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マリの国家首脳がなぜあの位置に?

「晴耕雨読」首藤信彦の記事の一節。
私も、あの黒人政治家が、なぜ一番目目立つところにいて、ネタニヤフと腕を組んだりしているのか、疑問に思った。マリという国にそれほどの存在意義があるというのは奇妙である。(こうした政治家の集合写真における位置関係は世界支配層の家来の中では非常に重んじられ、通常は1アメリカ、2ドイツ3イギリスまたはフランスと決まっている。)また、アッバスという人物自体、イスラエルの第五列ではないか、という疑いは前々から持っている。戦いあっている国同士、上層部はツーカーで、国民だけが殺し合いをしている、ということだ。


(以下引用)



そしてテロと言論攻撃に反対する370万人のデモその先頭をきる各国首脳も参加しての連帯デモ。

オランド大統領の隣にドイツのメルケル首相、近くにサルゴジ元大統領、キャメロンイギリス首相、犬猿の仲のアッバスとネタニヤフが同じデモの列に!...

ではオランド大統領の隣にいるのは黒人の政治家は誰か?

それはマリのイブラヒム・ケイタ大統領だ。

私が何に疑問を感じているかお分かりだろうか?



(追記)上の疑問について調べていて、下記記事に出遭った。「イランラジオ」の記事だが、これほどいい記事があったとは知らなかった。マリの件だけでなく、フランスの二枚舌政治、西側諸国のテロとの戦争の欺瞞など、明快に説明している。少し古い記事だが、政治情勢の根本は今も変わっていない。



フランスのマリ軍事介入、その目的の表と裏

フランスによるマリの軍事介入の影響は、西アフリカの多くの地域や国民に拡大しています。フランス軍の戦闘機によるマリの反体制派への攻撃から数日もたたないうちに、アルジェリアの反体制武装勢力が数百名にのぼる様々な国籍の人々を人質に取りました。人質の中には、西側諸国の人々や日本人もいました。



 


人質がとられた場所はアルジェリア南東部・イナメナスの天然ガス施設でした。アルジェリア軍はすぐにガス施設を包囲し、数日間の衝突後、多くの武装勢力のメンバーや人質が死傷し、この事件は終結しました。


武装勢力は様々な要求を行いましたが、その最も重要な要求は、フランス軍によるマリへの軍事介入の停止でした。フランス政府はマリに軍事介入する前に、マリの反体制派を弾圧する中でフランスに同調させるべく、アルジェリアの同意を得ようと努力していました。しかし、アルジェリア政府はマリの危機がアルジェリアに及ぶのを懸念したために、フランスのこの要求に応じませんでした。最終的にアルジェリア政府は慎重にフランス政府と限定的な同調を行いました。アルジェリアはマリ北部と1400キロにわたり国境線を接しており、マリの最大の隣国です。フランス軍のミラージュ戦闘機とラファエル戦闘機は、アルジェリア上空を通過し、マリの反体制派を標的にしています。


マリは1960年9月22日、長年に渡るフランスの植民地支配の後、独立しました。しかしフランスはその後もこの国の政治経済での影響力を維持し、いまだにマリに多くの権益を持っています。フランスのそうした権益のうちのひとつは、マリの地下資源、特にウランです。マリは1年前から、深刻な政治危機に直面しています。マリの反体制派グループは、同国の北部地域を制圧しています。フランス政府はマリ政府を支援するために反体制グループに対抗し、数ヶ月に渡りマリの隣国やフランスの友好国に軍事介入するための下地を整えることに努めていました。フランス政府ははじめ、フランスの管理の下でマリの戦争をアフリカに広めようとしていました。しかしアフリカ西部諸国の政府はマリの情勢不安が自国に拡大することを懸念し、フランスとの同調を控えていました。最終的にフランス政府自身が、保護下においているマリ政府を支援するため、テロとの戦いという口実を設け、国連安保理の了承を得ず、一方的な政策により、マリに対し軍事介入を行いました。


フランスのこの最近の措置の根源となっているものは、歴史の中で解釈する必要があります。1904年、フランス軍は1800万平方キロメートルの面積をもつマリを植民地化しました。フランスが見た夢とは、マリとそれ以外の地中海南部のアフリカ諸国の豊富な地下資源から利益を得ることでした。フランスはアフリカを収奪する中で、イギリスと競い合っていました。アフリカのフランス植民地はアフリカ西部のベニン、ブルキナファソ、ギニア、マリ、モーリタニア、ニジェール、セネガルでした。


フランスは植民地主義時代、セネガルの首都ダカールからアフリカ・フランス植民地ブロックを形成することを決定しました。しかしフランスはアフリカの植民地が実質的に独立することは望んでいなかったのです。


フランスのオランド大統領がマリへの軍事介入を決定したこと、彼がサルコジ前大統領の軍国主義を踏襲していることを示しています。サルコジ前大統領は、辞任間際にフランス軍をリビアに軍事介入させました。


フランスのマリへの軍事介入は、あらゆる国際条約に反しており、フランスやマリの人々、その近隣諸国の人々に対する大変危険な余波が後からついてきています。フランス国内では、多くの人々がこの措置に反対しています。これについて、フランスのドビルパン元首相の発言は一考に価するものです。


フランスのドビルパン元首相は、回想録の中でマリへの軍事介入計画を正しい考えではないとしています。ドビルパン元首相はフランスの出版物『ディマンシェ』に掲載された回想録で、フランス軍のマリ攻撃を、アフガニスタンやイラク、リビアにおけるここ10年間の失敗と比較し、「フランス政府は歴史の勉強を教訓とすることはできなかった」と述べています。彼はその回想録の中で、好戦主義をウイルス[のようなものである]とし、「アメリカのネオコンがフランスにも影響を及ぼしている」と語っています。また好戦的や精神や、戦争を始めようと先を急ぐ政府関係者に懸念を抱いている、として、「我々は、明確な理由もなく目をつぶったままで戦場に赴き、戦争を行っている」と記述しています。


フランスの週刊誌「ル・ポワン」は、フランスの極右政党、国民戦線の創設者ジャン・マリー・ル・ペンのマリ武力介入への反応について取り上げ、次のように記しています、「我々はサルコジ前大統領時代に、そして社会党の支援を得て、リビアの反体制派武装グループに対して軍事面でも注目に値する援助を行ってきたことを支持した。これは我々の元に帰ってくるブーメランのようなものである。現在、我々はシリアでも反体制派武装組織が勝利することを望んでおり、またマリにおいては反体制派と戦争を行う」。


ジャン・マリー・ル・ペンはフランスのマリへの単独軍事介入に触れ、「この措置においては、我々だけが残るだろう。EUとアフリカにおけるフランスの同盟国がフランスの利益のために動こうとしなければ意味がないだろう。我々は、そのときまでに条件がさらに明らかになるのを期待している」と語っています。


この表明はフランスの代表的な政治家の見解を明白に示すものであり、あたかも多くの問題を物語っているようなものです。実際フランスは利益を生み出す場所では、原理主義者を支持し、利益を生み出さない場所では、アルカイダやテロとの戦いの名目で、これらのグループと対峙しています。アルカイダの名前は、西側が戦争を扇動するための暗号に変わりました。


アメリカのブッシュ元大統領は、イラクやアフガニスタンでの戦争をまさにこの暗号によって開始しました。オバマ大統領にはこの戦争を終わらせると考えられていましたが、実際はまさにこの暗号を用いて、北アフリカから東南アジアまでの地域で大規模な秘密裏の戦争を展開してきたのです。現在まさにこの暗号は、アフリカで新たな戦争が発生する理由となり、イギリスのキャメロン首相がコメントしたように、数十年間に渡って長引く可能性があります。フランスもまた、アメリカと同じように、単独で一方的な軍事措置をとっています。


ヨーロッパの大部分の国々は、フランスのマリへの軍事介入を支持する表明を行いましたが、この支持は政治的な面を多分に含んでいます。フランスの同盟国は、自国の兵士の命をフランスの利益のために危険に晒したいとは思っていません。こうした中で、イギリスはリビアのカダフィ政権に反対してフランスとともに行動しましたが、現在は方針を変更し、マリへの武力介入に直接的に参加せず、フランスの軍事作戦における物資補給のみを援助しています。まさにこうした関係により、南ヨーロッパの国々、とりわけ注目に値する軍事力を持つスペインやイタリアも、フランスに対して外交レベルでの支援と、軍事作戦を技術的に支援するのみに留まっていることを示しています。そのほかのヨーロッパ諸国も、フランスを軍事面で大きく支援し、影響を及ぼすほどの支援を行っていません。


フランスがEU諸国から全面的な支援を受けていないと考えられるのは確かなことです。マリの近隣諸国やフランスの同盟国も、マリには少数しか派兵しないとしています。これらの国々は5000人以上の兵士を派遣する責務を負っています。しかしマリに到着したアフリカ諸国の兵士は、その数を大きく下回っています。


テロとの戦いを名目に軍事介入を行う時代はすでに終わり、もし誰もこのことに気づかなければ、フランスのオランド大統領は他の国以上にこのことを繰り返すでしょう。昨年のフランス大統領選でオランド大統領が掲げたスローガンの一つに、フランス軍のアフガニスタンからの撤退があります。サルコジ前大統領はフランス軍のアフガニスタン駐留が、テロとの戦いとフランスの人々の安全確保のために必要な措置であるとしました。しかし、フランス人兵士数十人が死亡したり、アフガニスタンのフランス軍駐留に同国の人々が不満を持っていたことから、オランド大統領は選挙戦の中でこのテーマを基本的なスローガンとして利用したのです。現在フランス政府は、アフガニスタン政府とタリバンの和解のために、タリバンの代表者を招待しました。タリバンは、ついこのあいだまでテロの象徴であり、フランスの兵士たちはタリバンとの戦いを口実にアフガニスタンに派遣されていたのです。


フランスによるマリへの軍事介入は、この国に情勢不安と戦争を拡大する原因となり、フランス政府の主張とは逆に、この介入はマリの反体制派を掃討することができないばかりか、逆に彼らを戦争に煽り立てることになり、彼らは人質事件などのあらゆる方法を用いることで、フランス軍が撤退するまで、マリの反体制勢力の戦意をさらにかき立てることになるでしょう。











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偽善者の行進

「阿修羅」記事コメントの一つ(28. 2015年1月13日 15:51:05 : cMmUZp57r6
パリで行われた首脳陣のデモは撮影用でした。
http://libertyblitzkrieg.com/2015/01/12/je-suis-hypocrites-authoritarian-anti-free-speech-politicians-pose-for-staged-photo-op-in-paris/)で言及されていた次の記事が面白そうなので、転載しておく。
いや、私の貧弱な英語力では記事の1割程度しか理解できないのだが、「NOUS SOMME HYPOCRITES」は、先日「世に倦む日々」で教わったように、「我々は皆○○だ」に「ヒポクリット」つまり「偽善者」に当たるフランス語が入ったものだろうから「我々は皆偽善者だ」という意味だろう。そして、記事タイトルの続く部分はデモに参加した政治家たちは「ポーズを取っただけだ」という趣旨か。それを示唆するのが、記事の真ん中あたりに出てくる写真である。デモ行列の大群衆の先頭に立つ欧州主要政治家の堂々たる行進、と見えたのは、実は政治家たち以外には、それと同数程度のエキストラ(たぶん、そうだろう。SPが大半か。)で作った貧弱な集団にすぎなかったわけだ。カメラの角度によって、それが大群衆の先頭に立つ政治家たち、というように見えただけである。
パリの街路を埋め尽くした大群衆というのもこうなると怪しくなる。最近は写真加工技術が発達しており、コンピューター・グラフィクスで幾らでも大群衆が作れるのではないか。(笑)
だが、こうして作為的に作られるにせよ、やはり現実に存在するのは、一般国民を巻き込んだ「憎悪の増幅」という悪意の運動である。


(以下引用)元記事の最後に、ここに集まった欧州や中東の首脳陣が、これまで「表現の自由」をいかに弾圧してきたか、という連続ツィートが載っていたが、それはコピーできなかった。まあ、下の記事タイトルで検索すれば元記事自体もすぐに見つかるだろう。




NOUS SOMME HYPOCRITES – Authoritarian, Anti-Free Speech Politicians Pose for Staged Photo Op in Paris



NOUS SOMME HYPOCRITES – Authoritarian, Anti-Free Speech Politicians Pose for Staged Photo Op in Paris


Screen Shot 2015-01-12 at 10.27.34 AMAs I was wrapping up my travels in Asia, an extremely sad event unfolded in Paris during which 12 people were murdered at the office of satire magazine Charlie Hebdo. Just four days later, another sad and pathetic event occurred. A swarm of politicians, many of whom are professional authoritarians, shamelessly descended onto the streets of Paris to “join millions of protesters” in a rally for free speech and solidarity with the victims of the barbaric attack.


As is typically the case, mainstream media stories were filled with powerful images of these political hacks marching arm in arm; faces austere, defiantly standing their ground on behalf of freedom and liberty the world over. You have doubtlessly seen many variations of the following:


Screen Shot 2015-01-12 at 10.43.38 AM


Screen Shot 2015-01-12 at 10.44.16 AM


Such images were commingled with photos of the real march, which was estimated to include an incredible 3.7 million people.


Screen Shot 2015-01-12 at 10.48.15 AM


Such images can bring a tear to the eye of even the most hardened cynic. Politicians and citizens united for a noble cause! There’s just one minor problem. As the Huffington Post and Independent both noted, this is what the politicians’ march actually looked like:



Screen Shot 2015-01-12 at 10.27.34 AM


While this pathetic and shameless photo op is embarrassing enough, what’s far more concerning and downright hypocritical is the fact that many of the participants are active authoritarians in their home countries. In fact, several Charlie Hebdo employees noticed and commented on the contradiction. For example, TruthDig reported the following:


Le Monde reported on the Charlie Hebdo team at the Paris rally on Sunday, the largest demonstrations in France since the end of World War II.  They were emotionally exhausted, having lived through a nightmarish week that saw 10 of their colleagues murdered in cold blood.  (One of the staffers killed was a Muslim copy-editor known at the offices for the breadth of his learning). 


And, fatigued as they are, they had soon to get back to work on the special edition of their weekly, which will be printed in a million copies rather than the 60,000 usual run.


They said their biggest regret was that they couldn’t have paraded caricatures from the past pages of Charlie Hebdo of the various heads of state who joined the rally– Benyamin Netanyahu, King Abdallah II of Jordan, of former French president Nicolas Sarkozy, of Russian Foreign Minister Sergueï Lavrov, of Turkish prime minister Ahmet Davutoglu, and of all the authoritarian heads of state they had lampooned over the years.  (Many of the world leaders in the rally would have at the least jailed the Charlie Hebdo staff if they had been operating in those countries).


The only part of that sad scene to be celebrated is the fact that a pigeon went ahead and took a shit on French President François Hollande as he embraced Patrick Pelloux, a doctor and columnist at Charlie Hebdo. RawStory reports:


While cameras focused on the moment that the president of the republic, François Hollande, embraced Patrick Pelloux, the doctor and columnist at Charlie Hebdo who was one of the first to the scene after the attack, they also captured some unexpected footage.


As Hollande bends to take Pelloux in his arms, a bird deficates on the shoulder part of the president’s right sleeve - causing staff from the satirical magazine to try and hide their uncontrollable laughter.


Now that’s a story.


While the complete hypocrisy of these politicians marching was noted by many, including Reporters without Borders, the best work was done by Londoner, Daniel Wickham. He went ahead and tweeted a series detailing some of the human rights abusers present. His powerful stream from yesterday is shown below:














































Brilliant work sir. I added my own two cents on the affair last evening:




In Liberty,
Michael Krieger


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「シャルリー・エブド銃撃=松尾山銃撃」論

下の記事はウィキペディアから転載。
EU各国首脳が(たしか、50人ほどか。凄い数だった。)、あの反テロデモに集結したのは、出来すぎという感がある。そんなに彼らは暇なのか。いきなり、そんなに簡単にスケジュールを調整できるのか。さらに、そこにイスラエルのネタニエフ大統領だか首相だかも参加している。どうもあらかじめシナリオが出来ていた臭い。
そこで、下の記事を載せた私の意図だが、あのシャルリー・エブドへの襲撃・12人虐殺は対ロシア経済制裁(もしくは、軍事行動の可能性も)に腰が引け気味のEU首脳陣に対する「松尾山で西軍裏切りをためらっている小早川秀秋に対する、家康の脅しの銃撃」だったのではないか、という推理である。もちろん、この事件は彼らに対してあらかじめ予告されており、これでEU首脳陣はビビッてこれからは米国(イスラエル、ユダ金)の命令にすべて従うことを、あのデモに参加することで示してみせたわけである。(笑)
もちろん、もう一つの狙いは、世界全体に「反イスラム」気運を醸成し、西側にとっていろいろと便利な「テロとの戦争」をさらに推進することだろう。まあ、その結果、欧州が火の海になる可能性を私はここ数日指摘しているのだが。


(以下引用)

関ヶ原の戦い[編集]

松尾山にある関ヶ原の戦いの小早川秀秋陣跡(岐阜県不破郡関ケ原町)

秀秋は慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いでは当初、西軍として伏見城の戦いに参加した後、本戦では1万5,000[9]の軍勢を率い、関ヶ原の南西にある松尾山に陣を敷いていた伊藤盛正を追い出してそこに布陣した。


関ヶ原本戦が始まったのは午前8時ごろであり、午前中は西軍有利に戦況が進展する中、傍観していた。度々使者を送ったにも関わらず傍観し続ける秀秋に家康は苛立っていた[10]といい、秀秋の陣へ鉄砲を撃ち掛けたとも言う。ただし、この点について現代の実地調査では、地理的条件や当時使用されていた銃の銃声の大きさや、現場は合戦中であり騒々しいことから推測すると、秀秋の本陣まで銃声は聞こえなかった、もしくは家康からの銃撃であるとは識別できなかった可能性が高いことも指摘されている[11]





(追記)別に大手新聞みたいにありもしない中立公正を気取る気は無いが、私の「陰謀実在論」を少し中和するために、私と対極的な「白人国家は民主主義先進国」氏の意見を次に載せておく。
一見紳士的な論説で、逆にそこが「植民地文化人」的で私は虫唾が走るのだが、こちらの西洋エスノセントリズムが好みだ、という人も多いだろう。(私から見れば、西洋もエスニックの一つにすぎない。)


フランス 1月11日 反テロ・共和政擁護の大示威行動 france2 のニュースから
http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/774.html
投稿者 晴れ間 日時 2015 年 1 月 12 日 21:35:01: FhUYgDFvAt2/E
   
 
1月11日にフランス全土で展開された「反テロ・共和政擁護」の大示威行動の様子を伝えるフランスのテレビ、france2 の同日20時のニュースのリンクを貼ります。

デモの様子は、日本でも断片的に伝えられています。ただ、この事件に対する日本での理解は、フランスでの受け止め方とやや(かなり?)異なるように思えます。


日本では、この示威行動が単にテロの犠牲者の追悼デモとしか伝えられていない場合があります。
「表現の自由」とはいっても、イスラムを冒涜した風刺新聞の方も悪いのではないのか、イスラム教をもっと尊重する態度を取るべきではないか、という意見も散見します。


結論から言えば、今回の事件を起こしたのはイスラム教徒ではありません。本来のイスラムとは何の関係もない過激主義テロリストの犯行です。
ついでに言えば、今回のテロの事件の犯人は3人とも既存のフランス社会の中で、非常にマージナルな存在でした。クアシ兄弟は両親の死後、少年期に施設で育っています。パリ南郊で警官を射殺した後、ユダヤ系の食料品店に立てこもり4人のユダヤ人を殺した犯人は、未成年の頃から強盗などで10年の禁固刑を科されるという犯罪歴がありました。
これは宗教や信仰の問題ではなく、社会的病理と社会の統合性の次元の問題でしょう。イスラミスム過激主義はこうしたマージナルな層に働きかけて戦闘員をリクルートしていると思われます。


デモ行進も、日本で言われるような単なる「追悼」ではなく、共和政と共和政の諸価値(自由・平等・友愛、人権、民主主義)を擁護することを目的とする示威行動です。フランスのメディアは「共和派の大行進」「共和派の大集合」という表現を使っています。そして(フランス共和国にとって)「歴史的な日」「歴史的なデモ」だと評しています。


「表現の自由」とは、作家や芸術家が文章や作品を表す際の自由だけを言うのではありません。全ての人間がもつ、自分の考えを表明する自由のことです。今回のようなデモに参加することも表現の自由の一形態です。
今回のデモの参加者は、仏全土で370万人に上ったと報じられています。家族連れの子供の参加が多いことも特徴です。大人は、子供たちの将来にとって大事なことだから子供を連れてきた、と語っています。参加した子供は、参加の理由(自由という価値の擁護)を明確に述べています。これが自分のデモ初参加、日本ふうに言えば「デモ行進デビュー」だ、という子供もいます。表現の自由を象徴する鉛筆を手にした参加者も多いですが、白紙の紙が配られたりもしました。白紙の紙に、自由に自分の考えや思いを書くように、という意図です。


イスラムを冒涜ないし嘲笑することは表現の自由とは違うだろうという、日本人に多い意見については、デモに参加したイスラム教徒とユダヤ教徒が路上で連帯しあう様、そして「私はシャルリ」(シャルリエブドを支持する、表現の自由を支持する) 、我々は共にフランス人であり、共和国の一員なのだ、と語っている事実に注目して下さい。「シャルリエブド」には風刺と笑いはあっても、憎しみはない、と言われています。(と、伝聞形で書くのは、私が直接雑誌を検査したわけではないからです。)


表現の自由とは、思想信条の自由とも重なります。今回のデモには、イスラムやユダヤ教も含む、フランスの全ての合法的宗教団体も参加しています。(フランスでは、統一教会や創価学会のように理性を狂わせ人々を蒙昧の状態に置く宗教はカルトであるとして、非合法です。イスラム原理主義・過激主義も宗教的蒙昧の最たるものです。)
イスラムやユダヤ教の関係者にとって、表現の自由とは、自分たちの信仰を守ることと矛盾なく重なるものです。表現の自由があるから信仰の自由もある、という立場です。


もちろん「私はシャルリではない」(シャルリエブドは支持しない)と言うフランス人もいます。宗教や権威を風刺(嘲笑)することには賛成しないという人は、日本人には多いのではないでしょうか。
フランスで、その代表格は、極右政党FN(フロン・ナシヨナル、国民戦線)の創設者であるジャンマリー・ルペンです。ジャンマリー・ルペンは、シャルリエブドを「アナルコ・トロツキズム」だと評しています。日本人の感覚は、これに近いかもしれません。
FNの二代目党首、娘のマリーヌ・ルペンは、FNが今回の統一行動に参加することを望みましたが、オランド政権は参加を許可しませんでした。日頃、移民排撃を唱えているFNを参加させれば、イスラム系住民への差別と排撃を認めることになるからです。FNはパリでは排除されましたが、地方での参加は認められました。ただし、FNが市政を握る自治体では、積極的な参加はなかったようです。
FNは、党の綱領では共和政(君主制の反対概念)の価値を支持する、守ると明言していますから、フランスの共和主義(議会制民主主義)の伝統から逸脱しているとは言えないでしょう。しかし、移民への憎しみや過激な移民排除の主張は、左翼のみならず、他の保守政党とも異質であり、オランド政権は認めることができなかったのです。


イスラム教徒だけが中世的蒙昧の中で生きているのではありません。
日本の場合は、天皇制(国家神道)は自由な議論が行われないタブーのままです。批判や攻撃を受けることを恐れて、自由な言論を抑制する人が多いのではないでしょうか。
表現の自由は、日本に存在するのでしょうか。
ここ阿修羅でも、反ユダヤ主義の言辞を平気で吐く人、歴史修正主義の立場を取る人、天皇制へのおもねりを表す人が沢山います。安倍内閣を批判したり、小沢一郎氏を擁護する人の中にも、そういう人は普通にいます。
日本が民主的で自由な国家・社会になることを望むのであれば、民主主義の先進国に学ぶ姿勢も大切でしょう。


以下は、france2 のサイトとのリンクです。数日間は視聴可能だと思います。


1月11日(日)夜20時のニュース
番組【全部】
http://www.francetvinfo.fr/replay-jt/france-2/20-heures/jt-de-20h-du-dimanche-11-janvier-2015_788115.html


番組の【部分】


ニュース冒頭部(統一行動の一日のまとめ)。
「私はユダヤ教徒、私はイスラム教徒、私はキリスト教徒、私は無神論者、私はシャルリ」というスローガンが、デモ参加者の精神を表しています。この異なるものを包摂するのが「共和国」(自由と民主主義)です。
「テロリズムに対する国民の団結」がこの日の統一行動の目的です。
http://www.francetvinfo.fr/economie/medias/charlie-hebdo/video-les-images-marquantes-de-la-marche-republicaine-sans-precedent-a-paris_794513.html


50ヶ国近くの各国代表も、デモに参加しました。その中にはイスラエルとパレスティナの元首もいます。今後のテロ対策に向けて、各国の連携が強められる予定です。
http://www.francetvinfo.fr/faits-divers/terrorisme/video-rassemblement-historique-de-dirigeants-internationaux-a-paris-autour-de-hollande_794539.html


デモの後も、会場を去らない人々。
http://www.francetvinfo.fr/faits-divers/tueries/video-marche-republicaine-le-rassemblement-se-poursuit-place-de-la-republique_794537.html


デモの先頭に、テロの犠牲者の遺族たち。
http://www.francetvinfo.fr/faits-divers/terrorisme/video-rassemblement-francois-hollande-retrouve-les-familles-des-victimes_794545.html


デモに生まれて初めて参加した人々、特に子供たち。
http://www.francetvinfo.fr/faits-divers/terrorisme/video-marche-republicaine-a-paris-beaucoup-manifestent-pour-la-premiere-fois_794541.html


日頃住民から煙たがれていた警官も、あらためて住民から感謝を受ける。
「私はシャルリ、私はユダヤ人、私は警官」というスローガン。
犠牲者を出した警官の同僚(労働組合)もデモに隊列を組んで参加。
http://www.francetvinfo.fr/economie/medias/charlie-hebdo/video-merci-la-police-la-gendarmerie-aussi-scande-dans-la-marche-de-paris_794523.html


全ての宗教・宗派(非合法カルトは除く)の代表もデモに参加し、互いに連帯する。
ユダヤ教徒の男性が「表現の自由=信仰の自由」と語る。治安当局にも感謝の言葉。
今回の事件後にイスラム教徒への偏見の強まりを警戒する声も。
http://www.francetvinfo.fr/faits-divers/terrorisme/video-marche-republicaine-toutes-les-confessions-unies-dans-la-rue_794543.html


テロの犠牲者の遺族(今回亡くなったユダヤ人の若者の父親と、別の事件で特殊部隊員だった息子を殺されたイスラム教徒の母親)。
http://www.francetvinfo.fr/faits-divers/terrorisme/video-merah-coulibaly-deux-parents-de-victimes-endeuilles_794547.html


右翼(日本で言う保守派)から左翼まで、諸政党も共和国をテロから守るために結集する。(極右政党FNは除く)
保守派からは、前大統領サルコジのほか、フィヨン、ジュペ、ラファラン、バラデュールら。
左翼からは、ジョスパン、ロカール、クレソン、エローら。元首相たちがオランドの招きに応じて大統領府に入る。
街路では、右翼~左翼の各政党の指導者たちがデモの隊列を組む。「国民統一」(過激原理主義のテロに対する国民の団結)の重要性を喚起。
現首相ヴァルスは一市民としてデモに参加。
労働組合だけでなく、経営者団体もデモに参加。
http://www.francetvinfo.fr/faits-divers/terrorisme/video-marche-republicaine-la-classe-politique-unie_794549.html


解説委員の話(略)。
デモの裏側。治安部隊と警備(略)。


オランドは、ユダヤ教のシナゴーグを訪問(弔問)。
食料品スーパーで殺された4人は皆ユダヤ人。
http://www.francetvinfo.fr/economie/medias/charlie-hebdo/video-hommage-a-la-grande-synagogue-de-paris_794563.html


リヨンでも30万人以上がデモに参加。子供連れの家族が多い。
http://www.francetvinfo.fr/economie/medias/charlie-hebdo/video-plus-de-300-000-personnes-dans-les-rues-de-lyon_794571.html


その他の地方都市や海外での動き(略)。


番組ゲストのコメント。今回の統一示威行動は歴史に残るだろう。
歌手のアブダル・マリクの話が印象的。
http://www.francetvinfo.fr/faits-divers/tueries/video-cette-journee-restera-dans-l-histoire_794577.html


 



   
 



  拍手はせず、拍手一覧を見る






コメント
 
01. 晴れ間 2015年1月12日 23:48:16 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k
パリ地方のイスラム教徒の最大の拠点であるパリのモスクが、ダリル・ブーバクール師の名で出した、イスラム教徒に1月11日の反テロ・統一行動デモに参加を促すアピールがサイトに出ていますので、リンクを貼ります。
http://www.mosqueedeparis.net/appel-a-la-mobilisation-des-musulmans-pour-la-marche-republicaine-du-dimanche-11-janvier/

今回の統一行動では、高齢のこの方ではなく、ドランシィのイマム?の特徴のある顔が目立ちました。
前者は、かつてルシュディのフランス訪問には反対したし、後者もシャルリエブドを「無責任」と批判したこともあります。そうした批判も、表現の自由です。
それでも、フランスのイスラム教徒団体は今回のデモには参加すべきだと判断したのです。


シャルリエブドはキリスト教を同じように批判するのかと言う人がいますが、フランスの共和政はキリスト教(カトリック)とは激しく対立しながら確立していったのです。それに、そもそもフランス人のキリスト教離れは、100年以上前にあらかた済んでいます。習俗としてはもちろん残っていますよ。熱心な信者も一部にはいるでしょう。


カルト脳でなければ、相互に批判しながらも、自由に意見交換し、手をつなげるのではないですか。



02. 晴れ間 2015年1月13日 00:05:16 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k
>>01

私の友人の大叔父さん??は、生前(19世紀です)、アナキストとして反キリスト教(カトリック)の活動をしていました。そのため、死んだとき、教会が墓地に埋葬させてくれなくて、遺族は棺桶をかついだまま一週間くらいあちこちを歩き回ったそうです。
市井の、無名の人々が、そうした活動をした結果、政教分離、国家と宗教の分離が実現したのです。


カルトが遍在する日本はまだまだですね。自由思想を貫くのは日本では難しいですね。
阿修羅でイスラム過激派への妙な「理解」を示す人がいることには、本当に驚かされます。
その方々は、カルト大好き人間でしょうか。
私は、正直、カルトは気持ち悪いです。私の理性が受け付けません。




 



 

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How the web was woven.

「世に倦む日々」から転載。
私はフランス語はまったくダメなので文脈から推定すれば、(私の受験時代の英文読解は、すべてそれ。英単語を真面目に覚える努力をせず、意味の分かる数少ない単語を足掛かりに全文の大意を推定する、というやり方。人間の言うことなど、いつも似たようなものであるw それで結構いい点を取っていたが、これは邪道であるから受験生や学生にはお勧めしない。)記事冒頭部分は、スローガンが「私はチャーリー(シャルリ)だ」から、「我々は皆チャーリー(シャルリ)だ」に変わった、ということか。
なるほど、fascioである。こうして全体主義は形成されていくわけだ。

今回の記事タイトルは、「エルビス・オン・ステージ」でエルビス・プレスリーが歌った曲の一つ。自分のsoulの中に恋心が蜘蛛の巣のように広がっていった、という歌だが、恋心だけでなく全体主義的思想も蜘蛛の巣のように心に網をかけていくのである。


(以下引用)

NOUS NE SOMMES PAS CHARLIE - シャルリー・エブドの意味と限界

昨日(1/11)の大規模デモ行進を機に、スローガンが"JE SUIS CHARLIE"から徐々に"NOUS SOMMES CHARLIE"に変わっている。"NOUS SOMMES TOUS CHARLIE"と、tous(all)を付けたプラカードや垂れ幕も増えてきた。50か国以上の首脳が集まったことも影響して、テロリストであるイスラム過激派に対して一切の斟酌を許さないという空気が固まりつつあり、 シャルリー・エブドを絶対的正義とする認識が全体を覆いつつある。NYの911テロの発生後も、こんな感じで世界が急速に一つの束(fascio)に収斂して行った。14年前の事態を思い出すと、不穏な予感を覚えざるを得ず、だから敢えて流れに抵抗する意味で、"NOUS NE SOMMES PAS CHARLIE"と反論を返したい。世界の全員が"CHARLIE"ではない。"JE SUIS CHARLIE"のメッセージに共感できない者も多くいる。その立場から、”NOUS NE SOMMES PAS CHARLIE"と、ノンの意思を言挙げしたい。14年前、ブッシュの奸計と扇動によって、世界中の国と人々が、悪であるテロリストの側につくか、正義である米国の側につくか、旗幟を鮮明にしろと迫られた。そして、日本を含む多くの国々が、米国の陣営に与して「テロとの戦い」に参軍させられた。911テロの事件は、悪(テロリスト)と正義(米国)の戦争というような、そんな乱暴な定義で整理できるものではなく、そんな単純な理解で態度を決めてはいけなかったにもかかわらず。

あのとき、NYで惨劇が起きた直後は、問題を「テロとの戦争」の文脈で意味づけるのは誤りで、もっと丁寧に背景を考えるべきだという反論も上がっていた。鳥越俊太郎など左派からは、事件に対する米国側の言説は一方的で、そもそもテロは犯罪であって戦争ではなく、戦争だから一緒に戦えと要求するのは強引すぎるという正論が示され、マスコミ言論の一角で説得的な位置を占めていた。あくまで犯罪であり、刑事事件なのだから、犯人の動機を調べ、裁判にかけ、再発防止に全力を尽くすというのが本筋ではないかと、そういう冷静な議論も最初のうちはあった。だが、史上初めて本土を空襲されて大量の犠牲者を出した米国は、イスラムへの敵視と憎悪でファナティックな排撃論が過熱し、その影響を受けた日本の論壇でも、瞬く間に慎重論は排除され、論壇から一掃され、米国の提灯持ちのマスコミ論者によって「テロとの戦い」の論理で征服されて行った。今、フランスで、欧州と米国と旧英領とキリスト教の国々で、プラカードに掲げられている"JE SUIS CHARLIE"、"NOUS SOMMES CHARLIE"の主張は、14年前のブッシュの唱えた画一化と単純化の論理そのものであり、複雑な事件の背景を捨象し、動機を無視し、内在的な分析と考察を放棄し、それをテロという単純なシンボル言語で処断し、悪魔の仕業に還元しているのと同じだ。"JE SUIS CHARLIE"のスローガンは、被害者であるシャルリー・エブドから事件の責任要素を完全に拭い去り、正義の受難と認める主張だ。

この一面化された主張が、事件発生の直後から一瞬のうちに運動として立ち上がり、マスコミとネットを通じて全世界に伝播し、この事件に対する一般市民の標準的で常識的な対応と態度になってしまった。欧米社会とキリスト教世界の人々は、14年前の慌ただしく忌まわしい画一化の暴論と、杜撰で不毛な敵/味方の切り分けと、「十字軍」に擬したプロパガンダの洪水と、プロパガンダへの盲目的な追随と、その後に犯した錯誤と犠牲を忘却してしまったらしい。不幸な幕開けで始まった21世紀が、10年以上の長い時間をかけて、ようやく狂気から醒めつつあるかに見えていたが、また逆戻りの反動と暗黒に一転してしまった感がある。オランドや各国首脳やパリでデモに参加した市民たちは、「イスラムとテロリストは違う」と峻別論を言い、その論法で"JE SUIS CHARLIE"を正当化するのだけれど、それを聞いたイスラムの人々が、その言葉に本当に納得しているかは疑問だ。中東のイスラムの人々や欧州のイスラム系移民たちは、その「国際標準」の峻別論に表立って抵抗する素振りは見せないし、カメラの前で否定すれば国際社会を敵に回すことになるから控えているけれど、「自分たちばかりに都合のいいきれいごとを言いやがって」と不審に感じているに違いない。シャルリー・エブドの風刺画が迷惑な挑発であるという指摘は、TBSのインタビューに答えたパリのイスラム系移民の女性が正直に証言していた。それが彼らの偽らざる本音であって、内心ではシャルリー・エブドの被害を自業自得だと感じているのは明らかだ。

(以下略)




(追記)先ほど、下の記事を見て、その中の写真のプラカードも「je suis ○○」であるのに気付いて興味を惹かれた。この写真のプラカードがどういう政治的文脈でのものかは不明だが、パリの反イスラムデモ(反テロデモを標榜してはいるが、事実は「反イスラム」だろう。)と同じバック(モサドか)がそこにいることを示しているような気がする。


相次ぐ反ユダヤ主義の暴力、国外移住も視野に フランス

AFPBB News



【AFP=時事】先週仏パリ(Paris)のユダヤ人向け食料品店で起きた銃撃事件をはじめ、反ユダヤ主義的な襲撃事件がフランスで急増している──これらの社会問題がきっかけとなり、同国を後にすることを考えるユダヤ人が増えている。


 50代のポーランド系ユダヤ人男性のローランさんは、もし自分が30歳だったら、フランスを離れてイスラエルに移住しただろうと話す。「私はユダヤ教の教えを実践する敬虔な信者ではないが、一部の人たちは私のことを『イッド(ユダヤ人に対する軽蔑的な呼び方)』として見ているという印象を受ける」。苗字を伏せたままコメントした。


 パリ(Pari)では9日、同市東部のユダヤ人向け食料品店に押し入り買い物客を人質にしたアメディ・クリバリ(Amedy Coulibaly)容疑者が4人を殺害。その2日前には、サイド・クアシ(Said Kouachi)容疑者と弟のシェリフ・クアシ(Cherif Kouachi)容疑者が風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)本社を襲撃し、12人を殺害している。


 フランス史上最悪のこの一連の襲撃事件は、同国の50万~60万人のユダヤ人コミュニティーを大きな混乱に陥れた。


 2012年3月に仏・トゥールーズ(Toulouse)のユダヤ人学校でイスラム過激主義のモハメド・メラ(Mohamed Merah)容疑者が生徒3人、教師1人を射殺した事件をユダヤ人らに思い出させたためだ。


 氏名を公表しないことを条件に取材に応じたパリ北部の食料品店で店長を務める女性は、2013~14年にかけて反ユダヤ主義者による襲撃や脅迫の件数が倍増しており、日々びくびくしながら暮らしていると語った。


 こうした中、同国を離れることを選択するユダヤ人も大勢いる。フランスを離れイスラエルに移住したユダヤ人の数は、2014年に約7000人に上り、前年の2倍となった。


 9日の襲撃事件を受けて、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は、より多くの人々に移住を呼び掛けている。


 不安の鎮静化を目指す仏政府首脳部は、イスラエルと米国に続く世界第3位のユダヤ人コミュニティーを安心させるためにあらゆる努力を行っている。


 マニュエル・バルス(Manuel Valls)首相は、「ユダヤ人のいないフランスは、フランスではない」と述べ、またフランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領も11日の歴史的な反テロを訴えたデモ行進に先立ち、ユダヤ人指導者らと面会しコミュニティーの警備強化を約束している。


イスラエル・テルアビブ(Tel Aviv)北部の沿岸都市ネタニヤ(Netanya)で開かれた追悼式に出席したフランス系イスラエル人ら(2015年1月11日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News© AFPBB News 提供 イスラエル・テルアビブ(Tel Aviv)北部の沿岸都市ネタニヤ(Netanya)で開かれ…

 仏国内のユダヤ系施設を統括する組織代表によると、オランド大統領は、すべての学校とシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝堂)の警備に、警察だけでなく軍隊の投入もありうると述べたという。


【翻訳編集】AFPBB News

















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欧州はやがて血の海火の海となるか

「阿修羅」から転載。
写真が多く載っているから転載しただけである。ただし、ツィッター部分はコピーできていないようだ。まあ、どうでもいいツィートばかりだが。
さて、こうなるとフランス対イスラム、あるいは欧米対イスラムの欧州全域での武力闘争が始まりそうな気配である。まあ、白人どもが自分たちで蒔いた種は自分たちで刈り取るしかないだろう。



(以下引用)



パリの追悼デモ行進が凄ええええええ!!!参加者数十万人!パリ市内を埋め尽くすほどの超大群衆!各国首脳が40人も参加!
http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/770.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 1 月 12 日 01:04:06: igsppGRN/E9PQ

パリの追悼デモ行進が凄ええええええ!!!参加者数十万人!パリ市内を埋め尽くすほどの超大群衆!各国首脳が40人も参加!
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-5141.html
2015/01/12 Mon. 00:22:34 真実を探すブログ



フランス週刊紙銃撃などのテロ事件で犠牲となった17人を追悼するためのデモ行進が凄い事になっています。
現地メディアの報道記事によると、この追悼デモ行進に少なくとも20万人以上が参加したとのことです。メディアによっては100万人近い人数が参加したと書いているところもあり、過去に例が殆ど無いほどの大行進が行われています。


↓デモの様子





☆パリで数十万人がデモ行進 テロに屈しない決意示す
URL http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015011101001522.html
引用:
【パリ共同】フランス週刊紙銃撃などの一連のテロ事件で犠牲となった17人を追悼し、テロに屈しない決意を示そうとパリで11日、数十万人が参加した大規模デモ行進が行われた。国や宗教の違いを超え、言論の自由など普遍的価値の下への結集をオランド大統領が呼び掛け、市民とともに世界各国の約50人の首脳が肩を並べる。
:引用終了


☆パリの生中継 EN DIRECT : l'info internationale en continu par FRANCE 24





























 




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02. 2015年1月12日 02:52:01 : eN2WmpI62Q
欧州首脳、反テロで結束 パリで100万人規模行進
2015/1/11 22:43 (2015/1/12 1:20更新)

 【パリ=竹内康雄】フランスの週刊紙銃撃事件など一連のテロを受け、欧州各国の首脳は11日、パリで一堂に会し、対テロで結束することで一致した。午後からオランド仏大統領の呼びかけでパリで「反テロ行進」を実施。国際社会が「表現の自由」を尊重し、テロに屈しない姿勢を示した。欧米のテロ担当閣僚は同日、テロを事前に防ぐ対策強化で一致し、共同宣言を発表した。


 オランド大統領を中心にメルケル独首相、キャメロン英首相、レンツィ伊首相、ラホイ・スペイン首相らが腕を組み行進した。パレスチナ問題で対立するイスラエルのネタニヤフ首相、パレスチナ自治政府のアッバス議長ら、約50カ国・地域の首脳・閣僚が参加した。共和国広場に集まった市民は100万人規模に上ったようだ。行進前には、オランド大統領が各国首脳らを大統領府(エリゼ宮)に招き、各国がテロとの戦いを協力して進めることを確認した。


 テロ対策を話し合う国際会議も同日開かれ、欧米12カ国の閣僚が出席した。採択した共同宣言には、インターネット事業者と協力し、テロにつながりうる情報を早期収集する仕組みの構築のほか、欧州の国境警備の強化、航空機に搭乗する顧客の情報収集を進めることを盛り込んだ。カズヌーブ仏内相は会議後、「合意事項を実行に移し、テロ防止につなげたい」と強調した。


 週刊紙「シャルリエブド」への銃撃事件を巡っては、実行犯はフランス人でありながらイスラム過激派との関連が疑われている。イエメンなどで訓練を受けていたとの情報がある。ホルダー米司法長官は「現時点では仏テロに(国際テロ組織)アルカイダの影響があったという信頼できる情報はない」と述べた。


http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM11H7G_R10C15A1MM8000/

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日本経済界の馬鹿たちに忠告

「ギャラリー酔いどれ」から転載。
まさに「そのとほり!」(笑)である。(この「笑」は嘲笑ではなく、親愛の意味)
まあ、ユダ金国家というか、ならず者国家とつきあってロクなことはない。
おっと、つきあっているのではなく、その家来であった。
だが、経済界は、何もこんなヤクザとつきあう必要など無い。金儲けのつもりが、金を巻き上げられるということを、これまで何回繰り返してきたか。市場としてなら今は中国があるし、ロシアもインドもそのうちいい市場になる。借金踏み倒し常習犯のヤクザ相手に商売をしようと考える方が馬鹿である。まったく同情の余地は無いが、同国人として忠告はしておく。(異教徒相手には嘘をついて金を巻き上げるのも当然だし、殺してもいい、それどころか、積極的にそうすべきだ、というのが古式ゆかしいユダヤ教の教えであることをよく考えるがよい。今のユダヤ教指導者がそのあたりをどう処理して教えているかは知らない。)


(以下引用)




マゾヒズムw からの脱却を! 商人の皆さん、

◆http://richardkoshimizu.at.webry.info/201501/article_52.html
richardkoshimizu's blog  2015/01/09
日本企業は米国から撤退すべし


真面目な日本人が誠心誠意頑張ってユダヤ米国での事業を展開する。

ユダ金には逆立ちしても作れない優秀な自動車を生産し、販売する。

自分たちが無為徒食であることを認めたくないユダ金は、

政府を使って日本企業の努力の結実を「民事制裁金」の名目で奪い取る。



☆http://news.yahoo.co.jp/pickup/6145277
時事通信  2015年1月9日(金)
ホンダに制裁金84億円 = 報告義務違反で過去最高 ―米

【ニューヨーク時事】

米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は8日、
死傷事故などに関する四半期報告義務を怠ったとして、
ホンダが民事制裁金7000万ドル(約84億円)を支払うことに同意したと発表した。
NHTSAが一度に科す制裁金としては過去最高額。


ユダヤ米国でどんなに努力しても、金融ユダヤは汚い手口で金をふんだくる。

米国での事業などなんら意味はないということだ。

必死に稼いで根こそぎ奪われることの繰り返しだ。

日本企業は米国から撤退すべし

2012年に米国四輪自動車市場と決別した

スズキ自動車の好業績を見よ!  鈴木会長の慧眼に学べ。



☆http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150106-OYT1T50010.html
読売新聞 2015年01月06日
売れる」 初の4割突破 … スズキ8年ぶり首位


2014年の国内新車販売台数は、全体に占める軽自動車の割合が
前年から1・6ポイント上昇して40・9%となり、初めて4割を突破した。

14年4月の消費税率引き上げ後に節約志向がいっそう強まったうえ、
魅力がある商品が相次いで登場しているためだ。
販売競争は激しく、スズキが8年ぶりにダイハツ工業から軽自動車首位を奪還した。

日本自動車販売協会連合会(自販連)などが5日、発表した。

国内新車販売台数は556万2887台(前年比3・5%増)で、
このうち軽自動車は227万2789台(同7・6%増)でこれまでで最高だった。

軽自動車のメーカー別シェア(占有率)ではスズキが1・7ポイント上昇して31・2%で、
31・1%のダイハツを僅差でかわした。

浜松市西区のスズキ系販売店では3日の初売りに、多くの客が訪れた。
川合弘晃店長は「今年も『軽』は売れる」と自信を見せた。

軽自動車のシェアは1990年代は25%前後だったが、
2000年ごろから緩やかに上昇。
デフレが長引く中、14年の消費増税が節約志向に拍車をかけた。

競争が激しくなったことで、軽自動車の商品力に磨きがかかったことも大きい。

日産自動車が13年から軽自動車市場に本格参入し、スズキ、ダイハツの2強に、
ホンダ、日産、三菱自動車を加えた5社が中心となってしのぎを削る。

「低価格や実用性だけではない車が増えた」(自動車大手)ことで、
客層が広がった。


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*E 2015/01/09

  ふと思いついた。自民公明って、ばいきんまんだな。
  だとすると生活の党はアンパンマンというかジャムおじさん。
  1日、いや0.1秒でも早くアンパンチできる日がこないだろうか。

  しかし生活の党も不正選挙追求に動けないのはやはり恫喝だろうか?

  はやく米国破綻しろ ボケw


*ポンにだ 2015/01/09

  アメリカに拠点を持つメリッットは
  耐久性試験に最適な劣悪環境がある事ぐらいでしょう。

  なんせ火星の環境から、塩まみれの舗装路から
  ウソハッタリ言いがかり に至る
  人的悪条件も バッチリ世界最悪です。

  労働者の教育にもノウハウが蓄積されます。
  すぐサボり、ルールを破り、職場を離れる
  大飯食らいのクズばかり。

  いい技術が産まれると即特許訴訟か お取り潰し。

  でももういい加減、底が見えた。
  縁を切りましょう

  恥と反省を知らぬ
  嘘つきの人殺し共の国とは!




何度も申し上げておりますが、

これからは北の粗暴な白熊と組みましょう!

強欲ですが悪辣ではない、物々交換が成り立つ相手です。

レイシスト・ユダ米とは異なり、少なくとも反日ではありませんから。

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誰があなたたちを「チャーリー」に仕立てたの?

私が持っている別ブログ(「徽宗皇帝ブログ」とは別)に載せたものだが、ついでにこちらに載せておく。プラカードがあらかじめ準備されたものであるところに胡散臭いものを感じるのは私の「陰謀実在論」体質のしからしむるところだろう。








「私はチャーリーだ」、か

「世に倦む日々」記事のこの部分を読んでいて、そう言えば「ジュテーム」ってのがあったなあ、と思い、その綴りが知りたくなって調べると、こういう回答があった。何と、英語の「我 愛す 汝を」(アイ・ラブ・ユー)は、フランス語では「我 汝を 愛す」という日本語的語順だったのだ。
ついでだが、「Charlie」はフランス語だと「シャルリェ」(これは昔のフランス文学翻訳の表記。実際の発音はシャルリらしい。)と、男爵か侯爵にでもふさわしいような響きになるが。英語読みだと「チャーリー」と安っぽくなる。「放浪紳士チャーリー」は紳士乞食である。

なお、この「テロ」事件への抗議デモで、「I am charlie」(Je suis charlie)のプラカードは大半が、印刷された、まったく同じプラカードであり、これが自然発生的デモではなく組織されたデモであることがその一事からわかる。


(以下引用)



パリでのテロ事件に抗議するプラカードに、"JE SUIS CHARLIE"と書かれている。片仮名で発音を表記すると、ジュ・スィ・シャルリ。"JE SUIS" は"I AM"。ケネディの1963年の "Ich bin ein Berliner" の演説を想起させる。"Je"の子音の "J" はフランス語独特の音韻で、口をすぼめて舌を丸め、舌の奥から「ジュッ」と発音する。






(以下、「ジュテーム」の綴りについての回答)

 

2005/4/2816:10:47




正確に書くと
Je t'aime
です。
本来なら"Je tu aime"なのですが、
フランス語では母音動詞が繋がる場合に連結させる法則があり、
上記のような形態になるのです。
ついでに説明しますと、フランス語には「あなた」に二つの呼び方があり、
tuは主に親しい人に用いられる二人称です。




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それだけで人生は生きるに値します。

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