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今の若者は無力だが案外賢い

「日々平安録」の一節である。社会学者古市憲寿(私は、この人の顔やキャラクターが嫌いだが。)の本に書かれている内容らしい。
このデータが正しいなら、これは面白い。


 20代の日本人の国を愛する気持ちは年々上昇を続け、日本に生まれてよかったと考えるものも20歳から24歳では98%!なのだそうである(2008年)。ところが「もし戦争が起こったら、国のために戦うか」では日本人全体の15%が「はい」(スェーデン80%、中国76%、アメリカ63%)、15歳から29歳では8%!。戦争がおきたらもちろん逃げます、と。



若者が好きなのは平和な日本なのであり、戦争をする日本ではない、ということだ。平和ならば、多少の不満は我慢する。少なくとも、日本には世界有数の「文化資源」があり、若者が好きなのは、その文化資源なのだ、と思う。だが、戦争となれば、それらは「贅沢は敵だ」「欲しがりません、勝つまでは」となるわけである。そんな国には何の用もない。当然、「戦争がおきたらもちろん逃げます」である。これは、健全そのものの思考だ、と私は思う。
自分が生きるために国があるのであり、国のために自分があるのではない。ましてや「国」ではなく政府のために自分の生命を捨てるなど阿呆である。喜んで戦場に行く人間など、最大の阿呆だ。人を殺すのがそんなに嬉しいか。「愛するものを守るために戦う」というのも、戦争を正当化するための詐欺フレーズにすぎない。戦争になれば、個人の力で愛する者が守れるはずはない。キチガイの理屈である。
戦争になったら、少しでも平和な国を探して亡命するのが一番賢いだろう。ぜいたくがしたいから「そうだ、難民しよう」なのではない。

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