忍者ブログ

超訳「踊るドワーフ」#40

ほかにやるべきマシな事も特に無かったので、私はドワーフの周りをうろつき、空を見上げ、最後には彼の傍に座った。空は灰色で曇っており、黒い雲が西の方へ流れていた。いつでも雨が降り出しそうな感じである。おそらくドワーフは、雨に備えてレコードとレコードプレイヤーをどこかに片づけたのだろう。
「やあ」私はドワーフに言った。
「やあ」彼は応えた。
「今日は踊らないのかい」私は尋ねた。
「ああ、今日は踊らない」彼は言った。

拍手

PR

この記事にコメントする

Name
Title
Mail
URL
Comment
Pass
Pictgram
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
10 11
20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

カテゴリー

最新CM

プロフィール

HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

ブログ内検索

アーカイブ

カウンター

アクセス解析