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能登大地震の異様な政府・自治体対応

タレントの、それもお笑いタレントの発言ということで偏見で見られるかもしれないが、言っていること(見たこと)自体はほとんどが事実だろうし、意見は正論だろう。特に避難所の最悪な住環境である。「二次避難」ではなく、最初から、避難所ではなくホテルや旅館などを国費で借りて避難させるべきだっただろう。何度も言うように、季節が極寒の季節で、避難所が体育館ではまともな生活が送れるはずがない。体力の無い老人は死んでもおかしくない。まあ、死んでほしいというのが政府の本音かもしれない。
ついでながら、震災現場への外部からの立ち入りを禁止したのは、被災地近くの原発の放射能漏れの可能性が大きかったから、その隠蔽の目的だったのだろうと思っている人も多いはずである。

(以下引用)
タレントの清水国明氏(C)日刊ゲンダイ© 日刊ゲンダイDIGITAL

【注目の人 直撃インタビュー】


清水国明さん(タレント)


元日に石川県で最大震度7の揺れを観測した能登半島地震の発生から、10日で100日が経過した。9日時点で県内の死者は245人、避難者は6328人に上る。行政の泥縄対応が問題視されているが、果たして何が足りなかったのか。1995年の阪神・淡路大震災以降、大きな地震が起きるたびに被災地に赴き、支援活動を行ってきたのがこの人。行政の不備や個人の備えについて話を聞いた。


◇ ◇ ◇


──発災後、5回にわたって被災地支援を行ったそうですね。現場を見て、どう感じましたか。


これまで日本で起きた震災の問題点が集約されていると思いました。津波発生に、建物の倒壊。火災や道路の陥没も起きた。特殊だったのはボランティアが集まりづらい状況になったことです。

──阪神・淡路大震災では発生から1カ月で活動したボランティアは延べ約62万人。ところが、今回は発生後3カ月以上経った3月中旬で延べ約1万人でした。単純比較はできませんが、明らかに少ないです。


震災発生直後から、SNSで「不要不急の人は被災地に来ないで」といった投稿があふれました。それを拾い読みしたのか、行政までが「ボランティアは来ないでください」と発信。これが大きく影響したと思います。


■「ボランティアは来るな」の弊害


──石川県の馳浩知事はSNSに〈能登へ向かう道路が渋滞し、物資が届かない〉〈能登への不要不急の移動はくれぐれも控えてください〉などと投稿していました。


僕は1月3日の朝には現地に行ってボランティア活動をやらせてもらったのですが、そんな投稿については「現場を知らんだろ!」と言いたい。橋が落ちたり、道路が陥没して渋滞していた箇所はあったと思う。でも、実際はおおむねスムーズでした。緊急車両がバーッと来た時は、復旧作業に従事する自衛隊の車両がパッとよけて道をあけていたほど。「ボランティアに来るな」と言われるのはちょっと腹立たしかったです。実際、被災者の方たちは僕らが行くと感謝してくれました。


──行政の発信の仕方がマズかったのでしょう。現場での支援対応については、どう見ていますか。


一言でいうと泥縄ですね。震災が起きてから仮設住宅を建て始めているのだから、出たとこ勝負の対応です。それで、仮設住宅の建設中、自宅に戻れない被災者を体育館などに押し込んでいるわけです。プライバシーがなく、天井が高いから室内は暖まらない。床も冷たいから、いくら重ね着したって寒い。地震でショックを受けている人をさらに劣悪な環境に追い込むなどおかしいでしょう。


──避難所の環境の悪さは深刻です。避難者は一時、3万4000人にも上りました。


一番の問題はトイレが汚いことです。大勢の人が使うわけですから排泄物でどんどん汚くなっていく。トイレに行くのが嫌になってきますから、みんな水は飲まない、ご飯も食べない。それで体調を崩して災害関連死につながっていくわけです。なぜ、こうした状況を予測して備えておかないのか。行政による人災ですよ。




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