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近代史が分かりにくいわけ

別ブログに載せたものだが、ここにも転載。つまり、学校教科書や参考書や学者の書いた世界史(近代史)にはこの視点が完全に欠けている、ということが言いたいのである。で、第一次大戦というのは世界史的に見て第二次大戦以上の意味があると思うのは、勃発当時の情勢がしっちゃかめっちゃかで、何がどうしてあれほどの戦争になったのか、さっぱり分からない、ということだ。分かりにくいにはその理由があるはずで、そこで、下のような視点もある、と提言したわけである。(小説の方は、私は夢想したり構想したりするのは好きだが、自分で書く苦労はたぶん耐えられないと思う。それは、小説を書くのが好き、という人のやることだ。だから、たぶん、夢想に終わると思う。)

「世界史の窓」というサイトから転載。
第一次世界大戦勃発時を舞台にした話(小説か、アニメや漫画の原作)を書こうかな、と思っているので、そのためのメモ。
実は、露土戦争の結果勝利したロシアがオスマン帝国(オスマントルコ)との間に結んだ「サン・ステファノ条約」に欧州諸国が横やりを入れて、結局このベルリン条約でバルカン半島の大半は欧州列強(あるいはその傀儡国)の物になるのだが、その詳しい事情が下に書いてあることだ。
で、問題は、バルカン半島が小国分立し、さらに欧州列強に支配されたことで民族運動が激化し、それがサラエボ事件に結びついて第一次大戦が起こるのである。
つまり、このベルリン条約が第一次世界大戦を産み、さらに第一次世界大戦が第二次世界大戦を産み、それが第二次大戦後、現在にまで至る様々な民族主義的内乱やテロ事件を産んでいるわけで、それで得をしたのは「戦争で儲けている連中」しかいないわけである。
とすれば、一般的にはビスマルクによる調停とされているこのベルリン条約を背後で操作したのは欧州ユダ金ではないか、と私は推理しているわけだ。
ついでに言うと、世界近代史というのは、「敵役としてのロシアとイスラム」「善玉としての欧米諸国」という観点でしか描かれていない。当然、誰かが背後で操作してそのように「民衆教育」をしてきたわけだろう。で、実は、どこそこの国が領土を拡大したとか、領土的野心で戦争をした、という見方しか歴史書は描かれないが、領土というものにまったくメリットを認めない集団がおり、それは永遠の流浪の民にして、世界をカネで操る存在である。国というものにまったくメリットを認めないから国家間の政治を(どちら側も)操って、戦争さえさせれば儲かるわけだ。これは、ナポレオン戦争の情報操作で大儲けをした初代以来のやり口だろう。



ベルリン条約


1878年、東方問題に関するベルリン会議でビスマルクの調停によって成立した条約。バルカン半島でのロシアの侵出を抑え、イギリス・オーストリアに有利な調停となった。


 1878年のベルリン会議の結果、「東方問題」の最終的な解決として、ドイツ帝国のビスマルクの調停によって成立した条約。これによって露土戦争の結果としてロシアがサン=ステファノ条約で獲得した領土は大幅に削減された。
主な内容は、
ルーマニアセルビアモンテネグロの三国の独立とそれぞれの領土拡張。
ブルガリアは領土を3分の1に縮小され、オスマン帝国を宗主国とする自治国とする。
・ロシアは、コーカサス山脈以南の諸都市をトルコから、ベッサラビアをルーマニアから獲得。
・オーストリアは、ボスニア・ヘルツェゴヴィナの統治権を獲得。
・イギリスは、オスマン帝国からキプロス島の統治権を認められる。
・フランスのチュニス進出の承認。(いつチュニスを占領してもいいということで、フランスは1881年に実行する。)

ベルリン条約の意義とその後


 露土戦争で頂点に達したロシアの南下政策はいったん抑えられ、オスマン帝国領でのバルカン諸国の独立、イギリスとオーストリアにとって有利な領土調停が成立した。ヨーロッパの勢力バランスの維持を図るビスマルク外交の典型であった。
 しかしこの結果、ドイツとロシアの関係は次第に悪化し、ロシアはフランスに接近する。危険を感じたビスマルクは、1882年に三国同盟でオーストリア、イタリアと手を結び、さらにロシアに働きかけ、1887年に独露再保障条約を締結することとなる。

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