはするまいぞ

          沙門良寛書/地震後作


(注)
*「己に慢り人を慢るを好手とし」→「人を慢る」ではなく、「人を欺く」である。
*原詩と書き下し文にはかなり違いがあるが、主として書き下し文に従って訳した

*編集画面と掲載画面がまったく違うので(困ったものだ!)見づらいが、訳文は赤字で書いてあるので、読めないことはないだろう。



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ベクレったりセシったり

「阿修羅」や「東海アマ」にも転載されていたが、元々のツィッター上のやりとりの方が分かりやすいかと思うので、そちらを転載する。「RYOEN」という人が最初にツィートしたらしい。
参考までに言えば、私は魚は全部放射能汚染されていると思ってはいるが、食べます。もう年だから、この世にあまり未練は無いので。(できれば、福島近辺産の魚介類は、もっと値段が安くなってほしいのだが。w)若い人はもはや魚は食べないほうがいいだろう。海藻類もダメかもしれない。貝類は最悪だろう。まあ、もともと日本近海の多くの場所で原発廃水が流されてはいたのだが。



(以下引用)


Ryoen‏@Ryochandan
スーパーの鮮魚コーナーの所で、千葉沖産のカツオの試食があったんだけど、通りすがりのギャルが「こんなベクレってる刺身食うとかマジありえないんだけど~!ヤバくね?」とか言って去って行った。試食してた人が気まずそうにしてた。



2013年6月10日 - 21:05



だがし 脱原発に1票+1匹‏@tar3oakwood15時間
豪快(爆笑)“@Ryochandan: スーパーの鮮魚コーナーの所で、千葉沖産のカツオの試食があったんだけど、通りすがりのギャルが「こんなベクレってる刺身食うとかマジありえないんだけど~!ヤバくね?」とか言って去って行った。試食してた人が気まずそうにしてた。”



daddy‏@daddysirart15時間
@Ryochandan @tar3oakwood 「ベクレってる刺身」かぁ〜、なるほどねぇ〜・・・!
ギャルたちは何でもウマいこと表現するもんだわ!!
それに意識だって、けっこう高い!!!



だがし 脱原発に1票+1匹‏@tar3oakwood15時間
@daddysirart ですねぇwww試食する方も気まずくなるくらいなら最初っから食うなってwww Ryoenさん、ぐっじょ! @Ryochandan



小雪(ほんとのしあわせってなんだろう)‏@koyuki111415時間
@Ryochandan そのギャルさんかっこいい!




daddy‏@daddysirart14時間
@tar3oakwood @Ryochandan ギャル語の会話なんて、ほとんど意味不明で聞き耳立てるキモチもなかったけど、案外、面白いこと言ってんのね。
「ベクレってる」って、じつにニュアンスが伝わるわぁ〜。
流行させても、いいくらい・・・・(笑)



僕ドザエモン左側‏@bc5b47d14時間
@Ryochandan 彼女等は何を基準に話てたのだらう(・。・? ソノ勝浦の近くに避難してきとるんやけど(ー.ー;)





Ryoen‏@Ryochandan14時間
@daddysirart @tar3oakwood @koyuki1114 私も個人的にベクレってるって言葉は使っていたんですけど、案外使ってる人多いのかな?とw
そのギャルは母親と2人で来てたみたいでしたけど、母親は鮮魚コーナーを完全にスルーして歩いて行きましたw



Ryoen‏@Ryochandan14時間
@bc5b47d 市場に出回っていても多少なりとも汚染されている訳ですし、そういった基準で過敏になっているのかもしれないですね。お年寄りぐらいでしたよ、刺身をカゴに入れて買っていったのは。




小雪(ほんとのしあわせってなんだろう)‏@koyuki111414時間
@Ryochandan @daddysirart @tar3oakwood わたしもベクレってるよく使ってます。ベクレることを気にしていないひとに通じるのかな?浸透してるのかな?w




Ryoen‏@Ryochandan14時間
@koyuki1114 @daddysirart @tar3oakwood 「ベクレってる」をお使いの方がここにもww気にしてない人には「???」でしょうねww




だがし 脱原発に1票+1匹‏@tar3oakwood13時間
@Ryochandan @koyuki1114 @daddysirart 日常的には使ってなくても気にはしてるんじゃないでしょかね?なんせ気まずくなるくらいですからwww日本人お得意の同調圧力ですね。そんな中で堂々とベクレてるって言えるギャルとそのお母さんに敬礼( ̄^ ̄)ゞ




だがし 脱原発に1票+1匹‏@tar3oakwood13時間
@Ryochandan @daddysirart @koyuki1114 素敵なお母様♪




daddy‏@daddysirart12時間
@Ryochandan @tar3oakwood @koyuki1114 「ベクレってる」って、若い人の間ではそんなポピュラーな言葉として定着していたんですね!
おもわず、Ryoenさんのプロフィールを覗きに行っちゃいました。(笑)
フォローさせていただきますね。





Miyupika‏@Miyupika12時間
@koyuki1114 @Ryochandan @daddysirart @tar3oakwood 「ベクレてる」とか「セシってる」とか使います。




だがし 脱原発に1票+1匹‏@tar3oakwood11時間
@Miyupika 「セシってる」は初耳です(笑) @koyuki1114 @Ryochandan @daddysirart




daddy‏@daddysirart11時間
@tar3oakwood @Miyupika @koyuki1114 @Ryochandan 「セシってる」っていうのも、とってもニュアンスが判り易いですね。
たとえば、どんな場面で飛び出してくるんだろう「セシってる」の方は・・・・?




小雪(ほんとのしあわせってなんだろう)‏@koyuki111411時間
@daddysirart @tar3oakwood @Miyupika @Ryochandan セシってるは使ったことないけどおせち料理をおセシ料理と言っちゃってる。







Ryoen‏@Ryochandan10時間
@daddysirart @tar3oakwood @Miyupika @koyuki1114 セシってるは使った事無かったですねw使ってみますwww






(付録「カレイドスコープ」より転載。)*後半略。赤字部分は夢人による強調。




ネット検閲と言論統制
再稼動強行のために「情報統制」するNWO・自民党





自民党に政権交代したとたん、昨年の夏に行われた「将来の原発比率をどうするか」について、国民から広くパブリック・コメントを募集した「2030年 エネルギー環境に関する選択肢」調査の重要な部分が閲覧ができなくなっていたことがわかりました。
予想していた通り、自民党による凄まじい国民への情報統制が、すでに始まっているのです。


自民党独裁政権による「再稼動シナリオ」を強行するため、新安全基準案について国民的議論を封じ込める動き

安倍政権は、将来の原発比率をどうするか、昨年の夏に政府が実施した意見聴取会の議事録や、意見公募(パブリックコメント)に寄せられた約9万件の意見の全文など、「国民的議論」の具体的なやりとりが掲載されていたホームページの閲覧ができない状態にしてしまいました。

原発再稼動に反対する国民は、「黙っておれ!」ということです。
ここまで凄まじい「独裁」とは、まったく恐れいる。

エネ比率公募意見9万件 政権交代後閲覧できず
(東京新聞 6月8日)

将来の原発比率をどうするか、昨夏に政府が実施した「国民的議論」の具体的なやりとりが、ホームページ(HP)で閲覧できない状態になっている。

議論に参加した一般市民や有識者からは、大多数が脱原発を訴えた国民の声を軽んじているのではないかと、疑念がわき起こっている。 (小野沢健太)

閲覧できなくなったのは、国民的議論の特設サイトに掲載されていた意見聴取会の議事録や、意見公募(パブリックコメント)に寄せられた約九万件の意見の全文など。

内閣官房のHPには、どんな意見が多かったかなど国民的議論の結果をまとめた文書は残っている。

しかし、一般の人たちが原発とどう向き合うのか述べた内容や、電力会社の幹部が原発は必要とする会社の考えを発表し、会場が紛糾した様子などを記録した生のやりとりは確認できなくなった。

政権交代により、「国民的議論」を担当していた国家戦略室が廃止され、戦略室のHPも閉鎖された。

内閣官房の担当者は「技術上の問題で特設サイトの内容が内閣 官房のページに移せなかった。
現在作業を進めており、今後掲載する」と説明。閲覧できなくなって二ヵ月がたつが、再掲載の時期はいまだにはっきりしない。

国民的議論の検証会合で、委員を務めた大阪大の小林伝司教授は、
「現政権にとって(議論の結果が)意に沿わないものであったとしても、国家が行った議論の結果にアクセスできないままにさせていることは、野蛮としか言いようがない」と、国の姿勢を厳しく批判した。

昨年八月に福島市で開かれた意見聴取会で、脱原発への思いを述べた同市の会社員遠藤義人さん(50)は「国は原発の再稼働に積極的で、被災者の声に耳を傾けようともしない。私たちの発言がなかったことになり、福島が切り捨てられていくようで非常に残念」と話した。

<国民的議論> 2030年の段階で発電量に占める原発の割合はどの程度がいいかについて、政府は(1)0%(脱原発)(2)15%(3)20~25%- の3案を提示。昨夏、全国11会場で意見聴取会を開き、発表者の7割が0%を求めた。意見公募には約9万件が寄せられ、9割近くが0%案を支持。民主党政 権は「30年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する」とするエネルギー戦略をまとめた。



(以下略)























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