報道ステは株価が一時19000円台になったことについて、GPIF(年金積立金管理運用法人)やその他の公的資金など「クジラたちが買い支えしていたんです」と言い切ったが、よく言ってくれた。それに比べNHKはGPIFには触れもしなかった。
気の赴くままにつれづれと。
私の脳が一番せわしなく活動するのは、寝覚めの少し前かと思う。その時には夢うつつのうちにいろいろな想念が脳の中で動く。ほとんどはくだらない浮遊思考だが、意識的思考に縛られない放漫さが、かえって創造的でもある。で、そういう夢うつつの思考の中でも意識的にコントロールしている部分があるのだが、最近の問題は、その思考の中で固有名詞が出てこなくなったことだ。つまり、ボケである。年齢的にはまだまだボケる実年齢ではないのだが、何かの原因で松果体の石灰化が起こっているのかもしれない。いや、松果体が記憶を司る器官かどうかはまだ確定した説ではないと思うが、私はそう思っているのだ。なお、短期記憶は海馬が司ると思っている。
私はもともと記憶力のいい方ではないのだが、社会生活や人間関係にあまり関係の無い「書物的(ブッキッシュ)」な事柄については、わりと覚えている方だった。それが思い出せなくなってきたのは、少し困ったことだ。何しろ、それでは文章など書けなくなる。社会生活や人間関係は、この年になれば最小限にするのがいい、と思っていたから、それは問題ないのだが、考えるのが趣味という人間に、考えることの土台である記憶そのものが無くなれば、もはや生ける屍だろう。
ということで、記憶力を保持し、できれば高める手段が無いものかどうか思案中である。
もっとも、記憶力と一言で言っても、記憶することと思い出すことは別の機能ではないか、と思う。私が今困っているのは、「思い出す」能力の減退だろう。まあ、思い出す必要性が本当には無いからこそ思い出せないのかもしれない。
なお、私が今、思い出せないもの(つまり、今朝の目覚め前の想念の中で思い出そうと空しく努力したこと)は大島弓子の漫画「雨の音が聞こえる」のタイトルにもなっている「雨の音が聞こえる」という詩を書いた詩人の名前である。その詩人は「いちめんのなのはな」というひらがな書きの行が幾つも続く有名な詩の作者でもある。
今朝の覚醒時思考の中で連想的に考えた「海にいるのは」(これも大島弓子の漫画の題名に使われた)の作者が中原中也だったことは、少し考えて思い出せたのだが。
私の頭の中の海も、今は人魚などおらず、ただ「波ばかり」なのだろうか。
そう言えば、「雨の音が聞こえる」の中で、「思い出を呼び返すまでもない」というフレーズもあったようだ。バイロンの詩「思い起こさすな」の引用だったか。
【モスクワ=黒川信雄】ウクライナ南部クリミアからの報道によると、鳩山由紀夫元首相は11日、中心都市シンフェロポリで記者会見し、昨年3月16日に実施された編入の是非を問う住民投票について「ウクライナ憲法の規定に従い、平和的かつ民主的プロセスにのっとって行われ、クリミア住民の意思を反映していた」と述べた。
また「クリミアで起きたことはより広い視点で見る必要がある。日本の外務省の立場が唯一正しく、現状において唯一取り得るというものではない」と述べ、日本の外交を批判した。
さらに、ウクライナ情勢をめぐり日本が対露制裁を科したことにも言及し、「日本政府は、米国や欧州の国々の例に追従するよりも、自主的な状況評価をすべきだ」と主張。「制裁が早期に解除されるよう全力を尽くす」とも述べた。
前回の番組では、ISISがどのように結成され、後にどのようにしてアルカイダと決別したのかについてお話ししました。
今回の番組では、ISISの結成へのサウジアラビアの関わり方について見ていくことにいたしましょう。
サウジアラビアを支配するワッハーブ派は、この30年間、イスラム世界でのタクフィール主義グループの強化に大きく関わってきました。ワッハーブ派は、非常に視野の狭い保守的な思想を有しており、暴力的な方法を用います。タクフィール思想を持つ組織強化へのワッハーブ派の関与は、イスラム諸国、それも、経済や文化面での貧困に苦しむ国々で、より多く見られます。アフガニスタン、パキスタン、イエメン、その他、アフリカの貧しいイスラム諸国は、サウジアラビア政府にとって、ワッハーブ派の狭量で過激な思想を広める学校や教育機関を設置するのに格好の標的でした。
一方で、ワッハーブ派は、トルコのような、良好な経済状況を持つイスラム諸国や、非イスラム諸国での少数派のイスラム教徒社会でも積極的に活動しています。彼らはこうした社会のイスラム教徒が、正しいイスラムを知らないことを最大限に利用し、タクフィール思想を広めているのです。
ワッハーブ派は初め、イギリスの支援を得てアラビア半島に広がり、イギリス、後にアメリカの地域における政策や利益に沿って行動していました。ワッハーブ派は、イスラムの預言者ムハンマドの伝統を復活させ、先人たちの価値観に回帰すると言って、様々な問題を提起していますが、それらは聖典コーランや預言者ムハンマドの教えとは何の関係もありません。彼らは、イスラムの真の戒律に反する、ワッハーブ派の偏った思想を否定する他の宗派の信者たちを不信心者と見なします。しかし、サウジアラビアのワッハーブ派のイスラム法学者・ムフティは、パレスチナのイスラム領土が占領され、西側の植民地主義者、特にアメリカが、サウジアラビアや他のイスラム諸国に駐留していることには沈黙を守っています。
実際、タクフィール主義とは、サウジアラビアにとっての武器になっており、それによって彼らは、イランのイスラム革命後、地域において危うくなった自らの立場を強化しようとしています。イラクでサッダームフセインが拡張主義政策によって力を握っていた頃、彼らはある程度、イスラム革命が地域に浸透するのを防げると考えていました。と同時に、その頃彼らは、アフガニスタンのアルカイダやタリバン、パキスタンの一部のタクフィール主義グループのことも考慮に入れていました。パキスタンのペシャワルに、タリバンやアルカイダのためのワッハーブ主義の学校を作り、そこから、アルカイダのテロリストたちを、世界各地、特にイスラム諸国に送り出し、こうして地域でのサウジアラビアの影響力を拡大しようとしていました。そしてこのようなサウジアラビアの政策は、アメリカ、イギリス、パキスタンの治安機関の全面的な支援を受けて行われていました。
アメリカは、サウジアラビアとの関係を非常に重視しています。9.11事件後、この事件のハイジャック犯の19人全員がサウジアラビア国籍の保有者であったにも拘わらず、この国の王子数名を、アメリカから専用機で逃がし、サウジアラビアとの関係がこの事件によって揺らぐのを防ごうとしました。
2003年のアメリカのイラク侵攻とサッダームフセイン政権の崩壊により、サウジアラビアは、イラクが真のイスラム陣営の同盟国となり、シオニストやワッハーブ派のタクフィール主義思想を脅かす存在になるのではないかという懸念を抱きました。アメリカがイラクを占領してからしばらくのち、イラクの人々は、サウジアラビアから直接支援を受けたタクフィール主義のテログループの大規模な攻撃を受けました。そうしたグループの一つが、後にISISと名乗るようになったグループでした。何人ものイラク人が、連日、テロリストの攻撃の犠牲になりました。
ここで注目に値するのは、この攻撃が、アメリカ兵10万人近くがイラクに駐留している中で行われたことです。この攻撃の中で、アメリカ兵が死亡したこともありましたが、アメリカ兵の死者数は、テロ作戦で、日々、殺害されるイラク人の男女や子供の数に比べれば、注目に値する数ではありませんでした。
2011年にチュニジアやその他の独裁国で始まったイスラムの目覚めの運動は、自らをアラブ諸国の長兄と考えるサウジアラビアを強く懸念させました。サウジアラビアの指導部は、オイルマネーによって、可能な限り、この運動を阻止しようと努めました。タクフィール主義の動きの拡大、シーア派教徒の殺害、イスラムの宗教施設の破壊、これらは、イスラムの目覚めの運動を逸脱させ、公正を追求し、人間を形成する至高なるイスラムのイメージを壊すことで、人々の運動を阻止するために行われました。
サウジアラビアとその西側の同盟国、シオニスト政権イスラエルが敵対している国の一つが、シリアです。シリアは、シオニスト政権との闘争の第一線にいます。サウジアラビア、カタール、トルコ、西側諸国の政治、資金、軍事面での支援を受け、タクフィール主義のテログループが組織化され、シリアへと送られました。イラクからシリアへと活動を広げた組織の一つが、ISISでした。ISISは、サウジアラビアの支援なくしては、最新の軍備を手に入れることも、シリアとイラクの大部分を占領することも不可能でした。彼らはイラクの分離、そしてイラクとシリアの民主政権の弱体化を狙っています。シリアとイラクの占領地域で、イスラム・カリフ制の樹立を宣言したのも、それを目的としています。
サウジアラビア政府は、地域での立場を維持し、預言者ムハンマドの純粋なイスラムの教えや思想が広まるのを防ぐための手段を、一つしか有していません。それは、タクフィール主義のテログループを強化するために、オイルマネーを使用することです。ISISは、サウジアラビアのワッハーブ派の産物です。ISISがシリアやイラクで占領している地域の学校では、サウジアラビアの教科書が使われています。これは、ISISが、サウジアラビアのワッハーブ派の逸脱した思想に依存していることの、ほんの小さな一例に過ぎません。
では、サウジアラビア政府が、世界における人権や自由の擁護を謳う西側諸国の政治的、軍事的な支援を受けずに、地域でこのような混乱を作り出すことは果たして可能なのでしょうか?
サウジアラビアの統治体制は、中世に遡ります。この国の人々は、最低限の市民権さえ有していません。2015年の現在、そのような国が単独で、地域に混乱や情勢不安を作り出し、世界最大のテログループを結成するきっかけとなることなどできるのでしょうか?サウジアラビアの政治体制は、数千人の皇太子のいるサウード家という一族によって構成されています。なぜそのような体制が、博愛主義や民主主義を謳うアメリカやヨーロッパの緊密な同盟国となり、西側から最新の兵器を供与されているのでしょうか?それは、サウジアラビアが、中東という戦略的な地域で、アメリカやヨーロッパの不当な利益を守る存在であるからです。ISISとサウジアラビア、そしてサウジアラビアと西側諸国のこのような結びつきを見てもなお、これらの政府による対ISIS有志連合の結成という政策を信じることができるのでしょうか?
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