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新しい「世界史」の観点

ユダヤ人というのは、キリスト教社会では唯一金融業(金貸し)を許されていた人々だったと言われている。その理由はよく分からないが、労働してその結果を得るのがまともな仕事であり、カネを貸してその利息を得る商売というのは「まともな仕事ではない」という倫理感から来たのではないかと思う。つまり、「労働は尊い」という思想を持たせないと人々が怠けて税収が減るから、とても労働とは思われない金融業を蔑視するモラルが社会の中に作られたのだろうし、それはどの社会でも共通だったのではないか。つまり、金貸しは「賎業」だったわけだ。
だが、金貸しというのは、数字を操作する世界である。何か物を生産したり運んだりすることなく、すべてが頭の中で行われる。後は、対人交渉、つまり演技力や説得力の世界だ。
つまり、ユダヤ人は長年に渡って頭の中の抽象的操作を続けてきたのである。
これが、ユダヤ人が「世界で一番頭がいい民族」になった理由だと思う。
と同時に、それは「実業や生産」をする人々への軽蔑を必然的に生み出しただろう。これは中国古代にもあった思想だが、上級の人士(レベルの高い人間)は肉体労働などしない、という思想だ。まして、ユダヤ教ではユダヤ人以外はゴイムという「人間ではない存在」とされ、軽蔑されている(と言われている)。現実生活で受けている差別が、この教えを逆に確固たる信念に替えたのではないか。
そのユダヤ人にとって、現実の政治や経済は笑止の沙汰だったのではないか。やれ農業だ漁業だ牧畜だと面倒くさい労働を死ぬまでやっている哀れな奴隷たちも間抜けだが、それを管理するのに苦労している連中も結局は「労働者」つまり、家畜的存在にすぎない、というわけである。国王などと言っても、あれやこれやと苦労をし、戦争をしては領土や命を失っている。国王や貴族にカネを貸しているこちらだけが、何の苦労もなく、カネがカネを産むのを待っていればいい。(どこかで貸金がふいになっても、分散投資しているから大丈夫である。)

そういう観点で世界史を眺めれば、領土争いとか戦争とかいうのが実に馬鹿馬鹿しく、陰で笑っている存在が見えてくるのではないだろうか。もちろん、情報を操作して金儲けをするのはお手の物である。戦争の勝敗の帰趨も手に取るように分かっていただろう。馬鹿どもが舞台の上で踊って何百万何千万死のうが、どうせゴイム連中だ。


(追記)

(第一次大戦時に)オーストリアはドイツの銀行から1916年までに二五億マルクもの負債があり、その後も一カ月一億マルクの割で借り入れを続けた。(中央公論社「世界の歴史26」より)

(追記2)

日本の日露戦争の戦費の多くはユダヤ人ヤコブ・シフからの借り入れであり、その返済がやっと終わったのは、何と昭和末期、福田内閣の時である。

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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