忍者ブログ

「ぜい、ぜい、ぜい、……」とあえぐ声が……

「東海アマ」ツィッターでリツィートされていたものを転載。
スーパーに貼られていたらしい。小学低学年の習字で「ぜい(一年)」「のうぜい(二年)」「ぜい金(三年)」(「かん納(四年)」というのもある。)と書かせるその洗脳教育が恐ろしい。さらに、それをスーパーに展示させる連中の神経が恐ろしい。
これを見た主婦たち、客たちはどんな気持ちになっただろうか。「ぜい、ぜい、ぜい」と後から後から追い立てられるような暗鬱な気分になったのではないか。

だが、よく考えると、この写真はむしろ、まもなく実施されるかもしれない衆議院選で、野党側が政府攻撃に使えるのではないか?


(以下引用)



みえないばくだん @hopi_domingo  ·  7時間前

恐ろしい…既に洗脳? " 帰りに近所のスーパー寄ったら小中学生の納税作品が大量に展示してあってすごく税金に追い立てられる気分になった。”

拍手

PR

沖縄県知事選のこと

「ギャラリー酔いどれ」から転載。
かつての沖縄県民、かつ、やや左巻きの私としては翁長候補を応援しなくてはならないはずだが、自民党政権が仲井真候補当選のお土産として約束している「南北縦断鉄道」と「USJ沖縄招致」はあまりに誘惑的である。これは、未来の沖縄経済と県民生活を画期的に変える可能性のあるものだろう。辺野古のジュゴンには悪いが、住み場所を変えてもらうことにして、ここは仲井真に勝利してもらい、「金目」を貰うことにするのが沖縄県民にとって最良の選択なのではないか。
もちろん、基地をお断りしつつ、「南北縦断鉄道」と「USJ」は貰う、というのがベストであり、全国の基地負担の75%を戦後70年近く負わされてきた沖縄には、それを要求する権利は十分にあるとは思うのだが。
まあ、沖縄からすべての米軍基地が撤去されないかぎり、もう一つ基地が増えようが減ろうが、たいした問題ではない、というのが私の今の考えだ。もちろん、先の名護市長選で反基地派が勝ったことには大きな意義があったと思う。それは、基本的に沖縄県民は米軍基地存続に反対している、という意思を全国に示した、ということだ。だが、辺野古には既に米軍基地があり、その海上への延長で住民生活に支障が出る可能性は少ないのではないか、と思うし、もし支障が出るならば補償金をふんだくればいい、と私は思う。これはあまりに銭ゲバ的な考えだろうか。
まあ、そうは言いつつも、大方の予想では翁長候補がかなり優勢のようだから、「南北縦断鉄道」も「USJ誘致」も夢に終わることだろう。




(以下引用)




◆http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/kititeltukyoyorongakouhosyasibaru.html
長周新聞  2014年11月3日付


    基地撤去世論が候補者縛る

       沖縄県知事選挙

     安倍戦争政治との全面対決



日米「安保」と米軍基地撤去を最大争点にした沖縄県知事選挙が10月30日告示され、
16日の投開票に向けて本戦に突入した。

県民のなかでは沖縄戦で虫けらのように住民を殺戮した米軍が、
戦後69年にわたって植民地支配を強いてきた
筆舌に尽くしがたい体験と合わせて、
二度と戦争を起こさせてはいけない」 「戦争をやるための基地建設は許さない
強い思いが語られている。

今回の知事選は第1に 普天間基地の辺野古移転にどのような態度をとるのかが、
候補者たちに問われている。しかし米軍基地は辺野古に限った話ではない。
沖縄全体が69年にもわたって米軍に占領されてきた事実と関わって、
知事なり為政者の側の態度が問われるものとなっている。

沖縄をアメリカに売り渡す裏切り者をたたき落とし、
県民の圧倒的な力を示す選挙にする
ことが期待され、
沖縄県内は下からの行動が盛り上がっている。

 
交付金で買収謀る仲井真陣営

1日に沖縄セルラースタジアム那覇でおこなわれた翁長雄志人1万大集会には、
主催者側の予想をはるかに上回る1万4800人もの人人が全島から結集した。

1時間以上前から、一番遠方の県北部から駆けつけた人人がスタンドに陣取っていた。
最高気温28度の炎天下のなかで、
遠く離れた駐車場から歩いて会場に集結した高齢者の姿もあった。

汗をかきながらスタジアムの周囲を囲むように長蛇の行列をつくって受付を待つ姿、
子どもの手を引いた親子連れや若い世代、現役世代の姿、タクシーで駆けつけ
必死で手すりにつかまりながらスタンドをめざす高齢婦人など、
県内各地から結集した人人の熱気で溢れ返った。

県民の揺るがぬ基地建設反対の思いを示そう!という思いにみなぎっていた。

本紙は集会会場で「批判票分裂仕組んだ謀略選挙/基地撤去の県民世論統一を
の号外5000部を配布


号外を受けとった人人からは、「山口から来ているのか! 
沖縄も岩国も一緒に連帯して頑張ろう!」 「ありがとう!」
「山口は安倍のお膝元だ。安倍には跳び蹴りだな!」などと口口に語られ、
全国的な連帯を求める声がやまなかった。

スタジアムの中では新聞の花が咲き、多くの人が号外を読み、
周囲の人と語りあう姿が見られた。

翁長陣営の発言のなかでは「沖縄の土地は銃剣とブルドーザーで全部強制接収された。
沖縄県民がさし出した基地は一つもない
。日本国憲法の適用もないなかで、
プライスという人が来て 今まで借りていた土地だが、金を出すといった。
しかし絶対に土地を売らないとプライスを追放し、県民が力を合わせて撤廃させた」

「一部の政治家がぶれたが、県民はぶれていないということをみせつける」

「経済の発展は平和のもとでこそ発展できる」

「安倍内閣と仲井真が一緒になると、沖縄県の基地は70年前と同じで
戦争に巻き込まれる。基地は沖縄にはいらない。全員沖縄県民が心を一つにして
平和のなかでしっかりと頑張っていこう」


との発言には、会場からおおいに拍手がわいた。

ゲストとして登場した俳優の菅原文太氏が
「政治の役割は二つある。一つは国民を飢えさせないこと、もう一つは
もっとも大事なこととして絶対に戦争をしないことだ」と発言。

「私は小学校のころゲートルを巻き、戦闘帽をかぶって竹槍をもたされた。
子どもたちだけでなく大勢の大学生が雨の中を戦地に運ばれ多くが帰ってこなかった。
今の政府と仲井真知事は戦争をすることを前提に沖縄を考えている。
前知事は今もっとも危険な政権と手を結び、沖縄の人たちを裏切り、
公約を反故にして辺野古を売り渡した」

「沖縄・本土の海も山も空気も風もすべて国家のものではない。
そこに住んでいる人たちのものだ。辺野古もしかり。勝手に他国へ売り飛ばさないでくれ」

「アメリカ、中国、韓国にも良心の熱い人たちはいる。
その良心ある人人は国が違えど同じ人間だ。みな手を結びあおう。
今日来ているみなさんも肝に銘じて実行してください。
それができない人は沖縄から日本から去ってもらおう」と呼びかけると、
会場のボルテージは最高潮に達した。

一方で「沖縄の基地は日本国民全体で負担するべきだ」といって
本土と沖縄を分断する発言も出てくるなかで、

「他陣営は(普天間基地の)危険性を除去するといっている。小学生でもわかるが、
危険なものはどこへ持っていっても危険だ

「普天間は県民が誘致した基地ではない、勝手につくった基地じゃないか。
なぜ県民に移転先を示せというのか」


「今回の選挙は基地をつくらせないという沖縄の魂と、
強力に推し進めようとする自民党政府、強い圧力とのたたかいだ」


との発言に対して「そうだ!」とうなりのような声・指笛が飛びかった。

さまざまな政治勢力が陣営に群がっているなかにあって、県民世論が大きく陣営を縛り、
翁長陣営をして基地撤去をいわせる下からの力が高揚していることを反映した。

一方の仲井真陣営は、10月30日に沖縄市民会館で出陣総決起大会(沖縄市支部)を開いた。
会場では「仲井真ソング」が流れていた。作業服やスーツ姿の「動員組」が多数見られ、
1300人収容の会場には空きも見られた。

発言者は、「辺野古に新基地をつくらせないというのはごまかしだ。
キャンプシュワブがあるところを160㌶埋め立てるのだ。
ごまかしでは沖縄の振興はできない」(普久原沖縄市議会議長)、

一括交付金は沖縄だけだ。他のところの代議士からもうらやましがられている。
それを獲得したのは仲井真知事」(比嘉奈津美衆議院議員)、

「今回の選挙は保守と革新の対決。翁長は革新だ」
「これから一括交付金を使って全県下の小中学校の給食費を無料にし、
中学校3年まで通院も無料にする」(照屋自民党県連幹事長)など、
主に交付金ばらまきを主張する者が目立った。

仲井真前知事は「沖縄市の振興策は一括交付金を使えば簡単にできる」と発言。
交付金を政府から取ってくる作業は「仲井真候補しかできない」という発言に全体が収斂した。

選挙戦が始まると谷垣・自民党幹事長が応援にかけつけたもとで
7000億円かかるといわれる縦貫鉄道の推進を叫び、国とのパイプを強調した。

目下、埋もれた印象を漂わせているのが下地、喜納の2陣営で、
喜納氏については告示日に離島からサバニ(沖縄の漁船)でこぎ出し、
最後は海に飛び込むというパフォーマンスをして県民を驚かせた。

討論会では「私が知事になったら副知事は下地さん、顧問に仲井真さん、
辺野古担当は翁長さんにやってもらう」と主張した。

メディアのインタビューに対して「副知事にしてくれるなら立候補を取りやめる」と
翁長陣営に掛けあったことなどもみずから明かして
舞台裏のやりとりが有権者から驚かれている。

下地陣営も切り崩すべき票田は翁長陣営と明言するなど、
完全な批判票分断選挙であることが話題にされている



再び沖縄戦場にさせぬ 凄惨な体験胸に

沖縄市の男性は、今回の選挙は民主主義とは名ばかりの選挙であること、
批判票の分断構図は誰の目にも明らかで、
自民党を喜ばせる役割を果たした候補者については
「あとあとの生活なりポジションを保証されているのだろう」と語った。

そしてテレビ討論で喜納氏が翁長氏に
「私を副知事にするという約束をしたら今すぐ出馬を撤回する」といっていたことに対して
怒りをのべていた。「1万5000人集会で示されたように県民の圧倒的多数が
基地は絶対反対というのは揺るがない。

それを選挙テクニックで分断させるのが今回の選挙構図だ」といい、
予想以上に県民の世論が盛り上がっていることから
「安倍は青ざめていると思う」と思いを語った。

そして「期日前投票が増えれば翁長優勢になる。
3日前戦争の前に投票が終わっていれば謀略もきかなくなる。
今時点で例年になく期日前投票が多い」と期待を込めていた。

また辺野古への新基地建設はアメリカと中国との関係が悪化している状況のなかで
進められていること、ミサイルの射程圏内で辺野古は標的にされかねないことを指摘し、
「撃たれたら沖縄は終わりだ」と危機感をのべた。

さらに自身の体験として「戦時中サイパンで六万人いた民間人が殺されて3万人になり、
軍人は九七97%死んだ。出撃の拠点になっていたから、日本軍にはたくさん食料があったが、
食料は配られず各部隊には“民間から調達するように”といっていた。

みんな食料がなくトカゲ、ネズミ、水草、葉を探して食べて餓死していった。
“サイパンが玉砕した”といったが、まだたたかっていたのに国がまったく支援をせず、
沖縄に拠点を移すというのでうち切った
と当時の状況を語った。

そのなかで「自衛隊が前の戦争のときの軍隊のような状況になってきている。
訓練中にいじめによる暴行で死ぬ隊員が増えている
こういうことは戦争が起きる前に共通して出てくるものだ」
と語り、

「今の資本主義の末期症状のなかで、一握りの大資本家がいい思いをするようになり、
行き着くところまで行き着いた。マスコミは本当のことを書かず、
戦前の大本営発表と同じように右傾化とだまして真実をわからないようにさせている。
今回の知事選は絶対に勝って、戦争政治を止めなければいけない」
と強調した。

商店主の1人は「民主党が政権をとって自民党が野党になったところから、
基地批判で自民党が県政をにぎったが、去年の暮れに本来の姿を現した。
今回自民党のなかでも、仲井真の尻ぬぐいを誰もしたがらなかったのだろう。
それほど県民の世論は圧倒的に基地反対だ」と語った。

那覇市内の商店で働く婦人は「市場の中の高齢者の方たちは戦争を体験し、
そこからの熱い思いを持っている。知事選に対しても
仲井真を落として、翁長で基地反対の思いを示すんだとみんな話している。

沖縄県民は基地を受け入れるような県民ではない、県民の誇りをかけてやるんだ
と話になっている」と語った。

企業関係の男性は「今回の一番の争点は、この新聞にも書いてあるように金で動く者を落とす
県民のプライドをかけて翁長を当選させるということだ」と語り

「岩国も基地がどんどん大きくなって、全部基地機能が集まってきていると聞いている。
沖縄からも空中給油機が移転し、アメリカは中国を狙っている。
沖縄と岩国から戦争に行く準備が始められているということだ」とのべた。

そして「今回の選挙は全国に大きな影響を与えていく」と確信を持って語った。

拍手

世界で唯一成功した「社会主義国家」の日本はどこへ行った?

「逝きし世の面影」から記事の一部を部分転載。(誤記を勝手に2箇所訂正。赤字部分)
高度成長期の日本が所得税最高税率75%という累進課税により所得の平準化を図り、その結果、世界でも稀な「資本主義体制下の社会主義的平等国家」を実現したという事実を、なぜ多くの人は無視しているのか、私にはまったく理解できない。
そして、もう一つ。そこには「年功賃金、終身雇用」という、今の新自由主義的経営とまったく反対の経営方針が採られ、その結果、社会は経済的に発展し、人々は安定した生活設計ができ、経営者は労働者から憎悪されることもなく、労働者も経営者もみな幸福な生活を送れたのである。
それはグローバル時代とは無縁の、過去の「閉鎖された日本」の中での話だ、と言うのなら、なぜ今からでも鎖国をしないのだ、というのが私がずっと前から言い続けていることなのである。
近い過去には幸せな日本があった。なのに、なぜそれを振り返ろうとしないのか。
我々は「ハメルーンの笛吹き」の子供たちのように、我々を地獄に連れて行く先導者の後に付いていくのだろうか。



(以下引用)

『今だけ、金だけ、自分だけ』


1960年代から170年代にかけての日本の所得税の最高税率は75%であり現在の3倍。1億総中流の豊かで平等で平和な日本が、何と保守政党である自民党で実現していたのですから驚きである。
今の名前は以前と同じだが、格差を極限まで拡大する極右国粋主義の安倍晋三の自由民主党とは大違いなのです。
当時の日本国は年功序列と終身雇用、勤労者を100%完全雇用していたので、我が日本は『世界で唯一成功した社会主義国家』であると揶揄さていたくらいである。
経験が無い若年労働者は賃金が低いが、その分企業の責任で職業訓練を施していたし、勤続年数が上がる分給料も上がる。
日本は同一賃金同一労働の職能給でも
能力や功績に応じて高くなる能力給でも無くて、支出が少ない若年層を低くして家計の支出が増える中高年世代の給与を高くする仕組みであり、日本的社会主義そのものである。
結果世界一安定した平等で平和な国家が出来上がり、敗戦国だった日本は瞬く間にアメリカに次ぐ世界第二の先進国に駆け上がる。
ところがゲームのルールが唐突に変更されるのですが、この原因はバブル崩壊では無くてベルリンの壁の崩壊に続く23年前のソ連の崩壊(冷戦終結)である。
怖いライバル(仮想敵国ソ連)を失ったアメリカは誰にも遠慮することなく自分勝手に振舞いだす。
グローバリズムと称する『アメリカ化』の悪影響で、日本を含めて世界中が、まさに『今だけ、金だけ、自分だけ』の悪魔の碾き臼新自由主義で世界は大混乱に陥ったのです。その中でも特に日本の被害が酷かった。
(世界から見て一番成功している国々は地理的にフィンランドやスウェーディンなどソ連に一番近い欧州の資本主義諸国である)




拍手

あのトルストイが言ったから名言に思える、ということもある

素晴らしい名言だと思うのだが。
つまり「幸せはどこかから来るものではなく、自分の心一つでなれるものだ」ということを一瞬で分からせるところがこの言葉の名言たるところではないか?トルストイは仏教にも深い関心があったらしいが、この言葉には仏教の真髄を感じる。

幸せになりたいなら、なりなさい


(以下引用)


竹熊健太郎《編集家》 @kentaro666  ·  9時間前

トルストイの名言を調べていたら、 「幸せになりたいなら、なりなさい」 というのがあった。どこが名言なんだ?


拍手

仏教ダイエットの勧め

「DMMニュース」から転載。
冗談半分で書かれた記事(だと思う)が、実際に有効なダイエット方法でもある。というのは、ダイエットの大原則とは、「消費カロリー以下しかカロリーを摂取しない」ことしかないからである。そして、下記記事中の方法は基本的にはこの大原則に忠実なものではある。
ただし、私の考えでは、下記記事中の意見とは反対に「食欲はほとんどの場合必要摂取量より大きい」。そしてこれがダイエットの最大の難関になる。中には、食欲は無いのに食わずにはいられないという強迫神経症的な食事欲もある。たとえば「口さびしい」というのがそれだ。「口さびしい」という状態は本来の食欲とは異なるもので、精神的なものでしかない。
仮に、下記記事の方法で本当に食欲(あるいは食事欲)を断ち切ることができれば、いくらでも意のままに体重を減らすことができるだろう。もっとも、瞑想と分析で食欲を減らせる、とは私はあんまり信じられないのだが。
とはいえ、仏教の真髄がこの世への執着(様々な欲望)を断ち切り、涅槃の状態に入ることであるからには、食欲という欲望を断ち切るのも仏教的行為であるのは確かだ。

まあ、肥満に悩む人は、入滅しない程度に仏教ダイエットを試みてみてはいかがか。(笑)


(以下引用)赤字部分は、私が「?」と思うところ。「人体は欲求するよりも本当はもっとたくさんの量を必要としている」とは、「現在体重を維持するためには」という言葉を補わないと誤解を招くだろう。そして、もちろん、ダイエットのためにはその「必要としている量」を摂取しては絶対にいけないのである。「効果はバツグンで楽チン」の部分もおそらく嘘。これは「楽チン」な方法ではない。それは、仏道に志して、「悟り」を得るのは楽チンだ、というのと同じくらいの嘘だ。釈迦にはあれほどの修行と瞑想の年月が悟り(あらゆる欲望からの解放)には必要だったのだから、欲望の滅却が楽チンにできるはずはない。


体重が31㎏減!禁断の“仏教ダイエット”でみるみる痩せた

2014.11.09 08:00 DMMニュース


 先日、「炭水化物抜きダイエット」に関して、農林水産委員会でやり取りがあり、農水省生産局長がこのダイエット法に対して否定的な発言をしたことが話題になりました。


衝撃!? 日本政府、公式に「炭水化物抜きダイエット」に否定的見解を示す | みんなの党 東京都議会議員 おときた駿 公式サイト


 実際、炭水化物の摂取を抑えるこのダイエット法には危険もあるらしく、過度な摂取制限は心筋梗塞や脳卒中などの発病リスクを高めると言われています。

効果はバツグンで楽チンだけど餓死の危険性も…

 さて、本日ご紹介する「仏教ダイエット」ですが、これもまた危険なダイエット法です。開発したのは真言宗の寺院住職、中村甄ノ丞さん。身長172cmの彼は、このダイエット法を実験してから一年一ヶ月で、体重を86kgから55kgまで落とすことに成功しました。


 「効果はバツグンで楽チン」とのことですが、「オススメできないダイエット法」でもあると言います。なぜなら「そのまま入滅する可能性があるから」。ウッカリ餓死しかねないこのダイエット法のポイントは「食べ物に対する欲求を消すこと」だそうです。


 このダイエット法を説明する前に、まず仏教とはどのようなものか、から説明しましょう。仏教には様々な形がありますが、乱暴に簡潔に言うならば「瞑想中の己の精神状態を観察し、悟りと呼ばれる精神状態を目指す」と言えるでしょうか。輪廻転生や念仏(南無阿弥陀仏)などは、この実践行為に関する説明であり拡張と言えます。


 中村さんによれば、瞑想中、つまり「五感を働かせない」状態では、人間はネガティブな思考ばかりするようになるのだと言います。普段は意識しない「あれがしたい」という欲望や、「ああすれば良かった」などの後悔がどんどんと湧いて出てくる。これが煩悩。


 そして、そういった感情を、何とか解決して乗り越えようとするのではなく、一歩引いてそれらを観察する。「ふうん、こんな感情が出てくるのかあ~」と他人事のように思う。そういった感覚を慣らしていくと、そういった一つ一つの欲望や悩みが「価値の無いもの」「どうでもいいこと」に思えてくる。


 そして悟りに近付いていく……、と、このような実践過程をまずイメージして下さい(もちろん仏教にも色々ありますので、皆が同じ実践法ではありません)。それで、仏教ダイエットでは、これらの煩悩のうち「食欲」にフォーカスを当てることで、「食欲」を「どうでもいい」と感じるように心身を慣らしていくわけです。


 具体的なやり方はこうです。まず、食事は一日一食、昼食のみ。これは制限なしで何を食べてもOK。すると、当然お腹が減るのですが、この「お腹が減っている」という状態を観察し、分析します。われわれは「お腹が減っている」と一口で言うけれど、中村さんによれば、これも分析することで、「物理的にお腹が減っている」「カロリーが足りていない」「口が寂しい」「肌がカサカサする」「身体がアミノ酸を欲している」「身体がミネラルを欲している」などに細分化できるのだそうです。


 そして細分化の結果、自分がいま「どのタイプの空腹なのか」を見極めたら、次にその食欲の「適切な満たし方」を探し出します。例えば身体がアミノ酸を欲しているならばコンブを食べればいいし、物理的にお腹が減っているなら蒟蒻や牛乳で物理的に胃袋を埋めればいい。「ハンバーグが食べたい」と思った場合も、それを分析していくと、自分はただ「脂質が欲しい」「塩分が欲しい」と思っていただけに過ぎないことが分かり、油を舐めたり、塩を舐めたりして解決するようになるのです。


 中村さんは実験として、「〇〇〇が食べたい」と思った時にその成分を細分化して、成分を別個に摂取したのだそうです。すると結果として、その食品を丸のまま食べた時とほとんど同じ満足感を得ることができたのだと言います。なんとも味気ない話ですが、われわれの「欲求」の正体とは実はこんなものなのかもしれません。


 しかし、どう考えてもそんな食生活が楽しいとは思えません。ですが、これに身体が慣れてくると、そもそも「ハンバーグを食べたい」などの欲求が湧かなくなり、「塩を舐めたい」「油を舐めたい」と最初から細分化された形で欲望が湧くようになるのだそうです。そして、その欲求すらも薄れていき、「活動して消費した分だけしか摂取する必要性を感じなくなってくる」。こうして人間は煩悩の一つである食欲を克服することができるのだと言います。


 すると、どうなるか? この実践行為を通して中村さんが分かったのは、「人体は欲求するよりも本当はもっとたくさんの量を必要としている」ということ。油を舐めたり塩を舐めたりすることで欲求は完璧に満たせても、肉体的には全然足りていないので体重はガンガン落ちていきます。しかし、欲求は満たせてるし、常時飢餓状態だから一日一回の食事も美味しくて食べ物に心から感謝できて毎日楽しく、体重が減り、動きが機敏になるので前よりも元気になったと錯覚します。周囲の反応はと言うと、


「86kgから始めて、65kgまでは檀家も目を輝かせながら『どんなダイエット法なのか』と聞いてきました。しかし、62kgを下回ってからは『頼むから何か食べてくれ』と言われるようになり、55kgの時点で入滅の危険に気付いて中止しました」


 とのこと。


 ちなみに中村さんは、小麦の高騰とそれに伴う「小麦食品が食べられなくなる」未来をシミュレーションするテレビ番組を見ていた時に、「小麦が高騰しただけで世を憂いなければならないのか」と感じて、食欲を克服するためにこの方法を考案したのだそうです。……確かに、小麦高騰も小麦関係の人には死活問題かもしれませんが、いち消費者としては小麦が手に入りにくくなれば、無理なく買える範囲で小麦を食べればいいだけの話です。


 そんなことで大袈裟に世を儚んでる人々を見たら、仏教者としては何か実践的な解決手段を考えたくなるのも当然かもしれません。「よく考えて下さい。あなたが必死に思い悩んでるそれって、本当にそんな大変なことですか? 意外とどうでも良くないですか?」というのが仏教のメッセージの一つですしね。


 なお、当然ですが、このダイエット法はサラリーマンなどには実践困難だと思います。付き合いもあるでしょうし、飲みュニケーションの場で塩や油を舐めていたら間違いなく嫌われます。中村さんいわく、「このダイエット法をやろうと思ったら、まず出家すると良いでしょう」とのことです。


(写真/Andrea Schaffer)

著者プロフィール

拍手

ワクチン接種という、医療機関による犯罪行為

「原発問題」というサイトから転載。
今年もまたインフルエンザの季節が来て、ワクチン接種が世の中の強制的空気の中で実施されていくだろうから、あらかじめ、こうした警告記事を載せるわけである。インフルエンザワクチンだけでなく、今年はエボラ出血熱ワクチンまでも強制接種になる可能性すらあるし、子宮頸がんワクチンを小中学生に接種するということもまだ続いている。



(以下引用)


1918年のスペイン風邪の伝染は予防接種が原因だった!

2013-10-06 23:51:37 | 放射能汚染

1918年のスペイン風邪の伝染は予防接種が原因だった!


http://jphma.org/fukyu/overseas_090806_Spanish_grippe.html より全転載


1918年のスペイン風邪の伝染は予防接種が原因だった!


私は1918年のスペイン風邪の流行の現場を目撃した。


1918年のスペイン風邪が流行したときに生きていた医師や一般の人々は、それが歴史上、世界中で起きた最も恐ろしい病気だと口を揃えて言っている。体力のある元気旺盛な男たちが、発病して、翌日には突然死亡していた。その流行病は黒死病(ペスト)の特徴に加え、チフス、ジプテリア、肺炎、天然痘、麻痺、および、第一世界大戦直後に人々に接種されたすべてのワクチンの病気の特徴をもち合わせていたのだ。実際に、人口に占めるほとんどの人たちが、1ダース(12)以上の病気の「種を植え付けられた」予防接種を受け、または毒性の血清を体内に注射をされたのだ。そして、人々がそれらの当時の医者によって作られた病気を一斉に発症し始め、悲劇的な事態へと発展したのだ。


その流行病は、当時の医師たちが、症状を抑圧しようとしてさらに投与した有毒な薬物によって勢いが保たれ、2年間にわたって続きました。私が知り得た限りでは、予防接種を受けたことのある人しかそのスペイン風邪に罹らなかった。予防接種を拒んだ人たちは罹らなかった。私の家族はすべての予防接種を拒んだため、その流行病の間ずっと元気だった。私たちはグラハム、トレール、ティルデンらの健康についての教えから、体内を毒物で汚染することが必ずや病気につながっていくことを知っていたのだ。


そのスペイン風邪の流行がピークに達したとき、すべての店、学校、事業が閉鎖された。そして、医師たちや看護師たちもワクチンを接種うけており、そのスペイン風邪に罹っていたため、病院も閉鎖されていたのだ。街中の道路には人っ子一人いなかく、まるで廃墟の町のようだった。どうやら私の家族だけがその風邪に罹らなかった。当時医師の往診を受けることが不可能だったため、私の両親が家を一軒一軒回ってできる限り病人の世話をした。細菌、バクテリアや病原菌が病気を引き起こすことが可能だとしたら、一日何時間も病人と一緒に過ごしていた私の両親を襲う機会は山ほどあった。しかし、私の両親はスペイン風邪には罹らず、また私たち子供たちに悪影響を及ぼす細菌を家に持ち帰ることもなかった。当時は地面に雪が積もった冬でしたが、私の家族は誰一人もスペイン風邪に罹ることなく、鼻をグスグスすすることすらなかった。


近くでくしゃみしたり、咳をしたりしている人を不快に思って身をすくませている人をみると、私はその人がその病気-それがなんであろうとーに感染することはないことにいつ気づくのだろうと思ったりする。ある病気に罹る唯一の方法は、誤った食事、飲酒、喫煙、または、体内の中毒を引き起こし、活力を低下させる行為をすることでその病気を自ら発症することだからだ。すべての病気を予防することが可能であり、そのほとんどが-当時の医師に知られていない、また薬物を使用しない治療家の全員にも必ずしも知られていない―正しい方法を用いれば治癒できるのである。


1918年のスペイン風邪は世界中で2千万人の人々が死亡したとされている。しかし、実際には、彼らは、当時の医者による、未熟でひどい治療や、薬物によって亡くなったのだ。これは厳しい告発ですが、薬物を処方しない治療家と薬物を処方する当時の医師の成功率を比較すると、それが事実なのが明らかである。


当時の医師及び病院が抱えていたスペイン風邪患者の33%の死亡率と比較して、薬物を処方しない、バトルクリーク、ケログやマクファデンの治療院では、水療法、入浴、浣腸、断食やその他のシンプルな治療方法の後に献立を綿密に工夫された自然食の食事によって100%近い治癒率を達成していた。


ある治療家は8年間で1人も患者が死亡することがなかった。薬物投与をしなかった治療家のうち、患者を治癒に導き、1人も死亡させることがなかった治療家の治療法について、本書の他の章で「有罪な予防接種」というタイトルで後に出版予定である。


もし薬物を使用する当時の医師たちが薬物を使用しない当時の治療家と同じぐらい進歩していたなら、当時のスペイン風邪によって2千万人も死亡者が出なかっただろう。


予防接種を受けていない市民と比較して、予防接種を受けている兵士の方が7倍も病気に罹っていた。私が、海外から1912年に帰国したある兵士から聞いた話によると、の病院が小児麻痺の症例でいっぱいになっていたとのことだった。その兵士は何故成人した男性が乳児のかかる病気に罹っているのかが不思議だと言っていた。このことにより、私は、それらの麻痺がワクチンによる中毒の後遺症だということが分かったのだ。戦争に行かず、家を守っていた人たちは、1918年の世界的な予防接種のキャンペーンの後に、初めて麻痺の症状を発症していったからである


原文は、ワクチン海外総合情報サイト で見ることができます。


(転載終了)


 


 


当時の医学界は、この大量殺人とも言える流感の原因が


予防接種であったことを隠すため、「スペイン風邪」などという


訳の分からない病名を付けてごまかしていた。


「ガンは治って当たり前」(明窓出版)著書 から抜粋引用 ↓↓


2千万人の死者を出したスペイン風邪は今世紀初頭に大流行した。


この2千万という数字は、第一次世界大戦の戦死者の2倍に匹敵する。


公式にはスペイン風邪の原因は不明とされているが、


被害者と生存者には特有のパターンが見られる。


被害者は、強制的に予防接種を受けた若い人々であり、


その結果、軍事病院のベッドは戦争の負傷者ではなく、


ワクチンの被害者で埋まってしまった。


 


反面、賢くも予防接種を拒否した者は生き残った。


そして当時の医学界は、この大量殺人とも言える流感の原因が


予防接種であったことを隠すため、「スペイン風邪」などという


訳の分からない病名を付けてごまかしていた。


しかし大流行の原因が「予防」接種そのものであったのは


史実として認めざるを得ない。


 


 


★1979年以降の小児マヒは、全て『小児マヒワクチン』自体が


 引き起こしたものである(ワシントンポスト誌)


小児マヒの強制予防接種が行われた地域では、


 小児マヒ発生率が、行われなかった地域に比較して7倍増加


「ガンは治って当たり前」(明窓出版)著書 から抜粋引用 ↓↓


1950年代の後半、小児マヒの世界的流行に伴い、何千匹ものサルが


米国に輸出され、長い針で小児マヒのウィルスがサルの腎臓に注入された。


当然ながらサルは発病し、非常に苦しみ始めた。


その苦しみが最高潮に達した時点でサルは殺され、腎臓が摘出された。


その膿が分離・培養されて、めでたく小児マヒのワクチンが完成した。


 


確かにワクチン中、小児マヒのウィルスは死んでいるのだが、


シュヴァイツァー博士が最も恐れていた、サル特有のウィルスが


サルの腎臓からワクチンに紛れ込んでいた。


この恐るべき新ウィルスが混入している知る者はいたが、沈黙は守られた。


かくして製造されたワクチンを画期的発明であるとして誉めそやしたが、


宣伝の騒音に隠れて、子供たちの受難が始まった。


高熱、幻聴、幻覚、恐怖感、絶望感、体力減退、思考力減退、精神異常など。


 


やっとワクチンの異常に気づいた無責任な医学会は、今度は蒸留水の


「まやかしワクチン」を代わりに注射し続け、騒ぎの収まるのを待った。


 


人体に進入したサルのウィルスの特異点は、レトロウィルス、


つまりRNAのウィルスであり、環境に応じて次々と変異する。


さらには宿り主の健康状態に応じて、何十年でも潜伏を続ける。


 


強制予防接種がおこなわれた地域では、小児マヒ発生率が、


行われなかった地域に比較して7倍という増加を示した。


1988年になってやっと報道されたワシントンポスト誌の記事によると、


1979年以降の小児マヒは全て小児マヒワクチン自体が


引き起こしたものであり、自然タイプのものは1979年以降、


1件も発生していない。


さらに米国の小児マヒは、ワクチンによるものである、とのことである。


 


ジャンル:
ウェブログ
キーワード
スペイン風邪 ワシントンポスト レトロウィルス バトルクリーク

拍手

17歳!

香港の17歳とアメリカの17歳を同等には扱えない(香港の場合は背後に英米支配層の影があるが、アメリカの17歳は、まったく自発的なもの。)だろうが、このアメリカの17歳たちの行動はまったく見事なものだ。日本の17歳、どころか、無気力無能無教養大学生たちに、彼らの爪の垢を煎じて飲ませたいものだ。もちろん、それ以前に、学校教師たちに。


(以下「村野瀬玲奈の秘書課広報室」より引用)



●Yahoo!ニュース - ニューズウィーク日本版
愛国歴史教育に対する「米高校生の異議申し立て」が勝利した日 - 冷泉彰彦 プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141014-00136238-newsweek-int
ニューズウィーク日本版 2014年10月14日(火)12時3分配信

 最近の各国の保守主義の運動には「自国の歴史に誇りを持てるような教育」へと、歴史教育を改変するという志向があります。アメリカも例外ではありません。例えばブッシュ時代の「草の根保守」の復権を契機として、ハッキリとそうした運動が立ち上がっています。

 そのリーダー格といえば、リン・チェイニー氏です。チェイニー前副大統領の夫人ですが、歴史家というより文学者という立場で「愛国歴史教育」を推進していたのです。

 チェイニー氏はまず「建国の歴史」に関して「トーマス・ジェファーソンの理想主義とか、権力への牽制」といったエピソードではなく、「独立戦争の苦しい戦いを勝利に導いたワシントンの勇気」を前面に出して教えよとか、ベトナムや公民権の話ばかり教えるのはバランスを欠くなどという主張を「運動」にしたのです。

 更にチェイニー氏の前にフランシス・フィッツジェラルドというジャーナリストは79年に出した『アメリカ史の改善(America Revised)』という本で、「歴史教育では、紛争や対立のことを教えるのではなく、権威の尊重や、社会的合意の尊重を教えるべき」というまるで、日本の道徳教育論や中国の愛国教育のような主張をしていました。こうした考え方も現在の「保守的な歴史教育観」の中に引き継がれています。

 アメリカの場合は、全国統一の教科書検定という制度はなく、カリキュラムに関しては、連邦政府は「ナショナル・スタンダード」という緩やかなガイドラインを持っていますが、細かな教育内容に関しては学区に任されています。

 そこでこうした「保守運動」としては各学区をターゲットとすることになりました。アメリカの場合は、学区ごとに教育委員が公選され、その教育委員がプロである教育長を専任して、日々の教育活動はその教育長に委任するというシステムです。

 ですから、保守勢力としては堂々と「教育委員」に保守系候補を送り込んで、各学区の教委における多数派を獲得する作戦に出ることになります。そんな中で、コロラド州ジェファーソン郡(生徒総数8万5000人)では、昨年11月の選挙で保守派が教育委員会の多数を占めると、早速歴史教育の「変更」に着手しました。

 ターゲットになったのは、高校の「APアメリカ史」という科目でした。この「APアメリカ史」というのは、同じ高校のアメリカ史の科目の中でも一番難易度の高いコースです。基礎が「アメリカ史」で、その上に応用編として「アメリカ史オナーズ(上級)」というのがあり、更にその上にあるのが「APアメリカ史」です。

 この「AP(Advanced Placement)」という科目は、高校の高学年で履修する選択科目ですが、他の科目とは違って、1年間勉強した後で「カレッジボード」という非営利組織の主催する「AP試験」を受けて5点満点の4点もしくは5点を取ると、大学進学後に「大学の教養科目のアメリカ史」の単位になる(認定は各大学の判断による)というメリットがあります。また、高得点を持っていると、大学入試の際にも有利になります。

 そして「最上級クラス」ですから内容は専門的になります。保守主義者の好む「調和」とか「権威の尊重」では済まない話がゴロゴロあるわけです。

 それこそ、独立後の憲法制定のスッタモンダにしても、その後のポピュリズムとフェデラリストの対立、そして南北戦争と戦後の再建期において黒人の権利がウヤムヤになった闇の歴史、あるいはKKK運動など、とにかく真剣に、専門的にアメリカ史を勉強するということは、そうした「負の部分」と向かい合うことが必要です。しかしこのコロラド州の学区では、そうした内容を削除していったのです。

 怒ったのは高校生たちでした。今年9月、新学期が始まって新しいカリキュラムが導入されると、まず9月22日に約100人の高校生がデモを始めました。やがて、デモの人数は増えていき、最終的には約1000人の高校生が「授業放棄をして」学区の教育委員会のオフィス前でデモをする事態になったのです。

 学生たちは「ボストン茶会事件以来、自由と人権を実現するためには、様々な紛争や対立を乗り越えてきたのがアメリカ史だ」として、「権威に従え」とか「服従が美徳」などという価値観で歴史を教えられては「たまったものではない」と主張しました。これには右傾化した教委に不満を持っていた教員たちも賛同したのです。

 それだけではありません。全米の2つの歴史学会("The American Historical Association"と "The Organization of American Historians")が彼等の主張を支持、更にはAP試験を主宰しているカレッジボードも「ジェファーソン郡のカリキュラムは、このままではAPのカリキュラムとして認定できない」という決定を下しました。生徒たちの運動はここに「完全な勝利」を獲得するに至りました。

 生徒たちのリーダー格であるマギー・ラムソーさんという高校四年生は、「不正な秩序に挑戦することが正しいと教えるのは、何も無政府主義を推奨することにはならないのです。そうではなくて、政府というものが人民に奉仕するものであり、そのためには修正すべきところは修正すべきだという当たり前のことは、この国の制度設計にビルトインされているのです」と述べていました。

 実はアメリカの場合は、このラムソーさんのセリフこそが「正統」であり、例えばアイビー・リーグ加盟校などの名門大学は、このような運動でリーダーシップを発揮して結果を出した彼等の活動については、合否判定の中で「高評価」を与えるに相違ありません。

 そしていわゆる保守の運動は、このような「リベラルな思想をもったエスタブリッシュメント」に対する反抗として発生したという側面があるのも事実です。ですが、ダメなもの、間違ったものはやはりダメであり、そのように果敢に行動した高校生たちの存在は、社会に活力を与えることは間違いないでしょう。香港の17歳たちだけでなく、アメリカの17歳も元気だということです。

冷泉彰彦

拍手

カレンダー

06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

カテゴリー

最新CM

プロフィール

HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

ブログ内検索

アーカイブ

カウンター

アクセス解析