少子化というのは、こういうことだ、という盲点。もちろん、予防医学や衛生観念が未熟で、生まれた子供の何割かが死ぬのは当たり前という時代と同等には考えられないが、基本的に少子化社会では「家」は維持できないのは明白である。そして、税金納付者も少ないから政府も維持できなくなる。この事は何十年も前から言われていて、大学入試の小論文の必須課題だったのだが、現状のようになっているのは歴代政権の無能さを明白に示している。もっとも、私自身、ある程度の少子化は「国土や社会インフラの適正配分になるからむしろ有益だ」という考えで、その考えがまったく間違いだとは今でも考えてはいない。しかし、無策のままだと労働力不足、税収不足は避けがたいだろう。
「一人は働かせ、一人は病気で死に、一人は軍にとられたりなんだりで奉仕活動に行き、ようやく一人を大学にやり、一人は家に残ってくれる。それのすべてを一人や二人の子供に望んだらお互いに不幸だ」ってのは私の曾祖母の生前の弁。
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