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NHKも「頭から腐っていく」

「逝きし世の面影」から転載。
NHKの大河ドラマの劣化ぶりは近年著しいが、昨年の「八重の桜」にしても、べつに歴史的偉業をしたわけでもない私大創立者の女房を無理やりにドラマの主人公にし、それだけでは話が持たないから、明治維新の著名人たちのドラマを適当に混ぜ合わせた「苦心作」だったようだ。これも最初から「福島」ゆかりの人物で、「女性」を主人公に、という縛りがあったためだろう。私はそのドラマ作成の経緯が最初から不愉快だったので、まったく見てもいない。
で、来年は吉田松陰の「妹」を大河ドラマの主人公にするのだという。(笑)
兄の七光りで、スポットライトが当たって良かったですね、と言いたいが、ご当人は墓の下で迷惑がっているかもしれない。
こんな形で「女性」を持ち上げるのは、女性全体に対する侮辱ではないか、と私は思う。もしも女性を主人公にしたければ、北条政子のような女傑もいるし、豊臣秀吉の北の方のねね(「おね」とも言う)など、まさしくその近辺に英雄豪傑が満載ではないか。あるいは、悲劇のヒロインなら細川ガラシャやお市の方などもいる。その他、歴史の中にはまだドラマ化されていない興味深い女性は無数にいるはずである。
NHKのドラマ制作部の堕落ぶりは、目も当てられない有様であるようだ。

念のために言っておくが、NHKの自然関係のドキュメンタリー番組は、(海外からの輸入番組も含め)素晴らしいものが多い。政治的な偏向さえなければ、NHKの底力や品の良さ、教養性自体は私は高く評価しているのである。

なお、「頭から腐っていく」は、スィフトが、発狂する少し前(亡くなる少し前、かもしれない)に、枯れた木を見て、「俺もあの木と同じだ。頭から腐っていくのだ」と呟いた、というエピソードに基づく言葉だが、ほとんどあらゆる組織は頭から腐っていくものではないか、と私は思っている。ソニーなどもその例だろう。(それを言うなら、日本全体がそうではないか、という声も聞こえるが、多分幻聴だろう。w)


どうでもいい話だが、このブログのコメント欄に最近意味不明の暗号めいたコメントが津波のように流されてきて画面が汚らしいので、コメント欄は非公開にさせていただく。貴重な御意見や励ましのお言葉、理性的な批判など、意味のあるコメントが来たら、私自身は目を通す予定なので、コメント自体を拒否するものではありません。


(以下引用)


公共放送の私物化、来年のNHK大河ドラマは安倍首相の山口県

2014年01月29日 | 社会





『異例だらけな泥縄、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の胡散臭さ』

『瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず』と言うが、これでは露骨過ぎて最早批判する言葉を失う水準である。
昨年の2013年12月3日、NHK恒例の大河ドラマは最近終わったばかりの『八重の桜』と同じ幕末ものだが立場が正反対で長州藩(官軍)側の視点で描かれる。
第54回目の大河ドラマは、長州藩士・吉田松陰の妹・文(ふみ)が主人公の『花燃ゆ』に決定した。『花燃ゆ』の主人公は記事上↑の女優・井上真央が演じる。
NHKの大河ドラマの決定で、地元に莫大な経済効果をもたらすと言われているが、この制作発表が関係者の間では『どうもおかしい』と話題になっているのである。
このNHK大河ドラマの主な舞台となる長州(山口県)は内閣総理大臣の安倍晋三のお膝元。
先ず昨年12月3日の発表のタイミングが変である。
今回、『花燃ゆ』発表だけが異様に遅い。
2013年放送の『八重の桜』の制作発表は放送2年前の2011年6月22日。
2012年放送の『平清盛』は2010年8月4日。
2011年放送の『江・姫たちの戦国』は2009年6月12日。
2010年放送の『龍馬伝』は2008年6月5日に制作発表を行なっている。
少し制作発表が遅れた『平清盛』は史上最低の視聴率だった。
今年の2014放送の『軍師官兵衛』は2012年10月10日に制作発表され、『キャストの調整に手間取ったのではないか』と関係者から訝しがられた。
ところが『花燃ゆ』はそれよりもさらに2か月も遅れている異常事態なのである。
過去の例では、『龍馬伝』のチーフ・プロデューサーは放送3年前の2007年の夏時点で、NHK大河ドラマを担当する演出家と脚本家の3人で『龍馬』を決めていたという。
2009年放送の48作目の『天地人』のチーフ・プロデューサーも3年前の2006年から大河ドラマの題材として直江兼続を考えていた。
放送業界の関係者では、『2015年は織田信長を主役にする』と一部で報じられたが一向に正式発表が無い。
NHK大河ドラマは例年、放送開始2年前の春から夏にかけて発表されるが、何かトラブルで今回の『花燃ゆ』だけは12月まで半年間もずれ込んだ。
通常なら制作発表が終わっている筈の2013年9月の時点で、『花燃ゆ』担当のNHKのチーフ・プロデューサーが女性の脚本家2人を伴って山口県を訪れ、萩市の商工観光部観光課担当者に、『山口県に何か大河ドラマの題材がないでしょうか』、『女性で主人公にできる人はいませんか』と相談している。
随行した2人の脚本家は萩は初めてということで『市内の案内も頼まれました』と言うから『泥縄』にしてもお粗末である。
大慌てでNHKプロデューサーが山口県に出向いて題材が探していた放送開始2年前の9月とは、例年であれば既に制作発表が終わっている。
その大事な時期に『誰の物語にするか』との一番肝心の『ドラマの主人公』が決まっていない。
ところが『山口県を舞台にしたい』というNHKのトップ(安倍晋三首相のお友達)の意向だけが先走りしていたのである。
萩市側からは幕末にヨーロッパに秘密留学した『長州五傑』(井上馨、遠藤謹助、山尾庸三、伊藤博文、野村弥吉)を取り上げるなどの案が提示されたが、NHK側は女性主人公にこだわったという。

『萩市商工観光部観光課によると』

『高杉晋作の妻や伊藤博文の妻という話も出ました。
10月に入ってから、「吉田松陰はどうですか?」と聞かれ、松陰には妻や3人の妹がいると説明しました。
市内をご案内しながら、上の妹が叔父の玉木文之進を介錯した場所を見てもらい、主人公に決まった文については楫取素彦(明治維新後の群馬県令)に嫁ぐ前は久坂玄瑞(長州藩士、松陰の門弟)と結婚していたといった話をしました。
「いろいろ女性で面白い話がありますね」という反応でした。
正直、2015年の放送とは思わずもっと先の話だと思っていました。
大河ドラマ館の設置や観光客のための駐車場整備、宣伝活動などもこれからで、予算や人員はこれから割り当てる状態です。』
と正直に準備不足を心配している。
NHK広報局は『安倍首相に配慮したことはない』。
『明治維新で大きな役割を果たした長州を舞台に大河ドラマができないかと考え、長期にわたって取材を続けてきた』とするが胡散臭い。
過去のNHK作品では、『誰の物語にするか』が重要であり、『どの地域を舞台にするか」』はさほど重要ではない。
ドラマの舞台は主人公から自然に決まってくる。最初に場所を決める必然性が何処にも無い。不思議すぎるのである
今回だけが特別であり『摩訶不思議』。成り行きが説明出来ないのである。
なぜか、『山口県を舞台にする』とのNHK大河ドラマの『場所』だけが、無理やりに最優先されいたのですから言い訳できない。
灰色(疑惑)どころか真っ黒クロスケ。
長州藩士の妹が主人公の第54回目の大河ドラマ『花燃ゆ』決定ですが、山口県は安倍首相の地元であり、誰が考えてもこれでは『時の政権への配慮(ゴマすり)があった』である。
『公共放送の露骨な私物化』以外に、他に解釈のしょうが無い。
去年にBBCなど海外の主要なマスメディアから袋叩きにあったネットウョや橋下徹とそっくり同じ主張を行ったNHK新会長の従軍慰安婦否定発言と重ね合わせると、いまやNHKは日本の公共放送ではなくて、右翼国粋主義の安倍晋三のアホでお粗末な個人ブログ程度にまで落ちぶれているのでしょうか。情けない。

(以下略)

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