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気の赴くままにつれづれと。
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不振だった角川の古い純文学中心の文庫路線を、春樹がミステリーを中心に通俗小説で再編して一気に建て直した。角川がなかったら、今のミステリーの隆盛はない。
さらに、活字だけでなくテレビを多用し、アニメや映画などメディアミックスで話題先行させて市場に大々的に次々と作品を投入する手法は、そのままアメリカがパクってしまったくらい。プロデューサーとしての才能は天才的で、敵も多いが信奉者も多かった。東大出の管理職と同族経営で腐りきった日本の映画会社からはみ出した連中が次々と角川の力を借りて好きに映画を撮ったから面白い作品も多かった。セーラー服の相米もそうだが、ほかにも大林や大森のような監督が若々しい感覚で撮った当時の日本の映像は今見ても面白い。ただし、これはATGが好きだとか、自主制作したことあるとか、そういう連中の評価であって一般人から見ると何か不完全な不思議な作品も多かった。
春樹の薬物逮捕はいろいろな説があるが、弟との権力闘争より、復活の日でチリ海軍まで動員して大作映画を作るやり方にハリウッドが危機感を持ったためというのが本当のところだろう。あれはアメリカには今でも撮れない映画だという。
その後結局収監されて満期出所というのも初犯では珍しい。
さて今回の映画は、まあ最近の邦画水準に落ちてしまってますね。
主演が誰かとか、そんなもの吹っ飛ばすのが角川映画で、
オーディションで抜擢した素人少女をあえて使う路線も、従来の映画会社のスターシステムの否定にあったわけです。
橋本カンナはむしろ小さいころからいじくりまわされてきた芸能ガキで、
かつての角川映画からはもっとも遠い存在です。
それも平成という時代の空気なのでしょう。
昭和は遠くなりにけりです。