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手を合わせて「いただきます」という「テレビ用の食事マナー」

テレビドラマやアニメの食事シーンを見るたびに、違和感を持っていたのが、この「手を合わせて『いただきます』」であるが、その違和感が自分だけのことではないと知って嬉しい。

確かに、昔の映画などでは「いただきます」は言っても、「手を合わせる」仕草は伴っていなかったと思う。我が家は下層階層だったから、我が家の風習はどうでもいいww

私が中学生のころ、他人の前で食事をした時に、大皿に載った食べ物を自分の箸で直接に取ったところ、同席していた同年代の女の子に「箸を逆さにして取ってくれ」と言われて、ひどく恥ずかしい思いをしたことを今でも覚えている。
この「逆さ箸」もべつに日本全国共通とは言えないようだ。そもそも、逆さ箸をした後、それをどのようにして使うのか。手で握っていた部分を食べ物に突っ込むことが不潔であることは別の話としても、食べ物の汁などが付着した部分を再び手で握れるものだろうか。それとも、いちいちその汁などをふき取る袱紗のようなものでも所持して食事をするのか。茶道ならぬ食道である。おっと、食道だと人体の一部になるwww
外国からの賓客が、テーブルの上のフィンガーボールの水が何のためにあるのか知らずに、それを飲んでしまったところ、英女王が客に恥をかかせないように、自分も同じようにし、他の同席の英国人たちも同じようにふるまったという話がある。
真のエチケットとはそういうものだろう、と、この「逆さ箸」の一件を思い出すたびに自己正当化を考えてしまうという私もずいぶん執念深いしいじましいが、つまらない思い出ほどなぜかいつまでも覚えているような気がする。

手を合わせて、の話に戻る。これは仏教的な風習だと思うのだが、仏道への関心がゼロに等しいだろうと思われる人間などが、食事の際にこの仕草をやっていると、仏道の安直な利用と言う感じもしてあまり好感は持てない。まあ、テレビの食事シーンでのこの風習は、タレントなどが「食事ドキュメンタリー」の撮影などの際に、何もせずにいきなり物を食うのも変な感じだから、「ヨーイ、ドン」の意味で始めたものだと思う。実際に、家庭の中でもやっていた、という地方もあるのかもしれないが、少なくとも、全国共通の習慣ではないはずだ。


(以下引用)



手を合わせて「いただきます」に違和感を覚える?
日本のテレビドラマや広告で手を合わせて「いただきます」と言うのがデフォになっていることについて「違和感を覚える」ということがTLで話題になっていた。「それは地域性ではないか?」という異論をきっかけに、いろいろな場所で育った人が自分の体験を語ってくれた。ふだん狭いと思っている日本でも、こんなに文化や習慣は異なるということが分かる面白い対話。
マナー いただきます 作法 宗教 あいさつ
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