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会話のスピード

「れいわ新選組」の舩後靖彦さんは、問いに答えるのに30秒を要するということです。

上記の一文は「谷間の百合」さんの記事の一節である。
実は、私も、相手の発言の意味を正しく理解して、それについて考え、適切な言葉を返そうとしたら、それくらいかかる。いや、30秒で考えがまとまれば早い方である。
したがって、私は、他人と日常会話がほとんどできない。「会話しているふり」をしているだけだ。相手が言っている内容の3割くらいは聞き取れなかったり理解できなかったりで、理解できた部分について感想や自分の考えを言うわけだが、頭の回転が悪いので、その言葉が適切かどうかの判断ができないまま言葉を言うことになる。つまり、いい加減な言葉しか口にできないわけだ。
これは、子供のころから本ばかり読んでいて、同じ年代の子供たちと遊んだ経験がまったく無かったためだろう。周囲の会話の速度にまったくついて行けないわけだ。当然、話が通じないのだから仲良くなることもありえない。他の子供と遊ぶより家で寝転がって本を読んでいるほうがはるかに幸福だった。
問題は、今でも頭の回転がおそろしく遅いことで、しかも耳も悪いので、人付き合いはほとんどできない。まあ、見かけは健常者だから、単なる「失礼、無礼な奴」と思われていると思う。
まあ、私のことはどうでもいいが、今の社会の人たちの話す速度はなぜあんなに速いのだろう。小津安次郎(安二郎だったか)の映画などを見ると、昭和中期までは、今の日本人の半分くらいの速度でゆったりと話しており、その話し方も「そうかなあ」「そうなんだよ」「本当かなあ」「本当なんだよ」と、どうでもいいやり取りが半分くらいで、それで十分に感情や意思の疎通はできていたわけだ。あの時代でなら、私のようなのろまもまともに生きていけたような気がする。







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酔生夢人
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男性
職業:
仙人
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考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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